Il film del sogno

現実逃避の夢日記

血と砂

2024-05-05 20:50:35 | 映画
5/5(日)晴れ
連休もあと二日。こどもの日。夏日・快晴続く。8:00起床。散歩、朝食、清掃、雑用。散歩、昼食、雑用、読書。散歩、カフェで一服、夕食、読書。夜はアマゾンプライムで今年はちょうど生誕百年の節目だった岡本喜八・1965年製作の戦争映画を視聴。モノクロ、シネマスコープ、132分。原作は伊藤桂一の≪悲しき戦記≫ 大戦末期、中国戦線で音楽学校出身の楽隊と彼らを率いた軍曹(三船敏郎)の壮絶な戦いを描いている。但し独立愚連隊同様に、結末は悲壮感満載だが、その語り口はコメディータッチで明るい。従軍慰安婦なども正々堂々登場して、いまでは製作できないだろう。後に青春ドラマに良く出ていた阿知波信介や木村豊幸などの初々しい顔も見られる。敵の総攻撃に武器を捨てて楽器を吹き鳴らすも、ひとりまたひとりと息絶えて全滅する。戦争の悲惨さを科白ではなく楽隊の衰微で描くそのセンス。見聞きする者に強烈なメッセージが伝わる。喜八作品約40本の再鑑賞も老後の楽しみのひとつである。
コメント
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