やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヒメエグリバ(幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-30 17:58:22 | 昆虫類

北陸自動車道のフェンスに、黒色に黄色と赤色の模様の蛾の幼虫がいました。一見してセスジスズメの若齢幼虫かと思ったのですが、スズメガに特有の尾角がありません。

後で『イモムシハンドブック』で調べると、ヒメエグリバの幼虫のようです。

ヒメエグリバの幼虫の食草であるアオツヅラフジは、このフェンスのところどころに生えていて、今は青い実をつけています。


《アオツヅラフジを食べていたヒメエグリバの幼虫 2020/09/20》


《アオツヅラフジを食べていたヒメエグリバの幼虫 2020/09/20》


《青い実をつけていたアオツヅラフジ 2020/09/20》

私は、植物それほど得意ではないので、植物の名前については同じ日本海側地方の植物をわかりやすく詳しく解説してあるウェブサイト、『松江の花図鑑』を参考にさせていただいています。ちなみに、同ウエブサイトでは、アオツヅラフジについて、次のように書かれています。
「落葉つる性木本
北海道、関東地方以西〜沖縄の低地の草原や道端、林縁などに生える。枝は淡黄褐色の毛が生える。つるは右巻き。葉は互生。葉身は長さ3〜12cm、幅2〜10cmの広卵形〜卵心形。葉の形は変化が多く、ときに浅く3裂する。縁は全縁。両面とも淡黄褐色の毛がある。葉柄は長さ1〜3cm。雌雄別株。枝先と葉腋に小さな花序をだし、黄白色の花をつける。花弁と萼片は6個。雄花の雄しべは6個。雌花には雌しべ6個と仮雄しべが6個ある。花弁の先は2裂する。果実は核果。直径6〜7mmの球形で、10〜11月に粉白を帯びた黒色に熟す。核は直径約5mm。中心がへこんで、まるまった芋虫のような形をしている。外面には横方向に、やや細かいしわがある。別名カミエビ 花期は7〜8月。(樹に咲く花)
子房が6個の心皮に分かれ、花後に心皮が離れ、各々が1個の果実になる。
学名は、Cocculus trilobus
ツヅラフジ科アオツヅラフジ属
似たものにツヅラフジがあるが、葉柄が長く、茎や葉が無毛。」

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 48/56 オオミズアオ(春)

「オオミズアオ」の副題は、「あの世から来たと言われたら信じたと思う」です。オオミズアオは、幻想的という言葉がふさわしい蛾、後翅に長い突起がある均整のとれた姿に、吸い込まれるような美しい水色をしています。オオミズアオはあの世から来たという迷信を子どもの時に聞いていたら、丸山さんは信じてしまいそうと言っています。
私は、子どものころにオオミズアオを見たことはありません。写真を探しましたが、死骸の写真しか見つかりませんでした。何かに食べられたようで、翅だけが残されていました。


《オオミズアオの死骸 2010/09/03 頼成の森》

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ウンモンスズメ(終齢幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-29 07:55:28 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する道路のトンネル内の壁を、何かが歩いているのが目に留まりました。自転車をとめ、引き返してよく見ると、尾角のあるスズメガの仲間の大きな幼虫です。

後で『イモムシハンドブック』で調べると、「尾角は暗赤紫色でほとんど曲がらない」「頭部は三角形」「地色は黄緑・緑色」「全身に細かな顆粒が目立つ」などが特徴のウンモンスズメの終齢幼虫でした。

北陸自動車道法面のあちこちに生育しているケヤキで発生し、蛹化場所を探し歩いていたものと思います。


《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 (地色は黄緑色、全身に細かな顆粒 2020/09/20》


《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 2020/09/20》


《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 2020/09/20》


《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫(三角形の頭部) 2020/09/20》


《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫(暗赤紫色でほとんど曲がらない尾角) 2020/09/20》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 47/56 クビキリギス(春)

