猿ロック／しあわせの隠れ場所

2/28（日）晴れ
どうも風邪をひいたようである。就寝4時、起床午後3時。10時間以上眠ったのはちょっと記憶にない。そういえば鼻がむずるし悪寒のした。食欲はあまりない。しかし、このまま床にいてもしょうがない。愛車に乗って近所のシネコンヘ。今週封切の邦画と洋画を梯子鑑賞。合間に食事や喫茶で栄養補給。しかし自分の鋭気はスクリーンから映し出される光と影であることが今更ながら解った。
深夜のTVドラマの映画版は少し出来の良い2時間ドラマのような内容。これは好きな役者を観に行くと割り切らないと損をした気分になるかも。しかし、比嘉愛未ちゃんは化けるかもしれない。
マネー・メイキング・スター（女優の部）NO.1になったサンドラ・ブロックの新作は実話を基にしたウエルメイドな良い話。これは正攻法な演出・脚本と役者の演技が奏功した結果でありましょう。素直にぐっと来るシーンが２～３あり、エンドロールのスナップなんぞ心憎い。アメリカンドリームはそこかしこに。
帰宅すれば日付は変わり、親族から花見のお誘い。そんな季節である。

赤目四十八瀧心中未遂／すべて彼女のために

2/27(土)曇り時々雨
深夜日付が変わる頃２～３時間の仮眠をしたせいで妙に目が冴えて眠れない。明け方、遅い晩飯とも早い朝食ともいうべき間食をして、はやりの歌をパソコンで聴く。９：００には家を出て池袋へ向かう。新・文芸坐で宣伝費をふんだんに使った話題の邦画に関連した催し（監督・荒戸源次郎の過去の製作・監督作を連日上映）があり、見逃していた作品をようやくつかまえることができた。道行・心中とくればダメ男と逞しく強かな女というのは定番。色々と粗もあるが、なるほど最近国際的な賞を獲った主演女優は確かに良かった。決して上品でない邪な血統を感じる。これは努力や鍛錬ではどうにもならない役者の業のようなものだと思う。続いて【陽炎座】の上映があったようなのであるが、完全熟睡で目覚めたらエンドロール。（苦笑）更に監督と助演女優の大楠道代によるトークショウあり。この破天荒な映画製作者は数度にわたる破産を繰り返し、自身私生活が【人間失格】だそうな。映画は魔物なり。終わって夕刻、余勢をかって有楽町に出て本日初日のフランス映画を梯子鑑賞。これは平凡な教師が無辜の罪で服役している愛妻を救い出す脱獄ものの変形である。開巻から余韻のあるラストシーンまで、実に細部までよく練り込まれたヴァイオレンス＆サスペンスの佳作でありました。いいですねぇ、欧州映画。特におフランスには【ロスト・サン】や【あるいは裏切りという名の犬】のように極力説明を排したノワールものに傑作多し。役者がまた渋い。キラキラした聖林のようなウソ臭さがない。大満足で帰路、ジムで遠泳。22時過ぎ帰宅。

春雨や ひとふりごとの 暖かさ

2/26(金)曇り後雨
一週間が早い。暖かくなってコートを着ずとも違和感無し。午前中は新商品の開発会議。提案書まとまらず。午後から資料を作っているとあちらこちらからノイズが入る。夕方、昨日に続きたて八丁堀へ。夜、事務所に戻り非生産的な残業をする。毎夜の通りジムで遠泳。空いたプールは2レーンを独り占めである。帰宅して机の前で前後不覚となる。義兄のブログで姉の病状が深刻なことを知る。余命一年といわれて5年も延命している。その生命力と家族の心労を慮る。

