アメリカン・フィクション

3/30（土）晴れ
5：30起床。昨日から予定していた懸案であった垣根の剪定に着手して２時間キッチリかかって終わらせる。午前中から気温も急上昇。8：00の兄貴分との散歩ですでに汗ばむ。公園の芝生では日中シートを敷いた家族連れやグループが宴席を張っている。肝心の桜は蕾のままである。来週末あたりが見頃だろう。近所のファミレスでゆっくりブランチ＆新聞精読。午後も２回の散歩。夕餉にとろろ蕎麦。夜はアマゾンプライムで2023年製作の米国インディ作品を視聴。オスカーの脚色賞受賞作。アフリカ系中堅作家のチンマリした家族のお話。大衆が求める黒人像を揶揄するつもりで書いた小説がヒットしてしまうという皮肉。米国出版事情や黒人富裕層のリアルな描写が興味深い。ウディ・アレンの自虐やアイロニーに通じるものがある。

オッペンハイマー

3/30（土）晴れ
いよいよ春到来を告げる快晴と暖気。7：00起床。兄貴分と散歩を済ませて近所のファミレスで朝食。隣接するシネコンで昨日から公開の洋画を鑑賞。8：50上映開始回の場内は中高年層中心に５割程度と興業としては善戦か。クリストファー・ノーラン監督の新作はオスカー７部門を受賞した３時間の大作である。予備知識としては大昔にオッペンハイマーの伝記を１冊読み、最近ではNHKのバタフライエフェクトがマンハッタン計画を扱っていた。映画はひとりの天才物理学者が原爆開発にかかわる経緯や葛藤を緻密に描いていた。多彩な登場人物の説明がなく時間軸を行き来するので少々難解に感じる。主人公は複雑な性格なうえに、戦時に巨大国家プロジェクトを任されたわけであるから、その苦悩はいかばかりか。文明の利器とは用途や目的にかかわらず、なかった昔には戻れない。持っていれば使い（誇示し）たくなるのは為政者の常である。一般庶民（非戦闘員）ひとりの爆死は悲劇だが、数万数十万の犠牲は統計になってしまう。時折挿入されるフラッシュバックのインパクトは強烈である。そしてラストシーンは現在につながっている。年度必見の１本である。帰宅して散歩を２回。夜はひたすら読書。

ガメラ2 レギオン襲来

3/29（金）雨のち晴れ
期末最終出勤日。6：00起床。外は冷たい雨が降って風も強い。7：15奉公先到着。昼までは書類作成と関係先への架電。昼にご褒美カレー。兄弟会社の地方拠点の困ったチャンを叱咤してあわや残業。15：50定刻退社。帰宅してすっかり晴れて暖かくなった公園を兄貴分と長い散歩。夜はネットフリックスで1996年 製作の邦画を視聴。平成ガメラの２作目。監督は金子修介。初見。なるほどこれは良く出来ている。ガメラもゴジラ的な役回りを演じるのが王道なのでありましょう。ヒロイン水野美紀のミニスカが時代を感じさせる。

ロードハウス／孤独の街

3/28（木）曇りのち雨
在宅日。7：30起床。兄貴分と散歩、朝食を孤食。昼まで真面目に仕事。昼食に特製納豆とろろ蕎麦。凝ったレシピは記すまい。午後もひたすら仕事。九州・新潟・東北と協業先へ架電。夕方、２度目の散歩。夜はアマゾンプライムで同社製作の米国アクション映画を視聴。主演はジェイク・ギレンホール。典型的な流れ者が土地の悪漢を退治する西部劇的な劇作。これも途中で≪ん？≫これはどこかでと思い調べたら、やはり８０年代にパトリック・スウェイジが主演した作品のリメイクでありました。テンポの良いアクションと敵役も強く憎々しい。少しヒロイン弱いと思ったが、ラストのスペクタクルと肉弾戦には感心かんしん。拾い物の１本でありました。

一秒先の彼女

3/27（水）晴れ
快晴。出勤日。5：30起床。兄貴分と散歩、朝食をモソモソと摂って出勤。7：00奉公先到着。期末の処理で普通に忙しい。担当クラスの異動を知る。上長と少し協議。15：50定刻退社。帰宅して長い散歩。18：30修理会社の人間がやって来て居間のテレビのカバーを開けて基板交換。道具はプラスのドライバー一本とスマホ。ものの１０分で修理完了。このテレビのOSがアンドロイドであることを初めて知った。映像受像機というよりコンピューターですね、と云うと。IT家電ですな、と相撲取りのような巨漢のサービスマンが頷く。夜はアマゾンプライムで台湾映画を視聴。主人公が私書箱を探すシーンで、≪ん？≫と気が付いた。これは昨年夏に劇場鑑賞した邦画のオリジナルでありました。監督・山下敦弘、脚本・クドカン、岡田将生と清原果耶のダブル主演。本家は男女が逆なんですな。主演の女優に愛嬌があってよろしい。台北の街並みは何処か昔の日本の田舎街に似ている。

かがみの孤城

3/26（火）曇り後雨
終日冷たき雨ぞ降る。7：30起床。散歩途中で雨が降り出す。居間の大画面テレビ（２年前購入）が映らなくなった。取説を読みこんでトライをするが不調。メーカーのサービス部隊にコール。出張修理となり明日訪問時間の連絡が来る手筈。買った量販店に架電すると幸運なことに延長した保証期間（３年）中ということで金銭負担はなくなった。ケチらないで良かった。夕方、昨日頂いた大和芋で磯辺揚げをつくる。美味なり。夜はアマゾンプライムで見逃していた2022年公開の邦画（アニメ）を視聴。原作である辻村深月の同名小説は既読。この作家の映像化は≪ハケンアニメ≫≪朝が来る≫など佳作多し。本作も原作に忠実な造りで原恵一監督率いるスタッフの丁寧な仕事振りが光る。物語としては後半からラストまでの謎解きと伏線回収が素晴らしい。観終わった者を多幸感に包む作風にも感心した。

The Greatest Night in Pop

3/25（月）曇り時々小雨
寒さも一段落。一雨毎に春が近づいてくるのを感じる。出勤日。5：30起床。雨降りの為、散歩は中止。7：00前に奉公先到着。仕事は月末（期末）の雑務。追い込みでそれなりに忙しい。15：50定刻退社。雨上がりの公園を兄貴分と長い散歩。隣人のおっさん（鹿児島・喜界島出身）から赤ん坊ほどの巨大ヤマトイモを頂く。早速とろろ汁にして啜る。これは凄い粘りと強烈なアクもあり精力が付きそうである。夜はネットフリックスで1985年のチャリティー・シングル「We Are The World」の舞台裏を描いたドキュメンタリーを視聴。米国音楽界のスーパースターが勢ぞろい。発表当時ミュージックビデオで度々放映されたが、著名なミュージシャン、エンジニア、制作スタッフとともに、音楽史に残る一夜を回想する形式。これを本番ぶっつけで録音したと云う。クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティービー・ワンダーのブラックパワーが素晴らしい。こうした楽曲はもう二度と生まれないだろう。

日の丸 寺山修司40年目の挑発

3/24(日)薄曇り一時小雨
7：30起床。散歩、朝食を済ませて8：30チャリで西荻に向かう。途中コンビニでモーニングコーヒー。定例の集会に参加。恭しく神前で頭を垂れ講話を拝聴。毎度のことだがお下がりの品々（切り花２輪、ブロッコリー）を頂き、12：00義父母妹の眠る菩提寺で墓掃除と献花・焼香。街道沿いの丸亀製麺で遅めの昼食。14：00帰宅。薄日が差してきた暖かい公園を兄弟分と２度目の散歩。夕方まで雑用やら読書やら。夜はアマゾンプライムで2023年にTBSのディレクターが製作したドキュメンタリー作品を視聴。1967年に寺山修司が構成したドキュメンタリーを現代同じ手法でやってみたら、という試み。≪日の丸≫や≪君が代≫をどう思うかと街頭で出し抜けに聞かれても困惑するだろう。その千差万別な表情や多種多様な咄嗟の答え（つまりハプニング）が製作者の狙いだろう。結びは国家は各人のもつ虚構性にある、と如何にもテラヤマらしい。実弟の愛娘が国立大学合格とのラインあり。お祝い金を送金して祝辞をラインで返す。便利なようで少し侘しい感じもする。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章

3/23（土）曇り一時あられ（みぞれ？）時々晴れ
肌寒いと思ったら小雪までチラつく。7：30起床。一雨降る前に散歩、愛車に乗って近所のファミレスで朝食、隣接するシネコンで昨日から公開の邦画（アニメ）を鑑賞。場内中高年層中心に２割程度と苦戦か。浅野いにおの同名漫画（全１２巻）あるようだが未読。ゆえに原作との比較は出来ない。結論から先に記すが、大いに感心して年度ベストの１本となり後半が楽しみである。突如来襲した謎の≪母艦≫（侵略者）が浮かぶ東京を舞台に女子高生の日常が描かれる。不穏な近未来SFと少女たちの群像譚の対比や落差が面白い。話題の人気歌手ふたりの声優起用もハマっている。不気味な世相とカラっとした青春（友情）エピソードに奇妙な相乗効果あり。練り込まれた人物造形や時間軸をいじった作劇など単純な娯楽作でないところも良し。大満足で劇場をあとにする。ショッピングモールで時間をつぶして帰宅。午後も散歩でスタート。夕方、パークサイドのカフェで一服。夜はひたすら読書。

ヘカテ デジタルリマスター版

3/22（金）晴れ
すっかり寒が戻って真冬の寒さ。出勤日。5：30起床。陽だけは長くなったので日の出も早い。兄貴分と散歩を済ませて出勤。月末期末が近いのでそれなりに忙しい。役職者の人事異動が発表された。同僚が関西へ。あんな奴でも役員や部長にねぇと元部下の昇進を素直に喜べない。老害も極まれり。15：50定刻退社。兄貴分と２度目の長い散歩。夜はアマゾンプライムで1982年製作のフランス・スイスの合作を視聴。公開時以来の再見。メインフレームはファム・ファタールものの王道のストーリー。妖艶なローレン・ハットンの魅力に尽きますな。悪女に耽溺する愚かな主人公を描く優雅で美しい映像。ちなみにヘテカとは月と魔術、豊穣、浄めと贖罪、出産の女神のことらしい。監督は坂東玉三郎が主演した『書かれた顔』を撮ったスイス人のダニエル・シュミット。

ドジャースVSパドレス

3/21（木）晴れ
7：30起床。まずは奉公先のパソコンを開いて一仕事。その後、散歩、朝食。10：00から清掃。午後も散歩でスタート。スペシャル焼きそばの昼食。合間に何本か仕事の電話。TVのワイドショーはスーパースターの通訳の解雇で賑々しい。自身がギャンブル依存症であることを認めているらしい。富豪の友人を持つことの不孝。酒と薬と女とギャンブルには要注意、なのは誰もが判っている。夕方、駅前の床山で散髪。ネットで申し込み待ち時間なし。スプリングカットにしてもらい気分爽快。夜は乱打戦になった大リーグ開幕戦第２弾をTV観戦。

ターニング・ポイント：核兵器と冷戦

3/20（水）曇り
春分の日。旗日。春らしいコロコロと天気が変った一日。曇天、快晴、にわか雨、晴れ間も見える曇天、更には台風並みの強風もあり。7：50起床。散歩を済まして近所のファミレスで朝食。昼まで図書館で読書。帰宅してネットフリックスで第二次大戦後の冷戦を描いたドキュメンタリーを視聴。まぁ米国製作であることを割り引いても近代ソ連（ロシア）と云うのは凄まじい粛清の上に成り立っている。何十年にもわたる米ソの確執を描いて、我々がいまだに冷戦の影響を大きく受けているのは明らかである。夜はNHKで大リーグ開幕戦（ドジャースVSパドレス）を韓国からの中継で視聴。強いねぇ、ドジャース。

ゴンドラ

3/19（火）晴れ時々曇り
すっかり寒が戻って冷え込む朝。7：00起床。在宅。散歩、朝食、午前中は真面目に仕事。昼の散歩に出ると公園の広場には手に筒を持った中学生たちが三々五々集っている。ああ今日が卒業式の学校は多いのだろう。春は別れと出会いの季節である。夕方、駅前カフェで一服。夜はアマゾンプライムで1986年製作のインディ映画を視聴。以前リバイバル時に噂を聞いてはいたが見逃していた作品である。孤独な青年・少女の不思議なロードムービー。極力科白を排した作劇と印象的なシーンが散りばめられた詩的な映像。久し振りに作家性の高い邦画を観た。

風俗秘話 時代に抱かれた女たち

3/18（月）晴れ時々曇り
凄まじい強風の一日。出勤日。5：30起床。7：00奉公先到着。仕事は電話２件と簡単な文書更新。向かいに部内一の問題児がいるのだが、どんな仕事を頼まれても泰然自若として焦ることがない。仕事がないのも辛いものである。プライベートスマホに勧誘の架電あり。『ちょっと１・２分よろしいですか』以下、立て板に水の如きセールストークが始まった。手元の時計で１分３０秒の時点で『２分経ったよ。切ります』と云うと『そんな殺生な、お代官さまぁ～』と絶叫されたのがおかしく、結局３０分ほど暇つぶしに付き合う。彼曰くトランプ政権誕生の方が景気は良くなるそうな。15：50定刻退社。帰宅して兄貴分と強風の中散歩に出る。夜はアマゾンプライムで知る人ぞ知るオーピー映画を視聴。監督はピンク映画の巨匠・竹洞哲也、主演がAV出身の辰巳ゆい、シナリオは当方ボーカルこと小松公典という盤石の布陣。昭和の頃は全盛で今は全く廃れたものに３本立てのピンク映画館がある。懐かしい大蔵映画の香りがするオーピーの諸作には時々えらい傑作があったりする。ヒマが出来たらピンクの殿堂・上野オークラ劇場へでも出張ってみようかしらん。

マンハッタン

3/17（日）晴れ時々曇り
暖かいが強風あり、時折曇天。7：00起床。散歩、朝食、新聞精読。口座のあるメガバンクのモニタリング担当から架電あり。振込の限度額が上がったが、操作されたのは御本人ですか？よほど振込詐欺が多いのだろう。そう問い質すあなたも本当に銀行の人間か？と聞き返して両者苦笑である。午後はアマゾンプライムでウディ・アレンの旧作を再視聴。1978年製作。基本は男女のダラダラした痴話喧嘩を描いた９０分。饒舌なセリフ劇だがニューヨークの風俗・風景を捉えた白黒画面の陰影がガーシュインの楽曲にマッチ。すでに名人芸である。夕方、兄貴分と３度目の散歩。夜はYouTubeで古いジャズ番組を視聴する。