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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅶ

2013年01月31日 | 政治経済
 ドイツのシナリオを日本で行うには、エネルギー需要的にもコスト的にも無理があるのです。真似しようというのは愚かな選択としか思えません。
日本の3つのシナリオ、原子力0、15、25%はいずれも実現不可能な前提に立っています。
2030年の再生可能電力が30~35%が前提になっています。
このためには、15の場合太陽6300万kw、風力3500万kw。
0の場合太陽6800万kw、風力5100万kw。現在の20倍前後の量です。それができるという検証は全くありません。
「官僚が言っているから大丈夫」と発言した環境に詳しい女性政治家がいましたが、検証はされていないのです。地熱も小水力も全てが同様です。
これが「できる」から0、15、25のどれが良いのかを聞いているのです。
コジェネ普及を15%に上げるのはどうでしょう。これは熱と電気両方を作るシステムです。熱需要の多いところは両方作れば効率は良いのです。
現在日本は3%の普及率です。つまり5倍にする前提で話が進みます。現時点で産業界の熱を作るところはめいっぱいコジェネはやってきています。
すでに2007年から横ばいで伸び代がありません。地域暖房はどうでしょう。デンマーク、オランダ、ドイツ北部とか、日本ではスカイツリーが有名です。
その他はありません。仙台から北が候補となるでしょう。人口集中とパイプラインが必須の技術です。日本には大都市にしか都市ガスパイプラインがありません。
横浜の郊外とか未だにプロパンガスが多いのです。そんなところでコジェネはできません。パイプラインから作らねばいけないのです。
LNG、今日本は8000万トン、世界の1/3ほどを輸入しています。今後2000~3000万㌧増えたらどうするか目処がありません。
GDPの1%の伸張係数で計算しています。そこから省エネで2割の最終エネルギー消費量を減らしています。この時点で貧しくなることが前提なのです。
「日本を貧しくします」とは言えないので住宅の断熱化、高性能給湯器、全戸に5000万台、経費は80兆円かかります。原子力0なら100兆円だそうです。
それができるのでしょうか。そんなお金を出せるのは日銀くらいでしょう。政府も産業界もやり尽くして出せません。
行き着くところ民生、家庭にかかってくるのです。個人が80兆円、住宅の断熱化のために金が出せるでしょうか。
1兆円在れば原子力の安全を図れるのです。これらを前提にして数字を出して国民に選択を強いているのが現在なのです。

 化石燃料のないフランス並みに日本はなるべきだと考えれば原子力は80%でしょう。
仙谷元官房長官が発言したとおり「脱原発は集団自殺だ」。こんな事をやる必要は全くありません。放射能は絶対悪で原発が危険だというのが間違っています。
危険ではなかったことが今回の地震で証明されました。アリソン博士もそれを確信しました。マグネチュード9など世界中でどこにも来たことはありません。
アリソン博士によると原子力は火力に比べ廃棄物の量は1/1万です。環境論者は何故それを指摘しないのでしょうか。
原子力の高レベル核廃棄物は量はとても少ないのです。少しでも漏れたらいけないと過剰に騒いでいるのが現代社会です。
ウォールスリートジャーナルが昨年3月以後、「原発がそんなに危険か?」という特集記事を出しました。
事故率において、特に石炭の場合中国だけで2010年炭鉱事故の死者が2000人、世界中なら4,5千人になるでしょう。
原発は世界中で発電所自身でもウラン鉱でも一人の死者もありませんでした。
1twhあたりの発電量で見た場合、化石燃料は(WHOはこの場合ガスを中心に見ているようですが、空気汚染による死者を30%と推定しています)死者21人。
原子力は0.03人、約1/1000です。太陽光でも原子力の15倍です。原子力は圧倒的に安全なのです。

 核エネルギー技術を持った国で核0宣言したのはドイツとイタリア、スイスです。重要であると認識しているのはアメリカ中国です。
スイスを除けば第二次大戦の戦勝国と敗戦国に分かれている事に気付きます。
イタリアもドイツも戦勝国にいろいろな形でネガティブキャンペーンを打たれて国民も知らずに心理操作されています。
世界大戦の大きな原因はエネルギー問題です。歴史上近代で人口爆発が起きたのは科学の発展があったからです。
火力の時代の初め、世界人口は9億人でした。現在は人口爆発が起こって70億です。その人口を維持するためにどれだけのエネルギーが毎日使われているでしょうか。
世界の化石燃料生産量は2017年をピークに低下していくという予想があり、2020~30年に化石燃料のない日本はどうなるのでしょうか。
核の重要さはエネルギーとして、さらに国防として重要です。このことは戦勝国は全て分かっています。敗戦国の日本もかなり分かっています。
しかし、左翼政権が生まれ、徹底的なネガティブキャンペーンが張られてしまいました。ここで踏ん張らないと。永久に自主独立は失われます。
他国によって運命を左右されることになります。

 反核運動側の立場から言うと「原子力は死んだ人は少ないが少しでも漏れたら終わりで、人類滅亡。そんなリスクは管理できない」という前提で考えています。
エネルギーを外国に握られている事実は原子力も同様で、日米原子力協定や、IAEAの核物質管理査察等で日本だけでどうにかなる問題でもありません。
ウラン自体もほぼ輸入品です。リサイクルをして核廃棄物を小さくして廃棄するスペースを減らす事は大変重要なのです。
しかし反核運動側はすでに山ほどある廃棄物をどうするのかを考えずにリサイクルさえも反対します。
六ヶ所村でコンパクトにされた廃棄物の事実を確認して彼らは納得するが、それは原発再稼働することだとわかっていません。彼らはディテールを理解していません。
また、国内で原発を止めても韓国中国の原発があります。中国の四川大地震の時、核兵器貯蔵庫が相当のダメージを受けました。政府は何も情報は出していません。
人が死んだらしいが村ごと、原子炉ごと埋められてしまったのです。東電など比較にならない隠蔽体質です。
反核の体制を作るのなら東アジア全体の非核化を考えないと問題解決になりません。それは不可能なことでしょう。
常識的に核とつきあっていくしか方法はないのです。

 我々は原発容認と反原発のシーソーに乗って右往左往しています。経産省はどっちに転ぼうが痛みはありません。
彼らにとって原発でも再生可能エネルギーでも良いのです。見方によっては原発止めても彼らは焼け太りになるかもしれません。
現実性の非常に低いオプションの中でもいろいろな政策を打っていけます。予算も付けられます。
そういった選択ばかりを国民に提示するのは非常におかしいと思います。

 エネルギー政策が問題にも関わらず現在国家戦略室のブレインは環境省です。その裏には国立環境研究所です。
そこでは風力発電は2年前の委託調査結果が1千万kwしか無理だと出ています。しかし誰もそれに注目しません。
経産省内は原子力の重要性を主張すると「原子力村!」ということで外されてしまいます。

 こういったでたらめなエネルギー政策を推進して誰が得するというのでしょうか。国内にも国外にも得する勢力があるのです。
それは当分の間は国外石油メジャーです。周辺諸国は間違いなくありがたいでしょう。
デフレ円高が続けばアメリカも中国も輸出ができるため、このエネルギー政策も国内に得する人達がいるということです。
これは国防政策にも通じます。50年代からの反核運動はパーシングミサイル配備に対する抵抗として世界的にソ連が主導しました。
日本国内で今起きている事象も日本国内に核兵器配備の流れを作りたくないグループは考えるでしょう。
大飯原発でテロが行われて事故を起こします。そこからマスコミは原発危険アピールをします。
日本のエネルギーを根絶やしにされる可能性がそこにあります。

