練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

年末恒例

2005-12-29 | Weblog
新婚の頃は張り切って、それからなぜか義務感にかられておせちを全部手作りで作っていたものだが(過去形)、何年か前からは親戚に美味しい料亭のおせちをお歳暮代わりにいただけるようになり、ああいった面倒な作業は全く行わなくなってしまった

でも、なんとなく黒豆だけは毎年煮ている。
昨晩煮汁に漬けておいたものを今朝から煮ている。
お醤油をきかせてしわを寄せて煮る方法もあるようだが、私が作るのはお豆がしわひとつなくぷりぷりに煮上がる方法だ。

5~6時間煮続けて、よく吹きこぼれたりしてレンジが汚れるので、黒豆を煮終わってからレンジの掃除をして、大掃除が終わる。

『マエストロ』 篠田節子

2005-12-28 | 読書
篠田節子さんの書く小説を読んですごいと思うのは、とにかくそのリサーチの緻密さだ。
以前、篠田さんの書いた『ハルモニア』という音楽を題材にした小説を読んで同じことを思ったが、この『マエストロ』ではさらに専門的な(今回はヴァイオリンという楽器、その製作過程について)内容に感心せざるをえない。
彼女は作家であると同時に研究者肌なんだろなぁ。


『天使に見捨てられた夜』 桐野夏生

2005-12-27 | 読書
村野ミロシリーズ。
その他のミロシリーズに比べるとなんだか甘い、というか手ぬるい感じの読後感がある。
ミロの生い立ち、夫を自殺にまで追いやるほどのミロの悪の部分、父である村野善三との確執、彼に対する冷酷な仕打ち、それらの片鱗すら見えないむしろ牧歌的ともいえる穏やかなトーン。
いや、確かに本著だけを読んでみれば充分危険な雰囲気ではある。
もしや、と思い調べてみると、なるほど本作はまだシリーズ2作目であり、ミロワールドがもっともっと暗く危険になってゆくのはこの後からだったようだ。
充分スリリングで面白い本作なのに、それが物足りなく感じるようになってしまっていることに我ながら驚愕・・・。

『氷点』 三浦綾子

2005-12-25 | 読書
執筆されたのが昭和39年、作品の時代設定も戦後間もなく、舞台は恐らく当時であればブルジョワの最たる医師の一家。
読み始めてしばらくは辻口の人格者たる様子、夏枝のあまりに育ちのよすぎる奥様然とした描かれ方に違和感を覚えた。
が、しかし、どんなエリートであっても特権階級の暮らしをしていても、所詮は同じ人間であり、邪悪な感情が心の中に巣食っていてもおかしくないという全く当たり前のことに改めて気付かされた。

『Mr. & Mrs. スミス』

2005-12-24 | 映画・ドラマ
ブラピとアンジェリーナ・ジョリーの話題作だというので期待して観に行ったが、前半は○、後半は△、かな?

お互いの「殺し屋」という職業を隠して夫婦生活を続け、急な仕事が入っても相手に怪しまれる事なく手際よく仕事(=殺し)を済ませて、お隣のお宅のホーム・パーティーに時間通り駆けつけるあたりはカッコよい。

特にアンジェリーナ・ジョリーは『トゥーム・レイダー』あたりからアクションの演技に目覚めたみたいですごくカッコいい。日本のエロカッコいいが倖田嬢なら、ハリウッドのエロカッコいいはアンジェリーナ・ジョリーだと勝手に思っている。

そういえば、彼女の影にかすんでブラピが全然カッコよく見えなかったのは私だけ?身ぐるみはがれたような状態で戦うときにも、アンジェリーナが真っ白いシャツをさっとはおっただけでも様になるのに、ブラピの方は見るからに下着姿だった・・・。(そのシーンで彼女の耳に光る清原のそれの5倍くらい大きなダイヤのピアスに注目!)

ところで、後半の△たる所以だが、まぁファンタジーやエンターテイメントにリアリティを求めてはいけない、というのが私の映画を観るときの持論ではあるんだけど、二人が窮地に追い込まれもう絶体絶命というときにあれはないでしょう・・・とちょっとしらけてしまったのだ。それだったらボニー&クライドのような悲劇的結末の方がずっとカッコいいのに、と思ってしまった。

監督としてはただのアクション映画というだけでなく、夫婦の問題なんかもテーマの中に盛り込んで作っていたらしいので、結末に結びつけるためには二人を死なせる訳にはいかなかったようだが・・・。

あっ!そうか!夫婦の問題として見ると、旦那の方が奥さんに圧されてかっこ悪いというのもわかるなぁ。そういえば、お互いの正体がばれたときにも「話し合おう!」とか言って追いすがる感じだったのはブラピのほうだったし・・・。意外と奥深い映画だったのかも?

