練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

レッスン記録(10/28の分)

2004-10-30 | ピアノ・音楽
今日は先生のお宅につくなり、地震の話、血液型の話、性格の話、母性本能の話、などなどで盛り上がってしまい、
レッスン開始が11:00なのですが、気がついたら11:40になっていました・・・。わぁお!
結構おしゃべりして下さる先生なのです。
そのおしゃべりが楽しみでお稽古していただいている、というところもあります。
(子どものレッスンの時は無駄話などしている暇もないのですが・・・。
 次の順番のお子さんが待っていらっしゃいますし。)

『テクニック』
スタッカートをあせらず確実に弾く、これは毎回同じ課題!
以前、小指があがっていて反応が遅かったので、意識して弾いていましたので、
大分改善されたような気もします。

『飛翔』ギロック
先週の子どものレッスンで先生が「1回目で完璧に弾けるように」とおっしゃっていたので、
私もそういう気持ちで弾こう、と思ったのですが・・・。
やっぱり1回目はどうしてもうまく弾けないのです。
非常に緊張してしまうし、ピアノが違うとタッチも違い、
1箇所でも思い通りに弾けないと、後まで引きずってしまう・・・。
先生は「子どもには1回目で・・・と言いますけど、お母さんはそこまで完璧に弾くのは大変でしょう、おうちのこともやりながらのピアノですから」とおっしゃって下さるのですが、
私としてはそれでも、せめて家で弾いている位にはレッスンでも力を出したかったのですが。
一応それでも○をいただけました。

『春の歌』
途中のペダルに疑問があったので、先生と相談してどこにペダルを入れるかを決めて、
もう一度練習してくることになりました。
装飾音も大分軽く弾けるようになった気がします。
早くつっかえずに全曲弾けるようになりたいです。

『飛翔』を携帯の着メロに入れたくて、
昨日から頑張っているのですが、なかなか思うようにいかなくて・・・。
なにしろ携帯のソフトには3連譜なんてないので、
4分の4拍子を8分の6拍子に変えて入れているのですが・・・。
あ~、頭が混乱して・・・。
でも、途中までやったので、どうしても最後まで完成させたくて、悪戦苦闘しています。

『アフターダーク』 村上春樹

2004-10-28 | 読書
村上作品の魅力って何?
もうかれこれ20年以上も彼の作品を読み続けているのだけど・・・。

会話の妙・・・。
なんだか口調が似てきてしまうのはなぜ?
「やれやれ」

その過剰なまでの比喩表現・・・。
分かりやすくするためなのか、逆に分かりにくくするためなのか??
「マンハッタンのタクシードライバー的に多忙な一日を過ごしてきたので、墓場の墓石のように眠い」とか。

どこまでが現実でどこからがファンタジーになったのか分からないその雰囲気。
だってありえないでしょう、ということがさりげなく起きるのだけど、
案外違和感がない・・・。

ちょっと変わっているんだけど、ひとりで図書館かなんかにひっそりと座っていても充分楽しそうで、絶対に他の人とは違う魅力があって、それは私だけが認めるような魅力で、というような登場人物。
四月だか五月だかの晴れた朝に100%の女の子もしくは男の子に出会えるんじゃないか、という気持ちになってくる・・・。

読んでいると無性に聞きたくなくアメリカン・ロックとジャズ、
無性に飲みたくなるビールとワイン。
モルトウイスキーの本なんかもありました。

そして結局はなにが言いたいのか、それは読者がそれぞれ考えればいい、というような内容・・・。

本作では、最後に何も完結していないような、救いがあるのかないのか、混沌という言葉がまさにふさわしい村上ワールドです。
だれひとりとして死んだりはしていないのに、背筋が凍るような雰囲気のシーンと、
なにかほっとする、暖かい気持ちになれる、シーン。
それがサンドイッチ状に交互に出てくるところがミソ、かな?

