やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

カブラハバチ(富山市)

2022-04-30 04:30:14 | 昆虫類

春に種を蒔いたコカブの葉に、カブラハバチがさかんにやってきます。カブラハバチの幼虫は葉を食べるので、見つけしだいに手で潰すことにしていますが、つかもうとするとすぐにポロッと落ちてしまいます。

カブラハバチについて、ウェブサイト『アウトドア暮らしのWebポータル/カブラハバチってどんな虫?特徴から対策まで一挙ご紹介!もう作物は荒らさせない!』から引用します。
「いま身近な害虫として知られるカブラハバチ属は、ハチ目ハバチ科に含まれている昆虫です。世界にカブラハバチは7種類が確認され、その中でも日本で見られるのはカブラハバチ、ニホンカブラハバチ、セグロカブラハバチの3種類。
この昆虫は、繁殖力が強く自然界で数を膨大に増やしていく特徴を持っています。…。
春から秋の時期に確認できるカブラハバチの成虫は、体長が約7mmとかなり小さな姿をしています。カブラハバチやニホンカブラハバチの頭部とハネは黒く、胸が朱色。セグロカブラハバチは胸部の背面が黒い色です。カブラハバチの脚を見てみれば、白黒のまだらな特徴を持っています。一方でニホンカブラハバチの脚は、全体的に黒色。こうした違いを覚えておけば、日本国内のカブラハバチを見分けることも難しくありません。」


《コカブの葉にとまっていたカブラハバチ 2022/04/29》


《カブラハバチ(頭部と翅が黒く胸が朱色、脚は白黒のまだら) 2022/04/29》

※ 「一寸前なら憶えちゃいるが 一年前だと チト判らねェなあ♪」の文句じゃないが、突然ですがと厚生労働省医政局経済課(マスク等物資対策班)から、アベノマスクが届きました。ガーゼマスク(平型)100枚です。マスク配布への要望が在庫をオーバーしたとの記事をだいぶ前に読んでいたので、抽選でもするのかと思っていましたが、要望どおりの枚数でした(税金無駄遣いの片棒担ぎをしたような少々後ろめたい気がしますが…)。
  マスクを希望していた孫娘が連休で東京から帰省しているので、持たせてやります。


《突然に届いたアベノマスク 2022/04/28》

※ 今日は4月30日。これで、4月はこのブログに(内容の如何は別にして)毎日投稿できたことになります。
  昨年は、4月はおろか、2月から8月まで、心身ともに絶不調でまったく投稿できなかったことを思うと、有り難い気持ちでいっぱいです。これからも(毎日投稿などと)気負わず、できる範囲で続けていきたいと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アゲハ(産卵)(富山市)

2022-04-29 05:28:36 | 昆虫類

我が家の庭には、ユズ(3本)、キンカン(1本)、サンショウ(2本)と、アゲハの幼虫の食餌植物となるミカン科の木が植えてあります。どれも実や葉を香辛料などに使うためです。

これらの木には、当然アゲハがやってきて卵を産んでいきます。アゲハの幼虫は大食いなので、小さな木はすぐに丸裸。楽しみにしているユズやサンショウなどの実や葉が駄目になってしまいます。

いくら生きものが好きでも、そこは生身の人間、収穫を楽しみにしている家族もいます。「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」のようにはいきません。薬散は原則としてしないことにしているので、(ブログには出演してもらいますが)涙を呑んで卵や若齢幼虫のうちに潰すようにしています(終齢幼虫になるとさすがに潰すのはためらわれます…)。


《ユズの新葉に産卵するアゲハ 2022/04/27》


《ユズの新葉に産卵するアゲハ 2022/04/27》


《キンカンの新葉に産卵するアゲハ 2022/04/27》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キクスイカミキリ(交尾)(富山市布市)

2022-04-28 03:46:48 | 昆虫類

キクスイカミキリが身近にいることを知ってから、今の時期になると、年に一度は見ておきたいと思ってしまいます。今年も、あるブログでキクスイカミキリが話題になっているのを見かけ、「もうそんな時期なのか?」と気づきました。

昨夜からの大雨も止んだので、早速、いつものポタリング・コースに出かけました。先端が萎れているヨモギを目当てに探すと、至る所で見つかりました。なかには交尾中のペアもいましたが、敏感で、写真を撮ろうと近づくとポロッと落ちてしまいます。

キクスイカミキリ(菊吸天牛)は、 成虫の体長が10㎜足らずの小さなカミキリムシ。黒色で、前胸部に赤色の斑点があります。成虫は4~6月に出現、ヨモギなどのキク科植物に集まり、♀は寄主植物の上部の2箇所に環状の傷をつけ、その間に産卵孔をあけて内部に産卵します。幼虫は、茎の髄部を食べて急速に成長、7月初旬には根部に入り込み、8月下旬~9月には蛹化・羽化します。新成虫は、そのまま根の中で越冬して翌春に地上に出てきます。産卵するため環状の傷をつけられたところから先端部が枯れてしまうので、菊の栽培では害虫とされています。(『新カミキリムシ ハンドブック』ほか参照)


《キクスイカミキリが環状の傷をつけ先端が萎れているヨモギ 2022/04/27》


《ヨモギの上で交尾するキクスイカミキリ 2022/04/27》


《ヨモギの上で交尾するキクスイカミキリ 2022/04/27》

※ この日、たまたま二つの新聞記事が目にとまりました。2022/04/26の北日本新聞朝刊の記事です。見出しは「山林から人骨」「河川敷に女性遺体」。見つけた人は、さぞ驚かれただろうと思います。6年あまり前に脳梗塞を発症、後遺症の左麻痺が残るまでは、道なきところでも平気で歩いていたので、他人事とは思えません。
  山で恐いのは熊やイノシシなどとよく言われますが、60年以上も藪山なども歩いてきて、熊に出会ったのはただの1回だけ。学生時代に友だちと二人、朝日岳から針ノ木岳まで後立山の稜線をテントで縦走していた時、長野県側から黒部峡谷側に横断する熊を50m以上離れたところから、今西流に言えば「黒犬」程度に、見たことがあるだけです。(ただし、気づかないまま熊に見られていた回数のことはわかりません。)
  山で恐いのは人気のないところ出会う生きた人間だと思っていますが、死体となるとまた別の怖さがあると思います。
  「河川敷に女性遺体」の記事を見ると、発見者は「河川敷で虫取りをしていた20代男性」とありますが、今の時期、大人がどんな虫をとっていたのでしょうか?それも気になります。(私は、虫などの写真を撮るだけです。)

《2022/04/26の北日本新聞朝刊》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウシガエル(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2022-04-27 04:30:42 | 両生類

この池に来ると、ついついウシガエルの姿を探してしまいます。この日は晴れた夏日。「ブオー、ブオー」という独特の鳴き声は聞こえてきませんでしたが、浮かんだスイレンの葉の上で、数匹のウシガエルが休んでいました。


《ウシガエルが生息する池 2022/04/25》


《スイレンの葉の上で休むウシガエル 2022/04/25》


《スイレンの葉の上で休むウシガエル 2022/04/25》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベニシジミ(交尾)(常願寺川左岸土堤/富山市大島)

2022-04-26 03:57:30 | 昆虫類

常願寺川左岸土堤の上の道路は、通行する人や車が少なく、駐車できるスペースも少し設けられているので、ゆっくりと立山連峰の大パノラマが楽しめます。このため、立山が望める気候の穏やかな日には、ときどきここでピクニック。

真夏日になった昨日も、昼食を楽しんでいると、黒茶色っぽい何かが川風に流されるように飛んできて、土堤の草むらにとまりました。ヒオドシチョウとも違う感じがして気になったので、確かめにいくと、交尾中のベニシジミでした。

交尾しているので、ベニシジミの♂と♀の筈です。『図説日本の蝶』には「♀は♂に比べ著しく翅形が丸みを持つ」としてありますが、同定眼にない私には、その本の♂♀比較写真を見ても、翅形の著しい違いは見いだせず、少し丸いくらいに見えます。

今回交尾していたベニシジミの場合、心なしか右側の方の前翅の形がより丸みを帯びているので♀なのかな程度です。私の「同定の壁」です。


《土手の草むらにとまった交尾中のベニシジミ 2022/04/25》


《土手の草むらにとまった交尾中のベニシジミ 2022/04/25》


《土手の草むらにとまった交尾中のベニシジミ(右側が♀?) 2022/04/25》


《常願寺川左岸土堤(河口から11.3km地点)からの立山連峰の大パノラマ 2022/04/25》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テングチョウ(富山市[婦中町]羽根)

2022-04-25 04:21:29 | 昆虫類

晴れて暖かい日だったので、林道のあちこちで、テングチョウが日向ぼっこをしていました。縄張りでもあるのか、一度飛び去っても、しばらくするとまた近くに戻ってきてとまります。

テングチョウについては、懐かしい思い出があります。高校時代、蝶、貝、植物に至るまで驚異的に詳しかった友人のYが山で教えてくれたこと。「この時期、エノキを蹴ると、テングチョウの幼虫が糸をひいて降りてくるよ」。実際、Yの指さしたエノキ(と思われる)の木を蹴ると、緑色の小さなイモムシがぶら下がってきたのを覚えています。そのとき、私はテングチョウ自体を見たことも名前も知らなかったのです(ちなみに私はある高校の生物部員、Yはその部長でした)。


《林道上にとまった越冬明けのテングチョウ 2022/04/19》


《林道上にとまった越冬明けのテングチョウ 2022/04/19》


《林道上にとまった越冬明けのテングチョウ 2022/04/19》


《林道上にとまった越冬明けのテングチョウ 2022/04/19》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イカリモンガ(富山市[婦中町]羽根)

2022-04-24 04:45:43 | 昆虫類

薄暗いスギ林の中を歩いていると、こげ茶色っぽい何かがひらひらと飛んできて、スギの落ち葉の積もった路上にとまりました。少し暗い上に、周りの色や形に溶け込んで、どこにとまったのかさえよくわかりません。驚かさないよう少しずつ近寄っていくと、イカリモンガでした。

イカリモンガ(碇紋蛾)は、大きさ(前翅長)2cm弱の蛾で、成虫で越冬し、4~5月に現れます。ひらひらとゆっくり昼間に飛び、翅を背中にたたんでとまります。翅の表の地色はこげ茶色、オレンジ色のイカリ形の鮮やかな紋があります。幼虫の食餌植物は、シダの仲間です。(ウェブサイト『月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里/イカリモンガ』参照)


《薄暗いスギ林の中でスギの落ち葉の上にとまったイカリモンガ 2022/04/19》


《口吻を伸ばして地中から吸水?するイカリモンガ 2022/04/19》

※ 市立図書館から4月23日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『ヨーグルトの本』(向井智香・著)
   2 『旅する練習』(乗代雄介・著)
   3 『ヒトの壁』(養老孟子・著)
   4 『ひとりをたのしむー大人の流儀10ー』(伊集院静・著)
   5 『6Bの鉛筆で書く』(五味太郎・著)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマセセリ(富山市[婦中町]新町)

2022-04-23 03:47:27 | 昆虫類

コナラの葉がまだ開ききらない明るい雑木林の中の踏み跡ていどの山道を歩いていると、何か茶色っぽいものが飛んできて、10mほど離れた落ち葉の積もった斜面にとまりました。カメラを望遠にして確かめると、今回出会いたかったミヤマセセリです。

もう少し近寄ろうと、滑りやすい斜面をどうにかこうにか半分ほど近づき(今のような片麻痺がないときなら、鼻歌混じり、眼を瞑っても近寄れるところです)、写真を撮りました。しばらく待ちましたが、翅を全開にはしてくれませんでした。

このとき、コツバメも見かけましたが、撮らせてはもらえませんせした。またの機会です。


《落ち葉の積もった斜面にとまったミヤマセセリ 2022/04/19》


《落ち葉の積もった斜面にとまったミヤマセセリ 2022/04/19》


《落ち葉の積もった斜面にとまったミヤマセセリ 2022/04/19》


《コナラの葉がまだ開ききらない明るい雑木林 2022/04/19》

※ 2022/01/24のこのブログに、次のような今年2022年の目標を書いています。
  「1月も下旬になりましたが、今年見てみたいムシをまとめました。それほど熱心には取り組まないので、年末には反省文(全滅かも知れません)を書こうと思います。
   ① コルリクワガタ
   ② ウスバカマキリ、ヒナカマキリ
   ③ ムラサキシャチホコ
   ④ セアカオサムシ
   ⑤ ミヤマセセリ、コツバメ 」
  今回、ミヤマセセリの写真が撮れたので、全滅は免れました。
  ムラサキシャチホコは、是非とも見てみたいのですが…。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イワツバメ(営巣)(富山市石屋)

2022-04-22 06:23:12 | 鳥類

穏やかな晴れだったので、久しぶりに北陸自動車道に沿った道を、片道1時間ほどポタリングしてきました。

昨年は工事中だった用水を渡るの橋桁の下で、イワツバメが営巣を始めていました。


《北陸自動車道の橋桁の下で営巣し始めていたイワツバメ 2022/04/20》


《北陸自動車道の橋桁の下で営巣し始めていたイワツバメ 2022/04/20》

※ 我が家は、住宅団地の「はずれ」、しかも小学校区からも「はずれ」に近いところにあります。それなのに、朝の通学時間になると、どこから湧いてくるのかと思うくらい大勢の児童が塀のそばを、(それがルールなのか?)黙って通り過ぎていきます。
  新しい学期が始まってすぐのある日、通り過ぎる影を数えてみたら、2~5人のグループ登校で、35人もいました。


《我が家の塀の傍を黙って通学する小学生たち》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオサギ(富山市太田南町)

2022-04-21 04:13:06 | 鳥類

水田で田起こし作業が始まると、トラクター起こされた土の中から出てくる虫などを狙って、サギ類やカラス類、カモメ類、ムクドリなどが集まってきます。

この田圃には、アオサギとハシボソガラスがやってきていました。ふだんは神経質でなかなか近寄らせてくれないアオサギが、この時は数mまで自転車で近付いても逃げませんでした。よほどおいしい餌がでてくるのでしょうか⁈ 


《田起こし作業中の水田にやってきたアオサギ 2022/04/20》


《田起こし作業中の水田にやってきたアオサギ 2022/04/20》


《田起こし作業中の水田にやってきたアオサギ 2022/04/20》

※ 今ごろの水田での農作業について、呼び名や作業内容など詳しいことは知りませんでした。これらをまとめたウエブサイトがありましたので、抜粋紹介します(ウェブサイト『富山生活TOYAMA-LIFE/田起こし(荒起こし・中起こし)・代掻き・畔の草刈り【米づくりの手順】』)

「4月下旬から、5月上旬、いよいよ田植え前の準備で圃場整備が始まる。 
 【荒起こし】
  米を栽培するのに好ましい土壌にするため、
  ・ 雑草を減らす
  ・ 有機物の有機物の埋没
  ・ 表面水の排水
  ・ 乾土効果(けんどこうか)
 などを目的に荒起こしが行われる。
 …
 【中起こし】
  脇之谷内(氷見市の地名)では、荒起こしの終了後、田に水をはり、トラクターによって中起こしが行われる。中起こしを行うことで、粘土質の土を水となじま飽和状態の土を均一にさせる。…
 【代掻き】
  中起こし終了後、田植え5日前に代掻きが行われる。 代掻きを行うことで、
  ・ 圃場の土の水平を調整する。(土に凹凸があると、田植えのときに、苗が極端に水に浸かり成長できなかったり、水をはっても土が見えているところでは、雑草が繁茂に育つ恐れがある。)
  ・ 土を細かく砕くことで、泥水となって、細かい粒子が水漏れの間隙を埋める効果がある。
 … 」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメンボ(富山県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2022-04-20 06:28:16 | 昆虫類

久しぶりに樹木園へ行ってきました。朝の9時ころでしたが、写真撮影のグループ、山菜採りの人たち、親子連れなどで予想外に賑やかでした。

生きものの姿を目にしやすい池で、水面や縁の植物などを眺めていると、アメンボがいちばん目につきました。いつものように、とりあえず写せるアメンボをいくつか写して、名前は帰宅してから調べます。

アメンボは、世界におよそ500種、日本には22種類がいるといわれています(ウェブサイト『NHK for School/アメンボの種類』)が、手元の図鑑(『日本の昆虫1400②』)にはアメンボ科7種、イトアメンボ科2種が出ているだけです。

アサザの葉の上にいたアメンボ(の仲間)は、身体が黒色で、腹端に鋭いトゲが2本、触角の長さが体長の1/2以上、中脚腿節の長さが体長より短いなどの特徴から、(「種」としての)アメンボかなと思います。

同図鑑によると、アメンボは「平地~山地。故障や緩やかな川の水面に集団でいることが多」く「冬は水辺を離れ、土中などで越冬」します。


『アサザの葉の上のアメンボ(赤矢印:腹端の2本のトゲ 、黄矢印:中脚腿節) 2022/04/17》


《樹木園にある小さな池 2022/04/17》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイマイガ(1齢幼虫)(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-04-19 04:08:38 | 昆虫類

公衆便所の壁に産み付けられたマイマイガの卵塊から、1齢幼虫が孵化していました。

マイマイガの幼虫は「ブランコ毛虫」とも呼ばれ、孵化した幼虫は、糸を吐いてその糸にぶら下がり、風に吹かれて分散していきます。


《卵塊から孵っていたマイマイガの1齢幼虫 2022/04/18》


《卵塊から孵っていたマイマイガの1齢幼虫 2022/04/18》

一つの卵塊からでさえ、こんなにすごい数の幼虫が孵り、分散していきます。昨年、ウェブサイト『富山の遊び場/富山の雑学/【富山のマイマイガ】!対策方法や生態系について(公開日2021.09.14)』で紹介された10年に1度の大量発生が見られた場所では、今ごろどうなっているのでしょうか?
こんな状態が繰り返されていけば、日本中の緑はマイマイガに食べ尽くされてしまうはずですが…。天敵、病気などにコントロールされて、大発生は何年かに一度のようです。


《電柱に産み付けられたマイマイガの卵塊(ウェブサイト『富山の遊び場』より)》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニッコウエダシャク(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]羽根)

2022-04-18 05:49:30 | 昆虫類

春の明るい雑木林を歩いていると、木の幹に白灰色で少し大きめのシャクガがとまっていました。

いつものように、『日本の昆虫1400②』、『蛾の生態標本図鑑』、最後に『ウェブサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」を何度か見直して、シャクガ科エダシャク亜科のニッコウエダシャクにたどりつきました。

ニッコウエダシャクについては、ウェブサイト『北茨城周辺の生き物/ニッコウエダシャク』にまとめてある内容を紹介します。
「毎年4月上旬になると出現します。前翅長24mm前後ある大きな蛾です。白い蛾から灰色の蛾まであります。
次のような特徴があります。
  ①雄の触角には櫛歯状の長い毛が生えています。
  ②後翅外縁は大きく波打つものとそうでないものがあります。
  ③胸部背面には太くて黒い筋があります。」


《木の幹にとまっていたニッコウエダシャク 2022/04/07》


《ニッコウエダシャク(後翅外縁はそれほど大きく波打ってはいない?) 2022/04/07》


《木の幹にとまっていたニッコウエダシャク(胸部背面には太くて黒い筋がある) 2022/04/07》

同じ雑木林で見かけた花や実です。(同定はあやふやです)


《ショウジョウバカマの花 2022/04/07》


《キンキマメザクラの花 2022/04/07》


《タチツボスミレ?の花 2022/04/07》


《マキノスミレ?の花 2022/04/07》


《ヒメアオキの実 2022/04/07》


《ヤブコウジの実 2022/04/07》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マダラマルハヒロズコガ(巣)(富山市[大山町]東黒牧)

2022-04-17 04:30:42 | 昆虫類

富山市(旧大山町)南部、立山連峰の麓・東黒牧台地にある、きれいに下刈りされた小さな雑木林。天気がいいので、生きものと出会いに出かけましたが、まだ早いのか、ヒオドシチョウも飛んでいませんでした。

こんなときにするのが、手ごろな石をひっくり返して何かいないか探すこと(生きものには迷惑なことですが…)。いくつかひっくり返した後で出てきたのが、マダラマルハヒロズコガの巣です。

マダラマルハヒロズコガは、ヒロズコガ科の一種。ヒロズコガ科は、ウエブサイト『日本大百科全書(ニッポニカ/「ヒロズコガ」の解説』によると、非常に多くの種を含む大きな科で、大部分の種は小形でじみな色彩をしています。全世界に分布し、日本では30種余りしか知られていませんが、将来、研究が進めば多くの未発見種が登録されるはずだそうです。幼虫は、生きた種子植物を餌にせず、乾燥植物質、キノコ、蘚苔(せんたい)類、地衣類、朽ち木などを食べるものが多いとのこと。

マダラマルハヒロズコガの幼虫は、ツヅミミノムシと呼ばれ、樹皮などで作ったと思われる二枚貝のような扁平な巣の中にいて、巣に入ったままミノムシのように活動します。幼虫は落ち葉や樹皮などを食べると考えられていましたが、近年アリ類の幼虫を食べる肉食であることが判明したそうです。(ウェブサイト『虫ナビ/マダラマルハヒロズコガ』参照)


《石の裏に付いていたマダラマルハヒロズコガの巣 2022/04/01》


《石の裏に付いていたマダラマルハヒロズコガの巣 2022/04/01》

雑木林の一部のそれほど広くない範囲が整理され、林床はきれいになっています。


《林床がきれいにされていて明るい雑木林 2022/04/01》


《コナラの芽吹きは遅い 2022/04/01》

明るく茶色一辺倒の雑木林に、マメザクラの白い花が目立ちます。北陸から中国地方の日本海側を中心とした地域に生育にするのが、マメザクラの変種のキンキマメザクラ(近畿豆桜)。
キンキマメザクラの識別点は、
 ・ 萼筒は細長く、長さ7mm以上
 ・ 葉は大型で、長さ5cm以上
 ・ 葉縁の大きな鋸歯は片側20個以上
だそうです。(『ハンドブック サクラ』参照)


《キンキマメザクラの花 2022/04/01》

※ 市立図書館から4月16日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『かおりの生態学ー葉の香りがつなげる生き物たちー』(塩尻かおり・著)
   2 『暮らしの中の二十四節気 丁寧に生きてみる』(黛まどか・著)
   3 『俳句世がたり』(小沢信男・著)
   4 『風景と出会い』(安野光雅・著)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロミミキリガ(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-04-16 03:41:53 | 昆虫類

公園の駐車場にある公衆便所の壁に、淡褐色の蛾がとまっていました。腎状紋と環状紋が見られ、ヤガ科ヨトウガ亜科の蛾だと思います。

いつものように、主に絵合わせによる似たもの探しです。『日本の昆虫1400②』、『蛾の生態標本図鑑』、最後に『ウェブサイト「みんなで作る日本産蛾類図鑑V2」(ヤガ科ヨトウガ亜科 378種全成虫の縮小画像一覧)を何度か見直して、クロミミキリガにたどりつきました。

以下、ウェブサイト『かのんの樹木図鑑/渓舟の昆虫図鑑/チョウ目>ヤガ科/クロミミキリガ』を参考に、クロミミキリガについてまとめてみました。
 ・ 春に出現するヨトウガ(春キリガ)
 ・ 前翅の色彩‥変異に富み、判断に迷うことが多い
 ・ 腎状紋‥淡褐色の縁取りがあり、下半分(内側半分)は暗色を帯びることが多い
 ・ 環状紋‥淡褐色の縁取りがある
 ・ 亜外縁線‥両側に暗色部を伴うことが多い
 ・ 内横線‥黒の点列がある(不明瞭なことも多い)
 ・ 外横線‥黒の点列がある(不明瞭なことも多い)
 ・ 亜外縁線‥前縁部でずれこむ


《公衆便所の壁にとまっていたクロミミキリガ 2022/04/01》


《公衆便所の壁にとまっていたクロミミキリガ 2022/04/01》

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする