やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

マダラスズ♂(神通川右岸河川敷/富山市新保)

2020-10-14 16:52:06 | 昆虫類

以前にウマノスズクサが生えていてジャコウアゲハがさかんに飛んでいた所へ、ジャコウアゲハの蛹を探しに出かけました。でも、あたりの環境がすっかり変わり、ウマノスズクサは見つかりませんでした。

河原の砂地の枯草を踏み分けていると、足元から小さな虫が幾つも出てきました。大きさは1㎝に満たないコオロギの仲間です。

後で写真を見ると、マダラスズのようです。ウェブサイト『ウィキペディア/マダラスズ』によると、この仲間では最もよく見られるものの一つで、後脚腿節に白い斑紋が目立ち、芝草地のような丈の低い草地や、畑のような半裸地、あるいは道路脇の空き地など比較的乾燥した場所によく生息しているそうです。


《マダラスズ♂ 2020/10/07》


《マダラスズ♂ 2020/10/07》


《マダラスズ♂ 2020/10/07》


《マダラスズ♂ 2020/10/07》

※ 私は、空に広がる雲を見るのが好きです。空が見えるところでは、すぐに雲に目がいってしまいます。数年前には、毎日の犬との散歩で出会った雲を、4月から10月までほぼ毎日写していました。今年は、空白の11月から3月までの雲に挑戦しようかなと思います。 


《河原の上に広がる空で刻々変化する雲 2020/10/07》


《河原の上に広がる空で刻々変化する雲 2020/10/07》


《河原の上に広がる空で刻々変化する雲 2020/10/07》


《河原の上に広がる空で刻々変化する雲 2020/10/07》

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ツヅレサセコオロギ♂(富山市)

2020-10-13 08:56:33 | 昆虫類

2020/09/03のブログで我が家の庭で見つけたツヅレサセコオロギ?♀を紹介しましたが、今度はツヅレサセコオロギ♂です。

ツヅレサセコオロギの鳴き声が聞こえてくる植木鉢の下にいたコオロギを、広いところに出して写しました。眼の間の黄帯が真ん中で細くなっているので、ツヅレサセコオロギだと思います。

10月も半ばに近くなり、早朝の犬との散歩のときに聞こえてくるコオロギの鳴き声は、一時に比べるとずいぶん少なく、小さくなりました。


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ♂ 2020/10/03》


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ♂ 2020/10/03》


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ(眼の間の黄帯が真ん中で細くなっています)♂ 2020/10/03》