謎を解明するために、もう一度読んでみよう。

『プリズンホテル』 3 冬  浅田次郎

2004-10-27 | 読書
奥湯元あじさいホテル・・・大曽根一家親分のとりしきる任侠団体御用達のホテル。
そこにやってくるいわくありげなお客達の群像劇あるいはドタバタコメディ、だと思っていましたが、どうもそれだけではなさそうなんですね。

そもそも仲蔵親分がこのホテルを経営することになったところからして、すべて、幼い頃に母親に捨てられた(その手助けをしたのがなにを隠そう仲蔵自身)偏屈でまことに性格の悪い小説家である甥の木戸孝之助に対する罪滅ぼしのためのお膳立てだったのかも・・・。

雪深い温泉宿の中で、信じられないくらい愛情深い人たちに毒を吐き続ける孝之助。
でも、もしかしたら、彼は悪魔から人間に戻れるかもしれない・・・。

シリーズの中では一番好きかも。
シリーズラストは「春」。この人たち、どうなってゆくのか・・・?

『さらば、わが愛 覇王別姫』

2004-10-26 | 映画・ドラマ
レスリー・チャンの追悼特集か何かでオンエアされていたものをやっと観ました。

全体的に暗く、怪しげな雰囲気。この世のものではない、怪奇小説の世界を見ているかのよう。
ホラー映画でもないのに、この漂うおどろおどろしいムードはなんだろう・・・。
でも、つい惹きこまれて観てしまう。

この映画を観ていると、あの広大な中国の地でさ迷い歩くようなことがあったとしたら、
もう必ずと言ってよいほど、生きては戻れないだろう、というような気分になってきます。
独特の空気感が漂う迷路の中をぐるぐると回っているような気持ち。 

不思議な気分を味わいたいのなら、是非、おすすめです。

京劇の舞台、建築物、インテリア、文化大革命前後の社会的要素など、見どころも満載です。

より具体的な感想はこちらをどうぞ。
映画のページ

『壬生義士伝』 浅田次郎

2004-10-24 | 読書
今年の大河ドラマ『新撰組』が予想以上に面白いので、新撰組関連の本を読んでいます。

『壬生義士伝』は映画も見ました。
映画のページ
新撰組の隊士、吉村貫一郎の生涯を描いた作品ですが、
それすなわち新撰組の消え行くまでが描かれています。

日本史音痴であった私は赤穂浪士と新撰組の違いすら分からないほどでした。
赤穂浪士は47人全員が死んでいったのに対して、
新撰組は尻切れトンボ的に最後はばらばらとなり、大正時代まで生き残った隊士もいます。
それでいて、歴史的には結局は大した意味をなさない集団とされてしまいました。

しかし彼らを題材とした映画、歴史小説など、数限りない作品が生まれてきたという事実を見ると、
やはり、紛れもない魅力が彼らの成してきたこと、彼らの生き様にひそんでいるように思えます。

よく言われるのは、彼らこそが最後の武士、ラストサムライであった、ということです。
忠義のために自分の命を捧げる、上様のためならば命すら惜しまない、というのが大儀名分ではありましたが、実際の所は剣の腕前を発揮したい、とにかくおおっぴらに大暴れしたい、斬ってもいいなら人を斬りたいと、要するに血気盛んな若い男達の集団だったのだと思います。

そんな中でこの物語の主人公、吉村はとにかく自分が死にたくないので人を斬る、そして、働いた分だけ必ずお給金はいただきたい、といういわゆる武士道といわれているものとはかけ離れた考え方の持ち主と、いわば変わり者の守銭奴と思われていました。
しかしもらった給金は1銭も自分のためには使わず、すべて脱藩してきた故郷に残る妻子あてに送っていました。
彼にとっての上様は将軍さまではなく、家族だったのです。

この話、読めば読むほど、吉村こそが武士の中の武士であったことに間違いはない、と思わされます。

また、いろいろな人が吉村を語るエピソードを読むことにより、新撰組という集団、幕末の日本についても事細かに知ることができ、歴史書としても面白いと思いました。多少の脚色はあるとは思いますが。


今度は地震・・・??

