やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ウリキンウワバ(富山市)

2017-08-31 04:09:29 | 昆虫類

網戸にウワバ類の蛾がとまっていました。数日後、壁を特徴的な形をしたウリキンウワバの幼虫が歩いていたので、網戸の蛾も同種だと思います。

ウリキンウワバの幼虫はウリ科の植物を食べるので、家庭菜園のキュウリ、メロン、ゴーヤで発生したものと思います。野外で見かけた昆虫は原則採集しませんが、庭の植物の害虫は原則捕殺することにしています。

《網戸にとまっていたウリキンウワバ 2017/08/27》

《壁を歩いていたウリキンウワバ幼虫 2017/08/29》

※ 2017/03/13のブログ再開から5か月余り、リハビリを兼ねて〝毎日投稿〟を目標にやってきました。8月も今日で終わり、これまでの投稿率は3月32%(10/31)、4月87%(26/30)、5月97%(30/31)、6月87%(26/30)、7月100%(31/31)そして8月100%(31/31)とほぼ目標を達成できています。明日からは9月、虫の姿は少なくなります。これからも公園などの散歩を欠かさず、これまでに撮った写真で紹介できなかったものなどを混ぜながら、のんびりと、できりだけ数多くの身近な生きものの姿を投稿しようと思います。

※ 暗くなってからはあまり外に出ないのですが、昨夜は久しぶりに月明かりの時間帯に買い物に。今年初めて、アオマツムシの鳴き声を数か所で聞きました。前から鳴いていたようです。

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フタモンアシナガバチ(営巣・空冷)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-30 04:25:47 | 昆虫類

最盛期に比べると巣の中の繭の数や世話する成虫の数がすごく少なくなったフタモンアシナガバチの巣で、成虫が巣を暑さから守るため翅を震わせ風を送っていました。

フタモンアシナガバチは、「9月に入ると育児活動は停止され、働きバチは急速に減っていく」(『蜂の生態と蜂毒及びその予防、治療対策』)ようです。

《巣に風を送るフタモンアシナガバチ 2017/08/27》

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ヒカゲチョウ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2017-08-29 04:19:12 | 昆虫類

山道を歩いていると、飛び出してきたヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)が茂みの中にとまりました。カメラを持つ手をいっぱい伸ばして、アップの写真を撮りました。

ここではクロヒカゲをよく見かけますが、ヒカゲチョウはより明るい環境を好み、林縁部で見ることが多いようです(『原色日本蝶類生態図鑑Ⅳ』参照)。 

《木陰にとまるヒカゲチョウ 2017/08/27》

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ウスバカゲロウ(猿倉山/富山市[大沢野町]船倉)

2017-08-28 06:21:41 | 昆虫類

薄暗い林内の下草に、ウスバカゲロウがとまっていました。近づくとフワリフワリと独特の飛び方で飛びたち、また近くの下草にとまります。

ウスバカゲロウは、見かけるとつい「薄馬鹿・下郎(ウスバカ・ゲロウ)」の五文字が思い浮かぶ、私には懐かしい虫です。学生時代におもしろおかしく読んだ北杜夫の『ドクトルマンボウ昆虫記』の影響です。

《ウスバカゲロウ 2017/08/17》

 《ウスバカゲロウ 2017/08/17》

※ 北杜夫の小説は高校時代から友人の影響で愛読しましたが、読んだのは『どくとるマンボウ青春記』などもっぱら〝「どくとるマンボウ」シリーズ〟の方で、中学時代に同級生の女子が読書感想文に書いたことで感銘した『楡家の人びと』や『夜と霧の隅で』などを読んだのは、社会人になってからでした…。

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ミンミンゼミ♂(富山市[婦中町]塚原)

2017-08-27 05:14:46 | 昆虫類

神通川左岸の堤防付近、中央植物園の西側でよく聞こえてくるミンミンゼミの鳴き声が、今年は夏の終わりころになって急に増えてきたように思います。ふつう8月上・中旬にもっとも多いようなので、気候不順の影響があるのかも知れません。

ミンミンゼミは「東日本ではおもに平地に、西日本ではおもに低山地~山地に生息」(『日本産セミ科図鑑』)、富山市周辺ではこのあたり以外の平地で鳴き声を聞いたことはありません。

《ミンミンゼミ♂ 2017/08/26》

《翅を少し広げて鳴いているミンミンゼミ♂ 2017/08/26》

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ウスバキトンボ(休息)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-26 03:46:21 | 昆虫類

