やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ツヅレサセコオロギ♂(富山市)

2020-10-13 08:56:33 | 昆虫類

2020/09/03のブログで我が家の庭で見つけたツヅレサセコオロギ?♀を紹介しましたが、今度はツヅレサセコオロギ♂です。

ツヅレサセコオロギの鳴き声が聞こえてくる植木鉢の下にいたコオロギを、広いところに出して写しました。眼の間の黄帯が真ん中で細くなっているので、ツヅレサセコオロギだと思います。

10月も半ばに近くなり、早朝の犬との散歩のときに聞こえてくるコオロギの鳴き声は、一時に比べるとずいぶん少なく、小さくなりました。


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ♂ 2020/10/03》


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ♂ 2020/10/03》


《植木鉢の下で鳴いていたツヅレサセコオロギ(眼の間の黄帯が真ん中で細くなっています)♂ 2020/10/03》

※『72歳の私がこれから会ってみたい虫たち』

2020/08/10のブログから紹介してきた『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)掲載の虫たちの紹介も、前回のウスバシロチョウで55種の昆虫がすべて終わりました。私が一度も見ていない昆虫、手元に写真がない昆虫がいくつもたくさんいて、少し心残りですが…。
「人生、幾つになっても好奇心を失わず」の精神で、72歳の爺さんの「これから会ってみたい虫たち」を列挙し、これを励みに、これらの虫たちに会えるように(少しだけ)頑張りたいと思います。果たしてどれだけの虫たちに出会えることやら…。
① ムカシトンボ
   ムカシトンボは、日本の固有種で、生きた化石ともいわれるトンボ。山間部の水のきれいな渓流域に生息し、成虫4月~6月に発生。この時期、このトンボに的を絞って会いに行きたいと思います。
② ホソミオツネントンボ
   日本にいるトンボで成虫越冬するトンボは、オツネントンボ、ホソミオツネントンボ、ホソミイトトンボのイトトンボ3種です。ホソミイトトンボは石川県が東限、オツネントンボは富山県では単発的な記録が多く確実な発生地は不明なので、ホソミオツネントンボとの出会いを目指します。
③ チッチゼミ  
   日本では最小のセミの一つ。マツ、スギなどの針葉樹の多いところで見られます。出現期は、8月上旬から10月中旬。ジジジジと連続的に鳴き、マツの小枝にとまることが多いので、見つけはなかなか大変。老齢で特に高音が聞き取りにくいので、どうなることやら…。
④ ヒナカマキリ
   体長18 ~ 21mmと小さなカマキリ。体色は褐色。好んでシイやタブノキなどの照葉樹林に生息し、落ち葉の間を歩き回って小さな昆虫などを捕食します。カマキリの仲間では、ウスバカマキリにも会いたいと思います。
⑤ オオトラカミキリ
   教科書などに擬態の例としてよく出ているスズメバチそっくりのトラフカミキリは、桑の古木で見つけて感激しました。わかっていても傍に飛んでくると、おもわず避けてしまい、うれしくなります(だいぶ変…)。オオトラカミキリは日本最大のトラカミキリ。モミ・オオシラビソ・カラマツ等の生木に集まり、富山県でも有峰などで見つかっていますが、正直、生半かな探し方では見つからないと思います。
⑥ クツワムシ
   文部省唱歌だった『虫のこえ』。2番は、「きりきりきりきり きりぎりす。がちやがちやがちやがちや くつわ虫 …」。原則として私は夜は出歩かないので、探すのはたいへんだと思いまが、自然の中で「ガチャガチャ」という大きな鳴き声を聞いてみたいと思います。
⑦ イボタガ
   一度見ると忘れられないような個性的でドッキリする模様(美しいという人もいるようです)の大型の蛾。イボタノキの葉を食べる幼虫も個性的。その昔、春のコナラ林で出会い、写真を撮ったことがありますが、もう一度見たいと思っています。
⑧ ムラサキシャチホコ
   生態写真を見てビックリしました。日本にもこんな見事に擬態する虫がいるのかと。展翅写真を見ると何の変哲もないふつうの蛾ですが、自然の中では茶褐色と淡褐色に塗り分けられ翅が、その色の濃淡によって、まるで枯葉が丸まっているように立体的に見えるのです。幼虫はオニグルミの葉を食べるので、最近ではオニグルミを見かけるとムラサキシャチホコを探していますが、昼間のせいなのか見つかりません。
⑨ キリシマミドリシジミ
   キリシマミドリシジミは、神奈川県や静岡県などの東海地方以西に生息する暖帯・山地性ゼフィルスの一種です。幼虫の食樹はアカガシやウラジロガシで、隣県の岐阜県や長野県には生息していますが、富山県では生息が確認されていません。県内にもアカガシやウラジロガシは分布しているので、ひょっとしたらと期待をもっています。
⑩ クロツバメシジミ
   クロツバメシジミは、小型、灰色のシジミチョウ。翅裏は灰色地で、たいへん細く短い尾状突起があります。幼虫の食草はツメレンゲ、イワレンゲなど。人家周辺から低山地で見られ、発生源となっている食草をあまり離れません。隣県の岐阜、長野、新潟県には生息していますが、富山県では生息が確認されていません。県内にもツメレンゲは生育し、隣県の岐阜、長野、新潟県にはクロツバメシジミが生息しているので、キリシマミドリシジミの場合と同じように、ひょっとしたらと期待をもっています。


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