やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

頼成の森のキノコ(155)モミタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2019-03-31 10:39:01 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います(五十音順)。なお、ここで紹介するキノコのほとんどは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定していただきました。

モミタケは、夏~秋にかけて、エゾマツ、アカマツなどの針葉樹の林地に群生し、ときに菌輪を描くキシメジ科モミタケ属の大型、菌根生のキノコです。「傘」の径は8~20㎝、幼時は半球形で縁部が強く内側に巻き、のち、饅頭形から平に開き、やがて縁部が反り返ります。表面は平滑で灰白色、のち灰褐色になります。「柄」は長さ10~20㎝で充実し、中ほどがしばしば太くなり、根元は急に細まります。「つば」は二重で膜質、やや永続性があります。(『カラー版きのこ図鑑』参照)


《モミタケ 2010/10/10》


《モミタケ 2010/10/10》

※ 昨日(2019/03/30)、図書館で借りた本です(妻の本も含まれています)。 

   1 『フィールドガイド身近な昆虫識別図鑑』(海野和男著)
   2 『みんなの家しごと日記』(SE編集部編)

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ナガニジゴミムシダマシの仲間(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2019-03-30 19:17:07 | 昆虫類

10日ほど前の北日本新聞に、旧八尾町の山間部でカタクリの蜜を吸うギフチョウの写真が掲載されていたので、この日は少し気温が低い感じはしたのですが、旧大沢野町の猿倉山に出かけてみました(合併前の旧町村名の方が現地の実感がわきます)。残念ながらカタクリの花は咲き出したばかりで、ギフチョウも飛んでいませんでした。

伐倒されていた広葉樹の丸太の樹皮の下を見ると、上翅に紫がかった虹色のような金属光沢のある甲虫が隠れていました。ナガニジゴミムシダマシの仲間だと思います。ナガニジゴミムシダマシの仲間には、このほかフトナガニジゴミムシダマシホソナガニジゴミムシダマシオオニジゴミムシダマシのあわせて4種がいますが、どれも似ていて私の力では区別できません。


ナガニジゴミムシダマシの仲間が隠れていた丸太 2019/03/29》


《樹皮の下に隠れていたナガニジゴミムシダマシの仲間 2019/03/29》


《樹皮の下に隠れていたナガニジゴミムシダマシの仲間 2019/03/29》

※ 猿倉山周辺のカタクリの花は咲き出したばかりで、これからの気温にもよりますが、見ごろは1週間後くらいかなと思います。ギフチョウが舞うのもその頃でしょうか?


《雑木林の中で咲き始めていたカタクリ 2019/03/29》 


《雑木林の中で咲き始めていたカタクリ 2019/03/29》


《八尾町山間部でカタクリの蜜を吸うギフチョウの写真が掲載されていた北日本新聞 2019/03/20》

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ウバタマコメツキ(富山市[大山町]東黒牧)

2019-03-29 18:10:38 | 昆虫類

富山市(旧大山町)南部、立山連峰の麓・東黒牧台地にある富山国際大学のキャンパスのそばの雑木林に、松枯れで伐倒されたアカマツがあちこちに横たえてありました。これらの倒木の樹皮下に、大型のコメツキムシであるウバタマコメツキが越冬していました。

同じように倒木で越冬しているオサムシの仲間は、すぐに動きだしますが、ウバタマコメツキは越冬状態が深い(?)のか、樹皮を剥がされてもじっとしています。


《ウバタマコメツキが越冬していたアカマツの伐倒木 2019/03/25》 


《アカマツ伐倒木の樹皮下で越冬していたウバタマコメツキ 2019/03/25》


《アカマツ伐倒木の樹皮下で越冬していたウバタマコメツキ 2019/03/25》 

※ 富山でのソメイヨシノの開花宣言は昨日(2019/03/28)でしたが、キンキマメザクラはそれより早く満開でした。


《雑木林の中で満開のキンキマメザクラ 2019/03/25》  

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アカタテハ(日光浴)(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2019-03-28 05:51:23 | 昆虫類

公園の縁にあり陽のよくあたる木の幹で、アカタテハが日光浴をしていました。

変温動物である昆虫の筋肉は、30℃以上にならないとうまく伸縮しないといわれています。このため、寒冷地や高山の蝶、晩秋から早春にかけての低温時に出現する蝶などは、日光浴といわれる行動をとります(『原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編』参照)。

この日、写真には撮れませんでしたが、同じ公園でキタテハも落ち葉の上で日光浴をしていました。


《幹にとまり陽を浴びるアカタテハ 2019/03/26》


《幹にとまり陽を浴びるアカタテハ 2019/03/26》


《幹にとまり陽を浴びるアカタテハ 2019/03/26》 

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スギカミキリ♂(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2019-03-27 06:58:30 | 昆虫類

富山空港そばの神通河原に、ある虫を探しに出かけましたが、見つかりませんでした。ここには生息していないのだと思います(見つからないのが当然で、富山県にも記録がないようです)。

