参差錯落（しんしさくらく）

5/31（月）晴れ時々曇り
7：00起床。9：00まで真面目にお仕事。我が仔と散歩、三種の果実と乳製品の朝食。昼前には懸案であった業界レポートを完成して関係者へメール送信。午後も散歩でスタート。昼食に鯛のソテー。大蒜をオリーブオイルで炒め両面を強火で焼き、弱火にしてワインで蒸す。付け合わせに茹でた人参・馬鈴薯、長ネギ、玉ねぎ、エノキ、キャベツをオイスターソースで味付けした野菜炒め。夕刻、駅前のカフェで新聞精読。復路は東京ドーム5.5個分の面積を有する緑地公園の外周をグルリと廻って帰宅。暑くも寒くもなし。夜は書棚からランダムに選んだ１冊（第一阿房列車）を再読。その内容より、栞代わりに織り込まれた紙片に注意が向かった。東北電力の領収書（2003年6月分￥5,993-）、仙台に単身赴任をしていた頃のもの。老舗映画館・仙台フォーラムのスケジュール表。パンチドランク・ラブ、フリーダ、28日後、少女の髪どめ、シティ・オブ・ゴッド、沙羅双樹、S.W.A.Tなどに印が付いているので観たのだろう。とにかく単館系の作品上映が少なかった。住んでいた単身者用ワンルームマンション近くにあったスーパーのレシート。19：00を過ぎると弁当を投げ売りしていて良く利用した。飲み屋のコースターとその裏に書かれた名前と電話番号。全く記憶になし。このキラキラした源氏名（であろう）女性は誰だろう？

スーパーサイズ・ミー: ホーリーチキン !

5/30（日）晴れ後曇り時々雨
6：00起床。朝昼食兼用にタイ寿司を握る。白身の淡白さと皮の間の脂が美味い。我が仔と３度の散歩と夕食に出る以外は終日自室で寛ぐ。アマゾンプライムで米国ドキュメンタリー映画を視聴。監督は２０年近く前にマクドナルドのハンバーガーを食い続けたら・・・というケッタイな作品を撮ったモーガン・スパーロック。巨大企業相手にゲリラ的な取材と皮肉の効いた作風・アプローチは、マイケル・ムーアに似ている。自身で偽りのファストフード店を開店させてスケールがデカい。楽しみながら業界事情のお勉強にもなり一石二鳥。わが国でも我々はどんなシロモノを食べさせられているか分かったものではないですな。

その不在をいまだ信じられず

5/29（土）曇り後晴れ
夜更かしが祟り、すっかり寝坊して9：00起床。我が仔と元気に散歩へ出る。爽快な朝のルーティン。午前中は亡き旧友のメモリアルビデオをパソコンで観る。８０年代後半から９０年代、親バカ丸出しのプライベート映像であるが、３０数年の時空を超えてあの頃の高揚が蘇る。感傷に浸っていると携帯が震える。驚いたことに発信元は旧知の未亡人である。小一時間、故人の思い出を語る。互いに楽しかったエピソードを語り合って薄く笑いあったが・・・。『覚悟を決めて、入院から２週間は病院に泊まり、最期を看取って、焼かれてお骨になっても、まだひょっこり帰ってくる気がするんですよね』と、突然電話口で歔欷のか細い声。気丈に振舞ってどれだけ感情を抑えてきたことだろう。思わずこちらも目頭が熱くなった。落ち着かれたら焼香をしにお邪魔しますと、通話を終わらす。夜は大昔のライブ音源を聴いて故人を偲ぶ。

地下鉄道～自由への旅路～

5/28（金）晴れ
7：30起床。8：00我が仔と散歩。9：00部内ミーティングにリモート参加。昼に野菜サンド。食後に散歩。休暇で北陸へ鯛釣りに行った同僚から『大漁とは言い難いですが味見程度』とメールあり、釣果のおすそわけの訪問あり。５０センチ越えの大物を一尾謹んで頂く。早速三枚におろしてナカオチ部分で鯛めしを炊く。葱・生姜・大葉・茗荷・ニラを刻み入れ、胡麻をまぶす。これは美味いと自画自賛。明日はタイ寿司だな。夕方、散歩がてら近所のカフェで一服。夜はアマゾンプライムで米国製連続ドラマを視聴。ピューリッツァー賞を獲った史実に基づいた同名小説の映像化。米国奴隷制度は暗黒史だろうが、解放のために尽力した人物・グループがいたことに驚いた。全１０話。これは展開が楽しみである。

