Il film del sogno

現実逃避の夢日記

熱海殺人事件 スタンダード

2024-07-12 20:52:13 | 演劇
7/12(金)曇りのち雨
6:30起床。小雨のうちに散歩を済ませる。午前中に菩提寺から住職がやってきてお経をあげる。正午過ぎに家を出て新宿へ。14:00紀伊国屋ホールにて劇場開設60周年記念公演を観劇。演目は70~80年代にブームを起こした劇作家つかこうへいの代表作である。初演から半世紀を超えている古典である。生まれて初めて生の≪新劇≫を観たのが当ホール、この演目であった。1976年の秋。あの時の衝撃と興奮は昨日のことのように覚えている。機関銃のようなセリフの応酬。TVなどでは到底放映できない差別的なその内容。被虐と可虐の主客がコロコロと転倒する作劇。簡素な美術。歌謡曲の効果的な使用。これまでにない笑いとペーソス。その後、再演を繰り返し、幾つものバージョンが生まれキャストも変わったが、最後に観たのは1993年・阿部寛主演の≪モンテカルロイリュージョン≫である。阿部はゲイである主人公の警部を熱演して新境地を拓いた。本作はサブタイトル通り、オリジナルに近い上演台本をTVディレクター出身の中江功が演出を担当。役者で知った名前はなかったが、テンション(熱量)の高い舞台でありました。大満足でカーテンコールの拍手をする。唐十郎やつかこうへいは教祖である。その戯曲に熱狂して役者やスタッフを目指した演劇人は多い。それは観客も然り。帰宅途中に歯科で新調した入れ歯を装着。違和感あれどなれの問題か。18:00帰宅。夜はひたすら読書。
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