2004-10-23 | Weblog
台風が去ったと思ったら今度は地震が・・・。
新潟近辺のみなさま、お見舞い申し上げます。

東京でも揺れました。
我が家はマンションの2階ですが、上の階の方はかなり揺れたのではないでしょうか。

やっぱり地震大国なんですね。
娘が「日本だけなの??こんなに地震ばっかりなのは・・・」
と聞きます。
う~ん、日本だけっていうことはないけど、
悲しいかな、物理的に地球上では地震が多い地域に位置していることは確か・・・。

今一度、家族で災害の場合の集合場所など、確認しておかないと。

『沈まぬ太陽・アフリカ篇』 山崎豊子

2004-10-21 | 読書
なんとも遅々として読み進まない本でした。
ボリュームがある、とういうのもありますが、内容が重くて軽く読み飛ばすことができなかったのです。
そして、実は途中で何度も読むのをやめようかと思ったのです。

4年くらい前のベストセラーですので、その内容はご存知の方が多いと思います。
航空会社を舞台にした、ある労働組合員男性の組合時代の活動が会社経営者側の大きな反発を買い、
世界のいわゆる僻地といわれる地域に転勤を命じられ、会社規定があるにもかかわらず長年転々させられる、というような話です。

一応フィクションの形をとっていますが、読めばすぐにどこの航空会社が舞台なのか分かります。
実際、モデルとなられた男性もいらっしゃるそうで、作者の山崎さんも取材を重ねた上での、本書執筆であったそうです。

しかし限りなくノンフィクションに近いこのフィクション、
このような形で世に出すことが果たしてよいのか、私には疑問でした。

題材としてはもちろん面白いと思いますし、問題提起にもなりうるテーマでしょう。
大きな組織に立ち向かって行く一人の小さな人間、
そして最終的にその人間の正義が勝つ、というストーリー展開も分かりやすいし、小説としては文句ないものではあります。
勧善懲悪という内容もこのような舞台設定の上では表現しやすかったと思われます。

しかし、フィクションととるにはあまりにも生々しすぎる内容、
そしてノンフィクションととるにはあまりにも偏りすぎた見方、
私にはどっちつかずの中途半端に感じられてしまいました。

その上で主人公があまりにもかっこよく、正義の象徴のように描かれていたので、
ある意味、素直に受け止められなかった、引いてしまった、というのが正直なところです。

しかし、続編は『御巣鷹篇』です。
読んでみたい、という興味はあります。
そう思わせるところが実は魅力なのでしょうか・・・?

ほととぎす

2004-10-19 | お花
ほととぎす(ユリ科)

名前の由来は新葉の紋様が鳥のホトトギスに似ているから、とも、花の斑点がホトトギスに似ているから、とも言われています。

マンションの植え込みに大家さんが3年くらい前に植えて下さったものが、毎年綺麗に花を咲かせます。
お花が終わると、根元からばっさり刈り込んでしまう(大家さんが)のですが、初夏の頃からまた新しい葉が芽吹いてきて、もうじゃんじゃんという表現がぴったりなくらい旺盛に育ちます。

しかしどうも地味な花、という感じもしないでもないのですが、
アップにしてじっと観察してみると、
なんともいえず色っぽくて華やかさも感じさせるお花のように思えます。

レッスン記録

2004-10-17 | ピアノ・音楽
少し時間経ってしまいましたが、ピアノのレッスン記録です。

『テクニック』はあいかわらず小指と薬指の動きが苦手で、特に左手はこの2本の指に脳の信号が伝わっていないようです。3を弾いた後、4,5と弾かなければいけないのに、3,2,1と勝手に違う指が反応してしまう・・・。なるべく使いたくない、という意識が働いているかのようです。特にスタッカートでは、ミスタッチも多く、いつも同じことを言っているようですが、今後の練習課題です。

