神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

また聴覚障碍者を困らせるマスクの季節がくる

2017年11月09日 18時47分26秒 | 聴覚障害
立冬を過ぎたら、急に冬めいてきた。

これから風邪ひきさんが増えると困るのが、マスクする人が多くなること。

聞こえの悪い私達難聴者は、ふだんでも全神経を使って聞く努力をしている。

会話のときの口の形を見ることも、その一つだ。

その上、冬になってマスクする人が多くなるとますます困るのが、この口の形を見ることができなくなること。

われわれにとっては、たかがマスク、されどマスクなのだ。

最近は、風邪をひいていなくても、化粧をしていないからという理由などでもマスクをする人がいる。

なぜ化粧をしていないくらいのことでマスクをしないといけないのだろう。

私など、普段はほとんど化粧しないから、外出もすっぴんのままだ。

別に恥ずかしく思ったりしたこともない。

だって、男性や子供は化粧などしないではないか。

なぜ大人の女性のみ化粧をしないといけないのか。

あ、話が逸れてしまった。

私が言いたいことは、なるべくマスクをしないでくださいと言うことだった。

インフルエンザなど、人に移る風邪をひいている場合は仕方ないが、なるべくマスクはしないでいただきたい。

*

 
  風邪ひきにあらぬにマスクする人よマスクされたら口が見えない

  化粧してないなど言ひてマスクする人よマスクをするが不細工

  ありのまま素顔を見せて歩きませうマスクしてると強盗みたい
 
  マスクより真顔を見せてまつすぐに歩けばある日見える耳たぶ

  耳たぶに補聴器つけて右ひだり見ながら歩く人がわたくし

  右ひだり見ながらしやべりゐる人を探す人らが聞こえぬ人ら

  聴く力弱きがゆゑに見ることに頼る聴覚障碍者われ

  マスクされ口の形が見えざれば聞こえぬ耳で聞くしかあらず

  難聴の不便知らねば健聴者口を隠せるマスクをすなり

  一族に一人(いちにん)づつは難聴者ゐれば何とかなるかもしれず

  目の見えぬ目しひの人の深刻と目に見えぬ耳しひの人の深刻

  見えざるは見ゆるが耳の聞こえぬは見えざりしかば人ら気づかず

  気づかれず聞こえぬままにマスクする人ら眺めて難聴われら

  真つ白なマスクにわれら隔てられ平和であるが喧嘩もできず

  マスクする口が見えねば喧嘩することも適はぬ難聴者たち

  マスクする人ふゆる冬われらにはコミュニケーション不全の冬に

  はやり風邪はやらぬ春に花粉症はやりてまたもマスクは増ゆる

  マスク減る夏と秋とが聞こえないわれらの季節くちもと見えて

  説明をしても説得むづかしきこの難聴のこの一生(ひとよ)生く

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