やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

カヤキリ♀(富山市布市)

2024-08-25 13:29:44 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの入り口付近に生えているススキに、何かとまっていないかと自転車から降りて探して、葉に紛れるように大きくて尖った頭のキリギリスの仲間がとまっているのに気づきました。自転車で通り過ぎたのでは気づけなかったと思います。

初めはクビキリギスだと思いこみ、赤い大あごの写真を撮っておこうと、噛まれないよう注意して掴まえました。巨大で重量感があり、しかも大あごは、朱色でなく赤褐色です。クビキリギスではなくて、カヤキリの♀でした。

そばのススキの茎には、このカヤキリのものと思われる新しい食痕が残されていました。


《ススキの葉に葉に紛れるようにとまっていたカヤキリ♀ 2024/08/10》


《ススキの葉にとまっていたカヤキリ♀(赤丸内)とその食痕(黄丸内) 2024/08/10》


《ススキの葉にとまっていたカヤキリ♀(赤丸内)とその食痕(黄丸内) 2024/08/10》


《カヤキリ♀(赤褐色の大あご) 2024/08/10》

実は、カヤキリに出会うまでに、私にとって少し心残りなことがありました。
トンネルの入り口近くに小さなススキの草むらは、以前にナナフシモドキを見かけていたので、いつも少し注意して観察しているところです。
この日も同じように自転車から降りて、ススキのあたりを探していると、背後で何か重量感のあるものが落ちる気配を感じました。すぐに音のしたあたりを探したのですが、50cmほどのツユクサなどの密な草むらで、それらしきものは見つかりません。少し静かにしていると、かさこそ音がします。慎重に草をかき分けると茶色っぽい奇怪なイモムシのようです。スズメガの終齢幼虫がおちてきたのかとも思ったのですが、何か変です。よく見ると、カマキリ(オオカマキリ?)に捕らえられていたのです。
これは自然に近い状態で写真に撮ろうと思いましたが、暗い茂みの中です。とりあえずストロボで2枚撮ったところで画像を確かめ、もっと明るい所に出して撮ろうとすると、カマキリも幼虫の姿も見当たりません。50cm四方ほどのところのツユクサなどを取り払い探しましたが、見つかりませんでした(不思議です)。
後で、写真を確認すると、腹側を見せた茶褐色の大きなイモムシ(尾角があり、スズメガの仲間です)と、カマキリの顔の一部が写っていました。


《カマキリの顔(赤丸内)とスズメガの幼虫の腹側(黄丸内) 2024/08/10》


《カマキリの顔(赤丸内)とスズメガの幼虫の腹側(黄丸内) 2024/08/10》


《カヤキリのいた所(赤丸内)とカマキリが落ちてきた所(黄丸内) 2024/08/10》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャバネセセリ(富山市)

2024-08-25 08:58:44 | 昆虫類

日陰になったフェンスのコンクリート基礎にとまって、チャバネセセリが暑い日差しを避けていました。

夏も終わりに近づき、残暑は続くも の、季節は着実に変わりつつあります。我が家の庭でも、セセリチョウの仲間の姿が目立つようになってきました。


《日陰になったフェンスの基礎で休んでいたチャバネセセリ 2024/08/19》


《日陰になったフェンスの基礎で休んでいたチャバネセセリ 2024/08/19》

 

※ 市立図書館から8月24日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています)。
   1 『数学の教科書ー一度読んだら絶対に忘れないー』(永野裕之・著)
   2 『なるようになる。ー僕はこんなふうに生きてきた。ー』(養老孟司・著)
   3 『日本の虫旅ー日本全国昆虫スポットを親子で旅するー』(地球の歩き方・旅の図鑑シリーズ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オナガササキリ(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-24 15:11:19 | 昆虫類