ギロック『飛翔』
3連譜の最初の音が4分音符になってはいますので、理論的にはその音を指で押さえたまま他の2音を弾かなければいけない(チェルニーでは必ずそのような弾き方を訓練する)のですが、ペダルを利用することもあり、その音を鉄琴を弾くようなイメージで響かせて弾き、指は離してもよい、とのこと。
なるほど、その方がメロディーが浮き立ってきて、綺麗に響くような気がします。私にはこちらの弾き方のほうが合っているようです。
また、中間部にメロディーではない2小節があります。そこにクレッシェンド、デクレッシェンドがついていたので私は思いっきり響かせてその後だんだん小さく、という弾き方をしていました。しかし、あくまでメロディーではないので、あまり大きく弾かないで、指を鍵盤のそばから離さずそっと弾くようにとのことです。そうすれば、次のメロディーが再び始まったときにそこを目立たせて弾くこともできます。こちらもなるほど~です。
そして最後の部分は高音から低音にさらさらと落ちてくるようなイメージで一気に弾くこと。むしろ左手の音をやや響かせて。しかしこの一気にというのがなかなかうまくいかず、ミスタッチが多いのです。何も考えなくても弾けるくらい弾きこまないと、ここはつっかえたら曲全体がだいなし、という気がします。

メンデルスゾーン『春の歌』
これを家で練習していると娘が「春の歌~??全然春っぽくないしぃ~。」とツッコミを入れます。なんだかドタドタ弾いているので、軽やかさが全くといっていいほど出ないのです。泣きたくなります。
とりあえず、先生はこちらの曲は弾ければOKというお考えで見て下さっているので、指使い、ペダルの使い方などをご指導いただくにとどまりました。
ただ、最終的には軽く弾けるようになるため、練習段階ではもっとメロディ部分を大きく出して弾くようにとのことです。大きくきちんと弾けるようになってから、軽めに押さえて弾くように弾き方を変えればよいそうです。

でも、いつも思うのですが、まさか自分が弾けるとは思っていなかった曲が(ものすごく時間をかけてではありますが)たどたどしくも弾けるようになるというのは、なんともいえず嬉しいものですね。
この歳になってなにか新しいことを始める、というのも楽しいものです。

『13デイズ』

2004-10-14 | 映画・ドラマ
ちょっと斜に構えた感想と情報をここには書かせていただきます。
斜ではない感想はこちらをご覧下さい。
映画のページ

キューバ危機を乗り越えたのは大統領の人道的判断とその周辺の男達のサポートのおかげである、という内容の映画ではありますが、いつも思うことですが、この時、ソ連側ではどのような討議がなされていたのかとても興味があります。
ソ連側を舞台にした映画はもちろんのこと、ドキュメント、文書、図書などをみたことがないので。

映画は歴史的事実をそっくりそのまま伝えているわけではないので、「あれはデタラメだ!」とか憤慨するのもナンセンスですが、実際は偶然に偶然が重なって回避できた危機であると言われているようです。

それから、ジョン・F・ケネディーを英雄視した映画などが非常に多いので、アメリカ人はケネディー好きだと思われているようですが、実際のアンケートなどによればいまだに人気のある大統領はルーズベルト、リンカーンであるそうです。
ならばなぜ、ケネディーが頻繁に題材に取り上げられ、かくも美化されているのかというと、
やはりケネディーの人生自体がスキャンダラスで、脚本化されやすいからなのでしょう。
この作品でも、ケネディーという偶像を使ってアメリカの正当性を表現していただけ、といっても過言ではなさそうです。

ただ、偶然の産物であるにせよ、その時その時の大統領の判断によって第三次世界大戦=世界核戦争が回避されたのは評価されてしかるべきだと実感します。
あの時キューバに攻撃をしかけていたら、今私たちはこの世に生まれることはなかったかもしれないのですから。

「戦争反対」この映画を見て、改めてそう強く思いました。