LUCY／ルーシー

8/31(日)曇り
最高気温が25℃、9月下旬の気候だそうな。深夜に就寝、珍しく10時近くまで惰眠を貪る。ネットで予約して近所のシネコンで洋画鑑賞。若年層中心に4割程度の入りは健闘か。リュック・ベッソンは初期の傑作に大いに感心するも以降は製作にタッチするものを含めて心に響くものがない。本作も幼稚なフィフス・エレメントあたりと同様の荒唐無稽な活劇である。別にそれは悪いことではないが、少しご都合主義に過ぎないか。人気女優と脇にも大御所を配して真に勿体ない。但し尺の短いことは良し。ラストは攻殻機動隊のパクリだな。いったん帰宅してジムで遠泳。ファミレスでひたすら読書。夜は珍しく宿題を片付ける。

ルパン三世／ケープタウン

8/30(土)曇り
明け方まで居間のソファーでうたた寝。傍らには愛犬。朝食を摂ってそのままシネコンへ。10：30開始の邦画を鑑賞。若年層のグループ中心に５割程度の入りは健闘か。コミックス、アニメでお馴染みの演目を、敢えて実写で映画化するのは相当な冒険ではないか。お話は他愛のなくアクション中心。しかしこの監督とは相性が悪い。過去作を一度として面白いと思ったことがない。これだけのキャストをそろえてそれなりの予算を使ってもったいない。そのまま隣町のシネコンへ移動してこちらも初日の洋画を鑑賞。観客１０名前後。フランス製作だが南アが舞台。オーランド・ブルームとオスカー俳優のフォレスト・ウィテカーの競演とは渋い。原作はベストセラーのクライム・ノベルらしいが未読。新味ないストーリーではあるが、過去を背負った主役ふたりの陰影ある演技が素晴らしい。かの国ではアパルトヘイトから脱して猶、差別や理不尽は燻っている。演出もキレが良くサウンドトラックも効果大。地味な興行になるだろうが、わが年度ベストの一本。夕刻には愛犬と散歩して午睡。ジムで遠泳をして汗を流す。

グレート デイズ！ －夢に挑んだ父と子－

8/29（金）曇り時々雨
少し蒸すが秋季を感じる曇天小雨。直行先の久喜で朝食。幸手駅前にお迎えの車。旧知の社長から新規顧客の紹介。時代を感じる施設のなかで面談した相手は７０歳後半の元気な老人。財務諸表を見ると債務超過である。全身から汗が噴き出す。午後は新宿に戻り引き合い御礼。夕刻、早めに退社して新宿・武蔵野館で公開初日の仏映画を鑑賞。単身の高年層中心に観客２０名程度。内容は再三観た予告編の通り。但し泣かせようという演出をなるべく排除した、９０分という尺でテンポ良く纏められているのは好ましい。ジムで２キロの遠泳、サウナでて一週間の毒素を汗で流して帰宅。

思春期ごっこ

8/28（木）雨時々曇り
ぐずついた天気で湿気も多い。早朝から赤羽詣。担当者の感触良し。昼に蕎麦。午後は社内調整用の資料作成。不本意な残業をして１９時退社。新宿で途中下車して武蔵野館で邦画をレイト鑑賞。若年層中心に観客３０名強。単館低予算スター不在。中学２年女子ふたりのひと夏の青春もの。男子が全く登場せず親の描写もない。リアルなようで実はメルヘンのような浮遊した造り。監督は弱冠25歳。これは先が楽しみな新人が出てきた。終映後に監督と女優のトークショウあり。製作意図やら楽屋裏の秘話やら。物を作るということは大変なことである。

あがりはすべて満貫以上

8/27（水）晴れ
帰宅して自室の机の前でうたた寝をして朝を迎える。シャワーを浴びて朝食。それでも６時。パソコンで調べものをして定刻に家を出る。曇天、久々に上着を着る。地下鉄と湘南ライナーを乗り継いで１０時大船着。構内でモーニングコーヒー。帯同者と駅至近の兄弟会社を訪問。相手は代表取締役様。キッチリとプレゼンを行いPR。次いで２部署でも同様。駅前のラーメン屋で昼食。喫茶後に帰社。作戦会議やら雑用をしているうちにはや退社時刻。新宿で毎度の定例会。トータルでは凹むも随所に大物手をものにする。清一色で辺張の三筒を自模り、二盃口、ドラドラ。あと一翻で数え役案。これだから麻雀はやめられまへん。小雨降るなか揚々と帰宅。

