やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アオマツムシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-30 04:38:49 | 昆虫類

9月も終わりに近づき、昼間にもアオマツムシの鳴き声があちこちから聞こえてきます。鳴き始めたころはいくら探してもなかなか姿を見ることができませんが、このごろは樹木のそれほど高くないところで鳴いているアオマツムシの声をよく聞きます。

この日は、アカメガシワの背丈付近の茂みあたりから複数のアオマツムシの鳴き声が聞こえてきたので、じっくり探してみました。せわしなく歩き回りながら鳴く♂や、その鳴き声を無視するかのようにアカメガシワの葉を食べるメスなど、充分に楽しませてもらいましたが交尾に至ったペアを見ることはできませんでした。

写真を撮ることに集中しすぎて、やたらと蚊に献血する羽目になりました。

《前翅を上げて鳴き♀(後方赤矢印)を誘う♂ 2017/09/26》 

《♂の鳴き声を無視してアカメガシワの葉を食べるアオマツムシ♀ 2017/09/26》

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ウラギンシジミ♀(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-29 06:17:49 | 昆虫類

ウラギンシジミが、照葉樹の樹冠を舐めるように活発に飛んでいました。ときどき、何か(羽化したばかりの♀なのか?、食草なのか?)を探すかのように茂みの中にもぐりこみます。しばらくして日の当たった葉にとまりましたが、なかなか翅を開いてくれません。行動の様子から♂ではないかと思っていましたが、少しだけ開いた翅表はみず色で、♀でした。

ウラギンシジミ♀は、何故、幼虫の食草も成虫の餌も見当たらない(ように思える)照葉樹の樹冠にこだわっているのでしょうか?♂が照葉樹の樹冠で占有行動をとるのも、照葉樹の樹冠周辺で♀を確保する機会が大きいからでしょうか?

現場を確認したわけではありませんが、成虫は照葉樹の樹液や新葉につくアブラムシの蜜などを求めてやってきているのかも知れません。

《ウラギンシジミ♀ 2017/09/26》

《ウラギンシジミ♀(翅表が少しだけ見える) 2017/09/26》

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サトキマダラヒカゲ?(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-28 04:00:14 | 昆虫類

樹液の滲み出ているトチノキの近くから飛び出したチョウがいました。翅がそうとう傷んでいますが、キマダラヒカゲの仲間です。キマダラヒカゲ属にはサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの2種がいますが、少し前までは同一種とされていたくらいよく似ています。

区別点はいくつかあるようですが、写真のチョウは翅が傷んでいるので、これらの区別点もよく確認できません。かろうじて、後翅裏面の3個の点(写真の赤線部分)が確認できますが、この3個の点はサトキマダラヒカゲではほぼ1列に並ぶことが多く、ヤマキマダラヒカゲでは下の1個が外側にずれることが多いとされています(『原色原寸検索図鑑日本の蝶』参照)。この点だけから見ればヤマキマダラヒカゲのような気がしますが…?。 

また、同書によると、「この両種は非常によく似ていて、…区別点があるが、どれも確実なものではなく、…すべての区別点を調べてみて、総合的な判断でどちらかの種か判断せねばならない。…棲息地は、ヤマキマダラヒカゲは山地に、サトキマダラヒカゲは平地に主として分布し、両種が混じって棲むことは少ない。」とされています。

この公園の標高は約70m、原色日本蝶類生態図鑑(Ⅳ)による静岡・山梨県における「サトキマダラヒカゲの垂直分布は0~2000m(分布の中心は0~500m)」「ヤマキマダラヒカゲの垂直分布は240~2000m(分布の中心は900~1500m)」。

以上を総合的に私的に勘案すると、写真のチョウはサトキマダラヒカゲになりますが、いずれにしても、この公園で発生したチョウではなく飛来してきたものと思います。 

 《サトキマダラヒカゲ? 2017/09/26》 

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ニホンイタチ?(ロードキル)(富山市月岡町)

2017-09-27 05:58:00 | 哺乳類

午後、富山市営農サポートセンターに向かう途中、県道で動物が轢かれていました。犬や猫とは違う感じで、気になりましたが車の通行も多く、そのまま通り過ぎました。帰り道、まだ死体が残されていたので、あわてて車を路肩に停め、写真を撮りました。でも、車が結構通るので危なくてゆっくり見ている隙はありませんでした。

正確ではありませんが頭胴長は30㎝前後、尾率は50%より小さいのでニホンイタチではないかと思います。

近くにある富山市営農サポートセンターでは、数年前に池に流れ込む細流のそばでイタチらしき動物を一度だけ見かけています(残念ながら写真はありません)。 

《県道で轢かれていたニホンイタチ? 2017/09/11》

 

㊟ アップした写真が下の方にあります‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《県道で轢かれていたニホンイタチ? 2017/09/11》

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コカマキリ(神通川左岸河川敷/富山市[婦中町]塚原)

2017-09-26 04:07:29 | 昆虫類

今春、ウスバカマキリのものらしき卵鞘を玉石の裏側で見つけましたが、確認のため、秋から機会をつくっては何度か成虫探しをしています。今回はカマキリを2頭見つけましたが、いずれもコカマキリでした。(春に見つけた卵鞘はやはりコカマキリのものだったのか?と弱気になります。)
http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/d/20170427

《コカマキリ 2017/09/23》 

《コカマキリ 2017/09/23》

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セスジツユムシ♀(神通川左岸河川敷/富山市[婦中町]塚原)