林縁の下草の葉の上に、ササキリの仲間の♀の幼虫がとまっていました。産卵管が体長より長いので、オナガササキリだと思います。

近くでは、オナガササキリ♂の成虫や幼虫も見かけました。


《林縁の下草の葉にとまっていたオナガササキリ♀の幼虫 2024/08/15》


《オナガササキリ♀の幼虫(産卵管が体長より長い) 2024/08/15》


《林縁の下草の葉にとまっていたオナガササキリ♂の成虫 2024/08/15》


《林縁の下草の葉にとまっていたオナガササキリ♂の幼虫 2024/08/15》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホリカワクシヒゲガガンボ♀(富山市)

2024-08-24 03:36:11 | 昆虫類

「部屋の中に大きな蜂が入ってきた‼」という妻の声を聞き、テラスに常備の捕虫網を手に、カーテンにとまっていた茶褐色の大きな蜂のようなものを捕まえました。

名前を調べるため、短時間冷凍庫に入れて気絶させてから、写真を撮りました(後で、逃がしてやりました)。

ここからは、私が昆虫の基本的なことに無知なことから生じたことです。私も蜂の仲間だと頭から思い込んでいたので、手元にあるハチの出ている図鑑類やウエブサイトなどで手あたり次第調べましたが、該当するものがいません。じゃあ、シリアゲムシの仲間かと調べましたが、該当なし。

ハチに詳しいNさんに教えてもらおうかと思いましたが、脚が長いので、念のためガガンボの仲間を調べると、ピッタリあてはまるものがいました。ホリカワクシヒゲガガンボです。ガガンボというともっと華奢なものと思っていたのですが、このガガンボはかなりしっかりしていました。

♂のホリカワクシヒゲガガンボの触角は名前のとおり櫛状ですが、♀の触角は数珠状のようです。


《庭から部屋の中に入ってきたホリカワクシヒゲガガンボ♀ 2024/08/22》


《ホリカワクシヒゲガガンボ♀(一時的に気絶させたもの) 2024/08/22》


《ホリカワクシヒゲガガンボ♀(一時的に気絶させたもの) 2024/08/22》


《数珠状触角のホリカワクシヒゲガガンボ♀(一時的に気絶させたもの) 2024/08/22》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キオビツチバチ♀(富山市)

2024-08-23 09:02:57 | 昆虫類

庭のハーブ(種名不明)の花に、黒くて腹部に黄色い二つの斑紋があるツチバチの仲間がきていました。触角が長くないので、♀だと思います。

キオビツチバチの♀は、土中にいるコガネムシの幼虫を麻痺させて産卵し、孵化したツチバチの幼虫はその麻痺したコガネムシの幼虫を食べて成長するそうです。


《ハーブの花の蜜を吸うキオビツチバチ♀ 2024/08/19》


《ハーブの花の蜜を吸うキオビツチバチ♀ 2024/08/19》


《ハーブの花の蜜を吸うキオビツチバチ♀ 2024/08/19》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオナミシャク(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-23 04:20:19 | 昆虫類

早朝、無防備な服装で渓流のそばの園路をアブ(イヨシロオビアブ=オロロ)に刺されながら歩いていると、小さな蛾がとびだしてきて、近くのクズの葉にとまりました。

大きさは1cmほど、うっすら水色なのでアオシャクの仲間かなと思いました。

帰宅後、ウエブサイトなどで調べると、ナミシャクの仲間で、アオナミシャクのようです。「小型の青いシャクガ…翅の色はアオシャク的ですが、静止した状態での翅の形はナミシャク的です。」(ウェブサイト『岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)Web教材』より)


《クズの葉にとまったアオナミシャク2024/08/15》


《クズの葉にとまったアオナミシャク2024/08/15》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオフタオビドロバチ(富山市)

2024-08-22 07:26:02 | 昆虫類

家庭菜園のオクラの葉に、腹部に2本の黄色い帯があるオオフタオビドロバチがとまっていました。

我が家の庭では、夏が終わるころから、ドロバチやツチバチの仲間などを見かけることが多くなるような気がします。


《オクラの葉にとまっていたオオフタオビドロバチ 2024/08/19》


《オクラの葉にとまっていたオオフタオビドロバチ 2024/08/19》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマジガバチ?(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-22 03:52:10 | 昆虫類

立山山麓家族旅行村のバーベキュー炉で朝食を食べているとき、丸太椅子の上をジガバチが歩き回っているのに気づきました。

サトジガバチトヤマジガバチとは非常に似ていて写真では見分けがつきそうにありませんが、現地が標高600mほどの立山山麓なので、ヤマジガバチ?としておきました。


《バーベキュウ炉の丸太椅子の上を歩き回っていたヤマジガバチ? 2024/08/15》


《バーベキュウ炉の丸太椅子の上を歩き回っていたヤマジガバチ? 2024/08/15》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオクワゴモドキ♂(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-21 11:36:46 | 昆虫類

「柳の下の泥鰌」狙いで、以前(2022/05/28)にオオミズアオなどいろいろな蛾などが見られた公衆便所に行ってみましたが、6:30ころというのにきれいに清掃されていました。

ただ、壁面にオオクワゴモドキが1匹残っていました。


《トイレの壁にとまっていたオオクワゴモドキ 2024/08/15》


《トイレの壁にとまっていたオオクワゴモドキ 2024/08/15》


《トイレの壁にとまっていたオオクワゴモドキ 2024/08/15》


《オオクワゴモドキの♂(触角の基部半分が両櫛歯状) 2024/08/15》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカタテハ(富山市)

2024-08-20 16:37:49 | 昆虫類

我が家の庭にアカタテハが飛んできました。開閉すると橙赤色の翅が目立ちます。

ピーマンなどにとまっていましたが、しばらくしてどこかに飛んでいってしまいました。


《ピーマンの葉にとまるアカタテハ 2024/08/19》


《ピーマンの葉にとまるアカタテハ 2024/08/19》


《ピーマンの葉にとまるアカタテハ 2024/08/19》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キマダラカメムシ(富山市梅沢町)

2024-08-19 20:01:31 | 昆虫類

お盆も終わったので、義父の墓の掃除に出かけました。

寺の境内でセミの交尾や産卵が観察できないかと探していると、見覚えのあるカメムシの幼虫がカエデの幹にいました。以前(2013/08/16)京都市内で見かけ、このブログでも紹介したキマダラカメムシの幼虫です。近くの木の幹には、成虫もいました。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、キマダラカメムシは「台湾から東南アジアを原産地とする外来生物で…日本国内には長崎県出島から侵入し、その後各地に分布を拡げたとみられている。…江戸時代…ツンベルクによって長崎の出島で採集された標本を元に、彼自身が新種記載したものである。…150年後の1934年頃に長崎市を中心とした県内各地で採集されるようになった。…その後次第にその分布域を広げ始め、…愛知県では2011年に最初に発見…東京で最初に発見されたのは…2008年のこと…分布域は更に拡大してゆくだろうと…」されています。

北陸地方では、2019年10月に福井市内において1個体が採集されたのが福井県の初記録とされています。

ウエブサイトで調べたところ、石川県では記録されていますが、富山県の記録は見当たらないので、富山県初記録かも知れません。


《カエデの幹にいたキマダラカメムシの幼虫 2024/08/19》


《カエデの幹にいたキマダラカメムシの幼虫 2024/08/19》


《カエデの幹にいたキマダラカメムシの幼虫 2024/08/19》


《木の幹にいたキマダラカメムシの幼虫 2024/08/19》


《木の幹にいたキマダラカメムシの幼虫 2024/08/19》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アブラゼミ(富山市)

