ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『マイ・ボディガード』

2004-12-20 23:14:00 | 映画
『マイ・ボディガード』と聞いて、ケビン・コスナーの『ボディガード』を想像してはいけない。
冷酷なボディガードが純粋な少女と出会い、心を開いていく。というのは序盤の話。ダコタ・ファニング演じるピタが誘拐されてからあとは、デンゼル・ワシントンのボディガードによる凄まじい復讐劇に180度変わる。
その誘拐組織のたどり方はサスペンスそのものだが、ナイフや銃、爆発物、様々なものによる目を覆いたくなるぐらいの復讐は、画面が何度もフラッシュしたり、激しく揺らしたりという映像効果と重なって、感覚的にその場を逃げ出したくなるぐらいだった。

タイトルは原題の「Man On Fire」で良かったのでは、と。そうすれば、もう少し覚悟して観られたのに。

ER8-10「クリスマスはわが家で」I’LL BE HOME FOR CHRISTMAS

2004-12-20 11:31:34 | ER緊急救命室
ベントンがERを去る。

リースの養育権を巡る裁判で、このままでは勝てないと思ったベントンは、自分の勤務時間を減らしてもらうように、ロマノに直談判する。しかし、夜勤について折り合いが合わず、ベントンはカウンティを辞める決意をする。

初期のベントンからすれば、息子と一緒にいたいから辞めるなんて考えられもしなかった。だが、リースの誕生後、彼の人生の目的は、名声から家族というものにシフトしていった。それを決定づけたのは、リースの母親カーラが亡くなったことだろう。もう育てられるのは自分しかいないのだと気づいたのだ。その優しさが、早く目覚めていれば、ガントの死は無かったのではないかと考えると、悔やまれる。

最後の手術で、元恋人のエリザベスが「皆尊敬している、すばらしい外科医よ」と声をかけた。例え別れても、こういう尊敬の念を持ち続けていられるのは、いいなあと思った。来週から、オープニングの最後で空手ガッツポーズを決めるベントンを見られなくなるのは寂しい。ERメンバーから少し離れて冷静に物を見ていた眼差し。忘れられないキャラクターだ。