あたりに響き渡る超低音で鳴いているウシガエルを写そうと、足音を忍ばせてため池から流れ出る水路に近づくと、太めの蛇に出会いました。ドキッとしましたが、チャンスと我慢してカメラを構えました。初めはマムシかなとも思いましたが、お腹のあたりが膨らんだヤマカガシでした。獲物を飲み込んだばかりのようです。
《お腹のあたり(赤丸内)が膨らんだヤマカガシ 2016/05/28》
《ヤマカガシ 2016/05/28》
あたりに響き渡る超低音で鳴いているウシガエルを写そうと、足音を忍ばせてため池から流れ出る水路に近づくと、太めの蛇に出会いました。ドキッとしましたが、チャンスと我慢してカメラを構えました。初めはマムシかなとも思いましたが、お腹のあたりが膨らんだヤマカガシでした。獲物を飲み込んだばかりのようです。
《お腹のあたり(赤丸内)が膨らんだヤマカガシ 2016/05/28》
《ヤマカガシ 2016/05/28》
水辺のヤナギの幹に、少し大きめのテントウムシの仲間の幼虫がいました。いくつかのウェブサイト(『福光村昆虫記/…/テントウムシ卵・幼虫・蛹』、『自然雑記帳/観察帳/…/カメノコテントウ』、『緑のgoo/…/海野和夫のデジタル昆虫記/小諸日記/カメノコテントウの幼虫』など)から、カメノコテントウの幼虫としました。
カメノコテントウは、幼虫、成虫ともにクルミハムシやナナギハムシなどの幼虫を餌にしているようです。
『ヤナギの幹にとまっていたカメノコテントウの幼虫 216/05/29》
林に囲まれたため池の堰堤で、ミシシッピアカミミガメが日光浴をしていました。とりあえず望遠で撮ってから、もう少し近づこうとすると、池の中へ潜ってしまいました。
ミシシッピアカミミガメは、「アメリカ合衆国のバージニア州から中米を経てブラジル」にかけて自然分布しますが、「愛玩用に輸入されたものが遺棄され…ほぼ日本全国。島嶼部でも、ほとんどの主要な有人島に分布」するようになっています(ウェブサイト『侵入生物データベース/日本の外来生物/爬虫類/ミシシッピアカミミガメ』)。
《ため池の堰堤で日光浴をするミシシッピアカミミガメ 2016/05/28》
《ため池の堰堤で日光浴をするミシシッピアカミミガメ 2016/05/28》
池の岸近くのキショウブの葉裏に、白い翅に小さな黒い点があるヒトリガの仲間(ヒトリガ亜科)がとまっていました。
いくつかのウェブサイトに紹介された写真などからみると、「アカハラゴマダラヒトリ」か「キハラゴマダラヒトリ」のどちらかのようですが、よくわかりません。
《キショウブの葉裏にとまるヒトリガの仲間 2016/05/20》
《キショウブの葉裏にとまるヒトリガの仲間 2016/05/20》
夕方の公園を散策しました。人影はふだんからあまり多くありませんが、この時間帯になると出会ったのは二、三人です。
膨らみ始めたカリンの実に、オオスズメバチが数頭きていました。実の尻の部分に甘い蜜でもあるのでしょうか、盛んに舐めています。オオスズメバチの頭楯の下の突起(下の写真の赤丸部分)は二つなので、コガタスズメバチと区別できます。
《カリンの果実を舐めるオオスズメバチ 2016/05/26》
《カリンの果実を舐めるオオスズメバチ(赤丸は頭楯) 2016/05/26》
池の岸近くにあるガマの枯れ茎にとまって、ヨツボシトンボの♂が縄張りを見張っていました。ときどき他の♂を追いかけますが、しばらくするとまた元の場所に戻ってきます。
《ガマの枯れ茎にとまって縄張りを見張るヨツボシトンボ♂ 2016/05/12》
昔勤めていたころ、始業前の30分ほどで、読売、朝日、毎日、日経、産経、赤旗、北日本、富山の各紙にざっと眼を通して、仕事と関係のある記事をチェック、コピーしていました。この時は、記事の内容は見ないで(こんなことをしていると半日かかってしまう)、見出しのキーワードだけを探していました。そうすると、パソコンで検索をかけるように、自然にキーワードの記事のところが眼に飛び込んできます。
これと同じことを虫探しなどでもやっているのかなと思います。この日、公園の池では、トンボの羽化殻と羽化したトンボをキーワードに、キショウブやカキツバタ、ショウブ、ガマなどの茎や葉にキーワードがとまっていないかに神経を集中して探していました。