※『72歳の私がこれから会ってみたい虫たち』

2020/08/10のブログから紹介してきた『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)掲載の虫たちの紹介も、前回のウスバシロチョウで55種の昆虫がすべて終わりました。私が一度も見ていない昆虫、手元に写真がない昆虫がいくつもたくさんいて、少し心残りですが…。
「人生、幾つになっても好奇心を失わず」の精神で、72歳の爺さんの「これから会ってみたい虫たち」を列挙し、これを励みに、これらの虫たちに会えるように(少しだけ)頑張りたいと思います。果たしてどれだけの虫たちに出会えることやら…。
① ムカシトンボ
   ムカシトンボは、日本の固有種で、生きた化石ともいわれるトンボ。山間部の水のきれいな渓流域に生息し、成虫4月~6月に発生。この時期、このトンボに的を絞って会いに行きたいと思います。
② ホソミオツネントンボ
   日本にいるトンボで成虫越冬するトンボは、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボのイトトンボ3種です。ホソミイトトンボは石川県が東限、オツネントンボは富山県では単発的な記録が多く確実な発生地は不明なので、ホソミオツネントンボとの出会いを目指します。
③ チッチゼミ  
   日本では最小のセミの一つ。マツ、スギなどの針葉樹の多いところで見られます。出現期は、8月上旬から10月中旬。ジジジジと連続的に鳴き、マツの小枝にとまることが多いので、見つけはなかなか大変。老齢で特に高音が聞き取りにくいので、どうなることやら…。
④ ヒナカマキリ
   体長18 ~ 21mmと小さなカマキリ。体色は褐色。好んでシイやタブノキなどの照葉樹林に生息し、落ち葉の間を歩き回って小さな昆虫などを捕食します。カマキリの仲間では、ウスバカマキリにも会いたいと思います。
⑤ オオトラカミキリ
   教科書などに擬態の例としてよく出ているスズメバチそっくりのトラフカミキリは、桑の古木で見つけて感激しました。わかっていても傍に飛んでくると、おもわず避けてしまい、うれしくなります(だいぶ変…)。オオトラカミキリは日本最大のトラカミキリ。モミ・オオシラビソ・カラマツ等の生木に集まり、富山県でも有峰などで見つかっていますが、正直、生半かな探し方では見つからないと思います。
⑥ クツワムシ
   文部省唱歌だった『虫のこえ』。2番は、「きりきりきりきり きりぎりす。がちやがちやがちやがちや くつわ虫 …」。原則として私は夜は出歩かないので、探すのはたいへんだと思いまが、自然の中で「ガチャガチャ」という大きな鳴き声を聞いてみたいと思います。
⑦ イボタガ
   一度見ると忘れられないような個性的でドッキリする模様(美しいという人もいるようです)の大型の蛾。イボタノキの葉を食べる幼虫も個性的。その昔、春のコナラ林で出会い、写真を撮ったことがありますが、もう一度見たいと思っています。
⑧ ムラサキシャチホコ
   生態写真を見てビックリしました。日本にもこんな見事に擬態する虫がいるのかと。展翅写真を見ると何の変哲もないふつうの蛾ですが、自然の中では茶褐色と淡褐色に塗り分けられ翅が、その色の濃淡によって、まるで枯葉が丸まっているように立体的に見えるのです。幼虫はオニグルミの葉を食べるので、最近ではオニグルミを見かけるとムラサキシャチホコを探していますが、昼間のせいなのか見つかりません。
⑨ キリシマミドリシジミ
   キリシマミドリシジミは、神奈川県や静岡県などの東海地方以西に生息する暖帯・山地性ゼフィルスの一種です。幼虫の食樹はアカガシやウラジロガシで、隣県の岐阜県や長野県には生息していますが、富山県では生息が確認されていません。県内にもアカガシやウラジロガシは分布しているので、ひょっとしたらと期待をもっています。
⑩ クロツバメシジミ
   クロツバメシジミは、小型、灰色のシジミチョウ。翅裏は灰色地で、たいへん細く短い尾状突起があります。幼虫の食草はツメレンゲ、イワレンゲなど。人家周辺から低山地で見られ、発生源となっている食草をあまり離れません。隣県の岐阜、長野、新潟県には生息していますが、富山県では生息が確認されていません。県内にもツメレンゲは生育し、隣県の岐阜、長野、新潟県にはクロツバメシジミが生息しているので、キリシマミドリシジミの場合と同じように、ひょっとしたらと期待をもっています。

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ショウリョウバッタ♀(夢の平スキー場/砺波市五谷)

2020-10-12 20:57:20 | 昆虫類

ゆっくりと昼食をすませた後、一休みしてからゲレンデを歩き回りました。

刈り残されたススキの茎の先に、ショウリョウバッタの♀がとまっているのを見つけました。腹部がちょっと変ですが、とりあえず遠景と近景を撮りました。構図が面白そうなので、『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』の表紙を飾っている山口進さんのような写真を撮ろうと意識して撮ったのが、いちばん下の写真です。ショウリョウバッタの腹部が何かおかしいことと、私に写真のセンスがないことから、イメージしたような写真にはなりませんでしたが…。


《ススキにとまっていたショウリョウバッタ♀ 2020/10/02》


《ススキにとまっていたショウリョウバッタ♀ 2020/10/02》


《ススキにとまっていたショウリョウバッタ♀ 2020/10/02》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 56/56 ウスバシロチョウ(春)

「ウスバシロチョウ」の副題は、「アゲハチョウとは似ても似つかぬアゲハの仲間」です。ウスバシロチョウは、姿や名前からは想像しにくいのですが、立派なアゲハチョウの仲間。この仲間はユーラシア大陸の寒い地方に広く生息しています。丸山さんは図鑑では知っていても、実際に見たのは大きくなってから東京郊外の高尾山で。
私がウスバシロチョウを見たのは、高校の友だちと行った郊外の里山。大きく透きとおった翅をゆるやかに羽ばたいて滑らかに飛ぶ姿に魅了されました。
下の写真は、岐阜県境に近い神通川右岸山腹の放棄耕作地付近の路上で吸水していたウスバシロチョウの♀。チョウ成虫の吸水行動は、羽化直後と思われる♂でとくに顕著で、♀では珍しいようです。 