8月も終わりに近いた公園の芝生広場では、低い高さを行き来するウスバキトンボの群れが目立ちます。

ウスバキトンボは、日中ほとんど休むことなく飛び回り、朝夕や夜に草木に止まって休んでいるようですが、日中に休んでいる個体もいます。このときは、朝の8時ごろ、歩道の上を往復していたウスバキトンボが茂みの中に飛び込み、枯れ枝にぶら下がって休みだしました。

《茂みの中で休息するウスバキトンボ 2017/08/22》 

《茂みの中で休息するウスバキトンボ 2017/08/22》

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アブラゼミ(カビ寄生)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-25 03:45:36 | 昆虫類

アブラゼミがクロマツの幹にとまった状態で死んでいました。カビに寄生されて死んだようで、体節の間などから白い菌糸が出てきています。

《カビに寄生され死んでいたアブラゼミ 2017/08/22》

《カビに寄生され死んでいたアブラゼミ 2017/08/22》 

《カビに寄生され死んでいたアブラゼミ 2017/08/22》

※ 2017/0825、早朝、犬の散歩をしているとき、今年初めてスズムシの鳴き声を聞きました。ショッピングセンターなどの駐車場の側溝の中から聞こえてくるような気がします。

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コスズメ(幼虫)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-24 03:57:27 | 昆虫類

スギの幹に絡みついたヤブガラシ(ブドウ科)に、コスズメの幼虫がついていました。見かけた幼虫は褐色ですが、緑色のものもいるようです。

《ヤブガラシについたコスズメの幼虫 2017/08/22》

 《ヤブガラシについたコスズメの幼虫 2017/08/22》

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オオキベリアオゴミムシ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-23 06:43:09 | 昆虫類

側溝の中を、鞘翅が黄色く縁どられたアオゴミムシの仲間が歩いていました(最近、側溝の中を確認するのが癖になっています)。勢いよく歩きまわり、なかなか止まってくれないので、写真がうまく撮れませんでした。初めて見かけるゴミムシなので、一応採集しておきました(私は、普段は写真に撮るだけで、採集はしません)。

写った写真を何度か図鑑などの絵や記述と比べて、当初「ツヤキベリアオゴミムシ」ではないかと思いましたが、8月20日に富山市科学博物館で催された「標本の名前を調べる会」で、富山県昆虫同好会のKさんは標本を一瞥して「オオキベリアオゴミムシ」と断定。やはり、たまに見かけた甲虫を写しているだけの人間が、写した写真だけから種を同定するのは無理筋のようです。

オオキベリアオゴミムシは、幼虫がカエルの喉元に食いついて吸血しつつ最後には食い殺し、3齢ある幼虫期間中に1つの齢で1匹のカエルを消費して成長するそうです(ウェブサイト『ウィキペディア/ゴミムシ』による)。一度幼虫を見てみたいです。 

《側溝の中を歩いていたオオキベリアオゴミムシ 2017/08/19》

《側溝の中を歩いていたオオキベリアオゴミムシ 2017/08/19》

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ノコギリカミキリ♂♀(交尾行動)(猿倉山/富山市[大沢野町]船倉)

2017-08-22 05:04:14 | 昆虫類

カタクリを鑑賞のために下草が管理されたコナラの林の中を、ノコギリカミキリのペアが歩き回っていました。♀が嫌がっているのか、すごい早さで歩き回り、♂は必死で♀の背中にしがみついています。動きが早いので、うまく写真に撮れませんでした。

よく似た種に、ニセノコギリカミキリがいます。富山県の記録は少ない(?)ようです。8月20日に富山市科学博物館で催された「標本の名前を調べる会」で、富山県昆虫同好会のKさんに標本を見ていただきましたが、やはりノコギリカミキリとのことでした。

《ノコギリカミキリ♂♀ 2017/08/03》

《ノコギリカミキリ♂♀ 2017/08/03》

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コジャノメ(猿倉山/富山市[大沢野町]船倉)

2017-08-21 06:09:35 | 昆虫類

コナラの林の中をちらちら飛ぶチョウがいました。ヒメジャノメによく似たコジャノメです。後翅裏面の白色の帯が紫色(ヒメジャノメでは黄色)を帯びることなどで区別できます。

