世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅨⅩⅠ

　ところが4千メートル級の土地で暮らし向きは楽ではないからモンゴルの版図に取り入れただけとなりました。
その後チベットの側からモンゴルとネゴシエーションするために使者を派遣することになりました。
それがチベット族のサキャ派と呼ばれる人々でした。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅨⅩ

　チベットはシナとは全く異なります。
日本の聖徳太子の時代から文字があり、仏教を取り入れ長い文明を築いてきました。
でもチベットは国土のほとんどは辺境にあり、少なくとも豊かな土地とは言い難いのです。
モンゴル帝国の時代にチベットはあっという間に組み込まれてしまいました。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅨ

　アジアにおいては力のある日本人こそが真実を発表して虐げられたチベット人を救うべきだと思います。
なんでシナ人の意見を優先して日本自体をも非難したがる日本人が多いのでしょう。
そんな日本人は精神において日本人で無いのかもしれませんね。
やはり正義は重要で、弱い者いじめはダメだというのがりっぱな人間ではないでしょうか。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅧ

　シナ人は真実と虚実の区別をつけることに価値を見出す人たちではなく、
どうしたら生き残れるかどうしたら相手に勝てるかが生きていく上での価値基準なのです。
価値観が全く違います。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅦ

　モンゴルとチベットの関係はどうなっているのでしょうか？。

シナ「チベットは中国だ」、「昔からチベットは黄帝の子孫で中華民族であり、その後祖国に復帰したのだ」。

これらはみんな嘘八百です。よくもこんなうそを言い続けられるものです。
日本人でさえもシナ人の言うことは嘘ばかりだということが分かっていながら彼らの意見を取り上げる方が多くいます。
力の強い者の意見は嘘でも従うというのは全く下劣な態度ではないでしょうか。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅤ

　モンゴルの独自文化のおかげで君主と奥様が同じ高さの玉座に座る絵が多く残されています。
これは歴史家から見ればありがたくてしょうがないことです。
モンゴルではけっして女性の地位は低くなかった証拠になったのです。
　結局インドにムガール朝ができたわけは
中央アジアの遊牧民が軍事力が強かったからインドに入って行った結果だったのです。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅣ

　イスラム教徒なのに東アジアの文明を取り入れてしまって挿絵としてたくさん描くことになりました。
これは原理主義の人たちからすれば許しがたいことです。
モンゴル風イスラム主義は独自の方向性を持つようになっていきました。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅢ

　ところがモンゴル人がイスラム教に入るとみんなせっせと人物画を描きました。
イスラムのミニアチュール（細密画）として、特にインドのムガール朝にはきれいな絵がたくさん残っています。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅡ

　バーブルはたくさん肖像画が残っています。美男子でスマートでとてもおしゃれです。
イスラム教では本当は人間の肖像を描いてはいけないとされています。
神様や人、動物の姿を描いてはいけないのです。原理主義者ならそんな絵は破壊してしまうでしょう。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩⅠ

　ある日戦争に負けて神様に禁酒を誓います。
「どうか戦争に勝たせてください…」、
その後死ぬまでバーブルは酒を飲みませんでした。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅧⅩ

　それでもサマルカンドに帰れないと嘆きます。
たまたまヘラートに行って親戚従姉弟に誘われて試しに酒を少し飲んでみました。
そこですっかり大の酒好きになってしまいます。それからバーブルは酒を飲み続けます。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅦⅩⅨ

　バーブルは大変優秀な君主で間野英二氏が彼の回想録をチャガタイトルコ語から日本語に全て訳して出版しています。
回想録は自分がどのように結婚して過ごしたか、結婚したすぐに男の子を好きになってとても心が揺れた話。
ティムール族は遊牧民でイスラム教徒なのに酒を飲むし宴会も多い。
バーブルは敬虔なイスラム教徒で酒は飲まないように我慢し続けた話。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅦⅩⅧ

　バーブルが逃げ延びたアフガニスタンは貧しい土地です。一族を養うのは無理でした。
カイバル峠を超えて北インドに入ります。北インドは降りて来た遊牧騎馬民族に比べたら軍事力としてはやや劣ります。
あっという間にバーブル達に占領されてしまいます。
それまではアフガニスタンで成立した王朝が北インドに存在しましたが、消えてしまいました。
まさに北からの玉突き占領合戦です。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅦⅩⅦ

　バーブルは追われて南下、アフガニスタンまで行きます。そこで復活戦を仕掛けますが敗北してしまいます。
中央アジアのサマルカンドが恋しくて恋しくて、
回想録で自分の生まれたサマルカンドの美しさを素晴らしさを愛しさをたくさん書き残しましたが結局帰れませんでした。

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世界史の始まり モンゴルを学ぼうCⅦⅩⅥ

　しかし北から別のチンギスハンの長男（ロシアを支配していた）ジョチ家のウズベクという人たちが流入してきて
バーブルは追い出されてしまいます。何度も戦争して抵抗しますが、
元々バーブルたちは中央アジアの都市文化になじんで町に住んでおいしいもの食べて詩を詠んで暮らしていました。
北の草原から来た素朴で野蛮な遊牧民にはとてもかないません、親戚ですけどね。

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