Il film del sogno

現実逃避の夢日記

僕のワンダフル・ライフ/ドリーム

2017-09-29 21:03:56 | 映画

9/29(金)晴れ時々曇り
早朝より池袋で巫女の宣託を聞く。次いで新宿へ移動して米国映画を梯子鑑賞。以下は愛犬が記した鑑賞記録。≪主人になり代り一筆啓上。当人は本日、吾輩との散歩も早めに切り上げて、いそいそと歌舞伎町という繁華街にある大きな小屋(中に幾つか仕切りがあるそう)まで行って洋物の活動写真を見物。本日封切、初回のお客は主人同様お暇な隠居らしき高齢層中心に30名前後と閑散らしかった。先ほど帰宅した主人曰く吾輩の眷属が主人公で輪廻転生がテーマとか。お話の巨細を聞くに及んで、それは少々出来過ぎだろうと思うのだが、まんまと製作者サイドの術中にはまって皆々紅涙を絞られた模様。主人も少年と仔犬が出会ったとば口から鼻腔が湿り気を帯び、今生の別れで堤防決壊。嗚呼、会うは別れの始まり也。我が仔の心情を知りたい、と思うのは飼い主の積年の夢でありましょうが、銀幕の中では現実となっているそうな。有史以来、無双のコンパニオン・アニマルの座を猫族(本作ではロバ・ニワトリ同様の脇役)と二分して、現に英国発のライバル演目もかかっているそうだが、贔屓筋は是非劇場にてご高覧あれ。≫2本目は大作「ドリーム」。中高年層女性過半で9割近い入りで盛況。これは確実にヒットするだろう。後世に名を残す偉業を、陰で支えた名もなき縁の下の力持ち、マイノリティだった黒人女性の奮闘譚。聖林大作の良質さが存分に発揮されている。不遇の3人が実力で地位や信頼を勝ち取って行く過程は、実際あそこまでドラマチックではないと思うが、やはり胸を打つ。何も起業して大金を掴んだり、歌手や俳優で成功することばかりがアメリカン・ドリームではないということだろう。少しあざといところもあるのだが、瑕瑾を上げても野暮だろう。。

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サーミの血

2017-09-28 23:28:07 | 映画

9/28(木)雨後曇り
夜半から秋気を伴う降雨あり。奉公先は案件もなく穏やかなり。同僚と丸亀製麺で牛すき釜玉月640円也。定時退社して新宿で途中下車。武蔵野館にて北欧映画を鑑賞。都下2館上映であるが、若年層の女性中心に場内30名内外。世界の何処の国でも先住民族(その地域や職業など)に対する差別の歴史はある。もちろん目を逸らしたくなるシーンもあるが、スカンジナビアのかの国(特に都会)は、リベラルな人間も多い。向学心に燃える気の強い主人公のお姉ちゃんは相当なヤンチャ者で、ナンパした彼氏の実家に押しかけ誘惑して学校にも潜り込む。学費さえ出せば入学させてくれて教師にもなったんだから迫害とはチト違いますな。故郷も家族も捨ててスウェーデン人として後半生を生きても、連綿と続く血脈や望郷の念はは変わらないだろう。女流監督はスウェーデンとサーミ人の混血とのこと。冷徹な視点にはそんなアイデンティティが影響していると思ふ。

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わたしたち

2017-09-27 22:28:12 | 映画

9/27(水)曇り
月末とは云え週も半ば。漸く案件も途切れて週末の目途が立つ。昼食はボスと日本蕎麦を啜る。案件を全てやっつけて定刻ジャストに退社。地下鉄を乗り継いで恵比寿へ。ガーデンシネマにて都下単館上映の韓国映画を鑑賞。キャパ93に対して単身女性中心に30名前後の入り。相変わらずいじめは社会問題として度々報道される。古今東西、集団や組織がある限り、原罪のようなものでなくならないだろう。10歳の少女たちにとって家族と学校が世界のほぼ全て。カメラは皮肉なまでの清澄なトーンで彼女たちの日常に寄りそう。児童劇団特有のこまっしゃくれた演技などしない子供たちの自然な芝居が断然良い。そこにいる誰かしらは嘗ての自分自身である。出会いや接近があって、親密になり秘密を共有し、反目や排除があり、傍観したり対決したり、そして人の痛みが判って少しづつ大人になる。まだ30半ばの繊細な女流監督は、声高に道徳的なメッセージなどを込めようとはしない。国境や年代を超えて共感できる作品だと思ふ。

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50年後のボクたちは

2017-09-27 01:13:02 | 映画

9/26(火)晴れ時々曇り
早朝から2時間の残業まで昨日と同じ。昼食に同期と中華。話題は人事と健康。19:00退社して昨日同様徒歩で有楽町まで。ヒューマントラストシネマ有楽町にて独逸映画を鑑賞。単身女性中心にカップルもちらほら、キャパ63に対して観客30名前後と5割の入り。類似の多いバディ&ロードムービー。但し14歳の少年と云うのは新味か。チョウ・ユンファの子供時代のようなロシアン系悪ガキと内気で腺病質な坊やの場当たりで跛行的道行き。特段、ドラマチックな事件は出来しない。何気ない一期一会の交流をサラリと描いてはいるが、観る者はじわじわと悪童ふたりに好感をもつ自分に気が付くだろう。田園風景の緑とプラハを目指す浮浪少女の瞳が美しかった。エンドロールのアニメとラップが洒落ていた。このトルコ系ドイツ人監督は前作(100年前のアルメニア人の厄災(史実)を描いた力作)が初会であったが、娘を探して三千里・・・。地球を半周する父親の執念が鬼気迫っていたが、本作のような小品も悪くない。

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スイス・アーミー・マン

2017-09-26 03:07:26 | 映画

9/25(月)晴れ時々曇り
毎度の週明け。御前会議の資料をまとめて午後に備える。昼食に焼きパスタ。本番の会議は20分ほどで終了。データーの手直しの為に2時間の残業。20時に退社して日比谷まで徒歩移動。シャンテ・シネにて米国インディー映画を鑑賞。都下では2館上映。若年層中心に7割超えの入り。荒唐無稽なバディ&サバイバル映画、は表向きのジャンル分け。後半は内気な青年の自己改革的成長譚にも見て取れる。奇抜で下品な相棒が、実は人生の指南役であったりするところが深い。対予算を逆手に取った最小のキャスティングとロケーション。ノリの良いサウンドトラック。ラスト近くの饗宴では不覚にも落涙しそうになった魔訶不思議な映画。珍品にして佳作。

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ユリゴコロ/無法松の一生

2017-09-25 01:22:32 | 映画

9/24(日)晴れ時々曇り
爽やかな秋晴れ。朝食後に愛犬と散歩。開館時間にジムへ行き遠泳とサウナで1時間。その後近所のシネコンへ。11時台の初回には若年層の単身女性中心に30人弱と不入りの部類だろう。異色の経歴を持つ女流作家の原作は刊行時に読了。ミステリーとしてのオチはあまり感心しなかったが、本作は大きな脚色もなく、ホラー色を前面に出した造りとなっていた。人間の抗えない暗い性癖などを執拗に見せられて少しシンドイ。吉高由里子と佐津川愛美の絡みシーンが白眉。屈折した愛であろうが純度をあげれば心に刺さる。青春路線が得意と思っていた熊澤尚人は意外や器用な監督であった。来月には同じ原作者の≪彼女がその名を知らない鳥たち≫が公開される。贔屓監督の白石和彌の演出が楽しみ。その後、阿佐ヶ谷に移動してラピュタにて名作の三國連太郎版を鑑賞。バンツマ、三船、勝新版は見ていたが、本作鑑賞で完全制覇。白黒画面に映えるは究極の男の純愛。贔屓の蕎麦屋で夕餉を孤食してゆるゆる帰路に就く。

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ナミヤ雑貨店の奇蹟

2017-09-24 08:31:00 | 映画

9/23(土)曇り後晴れ
夜半に降った雨も上がり爽やかな朝。朝食後に愛犬と散歩。愛車に乗って近所のシネコンへ。上映前にカフェで一服。10時台の初回には年代まちまちであるが入りは2割程度と閑散。原作は多作家で映像化も多い東野圭吾の同名小説。タラレバ云っても詮無いが、これはもう少しシナリオを練って作風(人情メルヘン?)にあった監督(深川栄洋)が撮ったら良くなったのではないかと思ふ。大手の配給で、あれだけのキャスト揃えて勿体ない。人物たちの関連性が徐々に収束してもバランスが悪いので快感も半ば。各エピソードも変にエモーショナルに描かれるだけで逆に白けてしまう。職人・山下達郎、苦心の楽曲もそれほど効果を上げているとは思えず。そもそもシンガーソングライターが歌詞なしの自作をハミングで披露するか?