お終活 熟春！人生、百年時代の過ごし方

5/27（木）雨のち曇り
8：00起床。午後から雨という天気予報に反して早朝より降雨。散歩に行けず恨めし気にソファーに座る我が仔を横目に朝食。仕方がないのでお仕事。合間にストレス発散に鍋磨き。昼食は久しぶりにパスタ。大蒜と豚（ロース）肉を炒めて玉葱、エノキ、ニンジン、キャベツを加え、特製の明太子ソースと絡め、大葉・もみ海苔を散らして完成。明太子はアンチョビよりインパクトがあってグッド。これはこじゃれたイタリアンで1,200円はとれる。夕方、思い立って池袋まで出張る。シネマ・ロサにてインディー系の邦画を鑑賞。場内観客ヒトケタとあいも変わらず閑散。題名の通り、あたかも葬儀社が作ったプロモーションビデオの如し。実際、協賛に社名あり。それにしても豪華脇役陣でありました。剛力彩芽ちゃんなど≪L♡DK≫以来7年ぶり。生きていたのですね。みんなコロナの影響で作品選べない（ギャラ度外視）のかな。シナリオもそこそこ工夫が凝らされて演出も正攻法。ゆえに全く退屈せず、身につまされつつエンドロールを見上げて小さなため息が出た。小百合様主演の大作より余程実用的かつリアリティもあり。劇場を出れば雨も小降りに。帰宅して我が仔と濡れた夜道を散歩。

茜色に焼かれる

5/26（水）晴れのち曇り
出勤日。5：30起床。7：00前には奉公先到着。清掃のおばはんと挨拶。午前中は業界調査のデータ収集。天婦羅うどんでランチを済ませ、午後は昭和の名物経営者の自伝を読む。16：00退社。渋谷で途中下車してユーロスペースにて石井裕也の新作を鑑賞。場内中高年の男性中心に20名強と閑散。20代で頭角をあらわしメジャー作品も撮るが、まだ四十路前の監督の真骨頂はダメ人間を描くことにあり。一言で云うとシングルマザーの奮闘記なのであるが、色気も逞しさもか弱さもある複雑なヒロインを尾野真千子が熱演。草民にも矜持あり。そして母は強し。熱いメッセージが切々と伝わってくる。但し上映時間2時間半は少々長い。後半などもう少し刈り込んでも良かったか。更にはお決まりのイジメやDVなど類型的な悪役たちの立ち回りがあざとい。社会的に問題となった理不尽な時事ネタだけで主人公の置かれている状況は充分悲惨である。この世は舞台で誰もが喜悲劇を演じて生きているということか。CG合成の夕焼けも少し興ざめ。20：00終演。帰宅して雲間で霞む皆既月食を眺めて我が仔と散歩。

友よ安らかに瞑れ

5/25(火）晴れ
終日好天。ネットのSNSで旧友の逝去を知る。幼子の頃に遊んだ娘さんからの報告。先月、本人の最後の投稿から無音が続いていたFacebookに告知あり。コロナ禍の昨今、葬儀は家族葬とのこと。６００人を超えるお友達から、たちどころに１００を超えるメッセージあり。文明の利器は至便である。熱いコメントの数々が人徳を表している。天邪鬼の自分はこれに便乗しない。初七日過ぎにでも旧知の未亡人に架電しよう。４９日を過ぎたころに焼香に出向こう。新盆には墓参りをしよう。１４歳の出会いから数々の忘れがたき思いで出あり。バンド仲間であり、ライブの舞台に立ち、互いに浪人し、バイトを斡旋し、バイクを譲ってもらった。互いの結婚式には余興で歌い、子宝にも恵まれ、キャンプやペンションなど、家族ぐるみの付き合いもあった。最近は疎遠になっていたが、最後のコンタクトは、３年ほど前に難聴を患い入院した際のお見舞いであった。明るい笑顔と如才ない物腰。繊細な歌声、味のあるギター演奏が耳朶に残る。すい臓がんのステージ４が判ったのが昨年９月。最先端治療を施すも万策尽きて先月から自宅で緩和ケアを行っており、臨終は眠るように穏やかだったという。合掌。