『アリ』

2005-12-23 | 映画・ドラマ
マイケル・マン監督は男をカッコよく撮りたい監督なんだろうと思う。

私の記憶があやふやで、この作品でアカデミー賞の何かの部門を受賞していたように思っていたけれど、調べたらノミネートだけだった。
確かに、受賞しているわりには観ていてちょっと長いなぁと思ってしまうようなたるんだ感じが少ししてしまったのは事実。

しかし、モハメド・アリという人物を知るのにはとてもいい映画。いっそのこともっとドキュメンタリーに徹して映画化すればよかったんじゃないかな。

映画が始まってから延々とソウル・ミュージックが途絶えることなくBGMとして流れ、アリの少年時代から青年に成長するまでを完結にまとめてあるオープニングの場面が一番よかった。

『チアーズ!』

2005-12-22 | 映画・ドラマ
少し前に最新作を観たキルスティン・ダンストが主演したスポ根、青春、学園もの。

ストーリーはまあ、よくある話なんだけど、とにかくチアのシーンがすごい!
ある女子校の学園祭でチア・リーディングの演技を見てたとき、近くに座っていた父兄が「チアの子、すごいよ。腹筋割れてる」と話しているのを聞いたことがあるが、本当にそれくらい身体を鍛えていないとあの演技はできないだろうなぁ・・。
しかも本編は本場アメリカのチア・リーディングのシーンがたっぷり入っていて、それを観るだけでもたのしい!
大会の実況中継が「器械体操とダンスをミニ・スカートで演じてくれるなんて、見ないと損!」とアナウンスするシーンがあったが本当にその通り。

でも、彼女、彼らの完璧な演技の裏にはものすごい努力(日々の筋トレ、ポジション争い、などなど)やケガと紙一重の危険がついて回っているんだろうなぁ。

キルスティン・ダンストはチビでやせっぽちでちょっとブサイクで、でも元気な女子高生の役がとても合っていた。

レッスン記録(12月17日の分)

2005-12-18 | ピアノ・音楽
先生はピアノのほかにドラムも叩けるそうで、現在はドラムのグループレッスンに通っているそうだ。「ストレス発散」と「ひとつの楽器に固執しないため」というのがドラムを習っている理由とのことだ。昨日はそのレッスンの忘年会だったそうで、中学生から中年男性までありとあらゆる生徒さんがいるのでとても楽しかったとお話されていた。
もうすぐ団塊の世代定年、2007年問題なんて言われているが、会社をやめたお父さんたちがぬれ落ち葉になってしまうのを心配している50代女性も多いらしい。そうならないためにも中年男性の皆さんは楽器を習うのなんていいんじゃないかなぁ。先生みたいな素敵な女性とお近づきになれるかもしれないし・・・。というのは本当に余計なお世話である。

『テクニック』
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・・・・と階段状に隣の音へつなげて弾くパターンだったが、これが意外と弾きにくく、レガートで弾くときに腕がつりそうになってしまった。まぁ、腕がつりそうなのは、いつものことなのだが。

『ツェルニー30番 5番』
私の苦手なもののダブルパンチ(左手の三連符とスタッカート)が延々続く練習曲なので、本当に弾きづらい。
ゆっくり弾くか、テンポを上げ気味にスピードにのって弾くかすればなんとか完奏できるのだが、中途半端なテンポだとなんだかノリきれないし。
ゆっくり目のテンポで左手、右手の音を合わせるポイントをしっかり意識して弾いて、一応○をもらった。

『プレリュード 4番』 ショパン
こちらも一応○。
中間部の盛り上がってゆくところで、気持ちが盛り上がるのはよいのだけれど、興奮してしまってやっぱり音が乱れ気味なので、盛り上げつつも安定して弾くのがいかに難しいかということが分かった。

『プレリュード 6番』 ショパン
ペダル使いについて楽譜には指示がないので、どこで踏みかえるか教えていただく。
左手(メロディ部分)をもう少し出すように、とのこと。

十月桜

2005-12-15 | Weblog
珍しい冬に咲く桜です。
10月ごろから咲きはじめ、一旦お休みしてまた春にも開花するというお得な桜だそうです。

『イン・ハー・シューズ』

2005-12-14 | 映画・ドラマ
キャメロン・ディアス目当てで観に行きました
以前スマスマのビストロ・スマップにゲスト出演していたとき、すごく飾らない素敵な人柄が感じられて、その時から前よりも好きになっちゃってたので。

『彼女を見れば分かること』のような彼女のシリアスで繊細な演技が実は好きなんだけど、この映画ではずいぶんはじけている役どころです。多分彼女のイメージとしてはこちらの方が定着しているのかもしれないけれど。
お姉さんがしっかりしていると、妹は羽目をはずし気味、という典型的なあね・いもうとの設定です。
でも、姉妹という関係だとただの兄弟というだけでなく、女同士の辛らつな目などもあってなかなか一筋縄ではいかない、そんな状況が伝わってきました。

お姉さんの方は最後は理想的なパートナーに出会えて晴れて結ばれてハッピーエンドとなったけれど、それよりもキャメロン演じる妹の未来の方が観ているこちらとしてはとても心配。
亡くなった老紳士の部屋でのエピソードが、もしかしたら語られることのなかった物語の伏線となっているのでしょうか?

キャメロン=妹がオーディションでセリフを上手く読めない、朗読を頼まれても簡単な詩ひとつ読めない、というシーンは、ただ頭が悪くて勉強嫌いだったからろくに字も読めないのかと思っていましたが、その後あるレビューを見て、彼女は「難読症」という障害があるという設定だったのだと知りました。そういう症状があるなんて知らなかった・・・。