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2月11日(月)建国記念の日のため、病院お休みです。
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クッシングの併発を疑っている糖尿のトイプーさん

2013年01月30日 | 動物病院

ぐったりしてケトン体や黄疸も出て血糖の安定化に苦労した子です。
点滴ルートから蓄膿を起こすなど感染に弱く、毛が薄くポットベリー。
そこでクッシング併発を疑っているのですが血液検査とエコーでは微妙。
そのうち血糖が安定化してきたのでコストの問題もあり、クッシングは様子を見ることになりました。
食欲も体重も上昇中。ご注意ご注意。
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営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
フィラリアの予防を開始しましょう。
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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅵ

2013年01月29日 | 政治経済
 化石燃料と再生可能エネルギーに関して、この二つについて日本人として生きていくために必須の基本知識を確認したいと思います。
化石燃料は「石油生産ピーク」に関して、経産省基本問題委員会25人の委員が誰も発言していません。オーストラリア政府が昨年出したレポートから引用します。
オーストラリアを初め、一般的に資源国はこういった情報は外に出したがりません。OPECは自国の埋蔵量すら出しません。
そういう意味でオーストラリアのこの情報は大変貴重です。在来型とは陸上地下から噴出するものをいいます。深海由来型、非在来型はシェールオイルなどです。
2010年代に在来型はピークが来ます。2017年には3つ合わせてもピークが来きます。2050年には3つ合計がピークの半分ほどになります。2100年には15%になります。
これを知ったら不安にならない人はいないでしょう。委員会25人にはエネルギーの専門家がいません。電力会社、ガス会社、鉱山会社もいません。
そもそもメンバーの選定におかしいおかしなところがあります。経済学者、環境学者飯田哲成さんとかはたくさんいらっっしゃいます。
考えたくない情報には触れないような傾向にあるのではないかという疑いを持ちます。
次にシェールガスの問題を考えます。アメリカはこれで革命的だとか日本は救われるとかいわれています。在来型と非在来型は区別しなければいけません。
在来型は砂岩層に存在します。ここは空域が多く、ガスや石油が移動しやすい場所です。石灰岩層も同様です。
石油は移動してきて凸の地層があるとそこに溜まります。地表からボーリングを落とすと圧力が高いので自噴します。回収が容易なのです。
非在来型は頁岩層にあります。堅くて細かな粘土質の岩石です。ガスや石油は動きません。
上からボーリングを打ちこんで頁岩層で横に曲げて水平ボーリングで進めていきます。一つの穴に1.5~2万トンの水を高圧で入れます。
周囲の岩石を破砕します。岩石の割れ目を維持するためにプロパントといわれる砂のような材料を入れます。
次に石油が出やすくする潤滑剤ベンゼンなどの化学薬品を100トン注入します。その結果、地下水の環境汚染が懸念されることになります。
この採掘はニューヨーク、ニュージャージー州は操業禁止となっています。また環境問題だけで無く、手間と時間とコストがかかるのも問題です。
典型的なテキサス州のガス田の場合の経費率は、8ドル/100万BTUにものぼります。アメリカのマーケット価格は3ドルです。
「アメリカの生産業者で黒字のところは無い」エクソンモービル社長は証言しています。
また、1つの穴からの生産量は1年で8割減ってしまうため、次から次に穴を掘っていかなければいけません。1つの穴の掘削に何億円とかかります。
アメリカのボーリング機械の数を見ても2008年をピークにして、リーマンショックで激減し1/3になってしまいました。生産量が増えるはずはありません。
これで「日本を救う」というにはたいへん疑問です。
アメリカのガス生産見通しにおいて、従来型は2010年からわずかずつ減少し、非従来型がそれを補って上昇します。2035年には全体の46%に達します。
アメリカは産出国でもありますが、現在15%を輸入しています。将来的にもしばらくは輸入し続けるでしょう。国内需要は増え続けるからです。
石炭は環境問題があって止められる場合が多いため、値段は上がっていく可能性が高いでしょう。それを液化して日本に運ぶことになります。
輸送量の6.5ドルが加わります。もし10ドルになって6.5ドルが加わると今の輸入ガス価格より高価になってしまいます。
将来「日本を救う」というのは間違いに気がつきます。ガスハイドレートも同様の問題があります。
次に再生可能エネルギーです。それの先進国ドイツとスペインの例を出します。FIT(全量固定価格買い取り制度)があります。日本も2012年7月から始めました。
ドイツは91年から始めて2000年から本格化しました。以降買い取り量はうなぎ登りとなりました。
20年保証しているので一般消費者に対して現在発電業者は34兆円の債務を負っています。2010年から逆ざや状態です。
また、ドイツの消費者の超過料金2011年は3.5円/kwh。標準家庭300kwhの家庭で1000円を超えます。来年は1500円になり、近い将来3000円まで行くと言われています。
ドイツは対策として太陽光発電買い取りを3割引き下げました。5月から毎月1%づつ一方的に引き下げます。FITはできませんと宣言したような物です。
スペインはもっと悪いのです。電力会社にその負担を全て背負わせてしまいました。電力の逆ざやを押しつけたのです。今年の初めまでに2兆3000億円の赤字です。
すでにスペインの国家財政は破綻寸前です。今年1月から買い取り中止しました。日本も10年も経たずにそうなるでしょう。
また、風力も太陽光も発電量変動が激しいのです。ドイツバッテンファールの2月7日~17日までの風力発電量はほとんど0でした。
ヨーロッパの高気圧が居座ったときは全くの無風になるのです。もしこの時を電力貯蔵でやろうとします。
ドイツ国内の揚水発電700万kwhをフルに活用しても5時間分しかありません。電力貯蔵は全く役に立たないのです。
太陽光はどうでしょう。去年のクリスマスイブから1月3日から2週間0となりました。ドイツは冬に電力需要のピークとなります。
このピークに対して太陽光は全く無意味ということです。これらを補うには火力発電が必要です。
スペインは風力を増やす前にガス火力を2500万kw増設しました。その後に風力を2200万kw導入したのです。つまり2重投資をしているのです。
バックアップどころでは済みません。バックアップの火力発電の稼働率が下がります。ドイツのガス火力年間稼働率は昨年23%でした。
日本は現在ミドル電源として利用しているため52%です。日本でコスト検討委員会は稼働率を80%で計算しています。
もしそれが23%まで下がったら償却できないという結論になります。ドイツでは風力発電を増やしていく方針です。
それには3800kmの高圧送電線が必要となります。2020年までにそれを完成させたいとしています。
しかし地元の人が送電線の通るのを反対するため、まだ90kmしかできていません。
仕方ないのでいったん周辺国(チェコ、ポーランド)に持って行ってまた国内に入れる方法を採っています。
しかし発電変動が激しすぎて変電所の攪乱要因になってしまい通過周辺国から苦情が出ています。
一時的に発電量が多すぎて送電を止めたのが一冬200回にも及んでいるのです。
スペインではピーク電力が4400万kwです。ところが自然エネルギーを踏まえて発電容量を1億kwとしました。発電容量がピークの倍以上になっています。
日本でも原子力0にすると太陽光風力を1億2000万kwにしなければいけなくなるでしょう。また火力も1億2000万必要になるでしょう。
水力その他も入れて合計3億kw、今のピークの倍必要となります。それだけ無駄な設備投資が行われるのです。太陽風力だけで40兆円はかかることになります。
グリッド送電網に政府は5兆円といっていますが、少し前の検討委員会の18兆円というのが正直なところでしょう。

 サウジアラビアが16基の原発を購入しました。将来を考えるとそういうことになるのです。
ドイツの今建設中の2014年までに建設する火力発電は1200万kwです。その内の1100万が石炭火力が占めます。原発は8基止めて850万です。
ドイツの倫理委員会が「原発止めても大丈夫、止めるべきだ」とメルケルに答申します。今まで再生可能エネ以外で電力を1200万kw作っていました。
原発850万は止めました。残り350万は古い石炭火力です。これらをリプレースしなければいけません。
つまり再生エネルギーがメインテーマでは無く、自国の石炭利用が目的なのです。

 日本でも石炭火力発電を何故止めてきたのか2つの理由がありました。他の燃料に比べて割高になったことです。そして事故が多かったこと。
ドイツは今は機械で採掘しているため事故は多くありません。しかしドイツ国内の石炭は褐炭と言って質が大変悪いのです。そこで2万人の労働者が働いています。
根底には失業問題があります。社会民主党は失業問題を起こすわけにはいきません。労組が強いため、石炭火力をむしろ増やす方針なのです。

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年寄りォデブねこちゃんのほっぺたが…

2013年01月28日 | 動物病院

皮膚の潰瘍です。
さっそく病理へ…肥満細胞症との結果でした。
治療をどうしようか迷います。なにせ太っていますのでステロイドは使い辛いのです。
しかも性格がキツイ…
かゆみが酷いのでとにかくカラーをしていただきましたが。

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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅴ

2013年01月27日 | 政治経済
 渡辺昇一氏「近代医学のパルケルススの学問の流れにホルミシスは位置づけられるだろう。
彼は『どんな毒物でも少量だと薬になる。神の作り給うた物に絶対悪はない。ただ量の問題だ』と言っている」常識的なことなのです。

 大ヒットアニメ『宇宙戦艦ヤマト』では地球の放射能除去がテーマになっていました。
映画監督の黒澤明氏は遺作の『夢』で放射能を可視化できる技術ができて少しでも浴びたら死ぬというイメージを広げました。
昆布とか納豆とか食品から取り入れる放射性物質は気にならないが発電所から出る物は絶対ダメという科学的でないイメージが広がってしまいました。
線量を客観的に計って危険か安全かを判断しなければいけません。
それをしないで「熱量で言うと20倍…」などイメージが先行しています。むしろそれを歓迎する世論があります。
「人口減ったからデフレになった」といった『日本ダメ論』と繋がっている気がします。

 「使用済み燃料、高レベル廃棄物が10万年以上危険じゃないか」という話がありますが、
世界中のウラン鉱山で地下に潜ってそこにウランがあれば地上にも何らかの影響があると思われます。
しかし大昔からあるウラン鉱床があるために放射能障害が起こった事件は一つもありません。
使用済み燃料の再処理をしてプルトニウムとウランを除けば後はセシウム、ストロンチュームとか半減期30年の物が大半です。
300年経てば1/1000に、ウラン鉱床に近い形になります。
廃棄物をガラス固化して、ステンレス容器に入れ、さらにベントナイトという粘土で囲って、500mの地下に埋めます。
実証科学によって危険を極力廃された方法をとっていて何を恐れる必要があるのでしょうか。
「この廃棄方法は10万年は持たない。プルトニウムは2万4千年の半減期である。
これを後世の人が取り出してしまうことが起こるのでは無いか」と言う意見があります。
プルトニウムは回収して再処理利用がいいでしょう。
ここで河野太郎とか坂本龍一とか再処理に反対する人が出てきます。何で反対なのかがよくわかりません。
そういった方々は次世代のエネルギーをどう作っていくのかというマインドが欠如しているとしか思えません。

 「100msv以下の影響はよく分からないから怖い」とか「何百万年安定している地下300m地層に入れるのも、この先何が起こるか分からない」等々…。
科学的な視点はあらゆる可能性を否定しません。しかし科学者は工学的に答えがあると思っています。
不安の元は可能性の問題なので、対話だけが唯一の解決の手段であります。それが足りていないのでありましょう。
原発のリスクは稼働していても停止していても変わりはありません。実際、福一の事故は自動停止した後に発生したのです。

 ガイア理論のジェームス・ラブロックは化石燃料利用を減らすために「私の私有地に高放射性廃棄物全て引き受けます」と世界に宣言しています。

 フィンランドやスウェーデンなどは昔の大陸の一部なので5億年ほど全く動いていません。地下実験施設に潜ると5億年前の海水がそのまま残っています。
彼らはとても恵まれています。フランスはショックの発生しにくい粘土層を見つけて、地元の住民も納得して管理できます。
各国自分で処理する事を前提としています。日本にも場所はあります。
科学的にオープンにデータを開示してディスカッションして廃棄物問題を解決しなければならないのです。

 未だに深い疑問があります。16万人が未だに故郷に帰れません。「疫学」的に見れば過去のデータを利用してそこから得られる知見があるはずです。
重要なのは今「疫学」的な視点から見れば何が言えるかと言うことです。
ところがが3.11以降我が国の「疫学」の学者はほとんど何も発言していません。何故なのでしょうか。
放射線医学の専門家は大変良く話をしますが「疫学」の専門家は全く出てこようとしません。学会では発言しています。
しかし報道機関はそれを報道しません。確かに報道機関のせいかもしれませんが、自分から発言する場所を作っても良いはずです。
政府もその場を提供すべきでしょう。原子力安全委員会にも疫学者はいます。
今のマスメディアの状況で「疫学」者が発言したら散々な叩かれ方をしてしまうでしょう。
ただ、放射線工学の専門家も「発言をして金もらっているんだろう」とボコボコに叩かれています。ボランタリーで出てもそのありさまです。
「疫学」者が出てこないのは彼らの良識を疑います。

 国際学会でもホルミシス効果の報告は老学者が多いようです。年寄りは学会から追放される恐れがありません。
若手はポストを与えられない恐れから空気を読まざるを得ないのです。こういった傾向は日本の学会にも悪影響を与えるでしょう。
「福島の放射線事故は恐れることはない」という発表を学会でしても国内でも海外でも一般ニュースで報道されることはありません。
メディアに積極的に働きかけても報道されないのです。彼らに不都合な真実は報道されることはありません。

 石油メジャーを初め、エネルギーをコントロールしたいという力が存在します。日本の場合はすべて海外に頼っています。
自立した核エネルギーリサイクルに対してイデオロギー的に反対する人々がいます。研究すら反対する人達がいます。
永久に日本はエネルギー的に独立自立はできない可能性があります。その方が都合の良い人達がいるのです。

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ジョギング中に出会った招魂碑

2013年01月26日 | スポーツ
またも安城岡崎間のジョギングに出かけました。
いつもと違うコースを選んだため1号線旧道で招魂碑に出会うことができました。



陸軍の飛行隊の訓練所があったのですね。
ここから戦闘機が空に上がっていったのか…
お国のために大変お疲れ様でございました。
また来ますね。

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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅳ

2013年01月25日 | 政治経済
 児玉先生の南相馬市における人気は大変な物です。幼稚園の父兄は児玉先生の来訪で涙を流して喜んでいます。人との接し方がものすごく上手い人です。
彼のような反核運動家はとにかく口が上手いのです。竹田恒靖さんも高校時代から反核運動をやってイラクまで劣化ウラン問題で出かけています。
デマでも何でもでっち上げて作るのは得意です。
まず、劣化ウラン弾が小児癌の原因には絶対になりません。尖閣諸島の久場島と大正島が昔米軍の射爆場になっていました。
反核運動家は久場島に行って線量を計りたいと考えました。「劣化ウラン弾が相当打ち込まれているはずだ。放射能汚染の巣窟となっているはずだ」。
海上自衛隊の専門家に尋ねたら「米軍だって海上自衛隊だって船の中に劣化ウラン弾を積み上げている。
狭い船の中にずっといるんだから隊員がばたばた倒れているはずでしょ」。
劣化ウランは2種類あります。天然ウランから濃縮ウラン燃料を作るときのカス、これはほとんど放射線が出ません。
もう一つは使用済み燃料から出る灰。こちらは放射線がかなり出ます。劣化ウラン弾はもちろん前者を使っています。
使用する兵士だって被曝したくはありません。しかし、劣化ウラン弾が爆発したときに粉じん状に蒔き散らかされます。
それを吸い込んだときに重金属障害が起きる可能性が指摘されています。また重金属は早期に地上に落ちるため空気中に長い間舞っているわけではありません。

 放射能、すなわち放射線を出す強度は半減期に反比例します。半減期の長いものほど安全で、危険はありません。
今回でも半減期が8日しか無いヨウ素が危険であって2年とか30年のセシウムのリスクは極めて低いのです。
ウランの場合は40億年です。同じ質量の放射性物質だった場合、放射能は1/40億、つまり0となります。
ウランの毒性は重金属の毒性で、水銀や鉛と同様の管理の問題はあります。ウランの放射能の問題というのは嘘です。

 琉球大学の大滝准教授、ホメオパシーの講座を持っている人物のようです。
彼は福島のヤマトシジミという蝶を調べていたら放射線の影響が強いところほど雄の羽のサイズが小さくなっていることを発見しました。
ヤマトシジミは南方が生息地で北へ移動しつつある蝶のようです。北限が青森あたりまで上がっています。
青森のヤマトシジミは震災前から斑紋に変化が出ていることが有名でした。こういった変化の原因が放射線だけに決めつけるのは科学的なのでしょうか。
この先生はセシウムに汚染された葉っぱを食べて異常が出たと決めつけています。
今でも浪江町に牛が何百頭かいます。えさを十分に与えられていないので状態が良いわけではありませんが、セシウムが付いた草を食べています。
その中で牛の赤ちゃんが生まれています。1年以上たった現在も生まれ続けています。奇形は一例もありません。
現地の草しか食べていない牛から生まれた子供にすら奇形がありません。

 広島長崎の白血病死亡率の10万人にも及ぶ大規模調査があります。
100msv以下の被爆量では一般平均よりも被爆者の方がむしろ低い死亡率なのです。
72msvで最低となり、一般平均の1/5の死亡率なのです。320msvを超えると急激に死亡率が上昇します。
つまり100msv以下の低線量被曝ではホルミシス効果を期待しても良いかもしれません。
また、放射能の影響は当初は遺伝関連が最も心配されていました。ショウジョウバエの目の色の異常発生報告が有名です。
広島長崎被爆者において父親が被曝しての妊娠異常発生率報告。
これも被曝量100msv以下では異常発生率が一般平均よりもずっと低いのです。これは5万例にも及ぶ調査です。
放射線で子供の将来がとても心配だといいますが、イランのラムサールでは年平均20msv、多いところは260msvもある地域です。
そこで妊娠して赤ん坊が生まれ成長して一生を送ります。彼らの多くは一生をそこで過ごすのです。
そこは僻村ではなく人口が20万の中規模都市です。そこで代々生活して、どちらかというと長寿なのです。癌の発生率が高いと言うことは全くありません。
「労働者における被曝した場合とそうで無い場合の8レポート」イギリス、アメリカ、カナダ、その他の地域から集めた8つの報告をまとめた論文があります。
被曝していない労働者20万人に対して、「累積被曝量が100msvに上るにつれて癌による死亡率が90%も減少する」レポートがあるのです。
他の7レポートも全て100msvまで死亡率が減少しています。況んや100が危険だとか、ましてや20が許されないとかどう考えてもおかしいでしょう。
オックスフォード大の素粒子論学者ウイードアリソン著「放射能と理性」と言う本があります。
放射線はDNAを破壊することは間違いありません。でも人間にはそれを修復する機能があります。ショウジョウバエにはそれがありません。
その機能はどこまでかという研究がずいぶん進んでいます。
その権威のフランスのチュビアーナ博士「10msv/時間以下なら完全に修復できる」。
アリソン氏は「100msv/月以下なら大丈夫」
「ICRP基準は科学的医学的ではなく努力目標で、瞬間被曝では無く年間被曝としたらその10倍でも問題はないだろう」と言っています。

 「放射線は0が良い」とは現代社会のヒステリー状態なのです。では放射線とは何なのでしょう。
放射線とは物質が放射するエネルギーの総称です。教科書ではそのエネルギーの種類が書かれていますが、結局はエネルギーです。
この世で最も放射線を出しているものは恒星である太陽です。あれが最大のエネルギー源で、あれ以上の物はありません。
あのエネルギーがあって初めて生命が誕生しています。放射線抜きには生命はあり得ません。生命の誕生と維持に放射線は必要な物です。
ただ、それには適切な量という物があります。多すぎても少なすぎてもダメなのです。
例えば水星金星では太陽に近すぎるため生命は誕生できません。地球は適切な量が降り注ぐ位置に存在します。
それより遠いところは今のところ少なすぎるようです。多すぎるといけないと言うことは放射線防御学でよく分かっています。
しかし0でも生きていけないということも惑星探査によりほぼ明らかです。放射線は0が良いというのは明らかに間違いです。
「日本の文化には放射線はなじまない」という発言をする文化人がいます。
元来、太陽は核エネルギーであり、それを国旗にしている日本を否定することになるのではないでしょうか。
「原子力エネルギーを使うと廃棄物が出る。10万年20万年処理できない物をどうするんだ」と言う意見があります。
元素という物はそもそも核反応でできました。宇宙の初期は100億年前に光エネルギーしかありませんでした。
それがビッグバンという核反応で水素を初め、いろいろな元素ができました。星の中に蓄えられた物質はあるとき超新星爆発で宇宙空間に飛び散ります。
それが冷えて固まって惑星になり、太陽系ができます。こういった流れが20世紀の物理学で分かりました。
元素は110種類見つかりました。そして核にも種類があります。水素にも1~3があります。ヘリウムにも3~4があります。
核の種類を調べると現在約3000種類あります。そのうちの90%以上はエネルギーを放出する核です。エネルギーを出さない安定した核は267種しかありません。
エネルギーを出す物が一般的なのです。それが冷え固まったのが惑星です。地球の内部にもエネルギー源を持っています。
惑星といえども放射性物質を持っているのです。
我々の体にも数十億年という半減期を持った物質が体の中に入っています。その代表がカリウム40です。成人で4000ベクレル持っています。
カリウムが人体に無かったら生きてはいけません。農業でも必須肥料として蒔いています。食品としても採らなければなりません。
事故前の放射能規制は妥当でした。500ベクレル/kg以下という指標でした。今回これが200に下げられました。これは科学的には全く意味がありません。
一般的な乾燥昆布は1600ベクレル/kgです。昆布が出荷できなくなります。
私たちは昆布に含まれているヨウ素によって甲状腺ホルモンのバランスを取っています。
納豆は200ベクレル/kgです。毎日食べる人も多いでしょう。人は太陽光だけではなく、様々な形で体内にも放射性物質を取り込んでいます。
これを除けば確実に生命は誕生できないし維持できなくなります。残念ながら必要放射線量の研究は防御と比べて遙かに進んでいません。
一つの証拠として人が摂取したカルシウムが骨になるためにはビタミンDが必須です。ビタミンDは太陽の光つまり放射線がないと体内で合成されません。
ホルミシスはこれから医学にとって重要研究分野になるでしょう。

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年寄りネコちゃん、乳がん

2013年01月24日 | 動物病院
数ヶ月前から気になっていた下の方のおっぱいのできもの。
ネコにしては大きめ。血液検査、レントゲンで異常は見当たらないのですぐに手術を受けていただきました。


やはり乳がんでした。大きさから言って既に転移しているかもしれません…

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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅲ

2013年01月23日 | 政治経済
 今、一般の人々が放射線の安全基準が分からなくなっていることが一番問題です。
実は安全基準は非常に明確でなのです。「100msv/年」が一般的に言われています。その内容は100msv以下ならば放射線急性障害は起きないということです。
また、晩発障害も発生確率は確認できないほどに小さいのです。仮にあったとしても発がんリスクは受動喫煙と同程度です。
この根拠は広島長崎で長年にわたった調査によって得られています。10万人以上の人間を1953年から60年にわたっての調査です。
これが放射線防御の世界基準になっているのです。一般人の基準は1msvという声を良く聞きますが、これは安全基準ではありません。
これは一般人の基準を低くしておかないと多くの線源から重なってきた場合を考えておかなければならないという事と、
ICRPによると線量のリスクはできるだけ少なくしなければならないという発想があるからです。
1を超えたからと言って病気になるわけでも癌になるわけでもありません。食品の賞味期限に近いと考えると解りやすいでしょう。
ICRPは緊急時避難線量限度を参考として設けています。「20~100の間で各国で決めよ」となっています。
日本は今回最も低い20を取りました。福島は「20を超えた所は避難する」となったのです。
平常時は1、緊急時は20、この差が問題です。
日本原子力安全委員会は20を決めるときに総理大臣から諮問を受けました。委員会は100で安全だと判断していました。
しかし1との差があまりにも大きいため、大衆の動揺を配慮して政府は20にしたのです。

 震災2ヶ月後の5月頃、20にするかどうかで内閣府に所属する専門家、東大の小佐古敏荘教授がテレビに登場します。
「とてもじゃないが20msvは許容できない…」と発言して突如辞任しました。一般大衆はその記憶が強く焼き付いています。
専門家によって「20で問題ない」、一方では「許せない」。
除染の問題になるとかつて5以下になるまで除染するとしていたのがいつのまにか1以下となっています。
細野氏をはじめ政治家はぶれていきます。
一般大衆はどれが正しいのかますます混乱していきます。

 今回の放射線基準の混乱の原因は何でしょう。政府の事故対応に対する大衆が持った不信感が一番の問題です。
福島から住民が避難するとき、政府は情報を少しも与えませんでした。「とにかく、早く逃げろ」。
スピーディというシステムで福一から北西方面に放射性プルームが流れると言うことが分かっていました。しかし政府は一切隠蔽しました。
その不信感が未だに続いています。「政府の言うことは信用できない」。
東大大学院原子力センターの小佐古教授は放射線防御の専門家でICRP第4委員会の日本代表でもあります。彼は内閣参与を1年半務めて震災2ヶ月後に辞任しました。
内閣参与時代には彼は非常に不満が溜まっていたのです。まじめな男で彼がしたいろいろな提案が全く採用されませんでした。
辞任会見で「政府は法律を守って仕事をすべきなのに、法的根拠の無い事を行った」
「児童に20msvを与えるのはヒューマニズムに反する。学者として許せない」と涙ながらに発言します。
そして世論は染まっていきます。次に児童以外も20msvはダメと変質して広がっていきます。
特に子供を持つ父母の心を掴んだのが小佐古教授の涙の会見でありました。

 小佐古さんをはじめ、東大の研究者は現地調査を一切していません。彼らは福島に限らず現場に行かないのです。ほとんど現場を知りません。
実際現場に行って測定してみると20を超えた場所はありません。飯舘村ですら現在避難する必要はありません。
もし避難するとしたら最初の3月4月くらいでしょう。5月からは戻っても良かったのです。
政府は現地で科学的に実証的に専門家による調査をすべきでした。今回の最大の問題点は3月の緊急時の調査が欠落していたことです。
あの政府には問題がありました。菅政権は福一の現場に乗り込んで混乱させてしまいました。
本来水素爆発に至らない手立てを、政府がすべきだったことをしませんでした。

 学校の管理線量は政府が年間20msvとまず4月末に決めました。
10日後に文科大臣の記者会見で「20を目安として1msvを目途として進める」と分かったような分からないような話になっていきます。
前提として一般大衆の政府に対する大きな不信感の中で20という数字が出され、これに対して子供を持つ婦人が強く反発します。
科学的根拠の無いままに大衆に日和っての発言となりました。
また、中部地方の武田教授の発言がありました。
彼のブログによれば「三重県の線量が徐々に上がっている。3年経つと5msv/年を超える。三重県に住めなくなる。日本全てがダメになる」と発言しています。
知らない人は本気にしてしまうでしょう。
「脅かしではない。台風の経路を予想するように計算しただけだ。台風よりもずっと問題は大きいのだ」とも発言しています。
この人の本が一番売れているのです。危険を煽る人の本の方がよく売れるのです。
人口が減ったからデフレになったというようなデタラメ本が売れるのと同じなのです。

 東大先端科学研究センター児玉龍彦教授が衆議委員厚生労働委員会において発言しています。
「熱量からの計算では今回の福一事故は広島原爆の29.6個分に相当する物が漏出、ウラン換算では20個分が露出している。
さらに恐るべき事に残存放射線汚染物では原爆が1年で1/1000になるのに対して1/10にしかならない」これがネットで最も賞賛とともに引用されている発言です。
原子力安全保安院が「広島のセシウムの165倍出ている」など何でも多い方に福島の数値が出されます。これらは線量できちんと見なければ意味はありません。
人間の放射線疫学は線量で見ます。広島、昭和20年8月6日8時15分、熱戦と爆風で町が吹っ飛び、14万人の市民が死にました。
放射線比較すると爆心地は100sv/分、1分以上はあまり線量を受けません。核反応は1分後にほぼ消滅します。
火球は熱気球のようにどんどん上昇し遠距離になると地面まで届かなくなります。
福島の場合、1年間で10msv、つまり1/100万、これらを比較することすら意味がありません。
原爆以上の災害であるかのようにおかしな説明をする人達は全くの非科学であり、別の目的を持っているのではと疑いたくなります。
 児玉教授はアイソトープセンターの所長です。東大医学部卒で専門は動脈硬化ですが医者ではありません。
アイソトープとはほとんど直接関係ないし、原子力とか放射線は専門外です。たまたま持ち回りで所長になった方です。
彼はアジテーションが非常に上手い人です。しかし論文を読むと大変悪質です。そもそも熱量から広島の29.6倍という根拠が分かりません。
原爆と原発の熱は全く性格の違う現象で、比較すること自体がナンセンスです。
おそらく死の灰と高放射性核廃棄物の比較をしたのでしょう。
しかし、広島の原爆がどれほどの爆発力(イールド)を持っていたのかは軍事情報であるため公表されていません。幅では推測されています。
一般的にTNT火薬10~14kt相当だといわれています。8kt以下の可能性もあります。福島から出てきた物も幅を持っています。
幅持った物同士を比較して小数点以下まで算出する意味が分かりません。こんなことは大学生でもやらないでしょう。
しかもウラン換算する意味が分かりません。
福一は燃えかすが漏れただけでウラン燃料が全て吹き飛んだわけではありません。

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異物を食べたMD

2013年01月22日 | 動物病院

若いミニチュアダックスさん、突然の食欲不振と嘔吐です。
レントゲンとエコーを取りまくって予想を立てて、開腹手術の準備。同時に流動パラフィンで押し出しを期待。
お尻から出てきたのがこれです。ゴム紐のようなもの。散歩途中で食べちゃったようで、飼い主さんにも見覚えなし。
途端に元気になりました。
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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅱ

2013年01月21日 | 政治経済
 以前、世田谷区で92歳のおばあさんのベットの下から大量のラジウム放射性物質が発見されました。ずいぶん長生きした被爆者と言うことです。
第5福竜丸事件、「ストロンチューム90の雨が降るので子供は外に出てはいけません」と言われました。
それでも子供はみんな平気で外で遊んで雨を浴びていました。「禿げる」と言われました。大人になった団塊の世代は今でもみんな長生きしています。
そのおかげで元気になって政権を取った人達がいます。

 まず、福島の線量とは何なのでしょうか。政府発表は常に、「ある米がどうだった」とか、「畑の空間線量計ったらいくらだった」とか。
それを24時間倍365日倍したら「年間線量300msvになる、これは逃げないといけない」と言う論法できました。
実際にそんな線量は誰も福島県民は受けていません。20km圏内避難させられましたが誰もそんな線量は浴びていません。
飯舘村は3ヶ月過ぎてから避難させられました。核爆発災害発生時、早期に大事なことは甲状腺が放射性ヨウ素で受ける線量調査です。
それ以外はあまり大きな影響はありません。ヨウ素の調査は1ヶ月以内にしなければいけません。
半減期が8日だからです。80日経つと1000分の1になってしまいます。政府のようにのんびりやっていたら被害があったのか無かったのか分かりません。
被害があるなら避難させないといけません。安定ヨウ素剤を配布しなければいけないなど、やることがいくつもあります。
震災から1ヶ月以内に20km圏内に入って、まず浪江町の人の甲状腺検査をしました。彼らが言うには町に牛を残してきたとのことです。
ならば牛の調査もしようということになりました。福一の正門前でも調査しました。そこではプルトニウムは全くありません。
αカウンターでプルトニウムの存在は分かります。日本でαカウントが一番高かった場所は鳥取県の三朝ラジウム温泉の浴室で、1分間で12カウントです。
福一正門前は空間0カウントでした。発電所の際で良く探して最大で7カウントです。
ソ連の核実験場、クレーター爆発で濃縮ウラン、プルトニウムが舞い上がったカザフスタンのシンパラチンスクで最大200カウントでした。空間10カウントです。
福一周辺では温泉ほどのこともなかったと言うことです。人体が受ける放射線の量を線量といいます。それを理解しやすいように6段階に区分してみます。
上からABC…、自然放射線量はDとなります。世界平均が2.4msv/年。低いところは2以下。高いところは10。よって2~10は人体にとって正常な線量です。
平成23年福島県民は内爆外爆併せてレベルDの範囲です。ほとんどの県民は5以下です。Aは4sv、つまり福島の1000倍となります。
Aは広島、長崎、チェルノブイリ、これらは致死線量になります。
Bというのは1~3、チェルノブイリの原発運転職員です。
Cはチェルノブイリにおける一般人で起きました。チェルノブイリ30km圏内です。その中の避難命令が翌日から始まっています。
政府が用意したバス、トラックで脱出。1日100msvでした。1週間程度で全員脱出完了します。最大750msvでした。
福島県民はABCはありません。福島の灯台の職員でもABはありませんでした。Cが一部ありました。県民は全てD以下です。
広島長崎は多数の人が死にました。福島は運転職員ですら放射線で死んでいません。チェルノブイリは運転職員が死んでいます。
すでに震災から1年以上経過しているが福島はチェルノブイリのようにはなっていません。
チェルノブイリは最大50svを甲状腺に受けました。ヨウ素はホルモンを作るために甲状腺に蓄積されます。放射性ヨウ素が体内に入ると甲状腺に蓄積してしまいます。
よって集中的に甲状腺が被爆します。
チェルノブイリが何故これほどまでの高放射線被曝になったのでしょうか?。
1つは原子炉から環境へ噴出した放射性物質の量が福島と比べものにならないほど多かったことです。
もう一つはヨウ素は食物連鎖で甲状腺へ運ばれますが、その80%のルートが牛乳でした。当時のソ連は経済的に疲弊していたため、汚染牛乳も流通させていたのです。
科学者達は分かっていましたが流通させざるを得なかったようです。結果数年後から甲状腺癌が発生します。
ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの子供達に4800人の甲状腺癌が発生します。甲状腺癌は結構治療効果があり、助かる場合が多いようです。
後遺障害によって亡くなった人数は15人でした。15/4800の死亡率です。一方福島は、被災半年後の福島県民66人の甲状腺検査にて、最大は8msvです。
政府も川口村の小学生で検査をしており、他の大学のデータも併せて約1300人の検査データがあります。
ロシアは数十万人のデータがあります。日本は政府が機能していなかったため検査数が非常に少ないのです。
福島の線量は最大0.03sv。放射線生物学においての健康影響は高線量では直線的になります。低線量では直線的になりません。
ここで仮にに直線的になると仮定し、チェルノブイリのケースを福島に当てはめると福島県民の甲状腺癌の発生数は0人です。
急性で死んだ人もいなければ後遺障害、甲状腺癌でも0人です。結論は去年の段階で早々に出ています。

 ヨウ素の影響は既にありません。未だに16万人避難させられています。何のためなのでしょう。政府が設定している20km圏内があるためです。
その中は専門家でも簡単には許可されませんでした。それ以降の調査ができなくなっていました。20km圏外の人は戻れていました。
政府は20km圏内の家畜に対して殺処分としてきました。ソ連政府ですらそうはしませんでした。
ソ連は全ての家畜1万数千頭をトラックに乗せて避難させました。菅直人首相はそれを一切しませんでした。
一部、残してきた牛を気にかけていた飼い主もいました。世話をするために通っていました。日本の農家にとっては家畜は家族同様であったのです。
震災1ヶ月に浪江町の牛とその飼い主にに会いに行ってきました。震災1年後にも会いに行ってきました。牛も人も元気でした。
ほとんどの牛は雑草を食べて生き延びていました。20km圏内のセシウムが付いた草を食べていたのです。体の中のセシウムはどうなっていたのでしょう。
まず1ヶ月後に生きているということは急性放射線障害で死にませんでした。セシウムが多量に降ってきたと言われましたが禿げた牛はいませんでした。
第5福竜丸の時は乗組員は禿げました。致死線量ABランクでした。そのままシャワーも浴びなかったために禿げたのです。牛はABではありませんでした。
牛でもBクラスだと脱毛します。ほとんどの牛は生きていました。死亡した牛は飢えと渇きが原因でした。
震災1年後、人体のセシウム量を計る方法を適応してみました。いろいろな部位を計りましたが後肢のもも肉を計ればいいことがわかりました。
浪江町でもセシウムの低いところと高いところがあり、出荷基準に入るほどの牛もいるというレベルです。
そして1ヶ月後、本格的調査開始します。浪江町末の森、かなり線量の高い地域です。ここの農家に2泊3日線量計を付けて滞在します。
その数値を1年間にすると17msvでした。帰還可能という結論になりました。政府発表は90~100msvといっています。
政府は滞在して調査をしているわけではないのです。一番高いと思われる畑の上で計って年推計しているのです。セシウム134は半減期2年、137は30年です。
よってどんどん減衰していきます。放射能減衰のメカニズムの他に風や雨で流されて太平洋に入ります。
環境における減衰はどんどん早まっていきます。環境半減期はチェルノブイリやマーシャル諸島のものでセシウムは7年で半減します。
何もしなくてもどんどん減っていきます。しかしここで和牛業を再開しようとすると別の基準があります。
先日まで上限制限が500Bq(ベクレル)/Kgだったのが200まで下げられてしまいました。元の基準に沿うと牛が500以下になるような放牧地の除染をすればいいのです。
テストをしてみると、表土10cmを削ればセシウム除去率94%となり、放牧する場所と農家の周辺だけやれば良いことになります。
山奥までやる必要はありません。そうすれば浪江町の和牛業はブランドになっているわけで、産業が無いのにただ戻れというのは意味がありません。
福島県の農業を復興させないと意味がありません。
20km圏内の和牛業の復興の鍵は「わずかな除染でよい」のです。

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パグちゃん、血管肉腫切除の傷跡

2013年01月20日 | 動物病院

以前、左肩胛骨直下に発生した血管肉腫という悪性腫瘍を切除したパグちゃんです。
血液凝固障害を起こし、輸血で何とか乗り切りました。
でも大きな手術跡は癒合不全となってしまいました。
その後飼い主さんとパグちゃんの努力でここまで小さな傷におさまりました。
お元気で…

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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方

2013年01月19日 | 政治経済
放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方 チャンネル桜討論より書き起こし

今、民主党政府は日本の国民に3つの選択肢が示しています。
日本の「将来の原子力発電を0%にするか15にするか25にするか」。
国民に「選択しろ」という問いかけがされています。その前提となっている様々な条件が達成できないものまで含まれています。
前提が間違っている物まで含まれているのです。資源という観点から見ると、世界のエネルギー資源に関してほとんどここでは語られていません。
日本の国内の些末な事象は良く議論されています。
世界で現在石油がどうなっているのか、ガスがどうなっているのか、再生可能エネルギーがどうなっているのか、ほとんど語られません。
その上で数字が提示されて、それがあたかも実現するかのように、太陽光風力が何千万kwも当たり前のように実現すると言う前提で議論が進んでいます。
これでは間違った判断を一般国民に与えてしまいます。日本のエネルギー選択、エネルギー計画はどうあるべきかを語るべきなのです。
それが解らないまま0、15、25の数字を選ばせようとしているのです。

今の国民の放射線に対する認識が混乱しているようです。その原因はいくつもあります。今後どうすれば国民の正しい放射能に対する理解が得られるのでしょうか。

今年3月末、稲恭宏博士のyoutubeで、「低線量放射線はむしろ体に良いのだ」と発言されました。本当にそうなら福島の対策も全て変わってくるはずです。
高田純教授の報告で、「福島の放射線は危険レベルではない」ということです。
さらに進んでラッキー教授の論文では「放射線はホルミシス効果によって健康に良いのだ」といいます。
単なる価値観の問題では無く、間違いなく健康に良いのだという情報です。
竹田恒靖氏の放射線危険論は全て間違いです。
世間の常識で言えば風邪薬でも適切な量を飲めば効くが、一度に多量に飲めば毒薬になります。放射線の問題も同様です。

日本の軽水炉はチェルノブイリのようにはなりませんが、3月11日以降日本社会では集団ヒステリーが起こってしまいました。
原因はそこに科学がなかった事によります。
結局20km圏内、福島全体、東関東、東北について、迷信的な放射線防御学と、素人の記者による判断が日本中を蔓延してしまいました。
科学かまたは迷信を取るのかということです。科学立国と思われてきた日本が今、とんでもない事態になっています。
なぜこんな無意味な、日本の発展の妨げになるようなキャンペーンが繰り広げられるのでしょうか。
これは今始まったことでは無く、戦後まもなく占領下において始まったことの蒸し返しが起こっていのではないでしょうか。
尖閣諸島の問題が重なり、反核運動は反核が目的では無く、反日につながっています。
日本の発展を妨げる、国力を低下させる運動と脱原発運動が重なっています。

チェルノブイリの教訓が今回の日本でほとんど生かされませんでした。これは大変残念でなことでありました。
チェルノブイリで最大の被害を被ったのはベラルースです。そこで広範にわたって汚染地域が出現しました。
そのベラスースでさえ、いまや原子力発電所を新たに導入しようとする動きがあります。これをどう考えるべきでしょうか。
あのベラルースが、やはり原発に頼らなければいけないのが現実なのです。これを考えなければいけません。
福島では未だに16万人が避難させられている状態です。これは政治の無責任と言うことです。
汚染地域が何ミリシーベルト(msv)であれば安全なのかの基準が、腹決めができませんでした。
その背景には100msv以下が安全なのかどうなのかはっきりいえないことにあります。解らないことが不安に繋がります。
そこにいろいろな人が参入し不安キャンペーンをやりだします。これを押し戻すのが政治の責任なのです。これは官僚機構の敗北でもあります。
今回は官僚機構がまともに機能しませんでした。一部では放棄とさえ見えました。日本の今の状況は難破船になりかけています。
福島の原子力発電所調査報告を冷静に受け止めて判断すれば、どうすべきかが透かし見えてくるはずです。しかし何もやっていません。
実際にはストレステストの要請を受けて大飯原発ⅢⅣ号機に見られるように、
多くの発電所で福島で実際何が起こったのか専門家の目線で見た上での対策が取られています。その事実も国民によく知られていません。
これはとても残念なことです。世論を恐れて原子量発電所の使える物を使っていないのです。これが日本の欠点です。
エネルギー問題としては政治の無責任によって「三択」という奇妙な形にで提示されています。使えるエンジンを使わずに今まさに難破しかけているのです。
風と太陽を頼りに行き先も解らず彷徨っています。どこかに座礁するのが目に見えています。
浜岡原発の停止要請は法的根拠が全くありません。ところがあっさり受け入れてしまいました。日本の今を象徴しているできごとです。
政治の無責任の上に事業者が受け入れざるを得なかったのです。ここを見直して、使える物は使って日本を動かさないととんでもないことになるでしょう。
 