相性だけはどうにもなりませぬ

2/25(木)晴れ
いつもの朝といつもの日常。定刻に起床して20年同じ平日の朝食、一杯の珈琲、同じ時刻の地下鉄に揺られてJRに乗り換え同じ時間の同じ車両に乗り同じような内容の新聞を黙読し同じ時刻に奉公先へ到着。困ったチャンは本日も遅々と作業進まず、いけすかねぇ野郎との打ち合わせで午前中は心中穏やかならず。昼に酸辣湯（サンラータン）麺を食す。見栄えほど辛くもなく酸味が勝る一品。あまり美味くもなし。午後は三田の車両ディーラー、八丁堀のコンサル、新富町の外資系企業を廻る。景気の良い話があるわけでなし、されどビジネスチャンスや打開策はどこかにあるはず。夜はジムで遠泳2キロ。じっくり風呂につかって毒気を抜く。マックでハワイアンバーガーなるものを試食。あの手この手で外食産業も大変である。

キャピタリズム～マネーは踊る～

2/24(水)晴れ
少し寝坊ができて赤羽に直行。モーニングコーヒーを飲んでじっくり新聞を読む。取引先ビップの高級車両の納車に立ち会う。還暦過ぎのおっさんの四方山話に付き合って昼にはかつ丼を食す。戻って雑務の山と格闘して夕刻、赤坂のアライアンス先へ種類を届ける。変わり果てたTBS周辺を歩いて感慨にふける。所用は5分で済んで新宿に出る。武蔵野館でマイケル・ムーアのドキュメンタリーを鑑賞。銃社会や医療制度を告発し続けるこの監督はすでにひとつの権威ではないかと思う。弱者の視点に立って社会の病巣を描けばこうなるだろうという内容に少し違和を覚えないでもない。今回は相手（敵）が大きすぎたか。自宅最寄り駅まえのファミレスで遅い夕食を孤食。3～40代と思われるおばさん達が子連れで姦しい。読書をして気がつけば23：00を廻っていた。春を感じる和らいだ冷気に包まれた夜道を帰る。

田舎帰って稼業でも継げ

2/23(火)晴れ
日中の気温が上がることを予想するような朝の穏やかさ。午前中、新宿へ出張る。旧知のおっさん二人の会談に帯同する。昼食に平凡なソバ屋でざるを啜る。事務所に帰ればトラブル多発。全く成長しない小僧をどう使う。ついに一番恐れていた事態が起こる。怒りと恫喝の合間に歯医者で詰め物をする。小難しい打ち合わせの後もひたすら雑務をこなして。23時まで居残りの作業をする。仕事で午前様は久し振りである。独りカップ麺と今川焼の夜食を摂る。

高級車のエンブレムってコレクターがいるらしい

2/22(月)晴れ
毎度の週明け。一日繰り上がったミーティング。監査より指摘の宿題の改善レポートの分担を決める。午前と午後にそれぞれ来客あり。昼食は巨大インテリジェントビルのコンビニのカウンターで済ます。早く帰ろうとする時ほど野暮用ができる。トップから奇妙な問い合わせ。調査（電話聞き取り）に1時間、報告（メール）に30分。夕食に讃岐うどん。22時近くにジムで遠泳。肩の痛みがさらに増す。

恋するベーカリー／人間失格

2/21(日)晴れ
やや風あれど晴天。清掃を済ませて朝食。以前から気になっていた壊れた車庫の屋根を修繕する。脚立では背が足りず愛車の屋根に乗って作業する。11：00、調査会社のオバサン現る。身上調査の更新は玄関先の立ち話と簡単な書類記入（10分）で終了。お礼に図書券（500円）ゲット。
調査更新が予定より早めに済んだのを幸いに、すぐにNetで予約して映画の梯子鑑賞をする。
午前の部。女流監督ナンシー・マイヤーズがメリル・ストリーブと組んで描いたのはそろそろ老境に入ろうかという男女の老いらく恋愛事情。実際、ストリーブ（芝居は横綱級）は今年還暦、相手役のアレック・ボールドウィン（こちらもまるで関取、昔日の二枚目俳優も形無し）は５１歳だそうな。ラブコメが10～２０代だけの題材でなくなってきているのは世相を反映してか。10年も前に亭主の浮気で別れた夫婦のヨリが戻るか。溌剌とした元妻にアタックする中年男が悲しや可笑しや。【ソフィーの選択】や【キスへのプレリュード】なんぞの時代から二人を観ているので感慨深い。しかし邦題にセンスなし。原題は【IT'S COMPLICATED】う～ん、確かにややこしい。
午後の部は今週公開の邦画。生誕100年を記念して昨年あたりから太宰関連の映画は多い。幾世代にも読み継がれた古典の映画化は難しい。レトロな舞台設定や豪華女優陣の熱演もやや空回り。やけにサラッとして主人公の業の深さが伝わらない。若いジャニーズ出身の男優では荷が重かったか。残念。
夕刻からジムでエクセサイズ。ずっと右肩の痛みあり。＊＊肩ってやつか。

パレード

2/20(土)晴れ
8：30起床。定番の朝食を孤食して池袋へ向かう。吉田修一原作の邦画、初日初回（11：00）を鑑賞。観客3割、都内3館の上映は豪華キャスティングを考えれば少し寂しい。原作は2002年の刊行時に読了、大いに感心してその後再読もしている。この決して多作作でない作家のこれまでのところの最高傑作だと思う。監督は行定勲。大作も撮っているが【贅沢な骨】や【ロックンロールミシン】の方が出来が良く、つまり単館向きなテーマに本領を発揮するタイプの映像作家だと思う。本作、原作に忠実な進行で要所のセリフや小道具なども巧く再現されていた。ルームシェアしている男女４人とそこに闖入した一人の少年を描いた群像劇で明るいユーモアがないではないが、これはやはり一種のサスペンス・ホラーである。同居する男女4名はてっきり逆の配役かと思っていたが、各人予想を裏切る役作りで面白かった。彼らの背負っている孤独と闇は我々のそれと重なり同期する。佳作也。
午後は繁華街を逍遥しカフェで読書。夕方からジムでいつものエクセサイズ。帰宅して仮眠。深夜から台所の清掃をする。磨き上げた厨房を眺めての一服は格別である。

風呂敷は畳める大きさのものにしろ

2/19(金)晴れ
太陽を拝むのは久々な気がする。いつも通り深夜の２時間ほどのうたた寝と明け方の1時間ほどの浅い眠りで覚醒。奉公先での業務も相変わらず。午前中に芝浦へ商談へ行く。某電機メーカーの本社ビルの食堂で昼食、喫茶。戻ってひたすら電子決裁と押印。夕刻、御前会議あり。いきなり雷が轟き一座が沈黙。後半は新規事業の検討項目を具申、何とか承諾を得る。昨夜同様帰路ジムへ寄り閑散としたプールで遠泳を2キロ。帰宅して残飯を孤食。居間でスポーツニュースを視聴していつしか意識不明なる。

日本テレビ映画技術協会

2/18(木)雪のち晴れ時々曇り
未明から降った雪で一面銀世界。何故だろうあまり寒さも感じずいつも通りコートも着ずに奉公先へ向かう。AM打ち合わせ。集団で昼食、コンビニで買う弁当はデフレを象徴するが如きお値段399円也。これとカップ麺（小）を購入するとワンコイン。リフレッシュコーナーではオリンピック中継の真っ最中。問題発言の日本人選手が巨大な蒲鉾で型をとったような大きな溝で滑降・滑空を繰り返していた。なるほどこれがハーフパイプか。午後は日本橋へ。わが趣味の為になくてはならない会員証の更新を行う。15,500円也。だらだらと残業して21：30過ぎからジムで遠泳。その距離2,000メートル。家路途中に冬空を見上げる。火照った体を冷気が急速に奪う。