「クビキリギス」の副題は、「噛みつくと首を切っても死なない」です。クビキリギスは、クビキリバッタとかチスイバッタとも呼ばれるキリギリスに近い昆虫です。丸山さんのころの忘れられない記憶。それは、近所のお兄さんが、服に噛みついたクビキリギスの頭をハサミで切って遊んでいたのを興味津々で眺めていたもの。服に噛みついたクビキリギスは、頭を切ってもそのままだったそうです。
下の写真は、11月の末に、いつもの散歩道のコンクリート擁壁で見かけた、クビキリギスの♂です。クビキリギスは成虫で越冬します。


《コンクリート擁壁にとまっていたクビキリギス♂ 2017/11/25》

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アキアカネ(牛岳温泉スキー場/富山市[山田村]小谷)

2020-09-28 09:34:19 | 昆虫類

天気がよかったので、久しぶりに牛岳温泉スキー場までドライブし(車で1時間足らず)、山頂で眼下に広がる富山平野の景色を楽しみながら、途中のコンビニで買ったパンの昼食。

ゲレンデには、たくさんのアキアカネが飛んでいました。これから麓に下りて、交尾、産卵するのでしょう。

アキアカネとナツアカネとはとてもよく似ていています。翅胸第1側縫線に沿う黒条が、アキアカネでは「先端が細まっている」のに対し、ナツアカネでは「途中で直角に断ち切れたようになって終わる」ことで区別できますが、この区別が私にはなかなかできません。ですから、この写真の赤蜻蛉のアキアカネは(?)です。


《アキアカネが飛び交う牛岳温泉スキー場 2020/09/20》


《牛岳温泉スキー場のアキアカネ 2020/09/20》


《牛岳温泉スキー場のアキアカネ 2020/09/20》


《牛岳温泉スキー場のアキアカネ 2020/09/20》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 46/56 モンキチョウ(春)

「もんきちょう」の副題は、「白くてもモンキチョウ(紋黄蝶)」です。モンキチョウは、春の草むらの表面近くを舞うように飛ぶとても愛らしい蝶。雄はみんな黄色いが、雌には白いものがいて、黄色いチョウと白いチョウが一緒に飛ぶさまを丸山少年は飽きることなく見ていたそうです。
下の写真は、広い河原でヒメジョオンの花の蜜を吸うモンキチョウです。


《ヒメジョオンの花で吸蜜するモンキチョウ 2013/06/22 常願寺川左岸》

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キイロスズメ(終齢幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-27 07:31:34 | 昆虫類

北陸自動車道のフェンスに、薄茶色の大きなスズメガの仲間の幼虫がついていました。初めて見る幼虫だと思ったのですが、2020/07/17にこのブログで紹介したキイロスズメの橙褐色の幼虫でした。

この幼虫は、ヤマノイモ科のオニドコロを食べていました。


《オニドコロ(ヤマノイモ科)を食べていたキイロスズメの幼虫 2020/09/20》


《オニドコロ(ヤマノイモ科)を食べていたキイロスズメの幼虫 2020/09/20》


《オニドコロ(ヤマノイモ科)を食べていたキイロスズメの幼虫 2020/09/20》

※ 市立図書館から9月26日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『冬虫夏草の謎』(盛口満著)
   2 『昆虫のすごい世界(別冊太陽)』(丸山宗利監修)
   3 『わが家の日用品』(ワタナベマキほか著)
           4 『ほったらかしのやせごはん』(川崎利栄修)
   5 『いちばんおいしい野菜の食べ方』(飛田和緒著)

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アカタテハ(羽化)②(飼育)

2020-09-26 09:45:57 | 昆虫類

2020/09/17のブログで、アカタテハ羽化の瞬間に立ち会えなかったことを紹介しましたが、再挑戦して羽化の瞬間に立ち会えたので、報告します。なお、アカタテハの蛹は、2020/09/  に富山市布市でカラムシの葉内で蛹化していたものです。

チョウの羽化は、一般的には朝早く、すばやく行われるといわれています(ウェブサイト『ぷてろんワールド・羽化のページ』参照2020/09/25)。前回のアカタテハの羽化も早朝だったので、今回も早朝だろうと予想していました。

2020/09/22の15時ころ、蛹から翅が透けて見え、腹部の節が伸びてきているのに気づきました。羽化間近のサインです。羽化は早朝が多いので、早めに就寝しました。

翌2020/09/23は、午前3時ころに起床、見やすい場所に蛹を置き、犬との散歩は羽化してからすることにしました。

午前 03:47には蛹の殻が割れる始め、成虫が徐々に出てきて、約1分後の03:48には殻から完全に抜け出ました。蛹の殻から抜け出た成虫は徐々に翅を伸ばし、 04:08には1回目の「蛹便」を、 04:35には2回目の「蛹便」を出して、ほぼ翅を伸ばし終わったようです。その後も殻に掴まってじっとしていましたが、1時間半後の6:00には飛び立ちました。


《黒い翅のようなものが透けてみえてきた蛹 2020/09/22 15:32 飼育》


《蛹の殻が割れる始めました 2020/09/23 03:47 飼育》


《蛹の殻から成虫が徐々に出てきます 2020/09/23 03:47 飼育》


《蛹の殻から成虫が完全に抜け出ました 2020/09/23 03:48 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が翅を伸ばします 2020/09/23 03:49 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、「蛹便」を出しました 2020/09/23 04:08 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、2回目の「蛹便」を出しました 2020/09/23 04:35 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、翅を伸ばし終わったようです 2020/09/23 04:36 飼育》


蛹の殻から抜け出た成虫が、飛び立ちました 2020/09/23 06:00 飼育》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 45/56 モンシロチョウ(春)

「モンシロチョウ」の副題は、「『本物』のモンシロチョウはうれしい」です。モンシロチョウは、誰でも(その名前を)知っている昆虫の代表。丸山さんが子どものころ、友達や先生がモンシロチョウと呼んでいたチョウはほどんどがよく似たスジグロシロチョウ。本物のモンシロチョウを見たのは、自転車で遠くへ行くようになってから。
私も、子どものころ、菜の花畑の独特の匂いが漂うなか、たくさんのモンシロチョウが飛び交っていたことを覚えています。スジグロシロチョウと区別できた訳ではありませんが、場所的にみて、モンシロチョウだったと思います。
モンシロチョウの幼虫については、子供がまだ小学生だったころの苦い思い出があります。学校にモンシロチョウの幼虫を持っていく宿題があったときのこと。ここぞとばかりキャベツ畑で幼虫を採ってきたのはいいのですが、ヨトウか何か蛾の幼虫で、子供からの(虫に詳しいという)信頼を大いに失墜してしまいました(このお粗末な傾向は70歳を過ぎた今も変わりません…)。
下の一連の写真は、地鉄線路沿いの小さなキャベツ畑で発生していたモンシロチョウです。


《キャベツ畑の隣の畑にいたモンシロチョウ 2017/06/03 富山市上堀》


《モンシロチョウの幼虫 2017/06/03 富山市上堀》 


《モンシロチョウの前蛹(体を固定する糸が見えます) 2017/06/03 富山市上堀》


《モンシロチョウの蛹 2017/06/03 富山市上堀》 


《モンシロチョウの羽化直前の蛹(成蝶の翅の模様が透けて見えています) 2017/06/03 富山市上堀》

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ハラビロカマキリ(摂食)(富山市布市~石屋)

2020-09-25 08:44:07 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)に生えているカラムシの群落で、アカタテハの幼虫・蛹やフクラスズメの幼虫などを見ていると、茂みの中に何かがいました。よく見ると、ハラビロカマキリです。フクラスズメの幼虫を食べている最中でした。

