「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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【ロックの基本】バンドのお手本『The Who』彼らの音楽が「俺達に与えたもの」とは・・・

2024-02-23 10:35:03 | 編集長「MASH」懇親の裏筆『今夜もMashと裏路地へ!』

『音楽を愛する君達』なら
この
『古いイギリスのロック・バンド』
を知らないわけは無いだろう。

イギリスが誇る3大ロック・バンドと言えば
『ビートルズ』
そして次に
『ストーンズ』
ここまでは異論あるまい。

で、その後に来るのは今では諸説あるようだが
俺に取っちゃ断じて
『ツェッペリン』でも『クィーン』でも無い!
そう!
この『ザ・フー』でキマリなのでR!

しかし細かく見てみると
(当店ではお馴染みの話だが)
『The Who』ってバンドは64年後半デビューであり、
少し遅咲きバンドなのよねぇ。

ちなみに
『ビートルズ』は62年(長男)
『ストーンズ』が63年(次男)
と年子であることが分かる様に
お兄ちゃん達の影響を
モロに受けた
『64年生まれの三男』
(ヒットは65年なので65年デビューと言ってもいい)
と考えて差し支えない。

彼らの魅力は
「この『三男』としての立ち居地を実に上手く生かしたサウンドメイクに有った」
と言える。

『ビートルズ的メロディとストーンズ的ロック・サウンドをミックスさせた』
この
『お下がりバンド音』
こそが、彼らであり
The Who名義で出したデビュー曲
『I can't explain』
で存分に聴ける!

シンプルでキレのあるギター、ベース、ドラムの演奏は格別だが、
それ以上に、ソコに乗る
『ロジャー・ダルトリーというソウル好きの歌い手の声』
が独自なスタイルに大きく貢献していることが分かるだろう。

彼のお陰で、リスナーたちは
『初めて出会う音楽』のように感じたハズだ。

余り言われていないことだが、当時
『あれだけ数多くいたブリティッシュ・インベイジョン・グループ』
の中で、結局生き残ったバンドって、
『個性的なヴォーカリストが居たバンド』
だったんだよね。

『メンバー全員が歌えるビートルズは別格』
としても
ミックが居るストーンズ
レイ・デイヴィスのキンクス
エリック・バートンのアニマルズ
ヴァン・モリソンのゼム・・・

好きなんだけれど
『ホリーズ』辺りだと少し弱くなる

『マンフレッド・マン』
『デイヴクラークファイブ』
『ハーマンズ・ハーミッツ』
などではメンバー名を知っている人も少ないくらい・・・
今やマニアックなバンドとなっているよね。

その点『ロジャーは本物のヴォーカリスト』だった!

このことは次作
『My Generation』
により決定的なものとなり、ここでの
『ヒキツケを起こしたようなヴォーカル・スタイル』
は誰もが真似たもんだった。

そして
「俺も楽器をやってバンドを組みたい!」
と少年達に夢を与えたに違いない。そんな
「オックスの弾く曲間のベースソロは、もう絶品!」

言うまでもないが俺にとっては
『ポールに次いで好きなベーシスト』
でもあるんだ。
まあ、
「ポールとオックスの順位差は周回遅れくらいの差がある」
んだけれどね。

盤で言えば
メイン写真のデビューアルバム
『My Generation』
がとにかく好きだ。

「良いメロディにロックのパワーが詰まっている!」
そんな
『ロックバンドのお手本的アルバム』
だからね。

ギタープレイで言えば
「この頃のピートは、まだまだ未熟」
と言えるものの、
そのタイム感や曲作りには既に素晴らしいものが見える。
このヒット後には、彼の努力、そして多大なステージ活動により
数年後『スーパーギタリストの仲間入り』を果たす訳だ。

最後となるが、ドラマーの
『キース・ムーン』
にも触れておこう。
『彼は生まれながらの天性で叩くドラマー』
であり、非常に稀な才能の持ち主である。

アマチュア・ドラマーが
彼を先生にしたところで、
ほぼプレイ的には参考にならないと思うね(笑)

とは言え、俺も時折
「キース・ムーンのように叩いてよ!」
なんて言ってしまうくらい、
『欲しいサウンド!』
なんだよね!

とにかく気持ちがプレイ全面に出て
しかも手数もアタックもその日の気分で変わる・・・
という独特なドラミングは
「まさにフーの根幹だった」
と言えるだろう。
『身体の中にリズムがある人間』
だったよね。

彼の死後にフェイセズから加入した
『ケニー・ジョーンズ』も俺は好きだけれど
やはり『お行儀の良いフー』になった感はあったよね。
もちろんその分、
『曲の良さが際立った時期』
であり、あの頃のライブも大好きだけれど
まあ、「キース・ムーンこそがフーさ!」と言う人に賛成だな。

今回は英国の至宝『The Who』について書いたけれど、
今後『裏路地のコーナー』でも
彼らの『裏モノ』をご紹介していこうと思うので、
『基礎知識』としてお知り置き頂ければコレ幸い。

では彼らについては、また後日。

《編集長「Mash」筆》

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