バレンタインデイー

2/17(水)曇り
曇天続く、時折白いものがちらつき気温も低い。仕事の熱気も同様に低下傾向。おまけに監査なるものあり、重箱の隅をつつかれた上に粗を指摘され平身低頭。睡魔と闘い退屈なリストなんぞを作成する。18：00には事務所を脱出して池袋で豪華キャストの聖林作品鑑賞。まぁ題名の通り時節ものですな。レディースディとかで周囲は御婦人ばっか。婦女子は利に聡い。主演級の男女優がわんさか出てきて惚れた腫れたの複合系。贔屓のJ・アルバを久々に見た。J・ロバーツも出ていたはずなれど記憶になし。そう、つまり半分ほど夢心地だったような次第。苦笑しつつエンドロールのNG集を見上げる。自宅最寄りのファミレスで夕餉を孤食。驚くべきことに家族連れ、弱年グループ、カップル、女性の単身と店内は結構な混みよう。安い割にはクオリティーの高い料理が財布に優しいからでしょう。外食が贅沢だった幼少時代が懐かしい。そもそもファストフードなんぞもなかったが。

今日が昨日でも変化なし

2/16(火)曇り時々小雨
曇天続く。退屈な奉公先でのお仕事も。本日も終日会議という名の苦行。何度か睡魔に襲われる。昼も昨日と同様隣の寿司屋のリーズナブルな握りのランチ。甘エビの頭が具のみそ汁を啜る。お代わり自由。夕刻、歯科医で親知らずを治療。『いっそのこと抜きますか？』と中年のセンセがのたまう。鮮明なパノラマのレントゲン写真で施術の跡をぼんやり眺めて首を振る。親と歯は大切にしたい。夜は駅前で牛丼を食す。ジムで2キロほどの遠泳。明るいイントラのお姉ちゃんと目が合う。眺めれば常連過半。健康バカって奴は相当数いるのだな。外に出れば小雨は霙混じりの雪に変わっていた。

清廉たる孤独

2/15(月)曇り後小雨
睡眠1時間、浅い夢の床から声がする。寝起きの良いのが恨めしい。義務と習慣に従い朝支度。地下鉄とJRの函の中で半日経てば忘れてしまう新聞を黙読。わが勤務先のビルが無機質な冷蔵庫に見える。終日その事務所で会議と雑務に追われる。雨天時の昼食は隣の寿司屋でランチを摂る。同僚と当たり障りのない会話をしてサービスの薄いコーヒーを飲んで今日2本目の煙草に火を点ける。課題の進捗進まず、期日と数値の目標だけが残る。弱い者虐めと思われるであろう指導を遅くまで行う。世の中には期日管理や物事に優先順位を付けられない者もいる。気がつけば21時を廻っている。最寄駅に着いたのは22時。ジムで30分の遠泳をする。心身の毒素はなかなか流れ出さない。サウナに10分。滴る老廃物。外に出れば温まった体に冷たい小雨がまとわりつく。帰宅すれば暗い居間に微かな団欒の気配。冷蔵庫やなべ底から残飯を出して立食。明日世界が滅亡しても一向に構わないと思ふ。

交渉人 ＴＨＥ ＭＯＶＩＥ タイムリミット 高度１００００ｍの頭脳戦

2/14(日)曇り
明け方までウダウダ起きていて机の前で2時間ほど仮眠。朝食を孤食してシネコンでTVドラマの映画版を鑑賞。
この手のシロモノ多いなぁ最近。ドラマ未見、しばらく見ないうちに主演の女刑事は大女優になった。初主演作（ダンボール・ハウス・ガール）を観たときには何も感じなかったが、確実にキャリアを積んでいる模様。しかし本作、ハイジャックだ、テロだ、という展開になると類似作品も多いので新味ないですな。題名に偽りあり、ほとんどネゴシエートしてないし。（苦笑）金をかけた造りでは聖林に勝てるわけもなく、であるから見どころは脇役たちのコメディ部分か。
終わって愛車の給油と洗車。夕刻ジムで遠泳。夜はサテンで読書。
バレンタイン・デーだそうだが我には関係なく、始まった冬季オリンピックにもさほどの興味なし。