申し訳ないのですが、いつものとおり威嚇のポーズをとってもらいました。偽瞳孔の関係で、威嚇というより「おどけ」た表情にみえました。


《カラムシの茂みの中でフクラスズメの幼虫を食べているハラビロカマキリ 2020/09/20》


《カラムシの茂みの中でフクラスズメの幼虫を食べているハラビロカマキリ 2020/09/20》


《威嚇のポーズをとるハラビロカマキリ(威嚇というより「おどけ」た表情に見えます) 2020/09/20》


《威嚇のポーズをとるハラビロカマキリ(威嚇というより「おどけ」た表情に見えます) 2020/09/20》

※ わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 44/56 ダイコクコガネ(春)

(秋・冬)の虫が終わり、これから(春)の虫です。
「ダイコクコガネ」の副題は、「斜め前からの角度がかっこいい」です。丸山さんによると、日本でかっこいい甲虫といったらその筆頭にあげられるのはダイコクコガネ。3㎝前後の虫でカブトムシ並みの立派な角と胸の独特の突起。この虫に対する憧れは幼稚園からで、何度も図鑑の絵や写真を模写したそうです。
私は、それほど熱心な昆虫少年ではなかったので、ダイコクコガネについては何の記憶もありません。ただ、ファーブル昆虫記に出てくる糞転がしは見たいと思っていたと思いますが、見に行こうとか、深く知ろうとかいうように積極的に行動したことはありません。
大人になってからもダイコクコガネを見たことがないので、これまた写真がありません。

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アオスジアゲハ(蛹)(新川神社/富山市向新庄)

2020-09-24 12:50:45 | 昆虫類

月に3回(30分/回)通っているハモニカ教室の近くに、木の茂みが少しある小さな神社があります。時々、時間待ちに(というよりはそのために少し早く来て)神社の中を散歩しています。

この日も15分ほど歩き回りましたが、収穫は無し。帰り際、念のため小さな祠(?)の屋根の裏側などを見ていると、梁に何かがついていました。近づいてよく見ると、アオスジアゲハの蛹です。ふつう薄緑色をしていますが、この蛹は薄茶色です。10mほど離れたところにクスノキがあるので、そこから移動してきたのだと思います。

(この蛹は、自宅で羽化させるつもりです。)


《小さな祠(?)の屋根の梁についていたアオスジアゲハの蛹 2020/09/23》


《小さな祠(?)の屋根の梁についていたアオスジアゲハの蛹 2020/09/23》


《小さな祠(?)の屋根の梁についていたアオスジアゲハの蛹 2020/09/23》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 43/56 ダンゴムシ(秋・冬)

「ダンゴムシ」の副題は、「先生、ダンゴムシは落ち葉で育ちます」です。小学校に入って本格的にダンゴムシを集め始め、オカダンゴムシを学校で飼育した丸山さん。先生に反論して、落ち葉を餌に飼育(学校の先生が何でも知っているのではないと悟る)。
私には、子どものころのダンゴムシの記憶がありません。興味がなかったのだと思います。
下の写真は、庭で干からびたミミズの死骸を食べていたオカダンゴムシです。


《干からびたミミズの死骸を食べていたオカダンゴムシ 2011/08/01 富山市》

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ホソバセダカモクメ(幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-23 14:52:02 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)に生えているアキノノゲシ?に、黄色と黒色の派手な模様のホソバセダカモクメと思われる幼虫がついていました。


《アキノノゲシ?についていたホソバセダカモクメの幼虫 2020/09/12》


《アキノノゲシ?についていたホソバセダカモクメの幼虫 2020/09/12》


《アキノノゲシ?についていたホソバセダカモクメの幼虫 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 41/56 ミズカマキリ(秋・冬)