《農道の土から吸水するウスバシロチョウ♀(赤矢印:口吻、黄矢印:交尾嚢) 2017/05/19 富山市[大沢野町]小糸》

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メスグロヒョウモン♀(夢の平スキー場/砺波市五谷)

2020-10-11 08:50:08 | 昆虫類

スキー場の縁にある雑木林の中の山道を歩いていると、木漏れ日のちらつく林の縁を焦げ茶色の中型の蝶がゆるやかに飛び、葉の上にとまりました。初めはイチモンジチョウかなと思いましたが、どうも模様が違い、色も少し青みを帯びているように感じます。近づいてよく見ると、少し翅が傷んだメスグロヒョウモンの♀でした。

メスグロヒョウモンはヒョウモンチョウの仲間ですが、♂が橙色の地に豹紋があるのに対して、♀は名前のとおり♀が黒っぽく光沢のある青緑色を帯びていて、♂と♀で極端に体色が異なります(性的二形)。

メスグロヒョウモンの成虫は年1回、6月~10月に発生しますが、ただし夏の暑い時期は一時的に活動を停止し(夏眠)するので、飛び回る姿が見られるのはおもに初夏と秋です。平地や丘陵地の森林周辺部に生息し、飛び方はあまり速くありません。

(以上、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/メスグロヒョウモン』参照2020/10/11)


《木漏れ日のあたる林内の葉にとまるメスグロヒョウモン♀ 2020/10/02》


《木漏れ日のあたる林内の葉にとまるメスグロヒョウモン♀ 2020/10/02》


《木漏れ日のあたる林内の葉にとまるメスグロヒョウモン♀ 2020/10/02》

※ 市立図書館から10月10日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『昆虫図鑑ー調べてみよう名前のひみつー』(森上信夫著)
   2 『世界の野菜を旅する』(玉村豊男著)
   3 『孤独ぎらいのひとり好き』(田村セツコ著)
           4 『冷蔵庫を抱きしめて』(荻原浩著)
   5 『西瓜糖の日々』(リチャード・ブローティガン著)
   6 『アウトドア料理150ー庭でキャンプで!うまい!簡単ー』(宮崎俊哉ほか著)

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トノサマバッタ(産卵)(夢の平スキー場/砺波市五谷)

2020-10-10 17:55:00 | 昆虫類

この日は、久しぶりの晴天。私たち夫婦の46回目の結婚記念日です。コロナ禍の最中なので、夢の平スキー場で景色とコスモスの花を楽しみながらのコンビニランチです。

シートをひろげ、山用バーナーで沸かした湯でコーヒーを飲みながらの昼食。コスモスはまだ咲き始め、平日なので、人出はちらほらです(今年、恒例の「コスモスウオッチング」は中止)。

気がつくと、シートの近くでトノサマバッタが腹部を土に挿し込んで産卵していました。産卵に集中していて、ぐるりと周りを歩きながら写真を撮っていても、逃げません。秋に産まれた卵は、越冬して翌年春になってから孵化するそうです。


《咲き始めたコスモス 2020/10/02》


《記念日のランチ会場(シートの上にもトノサマバッタが…) 2020/10/02》


《腹部を土に挿し込んで産卵していたトノサマバッタ 2020/10/02》


《腹部を土に挿し込んで産卵していたトノサマバッタ 2020/10/02》


《腹部を土に挿し込んで産卵していたトノサマバッタ 2020/10/02》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 55/56 ヤマトシジミ(春)

