シナリオ評価会

3/30(水)晴れ
春眠暁を覚えず、が実感となるような気候。身辺整理も佳境に入る。机の整理をしているとあれありこれあり記憶の底から湧きあがる数多の思ひ出。午後は川崎へ出張り旧知の担当へ挨拶。そのまま都心に戻り怪しき団体の行うリサーチモニターに参加する。口外厳禁なので詳細は書けないが、つまりは映画のシナリオを読んでその感想をアンケートで答えると云うもの。しかし、映画脚本というのは当然読み慣れてはいないので難儀をする。想像力を働かせて映像を思い浮かべて、あまり適切とは言えない設問に答える。お話は伏線を巧みに張り、ラストに捻りを加えた良く出来たもので、公開されれば観に行くだろう。帰路、日比谷のカフェで読書をして地下鉄に乗って帰宅。

バージニア・ウルフなんかこわくない

3/29(火)晴れ
春の訪れを思わせる穏やかな一日。朝一番で来客。新任の担当役職者はわが社の天敵也。どのツラさげて挨拶に来てるのだろうかこのオヤジは、と憮然とそっぽを向くが厚顔な相手は涼しい顔で世間話をする。午前一杯最後のミーティング。昼は取引先の担当者へ別れの挨拶。昼食にインド料理屋でリーズナブルなカレーランチを。ナンが美味くお代わりをする。戻って身辺整理と決裁。夜も同様。映画も見ず、ジムへも行かず駅前の中華屋でラーメンを啜って帰宅。そういえば数日まえに米国の大女優が７９歳で逝去した。栄光とスキャンダルを幾重にも重ねた如何にも大スターらしい一生。何か一本を選べと言われればやはり２度目のオスカーを受賞したエドワード・オールビーの戯曲の映像化かな。マイク・ニコルソンも、この監督デビュー作が最良の作品だと思う。若くして美貌や才能に恵まれるというのは不幸なことなのかもしれない。

台北の朝、僕は恋をする／攻殻機動隊 S．A．C． Solid State Society 3D

3/28(月)晴れ
期末ではあるが有給消化月間でもある。押し迫ってきたが寝坊ついでに休むことにする。１０：００自宅を出て新宿へ。武蔵野館で久し振りに台湾映画を見た。宣伝文句はエドワード・ヤンに師事した新進監督、製作総指揮はヴィム・ヴェンダース。お伽噺のような軽いラブコメ。キャラクター重視であまりリアリティはないが、ヒロインの可憐さに免じて瑕疵は許そう。しかし、かの国は古き良き時代の日本の風景にどこか似ている。午後はそのまま最新のシネコンへ移動して邦家のアニメーションを３Ｄで鑑賞。平日昼の部なのに若年層中心に場内ほぼ満席。ははぁ春休みだものな。コミックス原作でＴＶアニメのシリーズもあるが、劇場版もこれが３作目。押井守の監督した１・２作共い大いに感心したが、ＴＶ版を転用された本作は多少の予備知識がないと辛かろう。現代的なテーマを織り込み、主要なキャラクターや世界観を生かした苦心のシナリオは、それでも少し不親切である。立体的な映像もあまり派手さもなく昨今のハリウッドの実写ものなどと比べるとおとなしい。それにしてもＮｅｔ社会の行きつく先はあまり明るくないのかも知れない。夜は仲間の誘いを受けていつもの雀荘。前回の勝ち分を半分ほど吐き出して凹んで帰る。

何をお探しですか？

3/27(日)晴れ時々曇り
陽が射すと暖かいが曇ると肌寒き春の天気。外出には何を着て行こうかしらん、などとは休日には万年ジーンズにユニクロのフリースかシャツといういでたちの自分には無用の心配。お気に入りのハーフジップのブルゾンは１０年以上着続けている。だがしかし春はそこまで来ており衣替えも近い。重い腰をあげて嫌いな買い物に繁華街へ出る。目指す店舗で靴とシャツを調達して量販店で義理ごとに使うＣＤを買う。トータル５万円の散財也。店内を物色していると忍び寄ってくるのは決まって妙齢の元気の良い婦女子である。言葉巧みに誘いかけて購買欲をくすぐる。毎度唯々諾々とそれに従う。夕刻地元に戻りジムで遠泳。夕食後は居間で愚図愚図する。

ザ・ファイター

3/26（土）晴れ
９時にうたた寝から目覚めネットで予約をして近所のシネコンへ。９：３０開始の洋画を鑑賞。今年度のアカデミー助演男・女優賞をダブル受賞したボクシングもの。まぁ類似作品には傑作多し。才能あるが自堕落な兄と真面目だが勝運に恵まれない弟。個性的な両親、可愛い恋人の声援で栄光を掴む、という実話がベースのサクセスストーリー。Ｃ・ベールは文句ないと思うが、助演女優はエイミー・アダムスの方がふさわしい熱演だったと思う。メリッサ・レオは０８年の『フローズン・リバー』で主演女優を逃しているので合わせ技と年の功かな。作品自体はそれほど感動したわけではないが役者の熱演は認めざるを得ない力作。昼過ぎには一時帰宅。車庫入れで目測を誤りバンパーをこする。悄然。夕刻はジムで遠泳。夜はＴＶで邦画の再見。全く筋を覚えておらず記憶力の減退に消沈するやらあきれるやら。

勝利の女神が微笑んだ夜

3/25(金)曇り時々小雨
週末である。朝から来客、昼食は取引先の担当と共にして午後は大手システム開発会社のプレゼンを受ける。夕刻からは社内システム改善の会議。予定より１時間延長しても優先順位やら投資効果がどうのと解決までの道程は遠い。夜は新宿のいつもの雀荘で一戦あり。珍しく半チャン３回いづれもトップで呵々大笑（大勝）する。終電に乗って深夜帰宅。なんやかやしているうちに机の前でうたた寝。

身辺整理

3/24(木)晴れ
すっかり寒が戻って冷え込む毎日。しかし毎日必ず余震があって気分が滅入る。昨夜も明け方グラリグラリ。早朝本郷へ出張る。駅前のカフェでモーニングコーヒー。８時３０分兄弟会社の代表と面談。ビッグビジネスの協議。戻って来客あり苦しい言い訳を聞き、気のない新担当を弄る。合間に身辺整理を進める。大量の書類をシュレッダーにかける。懐かしい写真が出てきて映っている人々の現在とのギャップを楽しむ。夕刻からシステムの打ち合わせ。時間延長。終わって昨夜に続いて同僚と一戦交える。結果は一敗地にまみえる。なかなか連勝できず人生を象徴するが如く。常に混雑している電車に揺られて帰宅。

遊びの時間は終わらない

3/23(水)曇り後雨
終日、来客と打ち合わせ、そして身辺整理。夜は２０年来の旧友と卓を囲む。かつては中部圏の大都市で机を並べて仕事をしてアフターファイブは必ずつるんで遊びまわった仲である。結果はどうあれ気心の知れた悪友と過ごす時間は文句なく楽しい。時間をかけた半チャン２回が終了し冷たい雨が降る中定刻帰宅。深夜に焼きそばを食す。

トゥルー・グリット

3/22（火）雨
連休明けは終日冷たい春雨が降った。寒の戻りではあるが３月末の雨はどことなく柔らかい。傘を差そうか差すまいか。午前中ミーティング、讃岐うどんの昼食を挟んで午後に来客が一組。引き継ぎ業務や災害地への特殊車輛派遣の件で拠点担当と少し揉める。早目に退社して新宿でコーエン兄弟の西部劇を鑑賞。処は武蔵野館。都内で１・２を争うショボイ画面での上映であるが、場内中高年層で満席。これは正真正銘の≪映画≫である。まず荒漠たる大地を空を人物を俯瞰するキャメラが素晴らしい。キャラクターも皆々真面目なようでどことなく可笑しい。ガンファイトも嘘っぽさがない。余韻のあるラスト。この兄弟監督の渋い一連の諸作は何を見ても感心する。更にジムで１時間（遠泳と水中歩行）。本日からジャグジーやサウナが休止となった。建物は照明も間引きされて薄暗い。定刻帰宅して軽い間食。

塔の上のラプンツェル／ＳＰ革命編

3/21(日)雨
夜半から冷たき雨ぞ降りしきる。朝食を摂って愛車に乗って近所のシネコンまで。外気温は８℃。梯子鑑賞の１本目は今作で５０本目を数えるディズニーアニメ。創業者生誕１１０周年だそうな。９：３０開始のデジタル・３Ｄ・吹きあえ版を良い子達と並んで鑑賞。我が幼児期にディズニー経験なし。いい大人になってから見始めた（劇場初鑑賞は９１年の美女と野獣）ので格別の思い入れはない。まぁ戦前に『ファンタジア』や『ダンボ』を製作しているのでその技術とブランドは絶対的な神話に近いものがありますな。現に駄作がほとんどない。さて今作、原作はグリム童話であるが若干の設定を頂いただけでほぼオリジナルなストーリーである。老若男女全てが楽しめる恋あり活劇ありユーモアありのファンタジー。命を吹き込まれ躍動するキャラクターと圧倒的な画面構成に全く飽きることなく心躍った。午後は一転ＴＶシリーズの劇場版（後半）。要人警護をするセキュリティ・ポリスの活躍を描いたアクションものであるが、お話はそのほとんどをテロリストが占拠した国会議事堂内で進行する。まずはこのセットが凄い。予備知識が豊富なわけではないがストーリー展開もなかなか練られてアクションもまずまず。幸福な２本立てでした。夕刻からジムで遠泳とサウナ。夜はスーパーで買った総菜を夕餉の菜とする。