排水管高圧洗浄キャンペーン

5/24(月）晴れ後曇り
 連日の好天。晴天の週明け。散歩、朝食を済ませて午前中は真面目にお仕事。午後、先週ポストに入っていたチラシで予約した事業者が、約束の時間に軽トラックでやってきた。作業員は長髪にピアスを付けた若い色男。昔はヤンチャしてました感満載、今は更生しているようで好感がもてる。早速、水回りの点検。台所２、浴室、洗面台２、洗濯機、トイレ２で合計８系統。台所はホースも変えてお見積り総額73,700也（税込）。室内排水溝の処理だけだと思っていたが、庭のマンホールが９ツもあり、それらをつなぐと庭外まで全長１２メートルにも及ぶ。ホンダのコンプレッサーに繋いだ高圧洗浄機が唸りをあげて塩ビの配管から汚水を落としてゆく。ワイヤーを編んだ細いホースを器用に丸めたり出し入れしてあたかも蛇使いの如し。さすがプロの手技と器具装置は違いますな。２時間近くの作業が終了したのが16：00。築２０年超えの拙宅、一度もこの手の施工をしたことはなく不都合を感じたことはなかったが、今回は立ち合って状況を把握して大いに参考になった。一安心して我が仔と３度目の散歩に出る。

地獄の花園

5/23(日）晴れ
久々に文句のない快晴。昨日と全く同じタイムスケジュールで午前中を過ごす。シネコンでの演目はハチャメチャな邦画。才人バカリズムのシナリオをMTV出身の関和亮が監督。この作品の成功の８割方はキャスティングにあり。悪ふざけは大真面目にやらないとイケナイ。特に大スクリーンであればなおのこと。但しさすがに吹き替えナシのアクションシーンには限界あり。カット割りやCGを利用しても生身の戦闘シーンは少々単調となる。それでも主演・永野芽郁（ダンゴ鼻とおちょぼ口が可愛らしい）以下、女優陣のナリキリ振りと、エンケン以下、個性派男優陣の女装には呵々大笑した。これは口コミでそこそこヒットするのではないか。怪しき見世物小屋のゲテモノを観たと思えば木戸銭分の元は取った心地。我が上映回は２０名弱と閑散であったが・・・。帰宅して我が仔と2回の散歩。公園では日差しを求めて家族連れが集う。

いのちの停車場

5/22(土）曇り時々雨
目覚まし不要で６：００起床。窓外は雨。寝床で少々グズグズする。頭の中で幾つかのプランを巡らすが、意を決して床を上げ、愛車に乗って昨日同、隣県のシネコンへ遠征する。8：00ショッピングモールの駐車場到着。唯一開店していたマックで朝食。昨日から公開、8：55上映の邦画には観客１５名と超閑散。埼玉県にはサユリストが存在しないのか。日本映画界のサンクチュアリ・吉永小百合の主演最新作。父親役の田中泯とは同じ年だそうな。全編をソフトフォーカスに調整されたスクリーンに毅然と佇み、永遠の聖少女でありましょう。原作は現役の医師でもある南杏子、シナリオは山田洋二門下の平松恵美子、監督はライター出身の成島出、共演は各世代から芸達者をそろえて万全の布陣。金沢のロケーションも良し。にもかかわらず、その出来栄えは非常に残念なシロモノ。そもそもヒロインが救急一筋で鳴らした医師に全く見えない。序盤の事故救命のシークエンスなど緊張感がまるでない。各々のエピソード自体は悪くはないが、説明的なセリフが多く興ざめする。役者の熱演が空振りになってしまう。スターが写っていれば良いというもんでもあるまい。少々憮然として帰路に就く。午後は雨の合間に我が仔と散歩。あとは自室で読書。

ファーザー

5/21(金)曇り時々雨
8：00起床。散歩、朝食、気持ちばかりのお仕事。午前中は冷凍してあった走水の大鯵を使って鯵飯を炊く。頭は出汁を取ってみそ汁にする。2合の米にアジの半身、エノキと葱、大葉と生姜と胡麻を合わせて握り飯が8個できた。これにて昼夜の献立を考えずに済む。午後はネットの部内会議。景気の良い話もなく閉会。夕方、小雨の中を愛車に乗って隣県のシネコンまで出張る。その距離20キロ。巨大ショッピングモール内に併設されているTOHOシネマズ。自慢のTCX（巨大画面）を備えた1番劇場はキャパ371席に対して観客9名と貸し切り状態。アンソニー・ホプキンスに2度目のオスカーを獲らせた英国映画は、フランス人劇作家（フローリアン・ゼレール）の戯曲がオリジナル。邦家でも50年前に『恍惚の人』以来、痴呆を扱った類似作品は多いが、本作は究極の老境映画だろう。終始主人公の目線でドラマは進み、そのテンションはホラー・不条理と紙一重である。主要登場人物6人のアンサンブルが素晴らしかった。21：00帰宅。我が仔と3度目の散歩。