キショウブの葉に違和感を感じ、近づいて見ると、どうやら最近お世話になっている『日本の昆虫1400➀チョウ・バッタ・セミ』で表紙を飾ってるウンモンスズメのようです。濃い緑色の模様のジェット機のような蛾で、一度見てみたいと思っていました。でも、残念ながら羽化に失敗した個体のようで、左の翅がうまく伸びていません。今度は正常な状態のウンモンスズメにお目にかかりたいと思っています。
《キショウブの葉で翅を伸ばすウンモンスズメ 2016/05/24》
《キショウブの葉で翅を伸ばすウンモンスズメ 2016/05/24》
植木鉢に水をやっていると、大型のスズメガが飛び出して、車道のアスファルトにとまり翅を震わせました。セスジスズメに似ていますが、色が淡く、腹の背面の線も不明瞭なので、コスズメだと思います。
《アスファルトの車道にとまったコスズメ 2016/05/19》
《アスファルトの車道にとまったコスズメ 2016/05/19》
マサキの生垣のそばで、茶色く小さなチョウがちらちら飛んでいました。近づいてよく見ると、イチモンジセセリでした。
イチモンジセセリは「渡りをする蝶」として知られ、夏から秋にかけて見かけることが多いチョウですが、本州中部では5月から成虫が見られます。
《マサキの葉にとまるイチモンジセセリ 2016/05/20》
エンジュの樹皮の隙間に、鮮やかな色の小豆のようなものが見えました。ヤマトゴキブリの卵鞘で、卵を保護するため、♀が腹端に付けています。
撮った写真を見て驚いたことには、この卵鞘に小さなヤドリバチ(寄生蜂)らしきものが産卵にきているようなのです。実際、ゴキブリコマユバチやゴキブリヤセバチなどゴキブリの卵にも寄生するハチがいます(この写真のハチの種類はわかりません)。
自然のシステムの巧妙さの一端を垣間見た気がします。(だから、自然はおもしろい…。)
《ヤマトゴキブリ♀の腹端に付いた卵鞘 2016/05/20》
《ヤマトゴキブリの卵鞘と寄生バチ(白丸) 2016/05/20》
池の縁のキショウブの葉影に、ベニスズメがとまっていました(朝の8時ころ)。羽化したばかりのようです。このベニスズメは、午後2時ころにも同じようにとまっていましたので、夜までこの状態かも知れません。
ベニスズメは、スズメガ科の大型の蛾で、淡赤色地に、黄褐色の筋模様が入っています。大型のスズメガの仲間で全身桃色がかるのはベニスズメだけのようなので、今回の同定は間違いないと思います。
《キショウブの葉にとまるベニスズメ 2016/05/20》
《キショウブの葉にとまるベニスズメ 2016/05/20》
衣料品チェーン店の倉庫の屋根裏あたりから、あたりに響き渡るような大きな雛の合唱が聞こえてきます。明らかにツバメやシジュウカラなどの雛とは違う騒がしい声です。しばらく様子を見ていると、ムクドリが餌を嘴いっぱいに咥えて屋根裏の隙間に飛びこんでいきました。
ムクドリの「繁殖期は春から夏で…木の洞や人家の軒先などの穴に巣を作」ります(ウェブサイト『ウィキペディア/ムクドリ』)。この屋根裏の巣も、外からは様子を窺がうことはできません。
《ムクドリの巣のある倉庫 2016/05/17》
《餌を運んできて屋根から巣の様子をみるムクドリ 2016/05/17》
《餌を巣に運び込むムクドリ 2016/05/17》
《倉庫の傍で餌を運び込むタイミングをみているムクドリ 2016/05/17》
富山市営農サポートセンターへピクニックにでかけた際、気になっていたクロスジギンヤンマの羽化状況を確認するため、池の周りを探しました。足元から弱々しく飛び立ったのは、昨夜羽化したと思われるクロスジギンヤンマでした。残念ながら、このトンボの羽化殻は確認できませんでした。
《カキツバタの葉にとまる羽化したばかりのクロスジギンヤンマ 2016/05/12》
上空からカラスとトビの騒がしい鳴き声がしてくるので見上げると、1羽のトビに2羽のハシボソガラスがモビングを仕掛けていました。
モビングは、ウェブサイト『ウィキペディア/鳥類用語』では、「(英:mobbing)擬攻撃(ぎこうげき)。大型の天敵などに対し、同種の仲間が集団になって攻撃を仕掛けるかのように騒いで逃れる行動」とされています。でも、カラスの行動は、逃れるというより、おもしろがってトビをからかっているように見えます。
《トビにモビングするハシボソガラス 2016/05/15》
《トビにモビングするハシボソガラス 2016/05/15》
立ち寄った立山信仰と関係の深い刀尾(たちお)神社のそばで、アゲハがムシトリナデシコの花の蜜を吸っていました。
《ムシトリナデシコの蜜を吸うアゲハ 2016/05/15》