やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

フユシャク?♂(空港スポーツ緑地/富山市秋ケ島)

2014-02-28 04:27:19 | 昆虫類

何か生きものはいないかと公園の樹木を見て回っていると、サクラの幹に蛾がとまっていました。冬に成虫が見られるフユシャク(冬尺蛾)ではないかと思います。

フユシャクは、冬に成虫が発生するシャクガ科の蛾の総称で、日本では35種が知られているようです。フユシャクの特徴は、
 ① 年1化で、冬季(晩秋~早春)に成虫が発生し、生殖行動を行い、産卵する。
 ② ♀は翅が欠けるか縮小していて飛べない(♂は普通の蛾として翅を持ち飛ぶことができる)。
 ③ 口吻が欠けるか縮小していて食餌を摂らない場合が多い。
ことだそうです。
写真の蛾は、自信がありませんが、シモフリトゲエダシャクではないかと思います。北海道から九州まで分布する普通種で、平地から山地まで産し、平地では2月下旬から3月上旬に出現する早春型で、幼虫はサクラ、クヌギ、コナラなどの葉を食べるようです。
以上は、「日本産フユシャクWEB図鑑」を参考にしました。
http://www.jpmoth.org/~moth-love/fuyusyauzukan/fuyu.html 

 

《サクラの幹にとまっているフユシャク♂? 2014/02/21》 

 

《サクラの幹にとまっているフユシャク♂? 2014/02/21》

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アオダイショウ(幼蛇)(続)(荒川右岸/富山市友杉)

2014-02-25 18:02:15 | 爬虫類

先週残雪の上にアオダイショウの幼蛇を見かけた場所に、もう一度出かけてみました。雪がほとんど溶けた土手の、ほとんど同じ場所にアオダイショウの幼蛇がとぐろを巻いていました。しかし、先週は舌を出し入れしたり、緩慢な動きをしたりしていたのに、今回はまったく動きません。死んでしまっているのかも知れません。http://blog.goo.ne.jp/1948goodspring/e/d245c1548a65aae30b2c993090686c47

《アオダイショウの幼蛇 2014/02/25》

 《アオダイショウの幼蛇 2014/02/25》

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ノウサギ(足跡)(立山天狗平/立山町芦峅寺)

2014-02-22 11:42:13 | 哺乳類

最近、ノウサギがとても少なくなったように感じます。数十年前まで、冬の地元紙には、獲物のノウサギを前にした地元猟友会の記事がいくつも載せられるのがふつうでした。立山でも、室堂平近くまでノウサギの足跡を見かけますが、数は減っているように思います(十数年前の感想です)。

横に2個並んだ大きめの後足に続いて縦に2個の前足の足跡が1セットになったノウサギの足跡は特徴的で、一度覚えると忘れません。 

《立山を背景に続くノウサギの足跡 2001/11/22》

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オコジョ(足跡)(立山室堂平/立山町芦峅寺)

2014-02-21 04:47:23 | 哺乳類

室堂平でオコジョを見かけることは多くありませんが、みくりが池や室堂ターミナル周辺の岩場などでは時々見かけるようです。

前日に新雪の降った朝、室堂平を散歩すると、ふだんあまり見かけたことのないような所にも、オコジョの足跡が残されています。同じイタチ科のテンの足跡を小さくしたような足跡で、真っ白な冬毛のオコジョが尺取虫のように駆ける様子が眼に浮かぶようです。

《新雪に残されたオコジョの足跡 2001/11/22》

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アオダイショウ(幼蛇)(荒川右岸/富山市友杉)

2014-02-19 04:16:48 | 爬虫類

雪の残る荒川の土手に、太めの紐のようなものが横たわっていました。近寄ってみると、アオダイショウの幼蛇でした。少し太陽が出ていましたが気温は低いし(平年より3度ほど低い)、しかも雪の上なのに、日向ぼっこをしているようにみえました。体温が上がらないせいか動きは非常に緩慢で、2時間ほど後にも同じ場所に横たわっていました。

アオダイショウの幼蛇には、マムシに似た褐色の斑紋があります。

《雪の上のアオダイショウ幼蛇 2014/02/18》 

 《雪の上のアオダイショウ幼蛇 2014/02/18》

 《雪の上のアオダイショウ幼蛇 2014/02/18》

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ヒメキマダラヒカゲ(立山弥陀ヶ原/立山町芦峅寺)

2014-02-17 14:44:10 | 昆虫類

ヒメキマダラヒカゲは主に樹林帯に生息するチョウですが、アルペンルート沿いでは弥陀ヶ原など明るい草原のイタドリの花にもやってきています。

立山のチョウについては、『立山の蝶』にわかりやすく紹介されています。

《イタドリの花の蜜を吸うヒメキマダラヒカゲ 2000/08/25》

《立山の蝶を紹介した冊子「立山の蝶」》

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飼いネコ(足跡)

2014-02-15 09:25:04 | 哺乳類

2週続けて太平洋側では大雪が降っていますが、日本海側では気温も低くなく雪もほとんど降っていません。早朝、犬の散歩に出かけると、ネコの足跡が雪の上に残っていました。気温が高く、雪が解けかかっているので、残念ながら足跡は明瞭ではありません。

ネコの足跡は4つの指球があり、イヌの足跡と似ていますが、ふつうは爪跡が残らないので見分けられます(下の写真は、比較するためネコの足跡の横にイヌの足跡をつけたものです)。

《飼いネコの足跡(赤丸内、右横は飼いイヌの足跡 2014/02/15》

《(右から左方向に歩く)飼いネコの歩行パターン 2014/02/15》 

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ツキノワグマ(熊棚)(立山ブナ坂/立山町芦峅寺)

2014-02-13 08:35:16 | 哺乳類

昔、といっても3~40年前くらいまで、雷鳥沢や剣沢など高山帯にあるキャンプ場の残飯目当てにツキノワグマがしばしば現れていました。環境保全意識の高まりのなかゴミ持ち帰り運動の成果もあり、キャンプ場を荒らすツキノワグマのことはあまり聞かなくなりましたが、ときどきは室堂平周辺や稜線付近でも目撃されていました。しかし、ツキノワグマはもともと冷温帯広葉樹林(ブナ林)の生きものです。

立山では、ブナ坂からブナ平のかけてブナ林が広がっています。このあたりのブナやミズナラの高木には、ツキノワグマが座り込んで木の実を食べた熊棚が残されています。

《ブナ坂のブナに残された熊棚 2001/05/07》 

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キツネ(足跡)(立山室堂平/立山町芦峅寺)

2014-02-11 11:48:17 | 哺乳類

春から大勢の観光客で賑わってきた立山も、鮮やかな紅葉があっという間に終わると、雪におおわれた静かな自然が戻ってきます。

晴れ間をみてスノーシューで散策すると、新雪の上には雪がなかったときには気付くことができなかったいろいろな生き物の動き回る様子が、足跡などとなって残されています。

室堂平でよく目にする足跡に、キツネの足跡があります。下の写真のキツネは、枯草の根元にネズミか何かの気配を感じて、雪を掘って探したようです。

《キツネの足跡 1999/11/10》

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ヤマネ(死体)(立山天狗平/立山町芦峅寺)

2014-02-10 04:22:47 | 哺乳類

ヤマネは、背中の暗褐色の縦縞が特徴の小さなげっ歯類です。しばしば山小屋や巣箱で冬眠や営巣することが知られており、下の写真のヤマネは、天狗平山荘の押し入れで死んでいたものだったと思います。

《山小屋の押し入れで死んでいたヤマネ 1999/09/19》

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カオジロトンボ♂(立山弥陀ヶ原/立山町芦峅寺)

2014-02-09 06:42:34 | 昆虫類

池塘の点在する弥陀ヶ原を代表するトンボの一つが、カオジロトンボです。全身が黒っぽいトンボで、名前のように額が白く、成熟した♂には暗赤色の紋があります。 

《池塘のそばのイワイチョウの葉にとまるカオジロトンボ♂ 2000/07/29》

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キベリタテハ(立山天狗平/立山町芦峅寺)

2014-02-07 17:27:32 | 昆虫類

天狗平や室堂平の遊歩道で、翅を広げてとまるキベリタテハを時々見かけます。人の気配に敏感で、なかなか近づかせてくれません。幼虫の食樹はダケカンバやドロノキなどなので、発生している場所はもう少し標高の低い場所だと思います。

《キベリタテハ 1999/08/30》

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アサギマダラ(立山弥陀ヶ原/立山町芦峅寺)

2014-02-06 16:48:48 | 昆虫類

アサギマダラは、春に南西諸島や本土の暖地などで羽化した成虫が北へと移動し、夏に本土で羽化した成虫が秋には南西諸島などに南下することが知られています。

立山でも、弥陀ヶ原の国民宿舎展望立山荘の周辺などでは、年によっては数多くのアサギマダラを見かけることがあります。 

《アサギマダラ 1999/08/04》

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コヒョウモン(立山弥陀ヶ原/立山町芦峅寺)

2014-02-05 09:39:03 | 昆虫類

8月ごろから、弥陀ヶ原を中心によく見かけるチョウにコヒョウモンがいます。

コヒョウモンはヒョウモンチョウ(ナミヒョウモン)ととてもよく似ていますが、弥陀ヶ原に生息しているのはコヒョウモンだそうです。コヒョウモンの幼虫はオニシモツケを好むようですが、オニシモツケは弥陀ヶ原ではそれほど見かけないのに対して、ヒョウモンチョウの幼虫が好むとされるワレモコウ(ナガボノアカワレモコウ)は至るところで見かけます。

《コヒョウモン 2001/08/03》

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クモマベニヒカゲ(立山天狗平/立山町芦峅寺)

2014-02-04 05:27:00 | 昆虫類

昨日ベニヒカゲを紹介したので、今回はクモマベニヒカゲをとりあげます。写真のクモマベニヒカゲには、撮影日付の記載がありませんが、1998年から2001年の間だと思います。

ベニヒカゲと微妙に生息環境が異なるようで、また、ベニヒカゲのように多くは見られません。写真のクモマベニヒカゲは、立山のチョウに詳しいO氏に教えてもらって天狗平で写したものです。

《クモマベニヒカゲ 》

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