2017-09-25 09:12:06 | 昆虫類

河原に設けられた歩道沿いのクズの葉に、セスジツユムシ♀がとまっていました。

セスシジツユムシはツユムシとよく似ています。おもな区別点は、次のとおりです(『日本の昆虫1400➀』参照)。体色が緑色のタイプと褐色のタイプがいます。
➀ 後脚腿節にトゲがない(写真ではよくわかりません)
② 後翅が前翅から飛び出ている割合が1/3未満

《クズの葉にとまるセスジツユムシ 2017/09/23》

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セスジスズメ(幼虫)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-24 04:02:36 | 昆虫類

このところ、あちこちでセスジスズメの終齢幼虫が路上などを歩く姿を見かけます。蛹化場所を求めて、移動しているのかも知れません。

幼虫の食草は、ヤブガラシ(ブドウ科)、サトイモ(サトイモ科)などです。

《セスジスズメの幼虫 2017/09/23》

※ 彼岸に入り、街中でも公園でも、急に、キンモクセイの馥郁たる香りが楽しめるようになりました。 季節は確実に移ろっていきます。帰宅して確かめると、今年の春に買って植えた庭のキンモクセイの若木にも花が着いていました。

《馥郁たる香りを放つキンモクセイの花 2017/09/23》

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ミドリヒョウモン(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-23 04:28:10 | 昆虫類

9月に入って、ミドリヒョウモンを見かけることが多くなりました。

ミドリヒョウモンは年1回の発生で、「…盛夏には夏眠し、秋期(9月~10月)ふたたび姿を見せ10月ごろまで活動…秋に産卵し、卵ないし1齢幼虫で摂食しないまま越冬」(『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』)します。

《ミドリヒョウモン 2017/09/19》

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頼成の森のキノコ(80)シロソウメンタケ属の一種(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2017-09-22 17:46:01 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

写真のキノコは、歩道沿いなどでよく見かけましたが、シロソウメンタケ属の一種としか同定できないようです。

《シロソウメンタケ属の一種 2009/06/19》

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アオダイショウ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-22 03:17:10 | 爬虫類

アスファルトの園路上でアオダイショウが休んで(?)いました。この場所では、何度かこういうアオダイショウを見かけているので、何か理由があるのかも知れません。

この日は、1時間足らずの間に、このアオダイショウ、樹上にいたシマヘビ幼蛇、カエルを食べかけている(と想像した)シマヘビ(ショウブの茂みの中にチラッと姿を見ただけです)と、3匹のヘビに出会いました。

《アスファルトの園路上で休む?アオダイショウ 2017/09/21》

《アスファルトの園路上で休む?アオダイショウ 2017/09/21》 

《アスファルトの園路上で休む?アオダイショウ 2017/09/21》

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ホソバセダカモクメ(幼虫)(神通川左岸河川敷/富山市[婦中町]塚原)

2017-09-20 07:12:05 | 昆虫類

この時期に河原を歩いていると、アキノノゲシに黄色に黒の派手な模様のホソバセダカモクメの幼虫がよくついています。成虫はごく地味な蛾なのに、幼虫はどうしてこのように派手なのでしょうか? 

《ホソバセダカモクメの幼虫 2017/09/16》

《ホソバセダカモクメの幼虫 2017/09/16》

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ツノアオカメムシ(死体)(富山市)

2017-09-19 16:47:27 | 昆虫類

庭のテラスに、ツノアオカメムシが落ちていました。アオクチブトカメムシと似ていますが、前胸背側角の形が違います。

山地性の種でこのあたりに生息していませんが、台風18号が9月18日の未明に富山上空を通過しているので、この風に運ばれてきたのかも知れません。

《テラスに落ちていたツノアオカメムシ 201709/19》

《テラスに落ちていたツノアオカメムシ 201709/19》

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スズバチ(吸水)(猿倉山/富山市[大沢野町]船倉)

2017-09-18 08:48:09 | 昆虫類

アスファルト道路の水をスズバチが吸っていました、スズバチは、水を吸ってからその水で巣材の粘土を作るようなので、このハチもどこかで巣を作っているのかも知れません。

《アスファルト道路の水を吸うスズバチ 2017/09/10》

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オオカマキリ(富山市)

2017-09-16 03:25:55 | 昆虫類

愛犬との毎朝の散歩コースにある証明写真ボックスに、オオカマキリがとまっていました。証明の光に集まってくる小昆虫が狙いだったのでしょう。ここには、夜明けと同時にスズメやセキレイもやってきて居残っている虫たちを食べています。

オオカマキリの後翅の基部ちかくには大きな濃い紫褐色斑があるのが特徴で、よく似たチョウセンカマキリにはこれがありません(『昆虫ハンター・カマキリのすべて』参照)。

《証明写真ボックスにきていたオオカマキリ 2017/09/15》

 《証明写真ボックスにきていたオオカマキリ 2017/09/15》

 《オオカマキリの後翅にある大きな濃い紫褐色 2017/09/15》

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ヨコヅナサシガメ(捕食)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-09-15 04:08:24 | 昆虫類

ヒノキの幹の上で、ヨコヅナサシガメの幼虫が毛虫を集団で取り囲み、捕食していました。今年は、ヨコヅナサシガメの幼虫を見かけることが多いような気がします。 

《毛虫を集団で捕食するヨコヅナサシガメ幼虫 2017/09/14》

《毛虫を集団で捕食するヨコヅナサシガメ幼虫 2017/09/14》 

※ 9/12のブログで紹介した園内の立ち入り規制は、09/14には解除されていました。

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