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

5/20(木)曇り後雨
8：30起床。散歩、朝食、少し仕事。在宅勤務のライフラインはネットで繋がるパソコン（クライアント）なのだが、頻発する通信障害で作業進まず。サポートセンターへ連絡すると、近所でソフトバンクが工事を行っており、その影響とか。何故そんなことまで判るのか。ITリテラシー高く、対応に如才ないオペレーターのスキルに感心かんしん。昼食に頂き物のインスタントきしめん。ありあわせの肉・野菜を卵でとじて結構なお手前でございました。夕方、公園沿いのコンビニまで散歩。イートインで１００円コーヒーを飲んで新聞精読。夜はアマゾンプライムで見逃していた米国映画を視聴。原作はサリンジャーの評伝。累計６千万部（！）を誇る青春小説の古典は、御多分に漏れず10代で読み、最近（と云っても20年近く前？）は村上春樹の新約でも再読。あの語り口に、多感な劣等少年たちは皆々自身の物語だと錯覚することだろう。神格化された作者が半世紀以上の隠遁生活を続け、2010年に90歳を超えて逝去したときは、正直、まだ存命だったことに少々驚いた記憶がある。肝心の映画は有名なエピソードをつまんで小奇麗に纏めた感じ。本人が亡くなったから制作できたということもあろう。ハリウッドを嫌い、生涯その代表作の映画化を認めなかったのも有名な話。遺族を説得して映像化できるならば誰がホールデンを演じるかは大いに興味は湧くが・・・。

くれなずめ

5/19(水)雨のち曇り
出勤日。5：45起床。7：00奉公先到着。9：30まで封緘・発送業務。12：00まで新人研修。【減価償却】の概念も知らない若者に小難しい財務比率を詰め込んでもしょうがあるまい。昼に定例の蕎麦とカツ丼セット。15：50定刻退社。新宿で途中下車してテアトルでインディー系の邦画を鑑賞。16：25上映回は老若男女程よい比率で３０名内外と空いております。監督・脚本の松井大悟はまだ３０代半ばであるが、すでに監督作は１０本を超え堂々中堅のフィルムメーカーである。ヒット作こそないが、渋いキャストと豊かな発想に才能を感じる。『スイートプールサイド』や『私たちのハァハァ』など意表をつかれて楽しめた。本作は監督自身の体験を基にしたオリジナル。先行して舞台劇あり。友人の結婚式で余興を披露する６人の友人の≪Now & Then≫。おバカな仲間のくだらぬじゃれ合いが延々と続くのだが、映画的なギミックを備えて退屈はしなかった。豪華脇役陣も個性が活かされ笑える。何と４月２４日以来の劇場での鑑賞。やはり映画は小屋で観るに限る。18：45帰宅。我が仔と雨上がりの夜道を散歩。夜はBSで知り合いの大学教授が野党の代表と討論する報道番組を視聴。

ナチ・ハンターズ

5/18(火)曇り時々雨
7：30起床。9：00までお仕事。濡れた舗道を我が仔と散歩。以降、昨日を全くなぞる一日。違いがあるとすれば隣家の落ち葉の片づけを手伝ったことくらい。夜は米国製 Webテレビシリーズ （アマゾンプライムにて放映）の初回を視聴。舞台は１９７０年代の米国。社会に潜む元ナチスVS収容所の生き残りとの壮絶な対決。弱年の頃、フォーサイスの『オデッサファイル』にいたく感動した記憶がよみがえる。スティーブン・キングにも『ゴールデンボーイ』という傑作中編があり、ブライアン・シンガーが映画化もしている。ハリウッドやマスコミにはユダヤ資本が参加しているので、この手の企画は延々と続くことだろう。やり過ぎ感はあれど、アル・パチーノなどの大物俳優も熱演しており残り9話が楽しみ。

中華は火力が命

5/17(月)曇り時々雨
7：00起床。9：00まで真面目に仕事。そのあと散歩と朝食。天候不穏。曇天、時折ぱらつく小雨、強風あり。少し蒸し暑い。昼に高級インスタントラーメンを使ったうま煮ソバ。豚バラ肉を大蒜と豆板醤で炒め、ありあわせの野菜（人参・玉ねぎ・茄子・キャベツ・キムチ・長葱・ピーマン）を加えてオイスターソースで味を決めて片栗粉でトロミを出す。実に美味である。並行して夕食用のサンドイッチも作る。午後も我が仔と２度の散歩。合間に業務依頼あり資料作成して周知メールに添付して送信。夕方、単身カフェで一服。遠く西の空には夕焼けも見える。梅雨入り宣言は来週となった模様。まだ５月であるが・・・。