静 夜 思

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≪ 再び 丸山議員の件 ≫  暴言・失言議員を抱えるので ”発言故の辞職”を前例にしたくない政党がある?

2019-05-17 08:41:42 | 時評
★ 丸山穂高議員の辞職勧告決議案 維新、立憲に協力要請 https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190516/k00/00m/010/245000c?fm=mnm
 本件の推移を私は注視している。何故なら、これまでも触れているように、此の発言は他の暴言や失言の底にある「軽率さ」や「蔑視/差別意識」とは
 本質的に異次元な問題を秘めているからだ。 
 ”本質的に異次元な問題”とは? そう、現行憲法の平和主義理念を否定する思想に同議員の発言が根差している点だ。
 ← これが今も彼の確信的思想なのか不明だが、「言論の自由」を振りかざしているところを見ると、違憲発言だという認識を抱いて居ない事はいえそうだ。

  加えて、この憲法理念に反する内容そのものを指摘し咎める声がどの政党からも(少なくとも報道上では)聞こえてこない。 何故だ? 
  私が丸山議員自身の国会議員適性以上に深く憂えているのは、与党に限らず、他の野党全体も含めた政党の沈黙だ。


▽ 安倍内閣で、そして過去の数々の内閣で、失言・暴言を犯し、辞任に追い込まれた大臣は、枚挙に暇ない。だが、大臣職を辞めることになっても、国会議員の
  身分までは失わない。ロッキード疑惑で刑事告発された故田中首相の例が端的な例だが、刑事事件がらみでない限り、暴言や失言で国会議員は辞めなくても
  良い慣行だ。それに、国会議員に対する『リコール制度』もないので、国会議員は刑事犯罪加担または健康上の障害でない限り、何をやろうが言おうが、
  居座れるし、国民には止めさせる手段が無い。 では次の選挙で落としたら? 言うのは簡単だが、誘導利益絡みの後援会さえ握れば選挙で落ちることも無い。

▲ 麻生太郎が何度も平然とナチスやワイマール憲法を引き合いに出す反デモクラシー或は議会主義への嘲笑、男女差別的発言を繰り返そうが、身分喪失には繋がら
  ない。麻生氏はそれを踏まえたうえで確信犯的に同種の発言を平気の平左でぶち上げている。それゆえ、自民党は丸山議員の”発言”を理由に辞職勧告など賛成
  できるわけがない。 
   公明党には私が記憶する限り、失言・暴言で咎められた議員は居なかったが、何故、看過できぬ違憲発言だとの視点から丸山発言を捉えようとしないのか?
  また、辞職勧告決議案提出の動きに沈黙を続けるのか??? 政権与党を続けたいので、自民党の機嫌を損ねたくない一心からか?  答えは、イエスだろ。
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