2024-08-19 13:42:38 | 昆虫類

朝食を終え、いつものようにテラスで本(『老いの贅沢』曽野綾子)を読みながら庭の様子を眺めていると、眼の前の家庭菜園に何かが落ちるように飛んできました。

落ちたあたりを探すと、アブラゼミの♂が仰向けになっていました。瀕死の状態で、後で確認するとそのままの姿勢で死んでいました。

今年、このあたりではほとんどセミの鳴き声を聞いていません。


《家庭菜園に落ちるように飛んできたアブラゼミ♂(赤矢印は落ちてきた軌跡) 2024/08/19》


《落ちるように飛んできたアブラゼミ♂ 2024/08/19》


《落ちるように飛んできたアブラゼミ♂ 2024/08/19》


《落ちるように飛んできたアブラゼミ♂ 2024/08/19》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハガタエグリシャチホコ(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-19 03:10:20 | 昆虫類

この立山山麓家族旅行村を選んだ理由は、(家族には内緒ですが)ここの敷地にはオニグルミの大木がたくさん生えているので、びっくりするほど枯葉に擬態したムラサキシャチホコなどに会いたいからでした。でも、(自由になる)時間もほとんどなく、ムラサキシャチホコはもちろんいろいろな虫たちにも期待していたほどは出会えませんでした。

そんな中、その夜に泊まるコテージ基礎の壁に2~3cmの小さな蛾がとまっていました。茶褐色で炎のような模様が目立つ(帰宅後に図鑑で調べたところ)ハガタエグリシャチホコでした。

ハガタエグリシャチホコ幼虫の食餌植物は、このあたりに多いオニグルミなどだそうです。

ハガタ…なのかハダカ…なのか、ハガタエ…なのか、紛らわしい名前ですが、ウェブサイト『コトバンク』には「歯形刳天社蛾」の漢字が当ててありました。ハガターエグリーシャチホコ。


《コテージ基礎の壁にとまっていたハガタエグリシャチホコ 2024/08/14》


《コテージ基礎の壁にとまっていたハガタエグリシャチホコ 2024/08/14》


《コテージ基礎の壁にとまっていたハガタエグリシャチホコ 2024/08/14》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴマダラカミキリ(富山市)

2024-08-18 15:13:01 | 昆虫類

朝、庭に出ると、ゴマダラカミキリが仰向けになって落ちていました。脚などは少し動くものの、瀕死の状態でした(翌朝には死んでいました)。

ひょっとして外来種のツヤハダゴマダラカミキリかなと思いましたが、
 ① 胸部に2つの白紋がある(一番下の写真の黄丸内)
 ② 上翅基部の表面がボツボツしている(一番下の写真の白丸内)
 ③ 上翅基部に白色軟毛があり白くなっている(一番下の写真の赤丸内)
ことから、在来種のゴマダラカミキリだと思います。


《庭に仰向けに落ちていたゴマダラカミキリ 2024/08/17》


《庭に仰向けに落ちていたゴマダラカミキリ 2024/08/17》


《ゴマダラカミキリ 2024/08/17》


《ゴマダラカミキリ 2024/08/17》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イヨシロオビアブ(立山山麓家族旅行村/富山市[大山町]本宮)

2024-08-17 03:21:00 | 昆虫類

お盆で帰省していた長男夫婦などと家族6人で、1泊2泊でバーベキュウを楽しみに立山山麓家族旅行村に行ってきました。

駐車場に車を停めると、さっそく排ガスに引き寄せられたアブの群れに囲まれ、扉を開けると中に入ってきます。ほとんどが、富山県では「オロロ」と呼ばれるイヨシロオビアブです。お盆ころから山間部の渓流近くなどでは特に多くなり、刺されないよう気をつけないといけないことを忘れていました。

半袖半ズボンで歩いたので、何か所もやられて(皮膚を切り裂き吸血)しまいました。


《排ガスに引き寄せられて車の中に入ってきたイヨシロオビアブ 2014/08/14》


《排ガスに引き寄せられて車の中に入ってきたイヨシロオビアブ 2014/08/14》


《排ガスに引き寄せられて車の中に入ってきたイヨシロオビアブ 2014/08/14》


《イヨシロオビアブに血を吸われた足 2014/08/14》

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする