ワーニャ叔父さん(再見)

2/27（金）雨一時雪
寒い週末である。しのつく雨がいつしか雪に変わった。午前はつまらぬ会議、給与カットの沙汰下る。午後は同業の来客ふた組続く。そして終日事務処理。夕刻、早々にフェイドアウトして東池袋へ向かう。友人主演のお芝居を同好の士３名と再見。かぶりつきの前回とは違い、中央後方の座席から舞台全般を見下ろし俯瞰の観劇。隣の友人は心地よい鼾をたてていた。２１世紀の現代、やはりチェーホフは退屈なものである。終わって池袋駅前の居酒屋で２３時過ぎまで懇親。

後期高齢者の生活と意見

2/26（木）曇り時々雨
週明けからの悪天候続く。メールを読んだり、電話に出たり、ハンコを押したり、資料を作ったり、で午後も半ば。日本橋の取引先を訪問。還暦近い経理担当者に事情説明という言い訳。業界関連の情報を交換して何とか笑顔で見送られる。さて神田から有楽町まで徒歩移動して思案する。いくつかのプランを思い描くが、帯に短し襷に長し。中途半端な時間帯を呪う。仕方がないので自宅至近の駅前で早目の夕食を摂り、ジムで運動する。２０時、帰宅すると家人が仰天。出掛けて帰ってこなかったら驚け。居間でＴＶのバラエティを漫然と眺めているうちに白河夜船。そうなると深夜に覚醒し明け方まで眠れぬ。

代打営業珍道中

2/25（水）くもり時々雨
跛行して更に冷たき春の雨。
トラブルメーカーはどこにでもいる。沸騰する感情を押し殺して人の道を説く。
午後から諸般の事情もあり、その丁稚どんと二人三脚営業で都心を廻る。まずは秋葉原でハイミス相手の必死のブレゼン。次いで春日で真面目な中年事務員へお届けもの。最後に本郷で還暦過ぎた同業担当と業界四方山話。ゴルフとスキーの話で盛り上がる。
駅前のサテンでコーヒーを一杯。池袋でルーティンミッション。夕食に場当たり的に入ったラーメン屋でつけ麺を食す。当地周辺は麺喰処のゴールデンゾーンである。徒歩での帰路途中、業務命令のメールが２件。買い物をして帰宅。

ハッキリしない天気と仕事

2/24（火）雨時々曇り
曇天時折ぱらつく冷たい雨。午前中は定例のミーティング。１００年に一度の不景気に戦略もあるまい。丸まって押し入れにでも入っていたい。昼食に葱鯖と玄米。午後、同業の来客あり。盛り上がる話もなし。次いで江東区・木場へ出張る。最終局面の商談の進捗督促。帰路、日本橋へ寄って某社団法人の会員更新。その費用15,500円也。小雨の中有楽町まで徒歩移動。執務場所へ戻って楽しくもない残業。困ったチャンの提案書作成につき合い２０時を回る。帰りはいつものジムでいつもの遠泳。定刻帰宅。

元祖ピザトーストの店

2/23（月）雨
夜半から冷たき雨ぞ降り続く。憂鬱な週明けなり。電車が遅れているようで遅刻者続出。午前・午後と雑務に追われる。１５時、銀座で御前会議。システム担当者との打ち合わせ、というより終盤は愚痴の言い合いとなる。帰路、ばったり会った僚友と日比谷のクラシカルなサテンで談笑。このおばはんとも長い付き合いである。井戸端会議のような他愛のない噂話をして気が付けば２０時である。ジムで遠泳をこなして珍しく早めの帰宅。ロングランを続けている邦画がアカデミー賞を獲ったニュースをＴＶで観る。短編アニメとダブル受賞。賞には運や情実なんぞもあるのだが、まずはめでたい。

ザ・ローリングストーンズ シャイン・ア・ライト／ハルフウエイ

2/22（日）曇り
７時起床。おじやの朝食を流し込んでインドアへ白球を打ちに行く。番手が違っても１３０ヤード前後しか飛ばないのは何故か？
９時には東武練馬のシネコンへ到着、単館系のスコセッシ監督の新作を観賞。主要メンバーがとうに還暦を過ぎたロックバンドのライブドキュメントは、迫力満点。カメラは縦横無尽に動き回り、演者の息遣いや熱気や汗さえも伝わってくる。ヒット曲の数々を聞いていると体が自然と動いてくる。ブルースやロックは生き様が如実に反映される。合間に挟まれる、やんちゃなジジイたちの過去のインタビューにもニンマリ。
午後には一転、これも単館系の邦画を観る。ＴＶ出身の女流脚本家の手による甘い恋愛映画。舞台は小樽。ハイビジョンが捕える美しい風景と、旬の役者が演じる恋して揺れる高校生男女。しかし、素材や景観が良ければ、それだけで映画というのは成立するのだな。アドリブかと訝るほどの長廻しと自然体を生かした演出。ラストに流れるサリューの主題歌がテーマにベストマッチ。ウジウジ悩むのは青春の特権である。書籍を購入して一旦帰宅。
夕刻買い物を兼ねてジムでひと泳ぎ。夜、恩人より架電。先日の芝居の感想を求められる。演者と観客とはこうも感覚が違うものなのか。