チョコレートドーナツ

8/26（火）雲り時々小雨
一雨毎に秋の気配。午後、埼玉県八潮に出張り重要契約。日米開戦の年に生まれた女性社長と二人の息子と契約を交わす。戻って雑用。懸案事項が最悪の結果となり意気消沈。非生産的な残業を２時間もして更に落ち込む。帰路、新宿で途中下車。シネマートで単館にてロングランを続ける米国インディー映画をレイトショウ鑑賞。観客２０名前後。障害者とゲイを取り上げたお涙頂戴ものと思って少し敬遠していたところもあったが、不覚にも何度も涙した。良きシナリオに役者の力演。ベタつかない演出。そして絶妙にして勘所をおさえたサウンドトラック。人を恋したり思いやる気持ちに老若男女貧富貴賤の違いなし。大満足で小屋を後にする。

浪人街／スリ

8/25（月）曇り
猛暑も一段落して秋の気配か。少しのんびりとした週明け。回収の打ち合わせと契約の準備。定刻前にフライング気味に退社して池袋で途中下車。カフェで一服して五日連続の文芸坐。黒木和雄の２作。観客は３割程度と心地よい間隔。浪人街は多くを語らずとも評価の定まった傑作。役者は皆々脂が乗っている。何度観てもシナリオ（笠原和夫）の素晴らしさに感心。キャラが屹立している。スリの初見時にはテーマが分散しているように感じてそれほど感心しなかったのだが、見直して新たな発見もあった。しかし原田芳雄は何を演じても原田芳雄である。駅前の雑踏のなか一駅分を歩いて悠々帰宅。

われに撃つ用意あり READY TO SHOOT／出張

8/24(日)晴れ時々曇り
深夜に実妹よりメールあり。地元の図書館で絵手紙の個展を開くそうな。予定もないのでどれどれ冷やかしに行くか。８時朝食、インドアでエクセサイズの後、カーナビをセットすると４４キロ１時間半と表示。如何にものどかな郊外風景を眺めているうちに森の中の小さな施設に到着。画伯は不在。３０分ほど旧作を眺める。亡き母や姉に宛てた作品を見ているうちに眼前に陽炎が立った。そうこうするうちに主人公登場。友人知人の応接で忙しそうである。感銘を内に秘めてフェイドアウト。自宅に戻り車をおいてジムで遠泳。そのまま地下鉄に乗って池袋まで。４夜連続の文芸坐。本日の演目は渋い。若松孝二が珍しく松竹資本で撮ったアウトローものと独立プロで撮ったブラック？なサラリーマンもの。両作とも未見。ゆえに思うところあり。今では到底通らない企画だろうが、脇役陣など豪華なもんである。終映２２：００。長く密度の濃い日曜日。

おんなの細道 濡れた海峡／赫い髪の女／喰女

8/23（土）晴れ時々曇り一時雨
曇天で猛暑も一段落。８時起床。池袋へ出張る。カフェでモーニングコーヒーとサンドイッチの朝食を摂って文芸坐へ。石橋蓮司特集継続鑑賞。本日の演目はにっかつ製作のロマンポルノ。作品はいまさら語るまい。特に神代監督の代表作である赫い～は今見直しても淫靡たる傑作だと思ふ。観客は中高年中心に満席。なぜなら終映後にトークショウがあり、拍手に迎えられご本人が登壇。痩身にして長身。独特の声音でユーモラスに自作を語る。大満足でサンシャイン通りを歩いていると奇怪なポスターが。海老蔵の新作が今日から公開。そのまま更に梯子鑑賞。若年層のカップル中心に４割程度の入り。予備知識はなかったが、四谷怪談を劇中劇とするバックステージもの。監督は三池崇史。で、あるから生半可なホラーサスペンスではない。虚実皮膜の作劇でケレンたっぷり。海老蔵も良かったが、感心したのは柴咲コウである。三十路を過ぎて一層魅力的になった。やはり女性は恐い。ジムで遠泳をして駅前の食堂で夕餉を孤食。深夜まで新パソコンのめーる設定と格闘する。

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者 ／非行少女ヨーコ

8/22(金)晴れ
残暑続く。午前中に赤羽、午後には足利。炎天下に田舎道を行き零細企業のオーナー社長と膝詰談判。結論はお預けとなる。湘南新宿で久喜から池袋まで。文芸坐で昨日に続く石橋蓮司特集を鑑賞。観客３割。恥ずかしながらこの両作は未見であった。屋根裏～は田中登監督。蓮司は変質者の役が良く似合う。宮下順子が懐かしい。ヨーコは1966年製作の降旗康男監督デビュー作。谷隼人や大原麗子もデビュー間がない頃。映画は時代（風俗／世相）を切り取る。しかし日本映画は奥が深い。まだまだ未見の珍作奇作がある。ジムへ寄って1キロ半の遠泳。サウナで汗を流す。

