練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『14歳からの社会学―これからの社会を生きる君に』 宮台真司

2009-06-21 | 読書
14歳からの・・・ということで、おそらく中学生にも分かるように、という意図で書かれた社会学の入門書的1冊。
確かに社会学って分かりづらいし、用語が独特なので、「難しそう」という先入観を持たれやすい。
でも、人間が二人以上集まればそれは「社会」だし、人間の行動が社会の影響を受けないはずがない、社会の違いによる人間の違いを見るのが社会学、とすると、誰もが関心を持ちやすく、それぞれ一家言持っているはずの学問、考え方だろう。

14歳ではないが、私にとっての社会学の入門書としてはとても興味深く読ませていただいたが、
本篇はもとより、最後に付録のようについている、SF作品ガイドが面白い。
SFは近未来を描いた小説、映画などフィクションではあるが、その書かれた時期の社会を反映した未来を予測する展開が書かれている。
「2001年宇宙の旅」しかり、今話題の「1984年」しかり。
ジョージ・オーウェル、カート・ヴォネガットなど、学生時代には「現代米文学」の授業でよく読まされたものだ。
あのときは「文学的」視点から読解していたが、「社会学的」見地から読み解くのが正しいのかもしれない。

「カルティエ クリエイション ― めぐり逢う美の記憶」展

2009-06-17 | アート
あぁ・・・また気がついたらとっくのとうに会期終了に・・・orz...

なので、覚書程度に記録します。

Story of... カルティエ クリエイション ― めぐり逢う美の記憶
東京国立博物館 表慶館
2009年3月28日(土)~5月31日(日)

吉岡徳仁氏というデザイナーを監修者に迎え、とても凝った展示のなされた展覧会。
カルティエの宝飾はもちろんのことだが、その趣向を凝らした展示にもため息・・・。

味気ないホワイトキューブの中の仰々しく厚いガラスで覆われた箱に整然と並べられた宝飾であれば、これほど注目される展覧会ではなかったはず。

圧巻は最後のお部屋。
まるで「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせるような、真っ白い近未来的な異次元空間。
あ、でもこれこそ、ホワイトキューブだったのかも・・・。

ただ、2年くらい前の庭園美術館でのティファニー展に比べたら、その品のよさには及ばず・・・・?
まぁ、それは見た方のお好みによりけりですが、あくまで。