漫才ギャング

3/20(土)晴れ
穏やかな連休中日。昨深夜は床掃除をした。爽やかな目覚め。ブランチ後に自転車で近所のシネコンヘ。カウンターの結構な混雑はＮｅｔ販売停止の影響か。お笑い芸人監督第二作を鑑賞。前作は確か不良高校生（中学生だった？）のハチャメチャな日常を描いていた、ような、何のシークエンスも覚えていない。ファミレスの窓ガラスが派手に割れてた？記憶にないくせに日記を読み返すと結構褒めている。近時のことをすぐに忘れるのは加齢の証拠なり。さて今作、題材は監督自身のフィールドであり、全編の科白の応酬は漫才そのもの。アクションとシリアスの塩梅も良く、役者の力演もあり楽しめました。素人じゃなかなか撮れないと思いますよあのレベルまで。ブレーンとスタッフに恵まれているのでありましょう。今治出身の歌姫が唄うエンドロールにかぶる楽曲がイカしていた。夕方からは２週間ぶりにジムで遠泳。体力測定して前月比１ポイント低下。これは何か対策を講じなければと思いこそすれ夕餉の飯をお代わりする。夜は居間のＴＶで数年前にヒットした洋画を眺める。豪華な道具立てと解りやすいストーリーライン。この手のお話はハリウッドでしか作れないな。

凄い金魚

3/19(土)晴れ
快晴気温も急上昇、春を超えて初夏の気候。明け方就寝、昼前にむっくり起きてブランチを孤食。部屋の掃除とインドアでひと汗かいて愛車に給油。幹線道路で車の行列が出来ているところが営業中のガソリンスタンドである。３０分近く待ってハイオクを満タンにして6,000円弱也。戻って洗車。夜は高円寺で先週からスライドリスケした贔屓劇団の芝居を鑑賞。15年前の初演以降何度か再演されたもののようだが2000年からこの劇団を追いかけているので旧作の再演はありがたい。しかし昔っから同じテイストなのですな。笑って笑ってホロリとしました。人物の出し入れや伏線の張り方は相変わらず巧い。役者の技量に差があるのが惜しい。終演後、近くの居酒屋で帯同者と合評会。概ね好評で映画芝居の話で12時近くまで盛り上がる。ガラガラに空いて街灯も間引きされた暗い環七をバイクで帰宅。

発つ鳥も 時と場合で 跡濁す

3/18(金)曇り時々晴れ
寒いことは寒い。電車は相変わらず混雑している。終日報告書の作成会議。昼食にイタリアン。パソコンで内職をして身辺整理を始める。大量の書類と膨大なデーターをゴミ箱へ。現れたデスクトップの壁紙は３年前に再会した宮古島のマンタの写真である。夜は御徒町の中華屋の２階で『聖書の読書会』あり。戯れに表向きは架空のタイトルを付けたが、まぁつまりはかつての職場の仲間との吞み会である。スペシャル（サプライズ）ゲストあり欣喜雀躍。互いの身辺雑多を語って飲み食い笑う。２３：３０お開き。何故か駅改札で万歳三唱をされ胴上げもやりかねない相伴者達と別れて深夜帰宅。

劇場版マクロスF〈フロンティア〉～サヨナラノツバサ～

3/17(木)曇り
グッと冷え込んで寒が戻った。背中を丸めて昨日同様間引きされた通勤電車に揺られて今日も勤労奉仕。午後に来客ひと組み。担当者は先の震災で仙台空港に丸二日間缶詰にされた人物で肝心のプレゼン内容より、不謹慎なようだが凄まじくも貴重な体験談の方がよほど面白い。夕刻突然館内放送あり急遽帰宅命令下る。ぞろぞろとビルを這い出すと改札は結構な混雑で大規模停電に備えての措置らしい。池袋で途中下車して平素の半分程度しか営業していない繁華街をぶらつき唯一劇場に罹っていたアニメ映画を鑑賞。確か前篇も観た記憶あり。ＴＶシリーズの劇場版でバックグラウンドをすっかり忘れていたが結構楽しめた。これだけ好き放題やれれば製作者冥利に尽きるであろう。コスプレの美少女キャラとハードなメカニックが混然となって不思議な世界観である。敵味方が判然とせず後半の展開に応接の暇がなかったがお話の骨格は意外と古風である。寒風吹きすさぶ中徒歩で帰宅。

人生の旅人

3/16(水)曇り
ここのところ３０分きっかり寝坊して７時起床。混んだ電車で奉公先へ。外出予定は悉く延期となり、来客予定も順延が重なる。ひたすら東北地区の被害報告を作成。救援物資輸送部隊が結成され明日出発すると云う。気持ちは解るが素人が僅かばかりの飲食物など運んで現地入りしても迷惑なだけではないかと思う。自己満足や偽善は止めた方が良い。ガソリン不足や一部の食糧・日用雑貨が品薄である。時折大きな余震もある。いつか来るのか首都圏にでかい震災が。夜は開き直っていつものメンバーと卓を囲む。駅前の雀荘は我々だけである。浮いたり沈んだり。発表された春の人事の話題で盛り上がる。何故か。対象者に自身もあったからである。人生は長い旅路を往くが如し。離合集散は世の常なり。