「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「ジョーカーウーマン」の「明日もボブで狂うわよ!」(第五回)2019年ヨーロッパ春ツアー雑感(その2)

2019-07-04 09:40:00 | BOB DYLAN
(※写真:Wurzburg公演のブートが出てたからそのジャケット。写真はかなり昔。ハモニカ用マイクが懐かしい!)

「2019」
さて、皆様はNetflix限定で公開されてるドキュメンタリー映画
『ローリング・サンダー・レヴュー:ボブ・ディラン・ストーリー・バイ・マーティン・スコセッシ』
はもうご覧になりましたか?

それに先立って「ローリングサンダーレビュー」
の14枚組も発売されたりして、
あわわあわわしている間に、
6/21 ベルゲン公演から「初夏ツアー」が始まってしまいました。
ボブ・ディラン働き者)

まだ録音物はチェックしてないですが、
久方ぶりの登場で話題沸騰の
「Can't Wait 」
「Girl From The North Country 」
だけはYouTubeで聴きました。

素晴らしいです、蕩けます。
あと、「ERK」が大幅に変わってるとか、
帽子被ってる(日除けか?)とかニュース色々!
実にイイ時代です。

でも今月も予定通り、
「春ツアー」の続きをいかせて頂きます!

(先月まとめ:2019年春ツアー始まり、初日デュッセルドルフのテープ聴いてどきどきした。その後のテープも着々アップ)

2夜目のヴュルツブルク(Wurzburg)も
本当に素晴らしい。
完璧に研ぎ澄まされた「ERK」。
「ERK」なんでこんなに凄くなるんだろう?

何ともブルージーな 
「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」
「ブルージー」という概念が具現化されたら、こんな感じ?
アルバムに収められたオリジナル版は
もちろん不滅の名作だが、
今回のこの曲は、それをも上回ってる!
かもしれない。

4ヶ月弱の冬休みの間に、
決定的進化を遂げた
「Bob Dylan&His Band」なのか?
どこまで行ってしまうのか?
ついていけるのか!?続くベルリンは、、、

あら?普通?

ツアー4夜目、
マグデブルク(Magdeburg)では
エネルギーは戻ったけど、歌い方は従来通りかな?
それでも差し支えはないけど。
初日のみのレア曲がない分、雰囲気が圧倒的に変わってたデュッセルドルフの奇跡的なスタート。

ハプニング部分は別日に起こる。
プラハ3連続ショーの2日目、
通常のアンコール2曲目「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」の後、
いつもの挨拶なしで、ボブのみが去り、バンドがインストで「Just Like Tom Thumb's Blues」を演奏、一人また一人去って行ったと。

「?」

プラハ3日連続ショーには
世界中のオッカケファンが集結していた模様で、
後日当夜の模様をイギリス某氏
(やたらいつもいる人。観たボブのショーの回数を聞くと、500回位まで数えたけどもう数えるのやめちゃった~、という)
にパリ打ち上げ時に質問してみた。

「1日目はあれはなかったんだ。2日目にTom Thumbのイントロが始まった時、前の方にいた○○が、曲に気づいた瞬間に腕と歓声を上げて大喜びするのが見えたよ。彼女は期待の余り跳びはねながらボブが戻って来て歌いだすのを待ってた。でもバンドメンバーが一人ずつ帰って行くにつれ何が起こったかを悟っていった(大意)」

悲しい。。。
去年のNYビーコン6夜目で「It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry」が登場した時、
きゃーーーって思ったもん。

遡って夏ツアー初日ソウル公演で 
「Masterpiece 」と「Gotta Serve Somebody」
を認識した時、うそ~~~て声に出して言ってしまったもん。

シナトラ時代終焉後の今、
何が登場してもおかしくない現状。
当日現地の人はアンコール3曲目
「Tom Thumb's Blues」で、
ボブは一瞬消えたけど、
ピアノに戻ってきて歌いだすと絶対思ったはず。

全員が冷静になった今は、プラハの会場は裏出口がなく、商店街の中を通って会場出入りをしなければならないような状況下で、ボブが立ち去る時間稼ぎ(ファンがボブの出に押し寄せるのを防ぐため)的処置であった、というのが大方の見方になっている。

人事だから笑える。

私はプラハの後のパリ3日間と
ウィーン2日間に参加した。
プラハにも未練があり、スペインにも興味があったが、移動の便と日程の都合で決定。

合計5回は自分の希望より回数が少なめで
少し不満ではあったが、蓋をあければ、
「全ての日が濃厚」で、
自分の海外オッカケ史上で
「過去3本の指に入る満足度」
の高い内容だった。

無事ボブのショーが観れた事を心より感謝します!

(次回はパリのコンサートと自分の帰国後も続いた2019年春ツアーの様子を書かせて頂く予定です)

企画・編集・校正・加筆リライト「Mash」》
-------------------------------------------------
ゲスト・ライター陣紹介
〈ジョーカーウーマン〉
日本を代表する
「ボブ好き5人衆」
の一人。
 
お金が有ればもちろん、
無ければローンを組んででも
海外まで出掛け
「ボブ・ディランLive」
をGetsし続ける「重鎮」
 
俺「Mash」とは
「ボブの音楽的部分」
そして
「ユーモラスに笑える部分」
にて合致!
 
今回の新連載で
より深く「ボブ」を掘り下げる!