やればやるほど泥沼じゃのう!
仁義なき戦い風にご機嫌よう!ハウリンメガネである。
当ブログで私の記事をご拝読頂いている読者諸賢であれば御存知の通り、このハウリンメガネという男はいつも「問題に悩む→解決策をひらめく→解決したと思った所から別の問題が見つかる→悩む」の無限ループを繰り返すのが常。
先週までは問題の発見と解決がスムーズに回転していたのでニコニコと朗らかな気持ちで日々を過ごしていたのだが、ここ数日でま〜た煩悶期に入ってしまった。
俺にとって、本当に必要なエフェクトってなんだろう?
……はい!ペダル大好きなギタリストなら皆一度はぶつかる問題でございます。
あの音も欲しい、この音も欲しい、と書くとブルーハーツの曲が流れてきそうだが、ディレイ、コーラス、フェイザー、フランジャー。ファズにオーバードライブ、ディストーションにギターシンセ等々、巷に溢れる様々なエフェクトと、それらを使いこなす幾多の先人たちが紡ぎ出してきた魅力的なサウンドを聴くとつい先程のように「あれも欲しい!これも欲しい!」と、駄菓子屋に来た子供のようになってしまうのが人間の欲というものなのでございます。
そこで出てくるのが先程の問い。
自分にとって『本当に必要な』エフェクトとはなんなのか。
先述の通り、幾多の名曲を彩ってきたエフェクトの効いたギターを聴くと「ああ、この音いいな、使いたいな」となりがちなのだけど、こと『自分のプレイに本当に必要な音色』となると話が変わってくる。
まず私にとって基本の音色というのは、いい具合にクランクさせたアンプにちょいとリバーブを効かせて、ギターを繋いだ音である。
大半のシーンではこの状態でギターをコントロールして出すクリーン〜クランチで弾いている
問題は『これ以外に本当に要るのは何なのか』だ。
『ジミヘンやるならワウは要るよなぁ』
Q.ジミは何故ワウを使った?
『ポリスやU2みたいなことするならディレイは要るよなぁ』
Q.アンディさんやエッジがディレイを使ったのは何故だ?
『フリップ先生みたいなロングトーンを出すならマフ系のファズは欲しいなぁ』
Q.何故フリップ先生はロングトーンを出す為にファズを使っていたのか?
A.彼らの欲しい音を出す為にそれらが必要だったから
ギターを喋らせる為にジミはワウを使い、バンドアンサンブルの隙間を活かすためにアンディさんやエッジはディレイを使い、果てしなく伸びるロングトーンを出す為にフリップ先生はファズディストーションを使ったのである。
エフェクトが先だったのではない。彼らの頭で鳴った音が先だったのだ(発売日のような時系列云々ではなく、音としての話ですぞ)。
そこで我が身を振り返る。
己の出したい音に必要なペダルはなんだ?と。
こう問うと「これは本当に必要なのか?」という自問自答に入り込み、ペダルひとつ繋いでみてはあーでもないこーでもない、と取捨選択を繰り返し……やればやるほど泥沼じゃのう!
音楽の本質はエフェクトに非ず、己の頭で鳴った音である、という、どうにもしばらく解決しそうにない問題に頭を悩ませつつ……また次回!
<ハウリンメガネ筆>
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