近くの公園をキョロキョロしながら歩いていると(まるで不審者です…)、スギの樹皮の下にスギカミキリが隠れていました。触角の長さが体長と同じくらいなので、♂ではないかと思います。

今度は、スギカミキリと同じように有名な林業害虫であるマツノマダラカミキリを見つけたいと思いますが、なかなか手強そうです。


《スギカミキリが樹皮の下に隠れていたスギ 2019/03/26》


《スギの樹皮の下に隠れていたスギカミキリ♂ 2019/03/26》 


《スギの樹皮の下に隠れていたスギカミキリ♂ 2019/03/26》

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コチドリ(富山市)

2019-03-26 04:20:27 | 鳥類

この地に越してから3年目、今時分になると毎年コチドリが近くの複合商業施設の駐車場(一部が砂利舗装)にやってきています。今年も1週間ほど前から、コチドリの鳴き声が聞こえてきていました。

この日の早朝、犬と散歩をしていると、いつもより大きなコチドリの鳴き声がしてきました。2組のコチドリが争っていたのです。コチドリは、この砂利舗装の駐車場の水たまりで餌を啄んだり、水浴びをしたりしていますが、昼間は駐車する車が多いので、繁殖はしていないようです(この水たまりでは、カラスやセキレイ、スズメなども水浴びしています)。

コチドリは、「1990年代にはいり、繁殖個体数が減少している」として、『富山県の絶滅のおそれのある野生生物(2012)』ではイカルチドリ、シロチドリなどとともに準絶滅危惧種とされています。


《コチドリが採餌したり水浴びしたりする水たまり 2019/03/24》 


《争う2組のコチドリ(もう1羽は写っていません) 2019/03/24》


《争う2組のコチドリ(もう1羽は写っていません) 2019/03/24》


《駐車場の水たまりで餌を探すコチドリ 2019/03/24》 


《昼間の駐車場の様子 2019/03/24》

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キジ♂(富山市下堀)

2019-03-24 08:36:34 | 鳥類

上空に強い寒気が入り込んでいるため、富山県はときどき霙まじりの雪が降っています。

雪の止み間を狙って自転車でコンビニに出かけましたが、途中で降られてしまいました。霙まじりの雪の降るなか、畑では♂のキジが枯草の下の何かをさかんに啄んでいました。


《枯草の下の何か啄むキジ♂ 2019/03/24》


《枯草の下の何か啄むキジ♂ 2019/03/24》


《枯草の下の何か啄むキジ♂ 2019/03/24》 

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スギカミキリ(上堀八幡宮/富山市堀)

2019-03-23 16:25:35 | 昆虫類

富山県のソメイヨシノの開花予想は、最も早い松川縁りで3月28日ですが、そろそろスギカミキリが出てくる頃ではないかと近くの公園などのスギの樹をときどき覗いていました。

今日はそれほど暖かい日ではありませんでしたが、近くの神社に立ち寄ると、スギの樹皮の下にスギカミキリが1頭潜んでいました。今年初めて見たスギカミキリです。

暑さ寒さも彼岸まで』の諺どおり、ようやく本格的な春が訪れるようです。


《スギカミキリが潜んでいるスギの樹皮 2019/03/23》 


《スギの樹皮下に潜んでいたスギカミキリ 2019/03/23》


《スギの樹皮下に潜んでいたスギカミキリ 2019/03/23》


《スギカミキリの脱出孔 2019/03/23》 

※ 今日(2019/03/23)、図書館で借りた本です(妻の本も含まれています)。 

   1 『小さな骨の動物園』(盛口満ほか著)
   2 『図説コーヒー』(UCCコーヒー博物館編)
  
 3 『ののはな通信』(三浦しをん著)
   4 『図書館魔女の本の旅』(大島真理著)
   5 『外国人に茶道を伝える英会話例文集』(高橋絹子ほか著)

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クロナガオサムシ?(神通川廃川敷/富山市[八尾町]西神通)

2019-03-22 05:15:39 | 昆虫類

神通川廃川敷のヤナギ林に出かけてきました。フキノトウは花が咲き終わり、ヤブカンゾウの新芽が枯草の間に顔をのぞかせていました。

林に転がっている腐朽の進んだ倒木を壊していくと、越冬中のオサムシが出てきました。クロナガオサムシのように思いますが、自信はありません。


《倒木の中で越冬していたクロナガオサムシ? 2019/03/17》


《倒木の中で越冬していたクロナガオサムシ? 2019/03/17》 


《倒木の中で越冬していたクロナガオサムシ? 2019/03/17》 

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コクワガタ♂(神通川廃川敷/富山市[八尾町]西神通)

2019-03-21 08:51:28 | 昆虫類

神通川廃川敷のヤナギ林に出かけてきました。フキノトウは花が咲き終わり、ヤブカンゾウの新芽が枯草の間に顔をのぞかせていました。

林に転がっている腐朽の進んだ倒木を壊していくと、越冬中のコクワガタ♂が出てきました。

虫が好きといっても好き好きで、虫の好かない虫、苦手な虫もいます。子どものころ私が掌の上に載せてニタニタできた虫は、カブトムシとクワガタムシくらいでした。古稀を過ぎた今でも、クワガタムシ(特に♂)を見ると、訳もなく嬉しくなってきます。