「ヤマトシジミ」の副題は、「手に粉をつけて遊んでは、ボロボロにしてしまった」です。幼虫がカタバミを食べるため、街中の空き地や花壇でふつうに見かけるヤマトシジミ。丸山さんは、子どものころ、ヤマトシジミを捕まえて、手に粉をつけて遊んでいたそうです。
我が家の庭でも、カタバミは抜いても抜いても生えてくる厄介な雑草。このカタバミを幼虫が食べるヤマトシジミは、庭でいちばんたくさん見かける蝶です。次いでモンシロチョウ>キチョウ(特に秋)>アゲハチョウ>ツマグロヒョウモン>ウラナミシジミ(秋)>キアゲハと続き、たまに見かけるのはモンキアゲハ、ツバメシジミ、ベニシジミなどです。
下の写真は、我が家の庭のヤマトシジミのサナギと羽化した成虫です。


《蛹になっていたヤマトシジミ 2018/09/11 富山市》


《成虫の翅が透けて見えてきたヤマトシジミの蛹 2018/09/11 9:01 富山市》


《羽化したばかりのヤマトシジミ(赤丸内は羽化殻) 2018/09/11 9:31 富山市》


《ほぼ翅が伸び切ったヤマトシジミ(赤丸内は羽化殻) 2018/09/11 9:38 富山市》

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モリチャバネゴキブリ(寺家公園/富山市[大山町]寺家)

2020-10-09 08:58:13 | 昆虫類

アカガシ林の中を、積もった落ち葉を足で探りながら、ヒナカミキリを探して歩いていると、小さなゴキブリ、モリチャバネゴキブリが何匹も出てきます。

モリチャバネゴキブリは、体長12mmほど。チャバネゴキブリと非常によく似ていますが、森林性のゴキブリで、森林だけでなく草地にも多く見られ、それらの地帯の落ち葉、枯れ草の堆積したところに生息しています。また、チャバネゴキブリと違って、モリチャバネゴキブリの成虫は自由に飛ぶことができます。

一方、チャバネゴキブリ(私は見たことがありませんが)は、生息場所として、木造家屋よりもコンクリート建造物を好み、また一般家庭よりも事業所ビル、飲食店の炊事場などに多い代表的衛生害虫です。

(以上、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/モリチャバネゴキブリ』『ウィキペディア(Wikipedia)/チャバネゴキブリ』参照2020/10/08)


《落ち葉の下から出てきたモリチャバネゴキブリ 2020/09/26》


《落ち葉の下から出てきたモリチャバネゴキブリ 2020/09/26》


《落ち葉の下から出てきたモリチャバネゴキブリ 2020/09/26》


《落ち葉の下から出てきたモリチャバネゴキブリ 2020/09/26》

※ 9月に我が家の家庭菜園で収穫した野菜などの一部です。トマト、ゴーヤが終わり、オクラがピーク、ナスがたまに採れ、ピーマンや9月初めに植えたワケギが採れだしました。


《ゴーヤ、ナス、オクラ、インゲンマメ2020/09/01(左)、キュウリ、トマト、オクラ2020/09/02(右)》


《ナス、オクラ2020/09/07(左)、コーヤ2020/09/16(右)》


《オクラ、ピーマン2020/09/20(左)、ワケギ2020/09/24(右)》

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モリオカメコオロギ?(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2020-10-08 14:49:28 | 昆虫類

アカガシ林の中を、積もった落ち葉を足で探りながら、ヒナカミキリを探して歩いていると、いろいろ小さな生きものが出てきます。逃げ足が早く、小さいものが多いので、なかなかうまく写せません。

出てきたコオロギを、写真をもとに『ポケット図鑑日本の昆虫1400』で調べると、「顔が平たい」「前翅の網状部は(比較して)長い」ように思えるので、モリオカメコオロギと判断しました(でも、前翅の網状部がどの部分なのかはっきりとはわかりません…)。鳴き声は「リーッ、リッ、リッ」だそうです。


《モリオカメコオロギの♂ 2020/09/26》


《モリオカメコオロギの♀ 2020/09/26》


《モリオカメコオロギの♀ 2020/09/26》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 54/56 ギフチョウ(春)

