SFというよりは近未来小説。
私の中での「近未来」という言葉は「ブレードランナー」の世界に集約されている。
3次元空間を移動する装置、なぜか晴れの日がめっきり少ない天候(酸性雨?)、人間と間(ブレードランナーではレプリカントだった)との共存、違和感ばかり覚える街の様子、そして、決して明るくないむしろ悲壮感すら漂うムード、感情がないはずの間の悲哀・・・。
これらの要素がすべて含まれている、という点ではこの『マルドゥック・スクランブル』も私的近未来小説としての価値、大ありだった!
以前『マルドゥック・ヴェロシティ』を読んだ感想のときにも書いたと思うが、
これを日本人が書いている、というのが驚きだ。
今回の主人公は一命をとりとめた(再生された?)少女娼婦とネズミの形をした話す万能兵器。
そして彼らの敵はボイルドという不死身の男。
しかし、続編である(続編ではあるが、このスクランブル以前の話)『ヴェロシティ』ではネズミとボイルドは相棒(バディ)であったはずなのだ。
この二人(一人と一匹)の間に何があったのか?
シリーズがどんどん出版されているようだが、続きを読まないとストレスがたまりそう!
私の中での「近未来」という言葉は「ブレードランナー」の世界に集約されている。
3次元空間を移動する装置、なぜか晴れの日がめっきり少ない天候(酸性雨?)、人間と間(ブレードランナーではレプリカントだった)との共存、違和感ばかり覚える街の様子、そして、決して明るくないむしろ悲壮感すら漂うムード、感情がないはずの間の悲哀・・・。
これらの要素がすべて含まれている、という点ではこの『マルドゥック・スクランブル』も私的近未来小説としての価値、大ありだった!
以前『マルドゥック・ヴェロシティ』を読んだ感想のときにも書いたと思うが、
これを日本人が書いている、というのが驚きだ。
今回の主人公は一命をとりとめた(再生された?)少女娼婦とネズミの形をした話す万能兵器。
そして彼らの敵はボイルドという不死身の男。
しかし、続編である(続編ではあるが、このスクランブル以前の話)『ヴェロシティ』ではネズミとボイルドは相棒(バディ)であったはずなのだ。
この二人(一人と一匹)の間に何があったのか?
シリーズがどんどん出版されているようだが、続きを読まないとストレスがたまりそう!