「40にして、迷わずサモン」このフレーズの解る人は同年輩であろう。
40になれば迷わずにサモン(栄養剤)を飲め、との製薬会社の宣伝文句だ。
もちろん、この宣伝文句には原典がある。論語で為政第二の4がそれである。
子日、吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑・・・・・七十而従心所欲、不踰矩
一度は目にされた方が多い論語の一節である。
製薬会社はさておき、小生も最後の歳となった。
「七十歳で思いのままに振舞っても、道理を踏み外す事は無くなった」
孔子様はこのように述懐されているが、小生ではなかなかその心境になれない。
翌日となると何も思い出せない日々の連続であり、感情の回路が短くなり怒りに走る。
・・・・で省略した辺りの年齢で、迷い悩む事が多く天命を知る事もなく、人の話を確りと聞いていなかったのだろう。寅さん同様に、悔悟と反省の日々である。
健康で思うままに行動できる、これを念じている。
聞いたような聞かなかったような・・・・。
80〜90歳代を見ていると頑固で視野が狭くなっているなぁと思います。自分もそのようになるのかな?
そうならないように精進しないとね。
視野が狭くなるのは、自己防衛です。細い管から世間を見れば、恐ろしい現象も見なくて済みます。
鎖を解かれた犬が鎖の長さしか行動できない、そんな姿も見えてきます。