「ギフチョウ」の副題は、「アゲハチョウの縮小版」です。アゲハチョウをそのまま縮小したようなギフチョウは、なんとも不思議な存在で、関東周辺では生息地は少なく、子どもには手の届かない存在だったそうです。
私がギフチョウを初めて見たのは、たぶん大人になってからのこと。富山県に住むようになって、山麓の丘陵地にある事務所に3年ほど勤めたとき、春になると雑木林にたくさんのギフチョウが飛び交っていましたが、職場にギフチョウに興味を示す人はいませんでした。このとき、自然状態の蛹を探したり(見つかりませんでしたが)、交尾中の写真を撮ったりしましたが、このときのたくさんのスライド写真はすべて処分してしまい、今は残っていません。
下の写真は、「ギフチョウがカタクリの花の蜜を吸う写真」が撮りたいと出かけた猿倉山の雑木林で、なんとか写したものです。


《カタクリの花の蜜を吸うギフチョウ 2019/04/05 猿倉山》

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オオクモヘリカメムシ?(富山市寺家)

2020-10-07 11:54:39 | 昆虫類

路傍のツツジの葉に、細身のカメムシがとまっていました。はじめは、クモヘリカメムシかと思ったのですが、オオヘリカメムシとよく似ているというので再検討。大きさはクモヘリカメムシがは16mm前後、オオクモヘリカメムシは体長17~21mm、オオクモヘリカメムシのほうが横幅があるようですが、写真では区別がつきません。

クモヘリカメムシは稲の害虫として著名で、イネの穂が出る前後の季節には周囲のこれらイネ科雑草の上に生活しているのに対し、オオクモヘリカメムシは幼虫はネムノキ、成虫はカンキツ類や柿の果実の汁を吸います。見つけた場所から考えると、写真のカメムシはオオヘリカメムシではないかと思います。


《路傍のツツジの葉にとまっていたクモヘリカメムシ 2020/10/26》


《路傍のツツジの葉にとまっていたクモヘリカメムシ 2020/10/26》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 53/56 アゲハチョウ(春)

「アゲハチョウ(ナミアゲハ)」の副題は「校庭の片隅で、アゲハチョウの観察ばかりしていた」です。アゲハチョウはナミアゲハとも呼ばれ、日本で一番よく見かけるアゲハチョウ科のチョウの一つ。小学校高学年の丸山さんは、友達はみんなサッカーに夢中になるなか、校庭の片隅でアゲハチョウの幼虫やそれに卵を産みつけるハエをじっくりと観察するほうがずっと楽しかったそうです。
私がチョウの幼虫を飼って羽化させて楽しんだのは、大人になって子どもができてから…。
下の写真は、交尾中のアゲハチョウです。チョウが交尾しながら飛翔する場合、♂♀のどちらか一方が飛び、他方はぶら下がっています。アゲハチョウ科アゲハチョウ属のチョウはすべて、♀が飛ぶので、下の写真ではぶら下がっている方が♂になります。


《交尾中のアゲハチョウ 2011/08/19 富山市営農サポートセンター》

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キジバト(摂食)(富山市)

2020-10-06 08:51:02 | 鳥類

一昨日2020/10/04は、キチョウの蛹が羽化しそうに思えたので、テラスで借りてきた本を読みながら一日中観察していました(蛹は、結局その日は羽化せず、今朝2020/10/06am3:00には既に羽化していました)。私が動き回らないせいか、スズメも庭で自由に餌をついばんでいます。スズメが咲き始めたキンモクセイの花や蕾を食べるのを見たのは初めてですが、ちょっと困りものです…。

そんな中、2羽のキジバトが電線にとまり、ときどき我が家の塀の上に来たりしていました。少し本に集中していましたが、気づくとキジバトがエゴノキの細い枝にとまって、さかんに実を食べています。エゴノキの実をヤマガラが好んで食べることは知っていましたが、キジバトの好物とは知りませんでした。

ウェブサイト『足立自然にふれあう会/野鳥の好む実のなる樹木』には、エゴノキの実を好む野鳥として、ムクドリ、オナガ、ツグミ、アカハラ、ヤマガラ、ヒヨドリが茨城県民の森の標識より、また『野鳥と木の実ハンドブック』よりキジバト、ヤマガラが紹介されていました。


《庭のエゴノキの実を食べるキジバト 2020/10/04》


《庭のエゴノキの実を食べるキジバト 2020/10/04》


《庭のエゴノキの実 2020/10/04》

※ 10月に入り、めっきり涼しくなりました。あの猛烈に暑かったちょっと前の夏のことを忘れてしまいそうです。我が家の庭でも、昨日あたりからキンモクセイの花が香りだし、数は多くありませんが秋の花などがあちこちで咲いています。


