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ニーチェの言葉『神は死せり』日本人としてどう考えるかⅨ

2013年08月10日 | 歴史
 NHKの社員だった知人が、ある日思い立って牧師に転身してしまいました。彼は「私はサラリーマンである」を否定して次の段階へステップしたのです。
これが人間の自由なのです。この国を守るために我々は志願兵を選択するような時代が来るかも知れません。その時に我々、その子供、孫達が志願兵を選ぶ。
そういうことが人間の自由なのです。
 湾岸戦争の時に私は「日本はアメリカに負けた」と思いました。日本人がすっかり忘れていたあの感覚です。進んで志願していった人達が今のアメリカにいたのです。
家々に黄色いリボンが結ばれました。地雷を踏んで死んだ兵士が多数いました。
アメリカ大使館に勤めている親類の言うには、

「あのとき大使館にいた若いアメリカの男性は皆続々と志願していった。最低限の事務官を残して大使館は空っぽになった」。

これを聞いて「ああ、日本は負けた…」と思いました。日本はどうにもならないところに来ていると思ったのです。これが人間は自由であると言うことなのです。
日本の社会生活の中でこう言った話が出るでしょうか。会社でその話題が出ることはおそらくないでしょう。愛国憂国の人々は日本では沈黙しているからです。
口が裂けてもそれは言えないでしょう。言ったら最後、相手にされなくなるからです。会社では孤独となります。
みんなと口を合わせてリベラルっぽいことを言っていれば楽ですから。しかしそれは自由ではありません。人間が自由であると言うことはきついことなのです。
自由は責任に裏打ちされています。日本は侵略国家で罪を認めて頭を垂れている方が楽なのです。乞食の自由、これはは真の自由ではありません。
私はGHQに焚書処分にされた戦前戦後の7000冊の書籍を解説するシリーズ「焚書図書開封」を執筆しています。
これはやらなければいけないと思うからやっている仕事です。この仕事によって文学の高見に到達できるわけでもないので正直つらいのです。
できればこの仕事をどなたかに譲りたいのですが、それでもそれをやり続けるのは乞食の自由に浸っていたくないからにすぎません。
自分が主体となること、けっして世間一般の通念に晒されないことです。みな自分の意見を言っているようで結局新聞の意見を口走っているだけです。
”朝日”の言うことに反対で”産経”の言うことならいいのですか。原発、アメリカべったり、アメリカに対して距離感がないじゃありませんか。
結局はマスメディアが持っている世界観に支配されているだけなのです。それをハイデッガーはマン(人、世人)といいました。
もう一度ツアラーツーストラを思い出してほしいのです。
「向こう側に”渡る途中”に我々は生きているのであって、渡りきって向こう側に行くのも危険、止まってしまうのも危険、後ろを振り返ってみるのも危険、
 おののいて立ちすくむのも危険。その中の角でいることが人間の生きると言うことだ。」
誰かが決めた善悪の尺度に従って善を選ぶのなら、それは不自由なのです。
悪をも選ぶ可能性、ひょっとすると転落するかも知れない可能性、その中で自分の意思で選択する、之が自由であります。
自由は重荷であり、苦しい負担であり、責務と同じ概念です。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
8月の予定:8月12日(月)までカレンダー通りの通常営業。8月13日(火)、8月14日(水)、8月15日(木)の3日間はお盆休みを頂きます。
この間のホテルサービスは可能です。
ただし受付時間を朝9時と夕7時の2回のみとさせていただきます。
8月16日(金)からは通常営業いたします。





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