狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

やっぱり犬だね

2015年11月30日 | 狩猟と銃
11月28日と29日に助っ人が来てくれた。K君で40歳である。
K君は犬3匹を同伴してくれた。2匹は細田系の紀州犬で1匹はプロトである。紀州犬は耳が尖り、尾も力強く巻いていて、いかにも猟犬である。久しぶりに広範囲の山をやる事になった。いつもの勢子の次郎さんが犬を入れる場所に案内し、ぶっつけ本番で始まった。10分ほどで紀州犬が鳴き始めた。いいぞ、私の方へ来るようだ。

犬の力があるのでモノは下へ逃走してくる。
突然前の斜面がガサガサと鳴った。猪が出た。13貫ぐらいに見えるが、斜面の下で発砲した。ガクッとなったが、そのまま小川に突っ込んだ。少し腰を浮かすと猪が私のいる斜面に出てきた。良く溜めて、ズトン!さすがの猪も15メーターの距離で撃たれてはたまらない。1メーターほど小川にずれると木にひかかって絶命した。
直ぐに犬がやって来て、猪に噛みつくので棒で追い払った。少しは猪に噛みついたから満足で有ろう。
無線で報告すると「おめでとう」と祝ってくれた。
なにしろ足の弱い私が仕留めたので、搬出は楽である(道路に近い)。猟友2名で出してくれた。よく見ると10貫ぐらいの猪であった。
放血の上、へ運んだ。

29日にもK君が来た。犬は同じだがその友人もギャラリーで2名参加した。合計8名である。賑やかである。その一人は鉄砲の免許を取得し、銃の許可を待つ身である。つまり新人候補なので長老まで親切にしてくれる。
この日はW君がヒーローとなった。朝に鹿1匹、午後に猪を倒した。




一犬二足三鉄砲の諺は皆知っているので2日間の感謝はK君にあった。彼も絵に描いたように獲れたので、ずいぶん気を良くして帰った。下の写真は29日(鹿と猪の搬出)の撮影です。

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記念樹

2015年11月27日 | 内地の紹介
JR参宮線の山田上口駅の前には立派な並木がある。伊勢市駅の前には無秩序な土産物屋が並ぶだけでこのような美しい並木はない。原因の一つには先の戦争で空襲にあったからである。

この並木の前には記念碑がある。1959年帰国者記念植樹とある。国名は朝鮮民主主義人民共和国とある。
吉永小百合の出世作となった「キューポラのある町」でも北朝鮮への帰国問題がテーマとなっていた。私の知り合いでも突然学校に来なくなった子がいた。日本で生まれた同級生は帰国しても、帰国したと言う意識が薄いと思う。親の意識とは乖離があるだろう。そして彼の地の学校でもいじめられ差別されたと思う。
知り合いのホルモン屋の親父は興が乗るとバイオリンでアリランを聞かせてくれた。その長男は東大を中退し、祖国建設のために帰還したと聞いた。碑文は以下の写真です。

心ない人に×がされていた。
これを植えて帰還した人を偲ぶと、けっしてかの国を単純に憎む事は出来ない。
私が机を並べていた同級生がいるのだ。忘れているかな・・・・。

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今日の狩

2015年11月16日 | 狩猟と銃
久しぶりに内地の狩に出た。
いつもの矢場で待った。先輩からの注意点は以下です。
いつもの処が本命ですが、下でヨリさんがいます。もし、ヨリさんが一発撃ったら向こうへ走って下さい。
そう言って、その場所を教えてくれた。あの藪から出て、川の縁を走ります。今まで何度も逃げられてるのです。

さあそれから約40分何事もなく過ぎました。もう勢子さんは近くへ来ているはずです。その時ヨリさんの鉄砲が鳴りました。さあ、あの場所へ走れ!!(本当はヨリさんの撃った音で無く、勢子鉄砲でした)
スタンバイして待っていますが、犬の鳴声は聞こえません。矢場を替えた事を連絡しようと無線機を出し呼びかけました。
すると藪から猪が飛び出したのです。
ウワッ、無線機を放り出して、銃を撃ちました。木々の間を遁走します。2発撃ちましたが逃げられました。

ヨリさんが撃ってない為に、メンバーは本命の場所で撃ったと思いました。無線で説明し、その場の狩は終了しました。
猪の走った経路を勉強にメンバーが集まりました。意外な逃げ方に驚くやら呆れるやら感心しました。
人間の想像を遥かに超えて動物は行動するようです。

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狩猟用の車

2015年11月16日 | 狩猟と銃
注文していた車が車屋さんに到着した。これから改造してもらう。19年落ちにしては綺麗である。
車体の錆も確りと見てもらい、前後にウインチを装着、荷室にヤングローラーを付けて鹿を引っ張る。
SSRーXワイドである。天井が開くのは有難い。ここからも撃てるが体が出ればの事だ。
そしてロールバーを取り付けてもらう。後席は取り払い2シーターで申請する。コンソールボックスは射撃用に改造する。

ガソリン車なので接近は容易だ。liter7キロの燃費は覚悟の上だ。
ナビも付いていたが19年落ちではオマケだそうです。
無線機は一度も使用した事が無いので、取りつけしない事にした。
とにかく脱出装備を充実したい。

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蝦夷鹿猟 番外編

2015年11月12日 | 狩猟と銃
今年の蝦夷鹿猟はL寸2匹と雌数頭の貧果でした。
そこで皆様には番外編でサービスします。
まずは車です。
今年は軽トラを用意しました。ミニクレーンも装着し内地の猟で試した所良い結果でした。そこで北海道で使用すると、どうしても蝦夷鹿は乗りません。写真は横から乗せている所です。

足を持って引き上げればいいのですが、老人には無理でした。この為軽トラは売却しました。
次の写真はとあるガソリンスタンドで、出会ったトラックの荷物です。漁網にかかった外道で捨てに行くところです。適当に捨てれば産業廃棄物廃棄で検挙されるそうです。よく見るとまだ生きています。
この魚、確か鍋破りでは?
正解、鍋にすると美味しい魚ですが、捨てられるようです。レジ袋を用意して10匹ほど大物を頂きました。

全部持っててくれると有難いのだが・・・・(運転手)。
次は別海漁協で干していた塩鮭です。別海漁協の塩鮭は「献上鮭」と言い、将軍家に献上されていた由緒ある銘品です。

潮風と日光で美味しく仕上がります。
最後は狩場の落日です。林の中からは鹿の呼ぶ声が聞こえてきます。

獲物はなかったが、安全と無事故で今日も終える事が出来ました。
以上番外編でした。

新しい狩猟用の車が出来たらアップします。


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