狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

鍋料理

2012年11月30日 | 美味紹介
今夜も鍋料理です。根室市で魚のアラを買ってきました。白菜などと煮るだけですが、下には歯舞昆布が敷かれています。

酒ですか、ちょっと写っています。2cmほど残っています。これでやりますが少し淋しい。

   ひとり寝の耳へ涙の寒さかな

風呂はすでに入りました。20時になれば就寝します。
 
おはようございます。
翌朝、残っていた鍋料理を食べようと蓋を取りました。臭い。生臭く、とても食べる事の出来ない一品に変化していました。魚の鍋は冷えるとこうなるのですね。昔、魚肉の炊き込みご飯で同じ思い出があります。
そこで生姜を擂り、味噌と捏ねました。酒で少し柔らかくし土手鍋にしました。美味??もう少し待って下さい。
あら不思議、別な一品に変わりました。

TPPについて

2012年11月30日 | スピーカーズ・コーナー
TPPについて「よく分からない」が現在である。

北海道では農業が壊滅すると反対している。農業が壊滅すれば食糧自給率が下がり、食の安全も脅かされると主張している。さらに保険・医療などにも多大の影響が出るらしい。軽自動車は輸入障壁でアメリカ車を阻害する悪基準と指摘され生産中止となるか、普通車並みの税金がかかるのではと心配する。国や町の資材購入についてアメリカで訴訟が発生し、勝訴となれば莫大な金を分捕られる。しかし加入せず壊滅した自動車産業を、反対した農協が補償するのだろうか。
拙の感じとして、TPPはアメリカの51番目の州になる事である。この州には義務があって権利はない。

一方では中国を中心とした「東アジア経済共同体」構想がある。中国は20年後にアメリカを凌ぐ経済規模を持ち世界の中心(中華)となるだろう。日本の経済はイタリア程度になると予想されている。この共同体に加入し生き残りを図ろう、いや共同体のリーダーになろうと考えられています。しかしTPPが51番目の州ならば、中国の倭自治区になる可能性もある。

中国嫌いでTPP反対ならば、なにも加入せず栄光ある孤立(第三の道)を選ぶのか。日本から全ての米軍基地は撤去されるが防衛、外交そして主権さえ守れるだろうか。
排日運動で物が売れなくなり、経済が大風邪を引き、小笠原諸島は過去のいきさつから返せとアメリカが言えばどうする?沖縄も奄美群島も同じだ。

本当のところ拙には「よく分からない」である。愚論ばかり述べたが国を憂う心はある。卓見をコメントされたい。感情論(ヤケッパチ)は不要である。

現実の蝦夷鹿猟

2012年11月28日 | 狩猟と銃
蝦夷鹿猟は内地の狩猟者にとって一方の頂点であろう。もちろん羆猟や鶉猟・ウサギ猟など好まれるハンターもいる。拙もかっては雉猟が好きで犬の芸を見ながら猟野を楽しんだ。さて現実の蝦夷鹿猟へ目を向けよう。定年退職後道東で蝦夷鹿猟を始めた。道東へは過去十年以上通い、それなりに蝦夷鹿猟を会得しているつもりであった。しかし1週間ほどの「お客さん」ハンターであった。今回全て自分でやってみて、そう結論付けた。
蝦夷鹿猟の代表的な方法は3つある。
1、車で牧場を流し、撃つ方法。
牧場主は牧草の状態が大切である。雨後の牧場は柔らかく(土、牧草)絶対に立ち入ってはならないし、刈り取り前も同じだ。そして、牧場は個人所有の土地であるから無許可で入ると警察へ電話される。検挙の対象である。鹿を発見後地主の許可を得に行く、許可を得て戻っても鹿はいない。しかし現地のハンターは牧場主と顔なじみである。地元の者同士なのだ。地元の者はOKでも内地の者はNOである。これは意地悪でない。地元のハンターは牧草の状態など理解し、牧場主に迷惑を掛けないで狩猟するからだ。得た鹿を回収する場合、ロープで引っ張るが血で牧場を汚さないようにする。内臓は穴を掘り処理するが、解体も含め適切な場所の確保が難しい。一部のハンターが牧場内や付近の山林で行い、30分後にはカラスの黒山が出現する。こうした事が重なるので「絶対お断り」の牧場が沢山ある。沢山あるがその旨の標識はない。
2、山林を流し、撃つ方法
山林には国有林が沢山ある。これらの入山許可を取得しているか。民有林なら山主の許可を得ているか。山林にはハンターだけでなく作業員がたくさんいる。不用意な発砲により殺人事件が発生している。矢先の確認ができるほど余裕があるか。林にいるエゾ鹿が発見できるか。1週間ほど来ていた時、やっと発見できるのは目が慣れてきた帰日間際である。走ればわかるがそれでは遅い、鹿は人間と車の接近を早くから知っている。ここでも残滓の処理が問題になる。羆の餌を提供しているからだ。
3、雪山で巻き狩りに参加する方法
これは地元に友人がいて、仲間に入れてもらえれば、可能の方法である。写真では、銃口をテープで塞いでいる。
4、その他、方法など
コール猟もあるが技術、場所時間など一般向きではない。そうなるとプロのガイドにお願いするのが一番良いが、ガイドもピンキリである。一日に一回も発砲しないと料金が取れないので遠距離、公道上でも発砲させるそうだ。鹿がたくさん出てくるのは日没後である。某有名ハンターも日没後に発砲し、御用となった。

現在1の方法に2をミックスして、やっている。しかし時間帯による鹿のいる場所、よく付く牧場、発見してから(約1000m)接近するまでの道順、天候(雪・風・雨)による場所の変化など要素が絡み合う。猟果はお客さんで来ていた時の1/10である。これが拙(内地ハンター)の実力だ。
少し自信が出来るには最低3年は必要である。ここに住んで最低3年である。牧場主に名前と顔を覚えてもらい「まあいいか」と言われるのはいつの日であろう。現在65歳である。

選挙に向けて

2012年11月27日 | スピーカーズ・コーナー
ハッキリ言って、政治は醜業です。過去において、差別に通じますが「醜業」と言う言葉がありました。今ではパソコン変換を何度叩いても出てきません。過去の言葉です。
しかし政治だけは「醜業」です。これに携わる人も醜い。だから勲章を欲しがります。
第三極だ、などいろいろ言って見ても、テレビで「消音」を押して見てください。醜い顔しかありません。絶望しています。自民も民主・共産も同じです。
ただ絶望するとワイマール憲法下のドイツのように人気を集める第三帝国が出てきます。
中国・韓国、思うことはあっても引っ越しするわけにいきません。政治の最終手段に訴える事だけは自重しなければなりません。
それにしても自民党安倍総裁の威勢のいい発言(退役自衛艦を尖閣へ)が目立ちます。野党である事を割り引いて聴いていますが、チャーチル首相にでもなるつもりでしょうか。ひ弱な人間ほど無理をするから恐ろしい。国民も威勢の良い発言には拍手をする傾向(国民党政府は相手にせず)がある。
ズバリ断言する政治家より、グズグズしている政治家が民主主義下の政治家と思います。民主主義は効率が悪く、手間のかかる政治です。

狩猟は休んでいます。車が車検の為です。約1週間かかりますが、出来上がったら紹介します。

湯豆腐と俳句

2012年11月26日 | 俳句
12月13日が今年最後の満月句会です。お食事でもしながらの句会を提案したところ、全員の賛同を得ました。場所は主宰に一任しました。
今日は提出する俳句に苦しんでいました。兼題は「湯豆腐」です。いろいろな場所で食べました。やはり印象深いのは北都でしょう。風呂の型をした容器で、散り行く紅葉を眺め美味しくいただきました。嵯峨野の仕舞屋で二人で食べた湯豆腐、遠い昔です。
  湯豆腐の湯気が隔てる二人かな
湯豆腐の湯気ですから、邪魔になるはずのない物ですが、鉄壁の隔てのように思われて黙りこくって食べたものです。50年も前の事です。
  湯豆腐や歯舞昆布まず褒める
これから食べる湯豆腐です。豆腐よりも立派な昆布に驚きました。主役が逆転しているようでした。豆腐が1丁なのでエノキ茸で増量しています。適切な葱がなかったので薬味から省略しています。
さて雑詠です。
先日屈斜路湖に行きました。白鳥が一羽浮いていました。
  白鳥の浮かぶ屈斜路湖童話めく
  水鳥の一番先に大白鳥
湯豆腐を作っていると少し雪が降ってきました。しかしその前に雁が鳴きながら暮れなずむ空を竿となって行きました。
  何列も雁行く夜空一人酌む
  雪降るや定まる住まひつひに得ず
どうも湯豆腐が冷めてきました。焼酎の氷がカラリと音をたてました。パソコンから離れます。