安城市緑町 ミドリペットクリニック0566-77-6047

目標毎日更新
動物病院の日常、広報、呟き
午前9:00-12:00 午後4:00-7:00
休診:日曜祭日、水午後

民俗情報工学ⅢⅩⅨ

2022年06月30日 | 歴史
 鍋島藩は鍋島焼き貿易で儲けた資金を技術投資に使いました。
機関車の技術を西洋から学んで模型を作り、めがねを作り、
からくりや儀兵衛が登場しました。元々は久留米かすり、織機を作っていました。
その後時計を作る事から始まり、機械仕掛けの様々なものを生み出します。
蘭学を学ぶために京都などを転々とします。
その中で蘭学の学校ができ、(株)東芝となっていきました。
幕末当時鍋島藩は軍事技術では薩摩藩よりも優れていたといわれます。
鍋島藩は平戸など大きな船が入ってくる港が近くにあったことが
発展の要因となったといわれます。

ハリスは日本人の良さを分かりつつも、
西洋の害悪も持ち込んでしまったその将来を憂いていました。

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民俗情報工学ⅢⅩⅧ

2022年06月29日 | 歴史
 開国直前になると鍋島藩精錬方が生まれます。
有田焼の一種である、鍋島焼きが世界的にブームになっていきます。
「番長皿屋敷」で描かれているようにお皿一枚でも人の命以上の価値がある時代です。
有田焼は堅くてなかなか割れないので重宝がられました。
それが海外に出て行くときに包まれた紙に浮世絵版画が利用されました。
それが浮世絵が世界中に広がるきっかけとなったのです。

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民俗情報工学ⅢⅩⅦ

2022年06月28日 | 歴史
時代は進んで幕末のタウンゼント・ハリス。
「我々が推し進めてきた日本の開国が果たしてこの国のためになるのであろうか」

「日本人の生活様式、日本人のたたずまいを見てきて喜望峰以東、
初めて私は進化した人たちのあり方を見た。盗みをしない。清潔である。道具がすばらしい。細かい道具がたくさんある。器用である。そういったものは将来日本の技術となるだろう。
日本が世界に開いていった時に日本は恐ろしい国になるかもしれない」

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民俗情報工学ⅢⅩⅥ

2022年06月27日 | 歴史
 遠藤周作の小説「沈黙」という宣教師を題材にした小説があります。
その映画版の最後に
井上代官「日本人が見ている神はゼウスではなく大日だ」という台詞があります。

どんなにゼウスを唱えても結局日本人は大日(天照大神)しか見ていなかった。
自然しか見ていなかった。自然界にある神々しか見ていなかった。
そこで日本人の理性とつながります。
自然の摂理を教えてくれるかどうかが渡来人に対する信用につながっているのです。

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民俗情報工学ⅢⅩⅤ

2022年06月26日 | 歴史
 その結果、日本人は西洋人たちを受け入れていきます。
孤児院が作られました。神学校、病院も作られました。外科手術も行われました。

 ザビエルの映画作成の手伝いで資料集めのために九州の教会を巡りました。
そこで聞いた話です。
「日本人が歴史的に学んでいる以上に
宣教師は日本に様々な技術や学問を持ち込みました。
それを隠れキリシタンたちは彼らから学んでいました。
どちらかというとキリスト教に信望したのではなく、
実は彼らの持ってきた学問に非常に関心を持っていたのです」

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民俗情報工学ⅢⅩⅣ

2022年06月25日 | 歴史
 ここでいう”理性”とは今でいう感性理性ではなく
理(ことわり)の意味が強いとお考えください。自然の”理”という意味です。
実際に宣教師たちが自然科学的な学問が彼らの中ではすでにあり、
その話をしていると日本人がたくさん寄ってきて質問を始めます。
「その筒は何か?」、「磁石って何?」楽しそうに聞いてきます。
ザビエルらはその様子をバチカンへの書簡に残しています。

「この国の人たちは自然科学にとても関心を持っています。
長老のいうことはみんな聞く。星がどういう意味を持っているのか。太陽と月に関係。
彼らが思っている事と西洋人の考えが同じだったり、
それを上回る考えだったときものすごく大喜びをして西洋人を称えてくれます」

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民俗情報工学ⅢⅩⅢ

2022年06月24日 | 歴史
日本にやってきた宣教師、フランシスコザビエル。
なぜ彼は日本に来たのでしょう。

彼の書簡に薩摩藩の武士、あんじろうが登場します。
彼は人を殺してしまいました。彼は武士だったので咎められることもないはずです。
しかし彼は自責の念に駆られて日本を飛び出し諸国を旅しました。
そこで様々な外国人と会います。彼は日本人との違いに気づきます。
ザビエルもあんじろうに会ったとき
「私が日本に行って宣教したら信者を獲得できると思うか」と尋ねました。
あんじろうは長く沈黙の後に「半年くらいあなたたちの様子を見るでしょう。
その後よく考えた上で判断するでしょう。日本人は理性によってのみ導かれるから」

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民俗情報工学ⅢⅩⅡ

2022年06月23日 | 動物病院
 トマスイン・モース宣教師、「この国の過去の泉は深い。
太鼓と笛の音に酔い、太古の神秘のうちに沈む。
測鉛(水深を測るおもり)を下ろし時の深さを測る。私自身の深さを測る」。

 この国は深い国である。歴史も長い。深さというものを感じる。
他の外国人も同様なことをいっています。日本人が葬儀の時に見せる顔を思います。
日本以外の国では大変大きな声で泣いたり、泣き役を雇ったりします。
日本人は非常に悲しみを堪えることが良しとされます。取り乱すことを見せません。
このことが興味深いです。そこに人間の深さを感じるからです。

