夢は牛のお医者さん

4/29（火）曇り時々小雨
毎度の休日通り、午後から行動開始。マックでアボガドバーガーなるものを食す。年年歳歳小ぶりになっているような気がする。大江戸線に揺られて東中野へ。愛すべき小劇場ポレポレで邦画を鑑賞。基は地方ＴＶ局が製作したドキュメンタリーである。新入生のいない新潟の過疎地の小学校（学童９名）に３頭の仔牛がやってくる。８ヵ月後には出荷される運命の経済動物を飼育する子供たち。ひとりの女子児童は獣医になる決心をする。この作品は四半世紀に及ぶ、その少女の夢を追った作品である。荒れたＶＴＲ映像やあざとい演出がないわけではないが、過疎地域の問題など取り込んでローカル局ならではの継続取材により一人の職業婦人の成長譚になっている。素直に泣けました。ジムでエクセサイズをして買い物をして帰宅。夕食は初物の冷やし中華。居間で幸福なうたた寝をして日付が変わる。

すべてはハイテイの振込みにあり

4/28(月)晴れ時々曇り
一ヶ月が長く感じられるのは良いことなのか悪いことなのか。連休谷間の出勤。早朝から本郷三丁目へ。徒歩移動で湯島天神そばの販社訪問。古希を過ぎた代表と１時間半の四方山話。商談は全く出ない。昼食に讃岐うどん。午後は雑用と報告資料の作成で過ぎる。定刻退社して新宿で毎度の定例会。序盤のミスが最後まで響いて記録的な大敗。まぁこんなもんかと諦観の境地になることがいけない。負けることは良いが負け続けると精神は病んでゆく。早目の撤収で通勤快速に乗って帰宅。深夜、小腹が空いたので冷蔵庫を漁っているといつの間に愛犬が傍らにいる。こいつの鼻は凄い。チーズケーキを分けてやると尻尾を振る。

シャンソンはフランスの演歌なり

4/27(日)晴れ
昨日同様明け方就寝１０時起床。冷蔵庫の残り物でブランチ。午後バスに揺られて高円寺へ。駅前中心に商店街は大変な人混み。大道芸人を集めたイベントがあるようで街頭で無料パンフを配っていた。マジック、曲芸、ダンスなどなど。駅前の花屋で花束調達。我が師匠夫人のシャンソン・コンサートに招待された。商店街外れの雑居ビル三階にある貸ホールは３０人ほどの集客で満席。間違いなくわたくしが最年少であったと思ふ。還暦をとうに過ぎた熟女の唄うスタンダードナンバー。アマチュアではあるが、この手の楽曲は人生経験がものを云う。背負った艱難辛苦がコブシとなって心を振るわせる。終演１６時。遠方から上京している旧友と小田急線中央林間で待ち合わせ。同じ中学時代の友人宅を訪問。プロのミュージシャンである彼から手厚いもてなしを受ける。天麩羅は揚げたてに限る。４時間大いに談笑。帰宅は零時近く。贔屓球団の快勝をニュースで観てニンマリ。

そこのみにて光輝く

4/26（土）晴れ
初夏の晴天。明け方就寝昼前に覚醒。定番のブランチ後に居間の清掃でひと汗かく。昼過ぎに池袋へ出張る。駅ビルの屋上中庭のテラスで２時間ほどのんびり読書。同じフロアの映画館（シネ・リーブル）で先週末から公開の邦画を鑑賞。気忙しく一週間以上も劇場へ行かなかった。一日一回１５：００開始のみの上映。観客は最近露出が多い主演男優目当てか若年層婦女子が目立つ。６割以上の入り。Ｒ－１５。原作は『海炭市叙景』の佐藤泰志が発表した唯一の長編。これは既読。トラウマから自堕落な生活を続ける男と問題ある一家を支える薄倖の女。痛ましく切ない恋愛譚である。開巻１０分で佳作の予感。暗く息苦しい展開に傑作を確信。終演後暫く席を立てなかったほど打ちのめされた。文句なし、年度ベストの一本。海炭市叙景同様に函館の街並みも情景も物語の一部だろう。息を呑むほど美しい朝焼けや夕日は、下層で喘ぐ主人公たちを突き放し、見守り、包み込む。カメラ、照明、美術のスタッフワークが素晴らしい。メジャー作品の前作にはそれほど感心はしなかった女流監督の演出にも唸った。閉鎖的な土地の呪縛、血縁地縁腐れ縁への諦観。主要な役者の演技には何かが憑依したかと思われるほどであった。余韻を胸に地下鉄に揺られ東京の外れまで移動。夜は友人出演のライブを聴きに行く。誰もが知るスタンダードとオリジナルを交えて心地よき２時間のステージ。帰宅は０時過ぎ。

回転寿司は高くつく？

4/25(金)晴れ
早朝から相鉄線に揺られて朝駆け営業。地下鉄で乗り過ごしたのはご愛嬌。海外案件の相談に乗りこれは上手くすると中国出張があるかもしれぬ。昼食は渋谷の高層ビルで高級回転寿司を奢る。帯同者あり。調子に乗って皿を重ね会計でギョッとする。帰社してひたすら連休前の雑務をこなす。珍しく2時間ほどの残業をして帰宅途中でジムへ寄る。ガラガラのプールでキッチリ2キロを泳いで更にはサウナで汗を流す。

ヤクルトＶＳ広島（於：神宮球場）

4/24(木)晴れ
雑用をこなして昼食にざる蕎麦を孤食。午後は某メーカーの決算説明に神保町まで出張る。二年連続で欠損を出してコベナンツに抵触していたが今期は漸く黒字化とのこと。やれやれ。そのまま地下鉄に乗り外苑前まで。プレイボールの前にバックネット裏のシーズンシートで恩師と落ち合う。春の椿事か我が贔屓球団は現在首位である。ふたり声を嗄らして声援を送った甲斐あり、投打が噛み合い更には若手の活躍で9対2の大勝。後列の怪しき中年カップルとも意気投合。ファンには堪えられない展開でありました。それにしてもアウェイとは思えぬレフト側外野席に陣取る赤き大観衆の一糸乱れぬ応援は頼もしい。これはひょっとすると20数年ぶりの優勝も夢ではないか。勝利の余韻に浸って渋谷まで徒歩移動、通勤快速に乗って10時帰宅。

あんたテロリストか？

4/23（水）晴れ
快晴の天候に反してややブルーな気分。イライラを引きずって執務するも反省のない対面の能天気さにむかっ腹が立つ。奉公先の信用を木っ端微塵に破壊して涼しい顔はないだろう。大崎で某メーカーの担当者と商談。今期は期待できるか。昼食にブロッコリーと豚のパスタ。眠気に耐えて提出物を仕上げる。フライング気味に退社して毎度の定例会に参戦。20年振りに知己に再会。白髪が知恵の印でないことを知る。序盤の好機は続かずチョイと沈んで接待麻雀。各駅停車の地下鉄で純文学を文庫で読む。

うなぎ好きのＤＮＡ

4/22(火)曇り時々雨
早朝から神奈川の外れに出張って営業。戻って昼過ぎ。嫌なニュースを聞いて気分が悪くなる。困ったチャンは𠮟ろうがおだてようが駄目なのだろうか。夕刻、新橋駅前ＳＬ前で親族のフレッシュマンと待ち合わせ。着慣れぬリクルートファッションが初々しい。老舗の鰻屋で最上級のうな重を馳走する。河岸を変えて飲み直し実弟も参入。ワインを片手にふたりして偉そうに社会人心得をたれる。希望に満ちた新社会人に幸多かれ。

古典的大宴会

4/21（月）雨時々曇り
終日降ったり止んだりの不安定な天候。午前中に資料作り、で午後から部署の全体会議。儀式化と思いきやボスの機嫌が悪く突っ込みが鋭い。過大な予算に貧弱な見込み。時間切れで閉会。それでも懇親の呑み会だけは華々しく行われ、皆々杯を交わして酔えば軽口の一つもでる。2時間一本勝負の1次会が済んで三々五々帰路につくかと思いきや意外なメンバーで2次会。意外な伏兵に匕首を突きつけられ往生する。1時間のつもりが帰宅は午前さま。

Ｓｏｍｅ Ｌｉｋｅ Ｉｔ Ｈｏｔ

4/20（日）曇り後小雨
ビリー・ワイルダーの古い作品をＤＶＤ鑑賞して朝を迎える。この邦題は洒落ている。個人的にはモンローの最良作だと思ふ。後々の亜流コメディーに与えた影響は計り知れない。昼近くまで寝入って愛犬に起こされる。すったもんだしてカセットテープを漸く聴くことができた。ノスタルジーが澎湃と起こる。各方面に業務連絡して反響を楽しむ。愛犬と散歩してジムでエクセサイズ。連れ合いと駅前の定食屋で倹しい夕食を摂る。週明けのスケジュールを確認する。連休前にイベント多し。

連れ合いはと買い物に行くな

4/19（土）晴れ
晴朗なれど肌寒し。昨日はストーブに灯を入れた。ネットで小学校の友人からコンタクトあり４０年以上経つのだが、古い集合写真などを見せられて感無量。過半の名前がスラスラ出てきて不思議。メールのみのやり取りをして、全くもってＩＴ社会の至便さを痛感する。午後から近所のショッピングモールへお買い物。下着やらシャツやらを衝動買いする。インドア、ジムへ行き汗を流す。３０年近く前に友人が送ってくれた昔組んでいたバンドの音源（カセットテープ）が出てきた。オリジナルソングの歌詞を確認しようにもハード（レコーダー）がないことに気がつく。磁気テープを前に悄然とする。嗚呼。そうこうするうちにレイトショウにも行きそびれた。愛犬と入浴して風呂の掃除をする。色々あって忙しかった一日。

単騎は北で待て

4/18（金）小雨
寒が戻ったかのような肌寒い一日。更には小雨も降る。午後から北区赤羽へ出張る。駅傍のラーメン屋でつけ麺の昼食。大盛り完食したが濃厚な魚介系スープというやつは少し飽きがくる。ゲップをしつつ某メーカーの本社へ定期営業。週末なので当然直帰。新宿で途中下車して毎度の雀荘で高等遊戯。天の配剤を活かせずづるづると後退して良いところなし。サービスで供される汁粉が心持苦い。混雑する各駅停車に揺られて定刻帰宅。愛犬と遊び、ともにソファーでうたた寝。

ローン・サバイバー

4/17（木）晴れ
午前中に恵比寿にある元気の良い中小企業でオーナーの怪気炎を聞く。午後は京橋の公証人役場で証書の依頼。事務所に戻って決済やら事務処理やら。不本意な残業を2時間して池袋で途中下車。シネマ・ロサで米国製作の戦争映画を鑑賞。観客5名。戦場へ行ったことがないので安易に《リアル》などとは云えないが、この臨場感は凄い。エンターテイメントとしては申し分ないのだが、やはり大国の正義がチラついてすっきりしない。この世に諍いはなくならないだろう。友情や愛国心と同様に。怪しき西口の裏通りを抜けて帰路につく。

雪の女王（再見）

4/16(水)晴れ
新入社員の実地研修あり、いかにも青臭い男子の面倒を一日見ることになった。午前中はグループのミーティング。昼食に中華。午後は六本木の取引先へ連れて行く。草食系男子という言葉はマスコミを通じて知っていたが『彼女いるの？』という問いに『いません。そもそも恋愛に興味がない・・』などと云う言語道断な返答。一体全体イイ若いもんが女の尻を追いかけずして何に執着するのだろう。世も末である。定刻退社して日本橋室町のコレドへ出張る。新旧ふたりの友人と会食後に話題の新設ＴＯＨＯシネマズでディズニーアニメを再鑑賞。レディースデイということもあり8割女性でほぼ満席。新規格スクリーン（TCX）と最新鋭の音響機器に陶然となる。素晴らしき臨場感と立体感。作品については改めて言わずもがな。終映後に各々感嘆のため息をついて小屋を後にする。

世界の果ての通学路

4/15(火)晴れ
暑くも寒くもなく短くも最も穏やかな春らしい一日。昼を挟んで取引先を2社訪問。夕方には会議の為の打ち合わせが一件。1時間ほど残業して銀座で途中下車。シネスイッチでフランス発のドキュメンタリー映画を鑑賞。題名の通り、世界の僻地で片道２～４時間をかけて学校へ通う少年少女に密着した作品。義務教育が当たり前の先進諸国と違い、山超え渓超え命がけで通学している者もいるのだ。見渡す限りの無人の草原や峻険な山岳部をひたすら歩く子供たちの姿に自然に涙腺が緩む。ローティーンの無垢な童の表情は万国共通である。向学心と云うのは最も純粋で尊いということを改めて知らされた。