「ミズカマキリ」の副題は、「空き地の水たまりで時折出会ったうれしい虫」です。丸山さんは、近所の空き地にあるみずたまりで時折ミズカマキリを見つけ、とてもうれしく、水槽に飼って産卵に挑戦したことがあるそうです。
私にはミズカマキリの手持ちの写真はありません。それだけでなく、ここ何十年も姿を見たこともありません。子どものころの一時、近所の小川で小鮒などを採っていた時には、タガメ、コオイムシ、タイコウチ、ゲンゴロウなどといっしょに箕の中に入ってきましたが、興味がなくそのまま逃がしてやっていたと思います。

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オオヒラタシデムシ(富山市布市~石屋)

2020-09-22 18:52:38 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する農道のトンネルの壁に、オオヒラタシデムシがとまっていました。このあたり、オオヒラタシデムシはどこででも見かける気がします。


《北陸自動車道と交差する農道のトンネルの壁にとまっていたオオヒラタシデムシ 2020/09/12》


《北陸自動車道と交差する農道のトンネルの壁にとまっていたオオヒラタシデムシ 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 40/56 アメンボ(秋・冬)

「アメンボ」の副題は、「アメンボはどうして水に浮いていられるのか」です。アメンボのいる水面に、機械油をたらし、沈ませて遊んだおかげで、アメンボが水に浮かぶ理由がその脚先にあることが理解できたとのこと。
私の子どものころの疑問は、アメンボがぽつんと離れた水たまりにどうしてやってくることができるのか?でした。アメンボには翅があって、飛んで移動することがわかったのは、おとなになってからでした(お粗末…)。


《アメンボの仲間 2017/05/18 神通川水辺プラザ》

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ヨモギエダシャク(幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-21 17:16:09 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)には、クワ?の低木が所々に生えています。2020/09/16にクワコの幼虫を紹介したのと同じ木に、少し大き目のシャクトリムシの幼虫がついていました。

いろいろ調べていくと、どうやらヨモギエダシャクの幼虫です。「第2腹節背部の刺毛根元が小さく瘤起」しています。名前からして食草はヨモギなどキク科の植物だけかと思えば、ヨモギなどキク科はもちろんのこと、マメ科、クワ科、バラ科、ツバキ科など多食性のようです。(『イモムシハンドブック』参照)


《クワ?についていたヨモギエダシャク 2020/09/12》


《クワ?についていたヨモギエダシャク 2020/09/12》


《クワ?についていたヨモギエダシャク(第2腹節背部の刺毛根元が小さく瘤起) 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 39/56 ケラ(秋・冬)

「ケラ」の副題は、「ビロードのような外皮で覆われた変な虫」です。都市部では少なくなってしまいましたが、丸山さんが子どもの時には、ミミズを採るために側溝に溜まった土を掘っていると出てきたりしたそうです。コオロギの仲間ですが、ビロードのような外皮で覆われ、モグラのような前脚があり、とても変わった姿です。
私の子どものころ、ケラについての記憶はあいまいです。田圃で見たことがあるかも知れないし、鳴き声を聞いたことがあるかも知れないし、…。
現在の家に越してきて、テラスで死骸を見つけたり、駐車場で生きたケラに出会ったりしましたが、まさか我が家の庭に棲んでいるとは思いませんでした。下の写真は、庭の手入れをしていたときに飛び出してきたケラで、越冬個体だと思います。


《庭の手入れをしていたときに飛び出してきたケラ♂ 2020/04/04 富山市》

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カネタタキ♂(富山市布市~新名)

2020-09-20 20:45:41 | 昆虫類

夏をとうに過ぎてしまったのですが、このところ気になって、カバキコマチグモの巣があると開いて中を確認しています。時期が遅かったので、どの巣も既に空っぽですが、中にカネタタキ♂が潜んでいる巣がありました。

カネタタキは、体長7~11mmmと小さなコオロギの仲間です。樹上性で、鉦(かね)を叩くような音で「チン、チン、チン」と鳴き、都市部やその近郊の街路樹、庭木などにも生息しています。