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民俗情報工学ⅢⅩⅠ

2022年06月22日 | 動物病院
 日本人にとって狼は畑を荒らすイノシシ、鹿をやっつけてくれるヒーローだったのです。
狼、オオカミ、大いなる神様でありました。
食生活、外環境から文化のあり方が全く変わってしまうのです。
なぜ日本人は肉食にこだわりすぎずおだやかに周囲にあるものを食べてきたのでしょうか。
そこには日本人の哲学、ありとあらゆるものに神々が宿っているという考え方があります。
だからほんの少しいただいて、お返しする必要があると思います。
頂いた部分は返さなくてはいけません。
そういう価値観の中に政(まつりごと)が生まれてきます。
そういう生活を、渡来してきた外国人が見たのでしょう。どう思ったのでしょう。

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民俗情報工学ⅢⅩ

2022年06月21日 | 歴史
昔の日本を外から見たらどう見えたのか、考えてみましょう。
日本人が外国人と大きく違う点、それは食べ物です。
日本人は植物食に近い雑食です。肉をあまり食べませんでした。
西洋人は肉をよく食べます。狼は日本人にとっては良い獣でした。
一方西洋人にとっては悪い獣でした。それは彼らが食べる獣を襲うからです。

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民俗情報工学ⅡⅩⅨ

2022年06月20日 | 歴史
アイヌの人が話してくれたことで、狼、人、熊、それぞれ共存は難しくなりつつあります。
西洋人が日本人にもたらしたあり得ない”情報”。
この”情報”によって狼や熊がどんどんいなくなりました。“情報”とは狂犬病のことです。

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民俗情報工学ⅡⅩⅧ

2022年06月19日 | 歴史
 一方狼の話はどうでしょう。
狼は漢字でけものへんに良いと書きます。狼は角がありません。人を襲うことはしません。
山の奥にいて自分たちの居場所、野生動物の居場所を管理している存在です。
山中のイノシシが増えすぎたとか鹿が増えたとかいう場合に、
狼が補食して調節をしてくれます。
山師の話では狼は胃袋だけを食べて他は残すといわれています。
狼と鹿の違いは鹿は草を食べます。狼は肉食メインの雑食です。
でも狼は草木を消化する酵素を持っていません。
鹿の胃袋を食べることで繊維質を保っているようです。
狼は殺した鹿を無駄にしません。残った肉は人の軒先に置いくれたものとされます。
だから狼は大いなる神と呼ばれました。

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民俗情報工学ⅡⅩⅦ

2022年06月18日 | 歴史
 熊はなぜ神だったのでしょう。
熊は大変な広範囲を歩き回ります。しかも走ると車では追いつけないほど早いのです。
森の中を100メートル7秒で走るといわれています。
主に木の実を食べて肉食はわずかです。
糞をして広範囲を移動するので種子をまいて森を作っている存在なのです。
それが重要な熊の役割でもあります。森をはぐくんでくれる存在です。
それを神のように扱ったのが我々の祖先です。

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民俗情報工学ⅡⅩⅥ

2022年06月17日 | 歴史
 みずみずしいものと人間の身体の境界もだんだん危うくなってきます。昔、境界を祀ることが大変重要視されました。
神祭り、まつりごと。境界を越えてやってくるもの、それが神です。
”熊”という漢字、「向こうの山に月が出て、ひが出てひが出てクマが出た♪」というCMが昔ありましたね。
熊という漢字には下に列火が付きます。列火を取ると”能”です。これはのう、あたう、わざ、など多くの訓読みがあります。
神が降りてくるものが能です。象形文字としての”熊”はクマが上を向いて口を開けている様子から作られています。
日本に入ってきたときに「あたう」という訓を当てました。与えられている、機能、神の力が与えられているという意味です。
能力のある人を「あの人は能がある」といいますね。能は神が降りてくるその場所、境界を示すのです。
日本の古典芸術の能も境界を表します。神が降りてくる神社ではなく能舞台なのです。
人に対してあの世のものが何か伝えたいときに降りてくる場所です。
亡者、生霊、死んだはずの人が出てきたり、境界から外は脅かしてはいけない場所です。
森は見える境界であり、見えない境界とは、この”時間”は絶対にそこに行ってはいけない、
つまり野生動物が活性化している時間帯だったり、そう決められていました。

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民俗情報工学ⅡⅩⅤ

2022年06月16日 | 歴史
 一方、水を体の中に蓄えられない状態をしなびるといいます。これは言い換えると老いるということと同じです。
その結果が死ぬとうことになります。しなびる、死ぬ、死ぬと死に水をとるとつながっていきます。
これは体の中から水がなくなることを表しているのです。日本人の自然観、体の中から水がなくなることは即ち死ぬということです。
 日本人は森の民族といわれます。森の中には我々を生かしうる様々なものがあると考えられています。
森と人々との境界に神社やお墓がよく作られます。この境界を隈(クマ)といいます。
境界を守るものが熊(クマ)、熊は人里にはめったに降りてこない存在です。熊も隈も、境界を表します。
これは自然界と人間界の境界を重要視したということなのです。めったなことでそれを超えてはいけないという戒めでもあるのです。
アイヌは熊を神として重視しています。狼とか鹿とか野生動物と人間はお互いに脅かしてはいけないという戒めです。
人間の文明が発展する中でその境界が曖昧になってきました。それはお互い生きることが大変になることを示唆しているのです。

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