《倒木の中で越冬していたコクワガタ♂ 2019/03/17》

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アカシマサシガメ(神通川廃川敷/富山市[八尾町]西神通)

2019-03-20 03:32:59 | 昆虫類

神通川廃川敷のヤナギ林に出かけてきました。フキノトウは花が咲き終わり、ヤブカンゾウの新芽が枯草の間に顔をのぞかせていました。

林に転がっている腐朽の進んだ倒木を壊していくと、越冬中のアカシマサシガメが出てきました。

サシガメの仲間は肉食性で、主として昆虫などを捕食します。広食性の種類もいますが、アカシマサシガメはヤスデしか捕食しないようです。[ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/サシガメ』(2019/03/20)参照) 


《倒木の中で越冬していたアカシマサシガメ 2019/03/17》


《倒木の中で越冬していたアカシマサシガメ 2019/03/17》

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ヒメマイマイカブリ(神通川廃川敷/富山市[八尾町]西神通)

2019-03-19 03:51:09 | 昆虫類

神通川廃川敷のヤナギ林に出かけてきました。フキノトウは花が咲き終わり、ヤブカンゾウの新芽が枯草の間に顔をのぞかせていました。

林に転がっている腐朽の進んだ倒木を壊していくと、越冬中のマイマイカブリが出てきました。マイマイカブリは多くの亜種に分かれており、ヒメマイマイカブリは伊豆諸島を含む関東地方と中部地方に分布する亜種です。


神通川廃川敷のヤナギ林 2019/03/17》


《ヒメマイマイカブリが越冬していた倒木 2019/03/17》


《倒木の中で越冬していたヒメマイマイカブリ 2019/03/17》 


《倒木の中で越冬していたヒメマイマイカブリ 2019/03/17》

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頼成の森のキノコ(154)ムラサキナギナタタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2019-03-17 04:20:57 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います(五十音順)。なお、ここで紹介するキノコのほとんどは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定していただきました。

ムラサキナギナタタケは、夏~秋にかけて、針葉樹(主にマツ)林内の地上に束状に叢生(まれに群生もしくは単生)するシロソウメンタケ科シロソウメンタケ属のキノコです。「子実体」は平たい棒状~円筒状、高さ3~12㎝、淡紫色~灰紫色です。「柄」は明確で、基部に白い長軟毛があります。(『カラー版きのこ図鑑』参照)


《ムラサキナギナタタケ 2010/10/02》 

※ 昨日(2019/03/16)、図書館で借りた本です(妻の本も含まれています)。 

   1 『向田邦子全集新版①』(向田邦子著)
   2 『上高地・乗鞍・白骨・奥飛騨温泉郷』(るるぶ)
  
 3 『堀文子トスカーナのスケッチ帳』(堀文子著)
   4 『僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない』(ジョージ・チャムほか著)
   5 『文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』(西成活裕著)

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クリオオアブラムシ(卵)(富山市[大山町]東黒牧)

2019-03-16 03:01:37 | 昆虫類

富山市(旧大山町)南部、立山連峰の麓・東黒牧台地にある富山国際大学のキャンパスに隣接して、「とやまの森」と名付けられた小さな雑木林がありました。下刈りされて歩きやすい林の中で早春の生きものを探していると、木の幹にクリオオアブラムシの卵が産み付けられていました。

クリオオアブラムシは、 クリ、クヌギ、カシ類に集まる大型のアブラムシ。全身黒色で、触角は短く、長い脚。有翅型の翅は黒色で、白い斑紋があります。卵で越冬します。 (ウェブサイト「虫ナビ/クリオオアブラムシ」19/03/15参照)


《木の幹に産み付けられたクリオオアブラムシの卵 2019/03/15》 


《木の幹に産み付けられたクリオオアブラムシの卵 2019/03/15》  


《とやまの森 2019/03/15》


《とやまの森 2019/03/15》   

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頼成の森のキノコ(153)ムササビタケ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2019-03-15 04:21:00 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、順次報告していきたいと思います(五十音順)。なお、ここで紹介するキノコのほとんどは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定していただきました。

ムササビタケは、初夏~初冬にかけて、広葉樹の朽ち木に束生~群生するヒトヨタケ科ナヨタケの小型~中型のキノコです。「傘」は、半球形~平に開き、濃赤褐色で乾くと淡黄土色、湿った時には条線があり、縁部に被膜のなごりがあります。「ひだ」は淡灰褐色で後に暗褐色、縁部は白色で密、直生します。「柄」は白色~黄褐色で、光沢があり、中空です。(『カラー版きのこ図鑑』参照)


《ムササビタケ 2009/12/24》


《ムササビタケ 2009/12/24》 


《ムササビタケ 2010/09/29》 

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