池のそばの「水辺中央植物園」近くの園路を歩いていると、1~2cmの黒青光のするずんぐりした甲虫が道を横切っていました。ツチハンミョウ(の仲間)です。止まらずに歩き回るので、なかなか写真が撮れません。
「ハンミョウの仲間は、触角を見ないとわからない」と聞いていたので、標本をつくらず同定が下手・苦手な私は最初躊躇しましたが、挑戦することに。
『原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)』によると、日本に生息するツチハンミョウ科の甲虫は、偶産1種を含めても15種。このうち、マメハンミョウやゲンセイの仲間など「明らかに形態から区別できるもの」や「生息地が明らかに異なるもの」「偶産のもの」「発生時期が異なるもの」を除くと、富山県の平野部から丘陵部にかけて生息している可能性のあるものは、「オオツチハンミョウ」「ムラサキオオツチハンミョウ」「ヒメツチハンミョウ」「マルクビツチハンミョウ」の4種だけでした。
触角などは無視して、前胸背板だけで比べました。
オオツチハンミョウ 幅広く、幅よりわずかに長く、側縁のまるみが強く、‥
ムラサキオオツチハンミョウ 狭く、幅より長いか等しい、側縁のまるみが少ない、‥
ヒメツチハンミョウ 幅より長く、細長、中央後で強くくびれる
マルクビツチハンミョウ 横長、(♂)側縁のまるみが強い(♀)背板がほぼ方形、‥
写真のツチハンミョウは、前胸背板が明らかに横長のように思われるので、「マルクビツチハンミョウ」だとしました(合っていればよいのですが‥)。
《マルクビツチハンミョウ? 2024/04/17》
《マルクビツチハンミョウ?(前胸背板が明らかに横長) 2024/04/17》
《マルクビツチハンミョウ? 2024/04/17》
《マルクビツチハンミョウ? 2024/04/17》
※ 『つちはんみょう OIL BEETLE』(舘野鴻・著)
「本は図書館から借りて読み、購入はしない」という原則の例外に買った本です。
私は、子ども用の(科学)図書をよく借りてきます。一般図書には書かれていない生きものの生活情報などが載せられているからです。この本も、最初は図書館から借りてきて、読んで感動した本ですが、どうしてこの本のことを知ったのかすぐには思い出せませんでした。結論は、『日本百名虫』の参考文献として紹介されていた本でした(この本の参考文献は、順次図書館から借りて読むつもりでメモしてあります)。
『日本百名虫』で紹介された「ヒメツチハンミョウ」の紹介分の一部を紹介します。
「64ヒメツチハンミョウー執念の追跡者ー ‥ツチハンミョウは、見た目も生態も奇妙な昆虫である。‥この謎を解き明かした名探偵が、在野の昆虫研究者でもある画家の舘野鴻氏‥。‥8年にも及ぶ膨大な時間を費やして幼虫の行動を追跡し、これまで明らかになっていなかったヒメツチハンミョウの生態の一端を解明することに成功した。‥。」
昆虫など生きものの生活に興味のある方には、是非見ていただいきたいと私も思う本です。
※ 市立図書館から4月20日(土曜日)に借り出してきた本です(妻の借りた本が含まれています。借りた本を返却期限内に読み切れるのかどうか…)。
1 『明けゆく毎日を最後の日と思えー玉村豊男のコラム日記2019~2020ー』(玉村豊男・著)
2 『錆びない生き方』(五木寛之・著)
3 『もっと、京都のいいとこ。』(大橋知沙・著)
4 『90歳になっても、楽しく生きる』(樋口恵子・著)
5 『家事か地獄かー最期まですくっと生き抜く唯一の選択ー』(稲垣えみ子・著)