1969年生まれの人は胎児の時に中国という国の核爆弾による放射能を大量に浴びました。
ストロンチュームでいうと現在の4~5倍にもなります。これは朝日新聞も認めています。1963年生まれの人は200倍のストロンチュームの降下物を東京で浴びています。
大きな原子力災害に我々は30~40年も前から見舞われているのです。当時反核運動を行っていた人達は我々の人権を守ってくれたのでしょうか。
彼らはこれを全く無視していたのです。ソ連の潜水艦が事故を起こして関門海峡通過した事件がありました。
原子力発電設備を積んだ船が火災を起こしたのです。この状態で小倉と門司の間を通ったのです。反核団体は何も抗議しませんでした。
今は福島では原子炉の外側を覆う建屋の水素爆発破壊しか起きませんでした。少なくともチェルノブイリのような炉心大爆発は起きませんでした。
それに対して「ちょっとでも吸い込んだら死ぬ大キャンペーン」を行っています。
僕らの日本国民の30年前の人権はどうなんでしょう。大変なダブルスタンダードじゃないでしょうか。
中国が2020年までに100機の原発を稼働させるとのことです。国内でノーヌーク運動するのも結構ですが、中国の状況は大丈夫なのでしょうか。
韓国のコリ原発は地震も津波もないのに全電源停止状態になった危ない原発ですが、原因もはっきり分からずに電力不足を理由に再稼働されました。
これらに何も言わないのはどういうことなのでしょうか。
30~40年前に僕たちを守ってくれなかったおじさん達の運動と変わらないのではないでしょうか。
名目GDPとエネルギー消費は明確な相関関係にあります。
エネルギー使わないようにして「みんなで貧しくなろうキャンペーン」が始まったのです。

石油の値段が上がって、石油メジャーがぼろ儲けしています。中電は100%近く天然ガス石油に頼っています。
もしホルムズ海峡あたりで紛争が始まってシーレーンが止まったら中電は機能停止します。経済国防安全保障にかなり関わる問題です。
単なる生活の電気だけの問題ではありません。我が国が経済と安全を両立させていけるか、国としてやっていけるかという問題なのです。
メタンハイドレート、トリウム原子炉など新技術がどこまで現実性があるのか不明です。
日本のエネルギー政策を素人である国民が考えなければいけない事態になってしまったのです。

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スコティッシュネコちゃん、子宮の未発達

2013年01月18日 | 動物病院
1年前、避妊手術をさせていただいたネコちゃんで、右側の子宮角と卵巣が見つけられれず、大きく開腹する必要があったため
やむをえず閉腹したことがありました。
当然ですが発情が来たため、飼い主さんにお願いして再度手術となりました。

今回は大きく開けさせていただき、腎臓付近まで調べました。
発情中なので卵巣は大きくて案外簡単にみつかりました。
子宮は細く、下に行くに従って細くなり、血管だけになっています。

無事切除。
この子は両側の多嚢胞腎症ということが分かっているので、奇形の一種なのでしょう。
飼い主さんとネコちゃんには辛い経験をさせてしまいましたが無事に解決してよかったです。
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歴史学講座 清朝とは何かⅩⅤ

2013年01月17日 | 歴史
 1691年康煕帝がガルダンの居城に遠征をします。三方から挟み撃ちしようと一部隊が二万数千名にも及びます。42歳康煕帝自身が中路軍を指揮します。
東路軍は合戦予定地に間に合いません。西路軍は進軍ルートが厳しく砂漠で水も無く、こちらも進軍が遅れます。
そのため中路軍は進軍を遅らせますが食料がつき始めます。とうとう意を決して進軍したところガルダンは逃げた後でした。
康煕帝にとって運が良かったのは、西路軍が進軍する先で逃げてきたガルダンと鉢合わせとなります。
ジョーンモドという今のウランバートルの近くで大決戦となります。ガルダンはかろうじて生き延びましたが奥さんが戦死します。軍隊は壊滅です。
輜重隊(食料輸送隊)は清朝に取られます。ガルダンは1年以上部下数名とともに逃げ続けます。康煕帝は計三回も追討戦で親征します。
この時に書いた大量の手紙が今も残っています。ガルダンはチベットに逃げようとしますが清朝に追われて1697年に山の中で死去します。
康煕帝はチベットも信用していません。
 ガルダンが死去した後もモンゴル人にとってチベットは非常に大事な場所なので部族が取り合います。
ジュンガルはチベットの内政に割り込んできて、支配下に置こうとします。
例えば「チャンタン高原突破」です。
誰も通れるとは思えない5千メートル級の瓦礫の山を新疆の北部からまっすぐ突っ切って、ある日突然岩山の上にジュンガル軍が劇的な登場。ラサに突入。
気に入らない別の部族が推挙していた王様を殺害します。次には別のモンゴル族が同様にやり返します。それを何度か繰り返した後に清朝が助けに入ります。
モンゴル族は皆仏教徒なので、チベットの意思に従います。ラサからの命令でモンゴルが何するか分かりません。
清朝は西北を押さえるために西南から押さえなければダメだと考えました。昔から遊牧帝国という物は部族連合の支配者が軍事力を持っています。
お互い姻戚関係を作り、治安維持をして、商人保護をして、税金を取ります。でもこれだけです。
支配下にはどんなに民族が違おうと、言葉が違おうと宗教が違おうとかまいません。大変緩い支配です。その代わり、他の者が税金を取ることは許しません。
遊牧帝国はこういった支配権の取り合いです。ジュンガルは真ん中にいますが海もチベットも西モンゴル系が押さえています。
ジュンガルの一部はボルガ川まで押さえています。中央アジア貿易は全て彼らの収入に入っていました。清朝の南部以外は全てモンゴル部族が行き来していました。
土地の境界線は全くあやふやです。チベットも交易で金儲けしていました。ヒマラヤを越える塩などによるインド貿易で成り立っていたのです。
こういう場合は拠点さえ押さえれば商業税が手に入ります。遊牧民の発想は治安維持をして商業をさせて上がりを取ることです。秋に穀物で税金を取ります。
それの部族間の取り合いです。農耕民族とは真逆の考え方です。
一八世紀になると世界の人口が増えすぎて自由にできなくなります。騎馬よりも鉄砲隊の方が強くなります。
ジュンガルは結束できないため崩れて清朝に負けます。モンゴル帝国の瓦解も内部分裂なのです。
また、インドのムガール帝国も内部分裂です。世界で白人以外で分裂しなかったのは日本だけです。
清朝は興隆期に自分たちが結束していたので他の部族の分裂を吸収して併合していきました。健全なるナショナリズムは大変重要なのです。

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~1月の予定~




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