やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

カレハガの仲間(幼虫)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-31 15:23:41 | 昆虫類

フユシャクを探していたサクラの幹を、それほど大きくないカレハガの仲間の幼虫が歩いていました。

サクラにいたのでカレハガの幼虫(食餌植物は、 バラ科のモモ、ウメ、サクラ、リンゴ、ナシ、ヤナギ科のヤナギなど)かと思いましたが、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』で調べると幼虫の色彩などがカレハガの幼虫とは違うような気がします。絵合わせ的な印象では、ツガカレハやマツカレハの幼虫と似ています。ちなみに、ここではサクラ並木と向かい合ってヒマラヤスギが植えられていて、樹冠が重なっています。

ツガカレハやマツカレハ、カレハガなどは、幼虫で越冬します。


《サクラの幹を歩いていたカレハガの仲間の幼虫 2020/12/29》


《サクラの幹を歩いていたカレハガの仲間の幼虫 2020/12/29》

※ 今朝早く、犬と散歩したときの自宅付近の積雪は5㎝ほど。心配したほどは積もらず、一安心。
  2020年も今日で終わり。いろいろありましたが、明日から始まる2021年は、心穏やかに過ごせるよう心掛けていきたいと思います。


《朝7時ころの積雪状況 2020/12/31》

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ギンシャチホコ?(繭)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-30 10:29:50 | 昆虫類

数本植えられているコナラの幹に、ヒロヘリアオイラガの繭よりひと回り大きい繭が幾つか付いていました。繭の長径は2~3㎝の半楕円体で、幹に密着しています。幹から剥がそうとしましたが、とれたのは1個だけ。中には紫褐色の蛾の蛹がはいっていました。

帰宅後、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』に掲載されている合計 80科672種の蛾の幼虫などの縮小画像を順に見ていき、シャチホコガ科のギンシャチホコに辿り着きました。大きさや形状がよく似ており、幼虫の食餌植物もブナ科のコナラやクリとされています。


《ギンシャチホコ?の繭(黄円内はヒロヘリアオイラガの空繭) 2020/12/29》


《ギンシャチホコ?の繭 2020/12/29》


《ギンシャチホコ?の繭(幹から剥がした繭を元の位置に置いて写しました) 2020/12/29》


《ギンシャチホコ?の繭 2020/12/29》


《ギンシャチホコ?の繭(羽化済の空繭) 2020/12/29》

※ 今朝は雨でそれほど寒くありませんが、天気予報では「北陸付近は30日から強い冬型の気圧配置となり、県内は1月2日ごろまで平野部でも大雪が続く恐れがある」そうです。北日本新聞の朝刊の見出しも、「県内 大雪の年越しか あす夜 平野部最大50センチ」。若いときは、朝目が覚めて「シーン」と音がしないと、「雪だ‼」と喜んだものですが…。

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ウスバフユシャク?♂(呉羽山/富山市安養坊他)

2020-12-29 09:50:37 | 昆虫類

久しぶりに、呉羽山に登ってきました。「山」や「登る」というのがが仰々しいくらいの、標高80mの丘です。麓の民俗民芸村に車を置いて、展望台まではほんの僅かの道のり、の筈なのに、やっとのことで展望台に辿り着きました。ここ何か月か、足の具合がよくありません。途中、サクラの幹や防護柵などに虫がいないかキョロキョロ探しながら歩きましたが、何も見つからないので、なおさら草臥れます。

それでも、なんとかゴミ投棄禁止の看板にとまっていたウスバフユシャク♂1頭に出会い、「今日はこれでまあいいか」と帰路につきました。この日は、朝夕の犬との散歩や家の中でのうろつきを含め、計6,679歩でした。

ウスバフユシャクとしましたが、クロテンフユシャク、ホソウスバフユシャク、ウスモンフユシャク、フタスジフユシャクなど似た種がたくさんあり、確信があるわけではありません。