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あさひなぐ

2017-09-23 01:09:48 | 映画

9/22(金)曇り後雨
漸く週末。目覚まし要らずで定刻前覚醒。いつもの通勤。業務は御前会議の資料作り。昼食に肉辛味蕎麦、830円也。午後の打ち合わせで資料のダメがでる。2時間の残業をして退社後に池袋で途中下車。HUMAXシネマで本日公開の邦画をレイトショウ鑑賞。圧倒的に若年層の男性優勢で5割弱の入りはまずまずの出足か。自慢ではないが出演している歌舞音曲少女集団を誰一人知らず。故にスクエアーに見物することが出来た。芝居は素人だろうが、武芸の所作もコリオグラフィーと考えれば彼女たちの得意領域だろう。スタッフはプロの仕事をキチンとしておりました。原作コミックあるようだが、筋立てはマイナースポーツを扱った≪がんばっていきまっしょい≫や≪シムソンズ≫、直近では≪チア・ダン≫と同じ骨格。正直、前半は少々忍耐を要したが、合宿あたりから徐々に加速してお約束の結末を微笑ましく見上げてめでたしめでたし。江口のりこの好演は特筆しておきたい。

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あさがくるまえに

2017-09-22 03:11:58 | 映画

9/21(木)晴れ
朝夕涼しい。人事情報(担当編)も徐々に詳らかになっても我が部は無風のようである。昼食にサバ塩焼定食。700円。委員会の資料作りと調書を2件ほど。定刻退社して渋谷で途中下車。久し振りに訪れるヒューマントラストにて都下単館、先週末から公開のフランス映画に若年層単身の女性中心に観客30名弱と閑散。メインストーリーは心臓移植。主人公はドナーの青年とレシピエントの中年婦人であるが、物語はふたりに関わる人々の群像劇であり、ハードな医療モノにもなっている。開巻から緊密なカメラワークと最小のセリフで平凡な人々の非凡な体験を描いてゆく。生死を俯瞰するとともに純愛や親子愛、同性愛や近親愛をも随所に織り込んで全く無駄がない。シナリオも書いた女流監督はまだ弱冠37歳。本作公開は本邦初とのこと。人間洞察と映像感覚が素晴らしい。恐るべき才能の出現だと思ふ。

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未来よこんにちは

2017-09-21 04:21:44 | 映画

9/20(水)晴れ
期末の喧噪の前触れか、案件もなく落ち着いた水曜日。昼食にサバ味噌煮定食。780円。定刻退社して飯田橋で途中下車。ギンレイホールにて。見逃していたイザベル・ユペール主演作を名画座で捕まえ鑑賞。≪エル≫と比較すると名女優の守備範囲の広さが堪能できる。欧米は離婚率が高いが、フランスは3割、大都会のパリは5割だそうな。それ以上に婚外子(非嫡出子)が6割近いという数字が凄まじい。当然、家族制度の意識も違う。親子や夫婦の関係をそうした背景から見ると興味深い。それにしても、こうしたしなやかなヒロインの老境を淡々と描いたのが36歳の女流監督(シナリオも)であることに少々驚いた。赤ん坊を傍らにさめざめと泣く娘のシーンが印象的だった。併映は英国のガーデニング映画。

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オン・ザ・ミルキー・ロード

2017-09-19 23:01:44 | 映画

9/19(月)晴れ
連休明けの奉公先の業務は淡々と始まる。昼食に餃子定食670円也。幸い案件の滞りもなく定刻退社。徒歩で日比谷で移動。クストリッツァ9年振りの新作に場所柄やや勤め人風の紳士多けれど客席は5割も埋まらない。都下単館、全国でも十指に満たない上映館は淋しい興行規模。まぁ娯楽作ではありませぬが・・・。系統的には≪アンダーグラウンド≫や≪ライフ・イズ・ミラクル≫の作風であり監督の真骨頂でもある。お馴染みのアイテム・設定(動物・紛争・狂騒)とエネルギッシュな登場人物たち。世界の何処かで常に繰り返される祝祭や爭い。禍福は糾える縄の如し。これは稀有な映像作家の想像力の産物であり、悪夢の映像化でもあり、悲惨な現実のメタファーかもしれず、崇高な祈りなのかもしれない。圧倒的なロケーションと洪水のようなサウンドトラックに心身酔った2時間でありました。

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坂の途中の家

2017-09-18 22:04:11 | 書籍

9/18(月)晴れ
台風一過の秋晴れ。定時起床で朝食後に愛犬と散歩。気温もぐんぐん上昇して汗ばむ。PCでTVドラマなど眺めつつダラダラとする。久し振りに二度寝などして惰眠を貪る。15時過ぎに自転車に乗り隣町まで食事に出る。目当ての中華屋は改装中。やむなく外食大手のサラダバイキングを食す。更にはサテンでケーキセット。贔屓作家の旧作を読んで時間をつぶす。

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望郷

2017-09-18 20:07:15 | 映画

9/17(日)雨
台風の影響で終日雨。午後からゆるゆる外出してマックでブランチ。ジムで遠泳。そのまま新宿へ出張り武蔵野館でマイナーな邦画を鑑賞。湊かなえの連作短編が原作らしいが未読。「夢の国」と「光の航路」ふたつのエピソードを繋いでいるが、小説と違いミステリーというよりは閉鎖的な島に住む家族の因習をメインに据えていた。佐藤泰志の原作を熊切和嘉で映画化した「海炭市叙景」(少し暗いが抒情的)に近いテイストを感じた。いかにも邦画らしい。片岡礼子を久し振りに観た気がする。河井青葉や石橋けいなどのキャスティングが渋い。

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

2017-09-17 04:14:37 | 映画

9/16(土)曇り後雨
定時起床。朝食後に愛犬と散歩。そのまま愛車に乗って近所のシネコンまで。本日初日の邦画には若年層やや優勢ではあるが観客10数名と閑散。原作コミックは本屋で立ち読みレベル。小悪魔美女に振り回される冴えない男のお話。監督の出世作は≪モテキ≫だろうが、シニカルな目線や毒性で云うと三浦大輔の舞台劇を映像化した≪恋の渦≫(←傑作です!)に近いと思ふ。デフォルメされた業界人になり切った脇役陣に呵々大笑。天にも昇る心地や塗炭の苦しみなど、リアルな恋愛をして初めて経験できるわけだが、いっちょ前の男になるには良いオナゴの尻のひとつも追っかけんかい、と叱咤する教養映画でありますな。甘味な果実は砂上の蜃気楼の如きものであったとしても・・・。身につまされる殿方も多かろう。午後は施設に義父を訪ねる。往復渋滞で6時間弱。ラジオ番組もすっかり馴染み。ジムで遠泳してスーパーの総菜を孤食。

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エイリアン:コヴェナント

2017-09-17 03:11:47 | 映画

9/15(金)晴れ時々曇り
漸く週末。人事情報が続々入る。昼食に蕎麦とそぼろ丼、850円なり。案件1件を持ち越し連休突入。定刻退社して新宿で途中下車。昨日から予約したピカデリーでエイリアンの新作(前日譚の続編)を鑑賞。少々拍子抜けしたのは場内が若年層中心に3割程度しか埋まっていないかったこと。監督は前作同様、喜寿をとうに過ぎている大御所サー・リドリー・スコット。前作も公開初日に鑑賞して日記を紐解くと『詳細略。大味なハリウッド映画というのはどうも眠くなる。潤沢な資金と贅沢なキャスティング。羊頭狗肉を見せられて少し立腹。』とある。今回はそれほどでもなかったが、豪華B級(スプラッター・ホラー)テイストのセルフ・パロディを見せられたようで乗れませなんだ。キャサリン・ウォーターストーンとマイケル・ファスベンダー(オチはすぐ判った)の熱演には☆献上。

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