Il film del sogno

現実逃避の夢日記

関心領域

2024-05-24 21:04:19 | 映画
5/24(金)晴れ
都内城西地区は30℃越えの夏日。7:30起床。散歩を済ませて朝食。休暇なれどPCを開き電話を1本して仕事終了。愛車で近所のシネコンまで。11:10上映開始の英・米・波蘭合作は本日初日。平日にもかかわらず5割程度の入り。カンヌでグランプリ、オスカー各賞ノミネートほか、海外の映画賞も多数受賞している問題作である。アウシュビッツ収容所を描いたホロコーストものであるが、切り口が斬新で観る者の想像力を掻き立てる。個人的には2015年製作のハンガリー映画『サウルの息子』以来の衝撃である。主人公ルドルフ・ヘス夫妻については少々予備知識あり。収容所に隣接する豪邸と広大で長閑なガーデニングとプールや遊具。時折挿入される灰や煙や絶叫・悲鳴との対比とコントラスト。規模の大小はあるが、いまでも世界の各地でジュノサイドは行われている。印象的なシーンをふたつほど。ヘス夫妻は暗示的な描写であるが、互いに不貞を行っている。行為の後に下半身を洗うシークエンスがある。洗っても消えない罪はある。家族にはメイド(おそらくユダヤ人)がおり、その一人が≪ソフィー≫と呼ばれていた。メリル・ストリープの代表作≪ソフィーの選択≫は、収容所の生き残りであるポーランド系ユダヤ人がヒロインだった。英国人監督ジョナサン・グレイザーのフィルモグラフィーを確認すると20年ほど前にニコール・キッドマン主演の≪記憶の棘≫に感心した記憶あり。エンタメ性はないが、多くの人々が観て感想を語り合うべき作品である。一旦帰宅して夕方、歯科で親知らずを抜歯する。これで歯痛から解放されると思うと心底気持ちが落ち着く。
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