狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

やや、熊出没

2010年01月30日 | 狩猟と銃
えー、扇情的なタイトルで関心を引くのはカストリ雑誌の常套句です。
しかし、一瞬熊の爪痕に見えました。高さが15センチです。熊が寝そべって掻いた跡です???
これは鹿が角を研いだ跡でした。
今日はキャンともスンとも犬は鳴きませんでし。平穏な一日でした。た

山道の石

2010年01月26日 | 俳句
猟を終えての山道で石の崩れた後がありました。老猟師に尋ねると思いもかけぬ石でした。
何十年も前にはこの山でも炭焼きが盛んに行われていました。我々が「矢場」と云い獲物を待つ場所に炭焼き窯の跡が有り往時が偲ばれます。さて、炭が焼きあがるとその妻や母は4俵の炭俵を担ぎ麓まで降りました。重労働です。彼女らは「炭負い女」と呼ばれ俳句の世界には冬の季語として残っています。あまりにも苦しい労働からかホトトギス歳時記にも1句しか採られていません。
炭負女降り来し険しはおもわれず(伊藤水城)
この石は1メーターほどの高さの台に作られていて、炭負女が背中の炭俵を乗せて一服した跡です。
なぜ台の上に載せて一服したか、解らない人は炭俵4つを背負いて実験してください。

山の神

2010年01月11日 | 狩猟と銃
狩猟を行う者は無慈悲な殺戮者のように思われている方もいるでしょう。しかしマタギやアイヌの風習に見られるように、敬虔に自然を恐れる者です。猟果があれば恵んでくださった山の神に感謝します。二人で担ぐ丸太は獲物の足のほうから入れて逆は忌み嫌います。猟果である獣にも敬意を払います。
解禁の日には山ノ神に「今年も山に入らせてもらいます。安全に狩猟が出来ますように。無駄な殺生は絶対にしません」と祈ります。ハイキングの人が「山に入らせていただきます」と祈っているのは見たことが有りません。
写真は山で働く人々が祈った跡です。
今日は猟犬が猪を止めて1頭頂きました。猟友の犬が手柄を立てるのは楽しい事です。

このように撃ったの

2010年01月03日 | 狩猟と銃
謹賀新年
今年もよろしくお願いします。
さて、今日出猟したところ、猪が獲れました。私の前でも犬とギャンギャンやってサービスした猪は最後の矢場まで逃げました。そこで長老の前へ現れ2発頂きましたが見事にかわし、遁走しました。3発目はジャミングで発射不能でした。20年以上前の自動銃です仕方がありません。すると何を思ったのか近くへ舞い戻り、名射手の前に現れたのです。腰をかがめて1発、2発目が腹に命中、3発目はゆっくり狙い頭に当りました。見事です。
解体作業中ですが、その時の様子を身振り手振りで説明しています。ほら写真左の方が名射手です。もっとも誰も聞いていません。関心は猪の肉質だけです。

民主主義

2010年01月01日 | スピーカーズ・コーナー
私は昭和23年の生まれです。戦後高揚した民主主義の中で教育を受けました。
現在においても民主主義は世界の中での理念として、専制主義などを圧倒していると思っています。アメリカを先頭として世界中に民主主義、自由の理念を広げています。独裁主義は効率の良い政治形態ですが、必ず腐敗します。民主主義は程度の低い政治家により堕落する事はあっても復元する事が可能です。ローマの時代には貝殻追放など復元力が働きました。日本では選挙があります。
今回銃規制が強化されました。原因は愚かな銃所持者による犯罪の多発です。そうであっても大雑把な銃規制は何を生み出すでしょう。古い中国の諺に「上に施策あれば下に対策有り」と看破しています。所持者はここ数年のうちに激減するでしょう。許可された銃所持者より闇の所持者(トカレフなどの)の方が多くなるでしょう。警察は許可者に対する安易な取締りより、ヤクザなどアウトローへの取締りを強化すべきです。
危険な取り扱いも見聞します。幼少の頃より銃の教育がなされていない日本では当然です。30歳を過ぎてから銃を手にしては遅いのです。それならば安全な取り扱いに法改正の力点を移すべきです。年一回の射撃教習などの義務付けなどあってしかるべきです。射撃場も射撃選手だけの物ではなく、安全教育の機関であるべきです。大日本猟友会の無表情にも疑問が有ります。猟友として熱いメッセージを期待しています。