竜馬暗殺／あらかじめ失われた恋人たちよ

8/21（木）晴れ
休み明けの出勤は辛い。まして家庭内不和が加わる。早めに家を出てマックでモーニングコーヒー。雑用をやっつけて午前中は神田の取引先へ。午後は外出することなく事務処理。定刻退社して池袋で途中下車。文芸坐では石橋蓮司の芸歴６０周年を記念した特集。本日の２本は７０年代ATGの代表作。いずれも再見再々観。観客はノスタルジーを求める中高年と所々に若年層（大学の映画研究会？）で３割程度の入り。当然役者は皆々若い。鬼籍に入った者も多い。人間味溢れる原田芳雄の竜馬を最良としているファンは多いのではないか。あらかじめ～は桃井かおりのデビュー作、田原総一郎の唯一の監督作としてカルトな実験映画だと思ふ。筋らしきものはなく、学生運動華やかしき頃の時代背景を知らない今の若者が観たらどう感じるのだろう。情熱と倦怠の７０年代は遠くになりにけり。帰宅して残っていたシメ鯖を孤食。

FORMA

8/20（水）晴れ
夏休み三日目。家庭内の諍いごとに巻き込まれて起床時から不快。午後には外出して渋谷で下車。カフェで一服してユーロスペースで単館上映のインディーズ作品鑑賞。海外で幾つか賞を獲ったそうだが一日２回の興行で客席は４割程度の入り。新人女流監督の長編デビュー作。低予算、スター不在、音楽もCGもない長廻しで更には２時間半の長尺。映画でしかできない試みや悪意やたくらみに監督の感性が光る。２４分の長廻しがキャッチコピーになっていたが、どうだろう。もう少し刈り込んでもよかったか。それにしても暑い。ファミレスを２軒梯子してひたすら読書。０時過ぎに帰宅。

走水の大鯵

8/19（火）晴れ
前日準備万端１０時に就寝するも気が高ぶって一睡も出来ず。そもそも不眠症の気があり平素は深夜２～３時に床に入っており眠れるわけがない。３時床上げして弁当を作り余りもので朝食。４時前には愛車に乗って隣町のバディーを迎えに行く。環七、世田谷街道、第三京浜、横浜横須賀道路を経由して三浦半島走水には６時３０分到着。７時乗船。船上釣り人６名とガラガラ。レジャーは平日に限る。水深５０メートルに仕掛けを落として竿を上げ下げすること５時間。本命のアジ９枚、真鯖を１０本あげて納竿。充実の内容。帰路も渋滞なく３時には帰宅。用具を洗浄して魚の下処理をして居間で２時間の爆睡。鯵は刺身、ムニエル、サバは〆と味噌煮にする。アラでとった味噌汁もつける。ずらりと料理の並んだテーブルを前に吾独り。夜は愛犬と散歩。蒸し暑い。

イベントの下準備

8/18（月）晴れ
灼熱の盛夏復活。午前中で３７℃。休暇初日。愛犬に起こされ１０時前起床。余りもののポトフをカレーに変えてブランチ。よく見ると冬瓜が入っていた。不思議な触感。午前中はキッチンの清掃。午後は愛車で大型釣具店へ。１０年使用していた電動リール用のバッテリーがヘタって買い替え。仕掛けと併せ１万円強。給油をして更に洗車。炎天下での作業に滝のような汗が出る。夕刻、自転車で駅前の本屋に出向いて書籍購入。サテンで一服。ここで気になるメールあり同僚へ架電。なかなか仕事を忘れられない。薬局で念の為の船酔い薬調達。スーパーでは弁当の材料を求める。倹しい夕餉を済ませて愛犬と散歩。明日に備えて早めの就寝。

マタニティ・シンガー

8/17（日）晴れ時々曇り
お盆も過ぎれば暑さも一段落か。イベント準備のために物置の整理をする。ギアの不調あり少し不安。午後からジムで遠泳。次いで地下鉄に乗って渋谷に出張る。カフェで文芸春秋耽読。友人とヒカリエの前で待ち合わせ目的のライブハウスへ。友人とその愛妻ふたりのひっそりとしたライブを聴く。旧友の爪弾くギターと臨月近い奥様の優しく穏やかで包容力のある歌声に陶然となった。少しハードな楽曲もあったが、真骨頂はバラード調のナンバー。人類最古の唄は子守唄だと思ふ。羊水の中の胎児にでもなったような心地良さ。２０時前にお開き。馴染みの蕎麦屋でモリの夕食。帰宅して愛犬と入浴。明日から遅い夏休み。