ヒメジャノメは平地でもよく見かけますが、コジャノメは浅い山地で見かけることが多いチョウです。

《コジャノメ 2017/08/17》

《コジャノメ 2017/08/17》

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コガタスズメバチ(捕食)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-20 03:50:49 | 昆虫類

照葉樹の木陰を歩いていると、落ち葉の積もった地面の上で何かが争っていました。争っているように見えましたが、よく見ると、コガタスズメバチがハラビロカマキリの幼虫を襲っていました。ハラビロカマキリもしばらく抵抗していましたが、胸部を切断され、コガタスズメバチは切り取った頭部をそのまま重そうに運んでいきました。その後10分ほどその場で待ちましたが、ハチは戻ってきませんでした。

《ハラビロカマキリの幼虫を襲うコガタスズメバチ 2017/08/19》

《ハラビロカマキリの幼虫を襲うコガタスズメバチ 2017/08/19》

《ハラビロカマキリの幼虫の胸部を切断したコガタスズメバチ 2017/08/19》 

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アメリカシロヒトリ(幼虫)(太郎丸公園/富山市太郎丸本町)

2017-08-19 06:17:27 | 昆虫類

公園のサトザクラの葉が茶色く変色していたので近づいて見ると、アメリカシロヒトリの幼虫が集団で葉を食べていました。今年は街中でアメリカシロヒトリの被害を見かけることがまだ少ないような気がします。

アメリカシロヒトリの被害を防ぐには、幼虫のいる白い巣網を見つけたら、早いうちに高枝鋏などで切り取り、その枝葉ごと処分してしまうことです。

《サトザクラの葉を集団で食べるアメリカシロヒトリの幼虫 2017/08/18》

 《サトザクラの葉を集団で食べるアメリカシロヒトリの幼虫》

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ナミアゲハ(吸水)(富山市)

2017-08-18 03:37:25 | 昆虫類

造成途中で、まだ転圧を終えただけの民家の駐車場に、ナミアゲハが吸水にきていました。同じ個体かどうかはわかりませんが、同じ場所で何度か吸水しているナミアゲハを見かけています。セメント成分を吸っているようにも見えます。

《セメント成分の残った土から吸水するナミアゲハ 2017/08/17》

《吸水するナミアゲハ 2017/08/17》

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アブラゼミ♀(変異個体)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2017-08-17 03:29:37 | 昆虫類

この公園で、2012年8月8日に複数のクマゼミの鳴き声を確認していますが、その後数年間、鳴き声を聞くことはありませんでした。ここでクマゼミが毎年発生しないことについての私の考えは、こうです。
「幼虫が移植植物の根鉢につくかどうかして何年か、何十年か前に一度だけクマゼミがこの公園で発生して産卵、一定の幼虫期間を経て羽化、産卵、この幼虫が…、このパターンを繰り返しているので、まだ毎年発生するには至っていないのでは?」

前回クマゼミの鳴き声を確認して7年目。クマゼミの幼虫期間は、飼育下では2~5年といわれています(『日本産セミ科図鑑』)。今年になって7年ぶりにクマゼミの鳴き声を確認しました。2017/08/06の午前7時30分ころと7時55分ころ、おそらく同じ1頭と思われる鳴き声を聞きました。鳴き移りして遠くへ飛んでいったのか、その日はそれきり鳴き声を確認できませんでした。その後ほぼ毎日のように午前中に1時間ほどこの公園を散歩していますが、クマゼミの鳴き声は確認できていません。

クマゼミの鳴き声を聞いたあたりの木々の幹を、クマゼミの羽化殻でもないか?と探しながら歩いていると、足元に近いところからアブラゼミが飛び立ちました。何かちょっと違和感がして、とまったスギの幹のあたりを探すと、背に白っぽいものが着いたような感じのアブラゼミがとまっていました。「セミヤドリガか何かがアブラゼミに、しかも変な場所に着いているのか?」と静かに近づいて、まずは写真を撮り、幼少のころにかえって手掴みしました。何かアブラゼミではない感じ、強いて言えばニイニイゼミとアブラゼミのミックスのような感触がしました。背の白いものは想像していた寄生昆虫などではなく、前胸背内片の色彩の変異のようでした。全長は約50ミリ、体長は約32ミリと、図鑑に記載されている数値より小さめでした。

《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》 

 《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》 

《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀ 2017/08/10》  

 《前胸背内片の色彩が淡いアブラゼミ♀(右ふつうのアブラゼミ♀、♂) 2017/08/10》 

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