《看板にとまっていたウスバフユシャク?♂ 2020/12/28》


《看板にとまっていたウスバフユシャク?♂ 2020/12/28》

呉羽山は、富山県の中央を南北にのびる呉羽丘陵(最高地点は標高145.3mの城山)の中の標高80mの山です。展望台からは富山市街地や立山連峰が一望でき、富山市のキャッチフレーズである「立山あおぐ特等席」を実感することができます。


《呉羽山の展望台からの富山市街地と立山連峰(残念ながら雲に隠れています) 2020/12/28》

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フタモンアシナガバチ♂(富山市)

2020-12-28 16:05:07 | 昆虫類

40㎝以上積もっていた雪がほとんどとけてしまった庭。新雪が降り出したときに死に、雪の下になっていたハラビロカマキリと、そのカマキリが産んだ卵鞘の様子を見てきました。

ハラビロカマキリは仰向きで横たわっており、ほとんど変化がないように見えましたが、すぐそばのエビネの葉の上にフタモンアシナガバチの♂がとまっていました(まだ動きまわっています)。12月14日の初雪からこの日(12月23日)までの10日間雪の下で生きていたのでしょうか?(もっとも、雪の下は氷点下にはならないようですが…)

ウエブサイトなどでアシナガバチ♂の12月の観察記録などを探してみました。新女王バチと交尾をすることだけが役割の♂については、10月~11月まで巣上や日当たりのよい場所などに集団で止まったりしている記録はありますが、12月にはいるとほとんど記録がありません。静かに消えていくのでしょう。


《エビネの葉にとまっていたフタモンアシナガバチ♂(黄線内はハラビロカマキリの死骸) 2020/12/23》


《エビネの葉にとまっていたフタモンアシナガバチ♂ 2020/12/23》


《ハラビロカマキリの死骸 2020/12/23》


《エゴノキに産み付けられているハラビロカマキリの卵鞘 2020/12/23》

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キノカワガ(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2020-12-27 14:37:53 | 昆虫類

園路に沿って植えられたサクラの幹を見て回っていて、計4頭のキノカワガを見つけました(4頭のうち、②は現地でではなく、写真に写っていて気づいたものです)。

キノカワガは、コブガ科の樹皮(木の皮)に擬態した蛾で、暗~明、緑色を帯びるなどの色彩変異があり、成虫で越冬します。幼虫は、カキ科(カキ、マメガキ、トキワガキ)、ニガキ科(ニワウルシ)バラ科(サクラ類)の葉を食べます。(ウェブサイト『虫ナビ/キノカワガ』参照)


《サクラの幹のキノカワガ(上は②、下は①) 2020/12/23》


《サクラの幹のキノカワガ(上は②、下は①) 2020/12/23》


《下に落として撮ったキノカワガ(①) 2020/12/23》


《下に落として撮ったキノカワガ(①) 2020/12/23》


《サクラの幹のキノカワガ(③) 2020/12/23》


《サクラの幹のキノカワガ(④) 2020/12/23》

※ 庭のロウバイ(ソシンロウバイ)が咲き出しました。いい香りがただよってきます。いつもよりだいぶ早いような気がします。


《咲き出したソシンロウバイ 2020/12/27》

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モズ(速贄)(ツヤアオカメムシ)(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2020-12-26 13:13:59 | 鳥類

サクラの高さ2mほどの小枝の先に、何か緑色のものが付いていました。よく見ると、カメムシが刺さっています。それほど傷んでいないので、最近になってモズが速贄にしたのではないかと思います。近くからモズの鳴き声も聞こえてきていました。

刺されていたカメムシは、前回のブログで紹介したツヤアオカメムシです。


《サクラの小枝に突き刺されていたツヤアオカメムシ 2020/12/23》


《サクラの小枝に突き刺されていたツヤアオカメムシ 2020/12/23》


《サクラの小枝に突き刺されていたツヤアオカメムシ 2020/12/23》


《サクラの小枝に突き刺されていたツヤアオカメムシ 2020/12/23》

※ 市立図書館からの本の借り出しは、新型コロナウィルスなどの感染を避けるため、しばらくはしないようにしたため、先週から、書棚の借り出し図書専用のコーナーが空っぽの状態です。当分の間、「積ん読」状態だった自分の本を読むつもりですが、「積ん読」の本は、なかなか読み進められません。


《空っぽ状態の借り出し図書専用のコーナー》

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ツヤアオカメムシ(越冬)(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2020-12-25 08:45:55 | 昆虫類

サクラの木の股に落ち葉がたまっているところがありました。何か潜んでいそうなので、中を探してみると、黄緑色のカメムシが2頭、越冬していました。

後で『ポケット図鑑日本の昆虫1400①』で調べると、ツヤアオカメムシのようです。

ツヤアオカメムシは、アオクサカメムシやミナミアオカメムシとよく似ていますが、つや(光沢)があることや、小楯板上端に 白い斑点がない(他の2種には3個ある)ことなどで見分けられるようです。(ウェブサイト『アオクサカメムシ・ミナミアオカメムシ・ツヤアオカメムシの区別点』参照)

ツヤアオカメムシは、成虫で越冬します。


《枯葉の中で越冬していたツヤアオカメムシ 2020/12/23》


《枯葉の中で越冬していたツヤアオカメムシ 2020/12/23》


《枯葉の中で越冬していたツヤアオカメムシ 2020/12/23》

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ウスキホシテントウ?(越冬)(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2020-12-24 16:36:14 | 昆虫類

何かいないか?と幹についた苔をめくっていると、5mmに足らない小さいテントウムシが越冬していました。黒地に白い斑紋があります。私のカメラでは、スーパーマクロにしてこれが精いっぱいです。しかも、無精していつもオートで写しているので、眼にピントが合ってくれません。

後で、『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』でテントウムシの仲間を調べましたが、絵合わせでは「これだ!」というものが見つかりいません。

ウエブサイトでテントウムシの仲間を探し回り、シロジュウシホシテントウに辿り着き、「〆た」と思いましたが、斑点の数などが合いません。見つけたウェブサイト『地球本舗byNIKON/国内で見られるテントウムシの大きさを比較』から、ウスキホシテントウとしましたが、はたして合っているのでしょうか?

ウスキホシテントウは、成虫で越冬します。


《幹についた苔の下で越冬していたウスキホシテントウ? 2020/12/23》


《幹についた苔の下で越冬していたウスキホシテントウ? 2020/12/23》

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アカエグリバ(越冬)(富山県空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2020-12-23 17:24:02 | 昆虫類

2年前にシロオビフユシャクを見かけている富山県空港スポーツ緑地に出かけてきました。10日前にも出かけて、見つけられなかったので、再チャレンジです。結果は、今回もダメでした。

それでも、冬に生きる生きものなどをいくつか見かけたので、紹介します。

まず最初は、アカエグリバです。苔むした樹の幹に、枯葉が引っかかっていると思ったのですが、待てよとよく見ると、アカエグリバでした。ほんとうに枯葉そっくりです。

アカエグリバは、成虫で越冬します。


《40㎝ほど積もっていた初雪がだいぶ少なくなった空港スポーツ緑地 2020/12/23》


《苔むした樹の幹にとまっていたアカエグリバ 2020/12/23》


《苔むした樹の幹にとまっていたアカエグリバ 2020/12/23》

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ウスバフユシャク♂(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-22 10:18:45 | 昆虫類

雪が一区切りつき、この日一日曇り空の予報が出ていたので、冬に活動する蛾、フユシャクを見に出かけました。

いつもウスバフユシャクを見かけるソメイヨシノなどのサクラの木を見て回り、ウスバフユシャクの♂を3頭見つけました。念入りに探しましたが、♀は見つけられませんでした。

ウスバフユシャクは、シジミチョウくらいの小さく地味な蛾です。ウェブサイト『日本産フユシャクWEB図鑑/ウスバフユシャク』には、次のように説明されています。「山地にも平地にも全国的に産する普通種。…平地では12月から出現し、2月まで見られる。…多数の食樹が知られ、各地で多産するのでInurois属で最も観察しやすい種の一つである。斑紋や変異幅は大きく、近似種と混同される可能性もある種でもある。関東の平地ではクロテンフユシャク、ホソウスバフユシャク、ウスモンフユシャクと混同されるケースが多いので気を付けなければならない。」


《ウスバフユシャクが生息しているソメイヨシノ(3本) 2020/12/21》


《ウスバフユシャク♂ 2020/12/21》


《ウスバフユシャク♂ 2020/12/21》


《ウスバフユシャク♂ 2020/12/21》

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チャハマキ♂(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-21 08:36:12 | 昆虫類

2020年4月下旬の観察記録です。

池の周りを歩いていると、コブシの幹に、ケープをつけたような変わった形の小さな蛾がとまっているのに気づきました。とりあえず2枚ほど写して、もっとアップでと近づいて逃げられてしまいました。

後で調べると、ハマキガ科のチャハマキの♂です。

♂には♀にはない前縁褶があるなど、チャハマキは♂♀で形が異なります。(「前縁褶」は、蛾の翅に見られ、前翅前縁の基部よりにあって二つ折になったような翅の構造です。「折り返し」とも呼ばれていますが、最近は「前縁ひだ」という用語に改められているそうです。)
  〈このあたりいろいろなものを参考にしたのですが、煩わしくなるので省略します。〉

チャハマキの幼虫は、チャノキだけでなく、ミカン類やネムノキ、クマノミズキなどいろいろな植物の葉を食べます。


《コブシの幹にとまっていたチャハマキ♂ 2020/04/29》


《コブシの幹にとまっていたチャハマキ♂ 2020/04/29》

下の写真は、『原色日本蛾類図鑑(上)』のチャハマキの展翅図版です。私には、この展翅図版から上の写真のようにとまっているチャハマキを想像することは到底できません(この翅がどうしてこのようになるのか?などと考えると、頭がクラクラします)。


《『原色日本蛾類図鑑(上)』のチャハマキの展翅図版(左が♂)》

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カブラヤガ?(富山市)

2020-12-20 12:00:59 | 昆虫類

2020年4月下旬の観察記録です。

庭でプランターの古い土を再生していると、ブルーシートに茶色い蛾がはいあがってきました。自信はありませんが、カブラヤガではないかと思います。

カブラヤガは、体色が灰褐色から茶褐色、模様にも変異が大きいヤガ科モンヤガ亜科の仲間です。蛾の名前は、私のように蛾に詳しくないものには実にわかりにくくて、調べようとしても途中で投げ出すか、いい加減な名前をつけてしまうか(この場合一応?はつけるようにはしています)しがちです。

カブラヤガの幼虫はさまざまな植物を食べますが、タマナヤガとともに農作物を根元から切断する大害虫、「根切り虫」として知られるています。1齢幼虫は若葉を食べますが、中齢幼虫以降は昼間は土中に潜り、夜に植物の根元を齧るため、農作物には深刻な被害を与えます。我が家の家庭菜園でも春から秋まで被害(?)を受けています。

カブラヤガは年に3回程度発生し、中齢~老齢幼虫で越冬するようで、今回見かけた成虫は春に蛹化、羽化したものでしょうか?。

我が家の庭の場合、野菜や花などに大きな被害を与えるものは、原則として見つけしだい処分することとしています(同じものでも、野外で見かけたものは、写真を撮るだけです。)


《カブラヤガ? 2020/04/28》


《カブラヤガ? 2020/04/28》

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エントツドロバチ?(巣)(富山県護国神社/富山市磯部町)

2020-12-19 10:11:57 | 昆虫類

2020年4月下旬の観察記録です。

時間潰しに立ち寄った神社の境内で、樹木の幹などに虫の姿を探していると、サクラの古木の幹にドロバチの巣がいくつかついていました。

エントツドロバチは、樹木の洞や壁の隙間など雨があたらない所に、下向きの煙突状の出入り口をつけた泥の巣を作ります。幼虫の成長に合わせてメイガ類の幼虫などの餌を運び込み、育児が終わると煙突のドロなどを利用して入り口を塞ぎます。また、古巣に煙突が残っていることもあるそうです。(『虫のしわざ観察ガイド』など参照)
エントツドロバチの活動時期は5月末から9月ころなので、見かけた巣は前年のものなのでしょうか?(土の色など新しそうに見えますが…)


《サクラの古木で見かけたエントツドロバチの巣 2020/04/28》


《サクラの古木で見かけたエントツドロバチの巣 2020/04/28》

※ 市立図書館からの本の借り出しは、新型コロナウィルスなどの感染を避けるため、しばらくはしないようにしたため、2月5日(土曜日)に借りだしてきた本(『炉辺の風おと』(梨木香歩著))を今朝返却して、1冊も借り出し中の本がない状態になりました。
  当分の間、積ん読状態だった自分の本を読もうと思います。

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イラガ(繭)(被食)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-18 16:25:01 | 昆虫類

2020年3月下旬の観察記録です。

エノキの幹に着いていたイラガの繭、頂部に用意された羽化の脱出口でなく、横の方が破れています。シジュウカラなど野鳥に食べられたものです。越冬中、イラガの繭の中は柔らかい前蛹で、まだ蛹になっていません。

最近、何が原因かわかりませんが、イラガの繭が少なくなっているように思います。

イラガの繭については、昔読んだ『イラガのマユのなぞ』(石井象二郎文・ 津田かつみ絵)がとても参考になります。ウェブサイト『CiNii Books大学図書館の本をさがす/イラガのマユのなぞ』には、次のように紹介されています。
  〈なぜ、かたいマユから、ガがでてこれるのだろう?〉…誰でも感じる疑問からはじまった研究は、
   つぎつぎに謎をよび、やがて、生物学上の大発見に導きます。なによりも、不思議と思う心がた
   いせつだと考える筆者が、その独創的な研究のすすめかかたを、わかりやすく解き明かします。
     目次 ・なぜ、かたいマユからガがでてこられるのか?
        ・なぜ、マユのもようはひとつひとつちがうのか?
        ・イラガのマユは、どうしてこんなにかたいのか?


《野鳥に食べられたイラガの繭の中の前蛹 2020/03/28》


《野鳥に食べられたイラガの繭の中の前蛹 2020/03/28》

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ヒオドシチョウ(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2020-12-17 12:09:46 | 昆虫類

2020年3月下旬の観察記録です。

早春で一番に目にする虫は、成虫で越冬した虫たちです。暖かい日には、翅の傷んだヒオドシチョウが日向ぼっこをするのを、よく見かけます。

ヒオドシチョウの越冬と春先の行動について、『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ)』(1983)には次のように書かれています。「本種の越冬については報告されておらず、どのような状態で越冬しているのか全く不明…越冬中の休眠は深く、アカタテハなどと異なり、一般に冬の暖かい日に活動するようなことはない。…越冬後の♂は好んで山頂や林間の空地などに集まり、著しい占有行動を示す。好んで裸地にとまり…。」


《岩の上にとまるヒオドシチョウ 2020/03/23》


《岩の上にとまるヒオドシチョウ 2020/03/23》


《岩の上にとまるヒオドシチョウ 2020/03/23》

※ 12月14日の初雪以来、断続的に雪が降り続き、昨日(12月16日)は積雪深が34㎝、今朝には40㎝を越える雪が積もりました。ここ2年、暖冬が続いたので(昨年は最深積雪が15㎝、一昨年は19㎝)、これから先が思いやられます。


《今朝の我が家の庭の状況(雪に埋もれてしまいました) 2020/12/17》

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