《キンモクセイ 2020/10/05》


《シュウメイギク 2020/10/04》


《シュウカイドウ 2020/10/04》


《ヒガンバナ 2020/10/04》


《キキョウ 2020/10/04》


《オクラ 2020/10/04》

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ツチガエル(富山市[大山町]寺家)

2020-10-05 10:27:45 | 両生類

アカガシ林の中を、積もった落ち葉を足で探りながら、ヒナカミキリを探して歩いていると、中ぐらいの大きさのカエルが跳び出しました。背中には大小のイボ状突起があるツチガエル(俗称イボガエル)です。

ツチガエルは、ヌマガエルとよく似ていますが、「背中のイボ状突起が大きいこと、腹が白くないこと、体臭が異なることなどで区別できる」ようです。このカエルの腹側を見ると、薄褐色でした。(ヌマガエルは本州中部以西の水田などでよくみられる南方系のカエルです。ただ、1990年代頃から関東地方などでも確認されるようになってきています。)

ツチガエルは、「水辺からあまり離れず、すぐに水に飛び込める位置にいることが多い」といわれていますが、今回出会った場所は近く(少なくても100m以上)には水場のない林の中でした。

(以上、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/ツチガエル』参照2020/10/05)。


《林の中にいたツチガエル 2020/09/26》


《林の中にいたツチガエル 2020/09/26》


《林の中にいたツチガエル 2020/09/26》


《林の中にいたツチガエル(腹側は白くありません) 2020/09/26》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 52/56 ナナホシテントウ(春)

「ナナホシテントウ」の副題は、「見ると有名人に出会ったようでうれしかった」です。テントウムシは丸山さんが物ごころついたころからの身近な遊び相手。ナミテントウの蛹を集め、羽化させて、個体によって違う模様が面白く、収集家としての丸山さんの原点のようです。一方、天道虫の典型であるナナホシテントウは、ナミテントウに比べて珍しく、見かけるとなんだか有名人に出会ったような気になったそうです。
私が小さいころ、天道虫はすべてテントウムシで、いろいろな種類があることも知りませんでした。
下の写真は、我が家の庭の梅の木にびっしりついていたアブラムシを食べに来ていたナナホシテントウです。


《梅の木の下のヤマブキの葉にとまっていたナナホシテントウの成虫 2020/05/22 富山市》

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コカマキリ(富山市[大山町]寺家)

2020-10-04 10:29:36 | 昆虫類

まだ見たことがない極めて小さなカマキリ、ヒナカマキリを探しに、旧大沢野町の寺家公園に行きました。ヒナカマキリは、シイやタブの林で落葉の間を歩き回っているようなので、アカガシ林の林床を探してみました。

落葉の上を動く茶色いものが目に入ったので、一瞬「見つけた!」と思ったのですが、コカマキリでした。コカマキリは体長36~63mm、ヒナカマキリは体長12~18mm、大きさがだいぶ違います。

コカマキリは、茶褐色の小ぶりのカマキリ。体色は、黄土色から黒褐色まで個体差が大きく、まれに緑色のものも。林の周辺から、草原、人家周辺まで、幅広い環境で見られ、地表を歩き回ってさまざまな昆虫などを捕らえて食べます。(ウェブサイト『昆虫エクスプローラ/コカマキリ』参照)

 
《落葉の上のコカマキリ 2020/09/26》


《コカマキリ 2020/09/26》


《枯れ枝の後ろに隠れたコカマキリ 2020/09/26》

※ 市立図書館から10月3日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『手すりの虫』(とよさきかんじ著)
   2 『病気自慢ーからだの履歴書ー』(玉村豊男著)
   3 『干物料理帖』(うすいはなこ著)
           4 『小さな村の旅する本屋の物語』(内田洋子著)
   5 『波風』(藤岡陽子著)
   6 『椿の海の記』(石牟礼道子著)
   7 『飛ぶ教室』(エーリヒ・ケストナー著)

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オオカマキリ(卵鞘)(富山市[大沢野町]寺家)

2020-10-03 14:49:47 | 昆虫類

路傍の、定期的に草刈りをされる丈の低いヒサカキの枝に、オオカマキリのつりがね状の卵鞘が産まれていました。


《ヒサカキの枝に産まれたオオカマキリのつりがね状の卵鞘 2020/09/26》


《ヒサカキの枝に産まれたオオカマキリのつりがね状の卵鞘 2020/09/26》


《ヒサカキの枝に産まれたオオカマキリのつりがね状の卵鞘 2020/09/26》


《ヒサカキの枝に産まれたオオカマキリのつりがね状の卵鞘 2020/09/26》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 51/56 ゲンゴロウ(春)

「ゲンゴロウ」の副題は、「不器用でどんくさくて、最高に可愛い」です。丸山さんにとってゲンゴロウは「飼う」ものであり「買うもの」。小学校のとき、子ども向け昆虫図鑑の最初のほうに、必ず出ていた池の断面図とゲンゴロウをはじめタガメなどの水生昆虫。夢の中の世界で、いつかこのような光景を見てみたいと切に願ったそうです。
私のこども時代は、まだまだゲンゴロウやタガメが身近にいて、それほど有難味はありませんでした。
現在、富山県では、ゲンゴロウはレッドデータブックで富山県カテゴリーの「絶滅危惧種」。生息地が県内で局限されているうえに、生息密度が低いので、私は大人になってからゲンゴロウを見たことはありません。
下の写真は水田や人工池などでよく見かける 体長 12~14mm のハイイロゲンゴロウです。


《ハイイロゲンゴロウ 2017/11/15 中央植物園》

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ヒメカマキリ(富山市寺家)

2020-10-02 18:01:36 | 昆虫類

寺家公園から小佐波に抜けるひどく狭い県道の路傍の草の葉の上に、ヒメカマキリがいました。ヒメカマキリは体長3㎝ほどの小さなカマキリです。とりあえず数枚写してから、「威嚇」「擬死」などのポーズをとってもらおうと少しチョッカイをかけたら、飛んで逃げていってしまいました。


《ヒメカマキリ 2020/09/26》


《ヒメカマキリ 2020/09/26》


《ヒメカマキリ 2020/09/26》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 50/56 クロシデムシ(春)

「クロシデムシ」の副題は、「臭いと評判のにおいすら芳しく感じた」です。シデムシは、「死出虫」の名前のとおり、動物の死体を食べる虫。シデムシの中でも、クロシデムシは日本最大種で、憧れの対象でした。
私はクロシデムシを見たことがないので、下の写真はクロシデムシとは仲間が違うオオヒラタシデムシです。どこにもたくさんいて、同じように動物の死体を食べます。


《死んだミミズを食べるオオヒラタシデムシ 2013/06/14 富山市営農サポートセンター》

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セスジスズメ(終齢幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-10-01 17:28:28 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)に生えているマツヨイグサの仲間に、セスジスズメの幼虫がたくさんついていました。セスジスズメの終齢幼虫は、黒色、褐色、黄緑色など体色は様々で、第1~2腹節に黄色の、第3~7節に赤色の入った眼状紋があります。


《マツヨイグサの仲間についていたセスジスズメの幼虫 2020/09/20》


《マツヨイグサの仲間についていたセスジスズメの幼虫 2020/09/20》


《マツヨイグサの仲間についていたセスジスズメの幼虫 2020/09/20》


《マツヨイグサの仲間についていたセスジスズメの幼虫 2020/09/20》


《マツヨイグサの仲間についていたセスジスズメの幼虫 2020/09/20》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 49/56 ハンミョウ(春)

「ハンミョウ」の副題は、「日本で一番美しいという人もいる」です。とにかく美しい甲虫で、日本で一番美しい甲虫だという人、世界最美のハンミョウ亜科甲虫だという人がいます。日当たりのよい開けた地面を好みます。
私の子どものころ、熱いさかりに墓参りなどにいくと、必ず出会ったような気がしますが、最近富山では見かけていません。
下の写真は、京都の詩仙堂の庭の小さな日当たりのよい空き地にいたハンミョウで、強い日差しの中、赤や青、緑などに美しく輝いていました。アリを捕まえて食べていました。


《詩仙堂の庭でアリを食べるハンミョウ 2013/08/17》

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