《カバキコマチグモの空巣に潜んでいたカネタタキ♂ 2020/09/19》


《カバキコマチグモの空巣に潜んでいたカネタタキ♂ 2020/09/19》

※ 市立図書館から9月19日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『寄生バチと狩りバチの不思議な世界』(前藤薫編著)
   2 『虫のくる宿』(森上信夫著)
   3 『オオカマキリー狩りをする昆虫ー』(森上信夫著)
           4 『昆虫のとんでもない世界(別冊太陽)』(丸山宗利監修)
   5 『もう一度解いてみる入試数学』(鈴木伸介著)
   6 『図解かけ算とわり算で微分積分』(佐々木淳著)
   7 『野菜の栄養素まるごと便利帳』(吉田企世子著)
   8 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ著)
      9 『のっけから失礼します』(三浦しをん著)
    10 『好日絵巻ー季節のめぐり、茶室のいろどりー』(森下典子著)
    11 『手のひらの音符』(藤岡陽子著)

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コミスジ(富山市布市~石屋)

2020-09-19 19:46:39 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する農道のトンネルの入り口(出口)に、コミスジがとまっていました。翅がかなり傷んでいます。

コミスジは、ミスジチョウの仲間では最も普通の種で、幼虫はクズやハギなどのマメ科植物を食べます。


《トンネルの入り口(出口)にとまっていたコミスジ 2020/09/12》


《トンネルの入り口(出口)にとまっていたコミスジ 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 38/56 カマドウマ(秋・冬)

「カマドウマ」の副題は、「私が大好きな、嫌われ者の虫」です。カマドウマはゴキブリと並んで嫌われ者の虫。丸山さんは、ゴキブリは嫌いでなく、カマドウマにいたっては大好き。長い脚に立派な触角をもつ姿を図鑑で見て、たいそう憧れたとのこと。
私は、中学生のころ、一段下がった薪風呂の焚き口にいつも数匹のカマドウマがいた記憶がありますが、憧れの虫ではありませんでした。
下の写真は、猿倉山キャンプ場の炊事棟に立てかけてあったパネルの裏側で越冬していたマダラカマドウマ?です。


《パネルの裏側で越冬していたマダラナナカマド? 2020/04/17》

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ウラナミシジミ(富山市布市~石屋)

2020-09-18 10:24:11 | 昆虫類

ときどき北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩しています。ついこの間まで「暑い、暑い」と言っていたのに、いつの間にか秋です。ヤマトシジミなどより少し大きめのシジミチョウが目につくようになりました。秋になると増えてくるウラナミシジミです。


《路傍のメドハギにとまっていたウラナミシジミ 2020/09/12》


《路傍のメドハギにとまっていたウラナミシジミ 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 37/56 クロヤマアリ(秋・冬)

「クロヤマアリ」の副題は、「水攻め、砂攻め、砂糖攻め…反省」です。丸山さんの研究対象は、「アリ」と「アリの巣に共生する昆虫」です。その丸山さんも、子ども時代、街中にも普通にいるクロヤマアリに、アリを砂に埋める遊び、アリの巣に水を流し込む遊び、砂糖や蜂蜜を巣に流し込む遊びなど、アリにとっては迷惑なことばかり。今はアリに食べさせてもらっているのに…と反省することしきり。
私には、クロヤマアリの写真がありません。どれがクロヤマアリか、わからないのです。どのアリも私にとっては似たものばかりで、区別がつきません。下の写真は、大きくて胸が赤く、胸などに棘があるのでトゲアリ(と私が思い込んでいるだけ)です。アカマツ立ち枯れ木の樹皮の下に、巣がありました。


《立ち枯れしたアカマツのなかにあったトゲアリの巣 2013/05/21 頼成の森》

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アカタテハ(羽化)(飼育)

2020-09-17 13:37:52 | 昆虫類

2020/09/14のこのブログで紹介したアカタテハの蛹を、家に持ち帰り様子を見ていたところ、2020/09/17の午前5時前に羽化しました。

前日の夕方、蛹の中に黒い翅のようなものが透けて見えてきたので、「羽化は間近い」と、見やすい場所に移して様子を見守りました。蛹の色はかなり黒くなりましたが、午後11時近くになっても羽化せず、眠くなって寝てしまいました。

翌朝、少し寝坊して4時半頃に起床。まだ羽化していなかったので、今のうちにと犬と散歩にでかけ、急いで帰宅しましたが、既に羽化。今回も羽化の瞬間は見逃してしまいました。しばらく羽化殻につかまって翅を伸ばしていましたが、6時半ころには飛び立ちました。


《カラムシに作られていた巣の中のアカタテハの蛹 2020/09/12 富山市》


《黒い翅のようなものが透けてみえてきた蛹 2020/09/16 17:07 飼育》


《全体に黒っぽくなって羽化間近と思われた蛹 2020/09/16 20:42 飼育》


《羽化していたアカタテハ 2020/09/17 04:54 飼育》


《飛び立ったアカタテハ 2020/09/17 08:40 飼育》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 36/56 ヒオドシチョウ(秋・冬)

「ヒオドシチョウ」の副題は、「真っ赤なおしっこが忘れがたい」です。丸山さんが小学3年生の夏、近所の小学校のエノキにヒオドシチョウが大発生して、大きな木が丸坊主。たくさんの蛹が塀についていたので家に持ち帰り、羽化する様子を観察。羽化した成虫の真っ赤なおしっこに不思議な感じがしたそうです(アゲハチョウのおしっこは、白い)。
下の上の写真は、明るい雑木林で越冬から目覚め、日光浴をしていたヒオドシチョウで、翅が傷んでいます。
下の下の写真は、初夏に発生したヒオドシチョウで、新鮮できれいな翅です。年1回の発生なので、この個体が越冬します。


《明るい雑木林で越冬から目覚め、日光浴をしていたヒオドシチョウヒオドシチョウ 2019/04/05 猿倉山》


《羽化して間もない新鮮なヒオドシチョウ 2020/06/06 森林研究所樹木園》

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クワコ(幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-09-16 08:56:01 | 昆虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道の脇(北陸自動車道側)には、クワ?の低木が所々に生えています。どうしてなのか「クワの木には、おもしろいムシがいる」という私の先入観があるので、あると必ず覗いてみます。でも、ほとんどが空振りです。

この日覗いたクワ?の木には、これまでも何度もみているはずなのに気づかなかったイモムシがいっぱいついていました。最も多かったのはクワコの幼虫。

クワコ(桑子、野蚕)はカイコの野生種。刺激を与えると、胸部をふくらませて眼状紋を目立たせます。


《路傍のクワ?についていたクワコ 2020/09/12》


《路傍のクワ?についていたクワコ 2020/09/12》


《路傍のクワ?についていたクワコ 2020/09/12》


《路傍のクワ?についていたクワコ 2020/09/12》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 35/56 マイマイカブリ(秋・冬)

「マイマイカブリ」の副題は、「大きくてかっこいい。変異も多彩で、魅力的な収集対象」です。丸山さんは、幼稚園のお泊り遠足で初めてマイマイカブリを見ています。幼稚園児の手のひらほどもあり本当に巨大。
下の写真は、河原のエノキの幹で見つけたマイマイカブリ。残念ながら食べていたのはカタツムリでなくナメクジでした。よく図鑑などに載せられているマイマイカブリがかたつむり(蝸牛、まいまい)に首を突っ込んで食べている写真を撮ろうと、飼育して試みましたが、マイマイカブリの上翅などに越冬中の木屑などが付いており、きれいな写真にはなりませんでした。機会があれば(いや、作って)再挑戦します。


《エノキの幹でナメクジを食べるマイマイカブリ 2012/06/03 神通川右岸河川敷》


《頭を突っ込んでカタツムリを食べるマイマイカブリ 2017/04/17 飼育》

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