「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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ハウリンメガネが縦横無尽に吠える「メガネの遠吠え!」(第25回) ギター弾き必見! 前回の『ワウ』に続き、今回は『ディレイ』!エフェクターは止まらない!

2024-02-24 11:10:07 | 「ハウリンメガネ」の「ヴァイナル中毒」&more

暖かくなったり寒くなったりと寒暖差の激しい2月末にご機嫌よう読者諸賢。ハウリンメガネである。

こう寒いとどうにも体が固まってしまい、ギターを弾く手も動きが悪くなる毎日。
朝イチで弾くにせよ、仕事明けに弾くにせよ、やはり体が冷えている状態には変わりなく、手を温めるにはやはりそれなりにウォームアップが必要になるのだが、私がよくやるウォームアップがディレイを使ったもの。
ディレイタイムを長めに設定し、ディレイ音を原音とトントンの音量にしてテンポが崩れないように好きなようにスケールを追いかけていくと、メトロノームがなくてもリズム練習になるし、ディレイ音と原音がハーモナイズされるのでハーモニーの練習もできるというちょうどいいウォームアップなのである……

ディレイ (メイン写真は「LINE6・DL4」)

やまびこのように原音に対ししばらく間をおいて音が返ってくる、ギター弾きなら大抵ひとつは持っているエフェクター……なのだが、実をいうと私は結構使い道に悩んで若い頃は一切使っていなかったのが正直なところで、まともに使い出したのは社会人になってからなのである。

ディレイには二つの捉え方がある。

まずリバーブと同様に残響を作るエフェクターとしての捉え方。うっすらリピート音が聴こえる程度に設定し、音に空間的な拡がりを足す、というのが一つ(ロカビリーでよく使われるスラップバックエコーなんかが分かり易いが、この使い方はギターに限らず楽器全般でもボーカルでも使われているので、どんな人でも知らず知らず聴いているのである)

もう一つはリアルタイムサンプラーとしての捉え方。
ディレイとはその原理からいえば極短時間の録音再生を繰り返すレコーダーなので、ディレイが再生する音をフレーズの一部として取り入れることで、一人では物理的に不可能なフレーズを可能にする、つまり、楽器としてのディレイ、という捉え方が一つ(U2のエッジやポリスのアンディ・サマーズのプレイを想像してもらえば分かりやすい)

で、若い頃の私は後者のディレイの使い方がとにかく下手だった!

まずリズム感が悪かった(今も大して良かないが)のでテンポに対してジャストで鳴らすというのができず、ディレイ音を混ぜたフレーズがすぐガタガタになる。
で、そのうえで弾きすぎていた!

ただでさえ元フレーズの音数が多い状態なのにそこにディレイが引っ絡まり何が何やら分からない状態。そしてリズムが崩れることでフレーズもクソもない状態へ……

結果、当時のバンドメンバーには大不評。私も無理やり使うほどディレイに拘っていたわけではないので使うのを止めたのだけど、それでもやはりギタリストたるものディレイは使えたほうが面白いのは純然たる事実。日々コツコツとディレイを取り入れたプレイを練習し続け、ようやくまともに使えるようになったのは多分30過ぎてから……

そんな遅咲きディレイマンの私。今では足元からディレイを外せないくらいにディレイ好き。
日々の練習にも、曲のアイデア出しにも大変便利この上なし。
直結系ギタリストの皆様も家での遊び用に是非一台。

ちなみに本記事を気に入り、まだ前回の記事をお読みで無い読者諸君にはぜひ『ワウの記事』にも目を通して頂きたい。

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/3560d49a9cd562f79045aec5557dab42

じゃ、そんな感じでまた次回!
ライブでもディレイぐらい使おうかなぁ……

<ハウリンメガネ筆>

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