みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅤⅩⅣ

スロベニア、クロアチア、ボスニアH.、アルバニア、コソボときて、
「いつか火が付いたら世界大戦だぞ」と言われていたマケドニアに火がつき始めます。

　97年にバルカンサミットが行われたとき、
スロベニアとクロアチアは「うちはバルカンじゃありませんから･･･」と言いたいがためにわざわざ代表が出席しました。

マケドニアは、日本人ですら「お前ら真面目に国防努力しろ」と忠告したくなるほど、
軍備を持たず密輸で生きている国です。

☆11月のお知らせ：
☆12月のお知らせ：
☆年始年末の日程：12月31日（月）の午前中の営業で閉めたいと思います。新年は1月1日（火）～3日（木）までお休みをいただきます。4日（金）より通常営業いたします。
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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅤⅩⅢ

　そしてエリツィン失脚、プーチン登場となります。
エリツィンは唯一の日米欧州と仲良くしようとしたロシア人でした。たぶんこれからも･･･。
なのにクリントンはユーゴ紛争で彼の面子をことごとく潰してしまい、露国内の強硬派プーチンを登場させてしまったのです。
また中国の江沢民も権力を強めることになりました。

これがユーゴ空爆の世界にもたらした結果です。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅤⅩⅡ

　このどさくさに紛れてギリシャはアルメニア、イランと3国同盟を結ぼうとしていました。
結果的には延期になりましたが、バルカン紛争、中東紛争、コーカサス紛争を連結させ、
トルコ包囲網の充実を画策していたのです。
紛争中もトルコのNATO活動を邪魔したり、理由はどうあれ、トルコが嫌いなのはよく分かりました。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅤⅩⅠ

　セルビアは元々戦闘機は1ダースほどしかありませんでしたがほとんど全てを隠していました。
いくら空爆されても戦車など強力な兵器はみんな地下に隠していたのです。
　NATO軍がコソボに入ってもミロシェビッチは戦車を引っ張り出してきて戦勝パレードを行いました。
支持者「やつは全世界を相手にほんとよくやった」となりました。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅤⅩ

　西側の本来の戦争目的は『コソボからセルビアを追い出すこと』でした。
セルビア側からすれば「NATOじゃなくて国連軍なら良いよ」と言ったのに
「国連じゃダメだ、NATOだ！」といってセルビアを破壊尽くしてしまいました。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅨ

英露が空港でにらみ合いが続きます。しかし露軍は補給が間に合わず、「英さん、お水頂戴･･･」という情けない状況。

一方セルビア正教会はミロシェビッチの退陣要求を出します。国際社会に対して詫びを入れ切腹を命じた格好です。
空港占拠の露軍はNATO指揮下へ入れられ丸く収めます。
ユーゴ軍はコソボから撤退していく流れとなります。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅧ

一方露では
露議会「譲歩しすぎた特使を解任する」
その結果、反エリツィン陣営が力を伸ばして行きます。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅦ

ユーゴ空爆の後もまだ尾を引きます。

　露は200名の空挺部隊でコソボの空港を占領します。

NATO内でのやりとり。
米「よ～し、我々も空挺部隊投入するぞ」
英「ちょっと待った！。我々英はお前らの暴走に付き合って世界大戦を起こす気はないぞ」

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅥ

　五島勉「1999年7月に恐怖の大魔王がやってくる」、有名なノストラダムスの大予言です。
彼はコソボ紛争の成り行きを見て「ほ、本当に来るかも知れない･･･」と言ったそうです。

　シラクがオロオロしながら懸命の努力。そこに我らが高村さんが駆けつけました。
当時のマスコミはフィンランドの外交努力を評価しても高村さんへの賛辞は全くありませんでした。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅤ

　エリツィンは最後は何とか折れて「NATOが主導するなら我々は不参加だ」となってコソボ和平調印となりました。
世界大戦は避けられました。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅣ

クリントンは言うこと聞かないから中国を巻き込むしかないとエリツィンは考え、
「江沢民よ国連駐留軍に加われ」。

☆11月のお知らせ：来る11月16日（金）、17日（土）は学会出席のため全日獣医師不在です。スタッフは在勤しております。可能なサービスはお問い合わせ下さい。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅢ

　そんな時、クリントンは中国大使館誤爆事件を起こしてしまいます。
中露のスパイの接触を阻止するため狙ったという説もありますが、
これを契機に江沢民は体制支持デモを行い、法輪功弾圧強化の流れになった経過をみれば完全に彼の大失策です。

☆11月のお知らせ：来る11月16日（金）、17日（土）は学会出席のため全日獣医師不在です。スタッフは在勤しております。可能なサービスはお問い合わせ下さい。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅡ

　エリツィンの核発言を受けて、高村さんは国会日程の縛りが解けた直後、
脇目も振らずピンポイントでマケドニアに向かいました。

　まさに慧眼の士と讃えるべきでしょう。
当時の外相サミットでは高村さんはセンターポジションとなります。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩⅠ

　声明において、高村さんは先に原理原則を語ります。

「日本は憲法の制約により本来戦争にお金を出すことはできない国」そのかわりNATO要求より巨額を今「人道支援をする」。

結果的にこれで国内外どこからも抗議が来ません。

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みんなで学ぼう！バルカン半島CDⅣⅩ

　『もしマケドニアに火が付いたら世界大戦だ。NATOは日本に戦費負担要求するに決まっている』
そんなことになったら湾岸戦争の二の舞です。

その前に日本の旗を立てるため、「人道支援のため日本は２億ドルを用意します」といち早く声明を出します。

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