チェンジリング

2/21（土）晴れ
９時起床。エクセサイズか映画にでも行こうと思ったが、雑然とした室内を見廻し掃除をすることにする。リビング・ダイニング・居間を２時間かけてきれいにする。１１時、礼服を着込んで外出。地下鉄の永田町駅から徒歩でホテル・オークラまで。本館では大関に昇進した関取のパーティ開かれていた。友人の披露宴は別館の１２階。控室では懐かしい顔、意外な顔、変わり映えしない顔。６テーブル、５０人ほどの来賓を集めて１時丁度に開宴。段取り通りの式次第。しかし、さすが最高級ホテルのフルコース料理。前菜からスープ、タイのポワレ、ローストビーフ、オレンジのクレープ、自家製パンや木イチゴのシャーベット、最後のコーヒーと小菓子に至るまで、盛り付け、香り、肝心の味、全てが文句ない芸術的な出来栄え。宴果てて一階のラウンジで２次会。６時まで歓談して地下鉄で日比谷まで出る。日劇でイーストウッドの新作鑑賞。これは年度最高の一本！１９２０年代、アメリカ・ロサンゼルス。９歳の息子を誘拐されたシングルマザーの物語。開始１０分で傑作であることを確信。役者・美術・演出・音楽、超一級の仕事ぶりに圧倒されっぱなし。史実とテーマの重さ。ラストの余韻・・・。放心してエンドタイトルを見上げた。８０歳になろうとする巨匠は、どこまで映画を極めるのだろう。

ワーニャ叔父さん

2/20（金）雨のち曇り
完全に寝過して１時間の遅刻。１０時から銀座で打ち合わせ。重いテーマで２時間、システムの進捗芳しからずや。昼食に牛丼。戻って午後からも長い会議。昨今の不況に危機感を持てと言うが、社員は潰れるまで自分の会社は大丈夫だと思うだろう。夕刻、池袋で芝居観賞。静劇といわれる事の多いチェーホフの４大戯曲の一つだが、名優・木場勝己が演じる主人公の喜怒哀楽は起伏もあり深遠である。ラストの娘（姪）のセリフが切なく美しい。 １００年以上前から環境破壊というのはあったのだな。そして人間の強欲や嫉妬や忍耐は変わらない。小屋を出ればかつての老舗ラーメン店が場所を移動して暖簾を出していた。名物つけもりを野菜のトッピングで頂く。帰りにはジムに寄って１時間遠泳。定刻帰宅。

勝っても夜半の冷たき雨

2/19(木)曇り
午前中は芝公園へ。同業他社の本社ビルで怪しき車載機器のプレゼンを受ける。昼食は蕎麦定食。満腹なリ。午後は雑用と作文。夕刻、メンバー召集。夜７時過ぎからバトル突入。３ゲームのうち２度トップを飾る。コイン一枚の実入りを思えば徒労感は否めないが、人生を感じさせる巡り合わせやダイナミズムや浮き沈み…。嗚呼、ギャンブルというのは本当に怖い。面白い。痛快で、そして切ない。日付が変わる頃帰宅。宿題の報告書を仕上げる。またも睡眠時間が削られる。

日帰り名古屋と銀座で接待

2/18（水）晴れ
定刻の出勤と業務連絡。素行不良の部員へ生活指導と是正勧告。１０時３０分発ののぞみで名古屋へ。駅前でお迎えの車に乗り車中駅弁で腹ごなし。小牧の兄弟会社で外注先の情報収集。終わって当該社を訪ねるも経理担当は接客中。街道沿いの喫茶店で３０分時間を潰す。この手のクラシカルなサテン、関東では少なくなりました。３００円也のコーヒーを頼むとマドレーヌが付いてきた。さて何時潰れてもおかしくない運送会社の高齢の金庫番との面談。人も企業も金のない奴は強い。さぁ殺せ、と開き直られれば静観するしかないか。夕刻、名古屋へ戻り新幹線に飛び乗り帰京。６時３０分、銀座のイタリアン・レストランで隠密の接待。平身低頭して非礼を詫びて、小ジャレタコース料理に舌鼓を打つ。２時間半談笑して散会。池袋から徒歩帰宅。

餃子の日

2/17(火)晴れ
少し寝坊して７時起床。地下鉄と私鉄を乗り継いで神奈川県の外れまで。半年ぶりの取引先は、かつてのトラブル以来、敷居の高い先であった。帯同２名、やや硬い表情の代表も挨拶が済めばいつもの熱血漢である。やや安堵。業界四方山話と今後の展望。２時間みっちりお付き合いして最後は資金の提供を求められる。さぁどうする。返答をうやむやにして辞し、駅前の中華屋で定食をかっ込む。戻れば午後も半ばを過ぎ、来客あり密談ありクレームあり提出課題あり会議あり明日の段取りあり接待店舗の予約あり、などなどで身辺多忙を極める。会議の流れで懇親の一献。これも駅ビルにある中華屋。定番のメニューを昼夜続けて胸やけ気味。定刻帰宅で久々に自宅で宿題をやっつける。プレゼン資料をカタカタ打って就寝は深夜。

慌しきかな月の半ば

2/16(月)晴れ
爽快な週明け、と言いたいところであるが、家人との和解で景気が良くなるわけでもなく、いつもの月曜、フロア一番乗り。昼食にエスニック・カレーを食す。きちんと香辛料が効いていて辛い。午後は川崎へ出張る。古い取引先からコストダウンのチャレンジ。苦しい言い訳に気が滅入る。終わって都心の外苑前へ戻り、最近外資に買われた上場企業のメーカーの管理職と面談。隠密のお願い。さらに田端の兄弟会社へアライアンス先の同業者と帯同し苦言進言。終わって担当者とガストで夕食。ファミレスのハンバーグなんぞ何年ぶりに食べただろう。ナプキンに業務連絡を速記して備忘とする。池袋で特殊ミッション敢行しジムで遠泳。定刻帰宅。やや寒が戻って北風がコートなしの軽装にはちと辛い。

一日遅れのバレンタイン・ディ

2/15(日)晴れ
少し寝坊して部屋の掃除。新しいスリッパを貰う。昨日同様午前中にインドアへ行く。ドライバーを変えるとアイアンの不調となる。不思議なもんです。昼に戻りＮＴＴの工事に立ち会う。ものの５分で作業は終了。居間でダラダラする。夕刻、ジムでひと泳ぎ。ケーキを買って帰宅。いわゆる団欒がなくなって久しいが１０日ぶりに家族と夕食。ひと皆小さな諍いと和解を繰り返して生きてゆくのか…。

少年メリケンサック／１３日の金曜日／フェイクシティ ある男のルール

2/14(土)晴れ
初夏を思わせるような温かい一日。昨夜感じた生温い風は春一番であった。７時起床。質素な朝食を嚥下してインドアへ行く。当りはまぁまぁ。そのまま豊島園へ移動して、昨深夜ネットで予約した９時開始の邦画から梯子鑑賞をスタート。ＮＨＫの大河ドラマで主演を演じるまでになった美少女（元、だな）がクドカンの映画の主役を演じる。すこーしキツイ感じはしたが…。設定は面白く、男優陣はキャラが生かされていた。お下劣な下ネタも許容範囲。まぁ笑えた。弛緩する挿入歌や小道具など小ネタも楽しい。
続いてはいったい何作続編が出来たのか判然としない大ヒットホラーのリメイク。オリジナルだって真面目に観たことないが、少しお手軽で、底が浅い造りである。残酷シーンだけつるべ打ちのように繰り出され、やや退屈。なんだかなぁ。
３本目はジェームス・エルロイの犯罪小説の映像化にキアヌ・リーブスが挑んだ警察内幕もの。良くある設定と展開とラスト。これも人が虫けらのように殺されていた。気分が良い映画ではない。
ほぼ終日映画館の暗闇にでスクリーンを見上げていた。夜は夕食もとらずジムで遠泳とサウナ。カフェで文芸春秋別冊、芥川賞受賞作を精読。なるほどフリーターやら派遣やら社会的に不安定な三十路女性の淡々とした日常。熱くもならず冷めもせず。これが現代の風潮か。

ララピポ

2/13(金)曇り
朝から困ったチャンへの指導で１～２時間が瞬く間に過ぎる。午後、北関東・深谷へ向かう。上野から高崎線（あれっ宇都宮線だっけ？）に揺られてすぐに白河夜船。気が付けば目的地。駅前でタクシーを拾う。某メーカーの映像系製品を扱う事業所で商談。終わればはや夕刻。ちょうど来た湘南ライナーに乗れば池袋までは早い早い。シネリーブルでコミカルな日本映画を観賞。原作である奥田英朗の同名小説は発表時に読了。呵々大笑した記憶あり。世間でいう負け組と呼ばれるマイノリティを容赦なく描いて正直あまり笑えない。原作が持つ登場人物たちの互換性とペーソスが失われていたのは残念。終って久しぶりにジムで遠泳。定刻帰宅。