今が旬のオクラ。オクラは栄養もたっぷりで、ビタミンCやカルシウム、食物繊維が豊富に
含まれています。専門家の津久井学さんによると、オクラのネバネバ成分は、主に食物繊維で、
整腸作用が期待できるうえ、食べものをネバネバで包んでのどから胃・腸へと通過しやすくし、
かつ消化を緩やかにするため、消化器官に負担がかかりにくいそうです。
最近の研究では、オクラと一緒にごはんを食べると、ごはんだけ食べたときに比べ、
血糖値の上昇を抑えられることがわかりました。
◆絶品!甘くてシャキシャキのゆで方
水にさらさず、ざるの上で自然に冷ますと、表面にネバネバ成分がとどまるため、粘りけが
残り、その粘りけがオクラのうまみや香りなども逃さないのです。
野永さん流 オクラのゆで方
【オクラ 10本分】
- なり口の先端を少し切り、ガクの堅い周りの部分を削る。さらに、先端から1センチくらい切り込みを入れる。(こうすることで、火の入りが一定になり、短い時間で均一にゆでることができる。)
- フライパン(直径26センチ)に水(およそ500ミリリットル)と塩(小さじ1)を加えて沸騰させ、オクラを入れ、フライパンのフタをして1分間ゆでる。
※水の量は、フライパンの1~2センチ深さが目安。 - ざるに上げて、そのまま冷ます。
◆子どものオクラ嫌い 脱却のワザ
オススメするメニューは、「オクラハンバーグ」です。
子どもが苦手とするオクラのネバネバが、ふんわりとした食感に変身するためです。
通常のハンバーグでは、両手でキャッチボールをするようにして空気抜きをしますが、
オクラハンバーグはすくってフライパンに落とすだけで、破裂しにくく、ふんわりした
仕上がりになります。
オクラハンバーグ
【材料・2人分】
・オクラ・・・3~5本
・豚ひき肉・・・250グラム
・卵・・・1コ
・パン粉と牛乳を合わせたもの・・・ 50ミリリットル
・塩、こしょう・・・各少々
【作り方】
- オクラは、ガクを取り、生のままみじん切りにする。
- 豚ひき肉に塩、こしょうをふり、よく練る。
- 卵とパン粉と牛乳とオクラを混ぜ合わせる。
- 熱したフライパンに丸めた3を入れる。
- フタをして、弱火で約7分間蒸し焼きにする。
- 裏返してフタをして、約1分間蒸し焼きにする。
◆新食感 サラサラのワザ
ナイジェリアの定番オクラ料理、ピリ辛「オクラシチュー」は、ネバネバではなく、
サラサラの食感が人気です。
オクラのネバネバがサラサラになる秘けつは、一緒に加える「トマト」と「塩」にあります。
トマト味のスープに、細かく刻んだ強い粘りけのあるオクラを加えて、加熱しながら混ぜると
トロトロになって粘りけが弱くなります。さらに、塩を加えるとサラサラに変化。
特製オクラシチュー
【材料・2人分】
・オクラ・・・20本
・水・・・200ミリリットル
・牛もも肉・・・300グラム
・トマトの水煮・・・3コ
・サラダ油・・・大さじ2
・粉とうがらし・・・小さじ1
・固形スープのもと(洋風)・・・1コ
・塩
【作り方】
- 牛もも肉は、1センチ厚さ3センチ角の大きさに切り、鍋の中に入れる。水を牛肉がかぶるぐらい入れ、塩(5グラム)加えて煮る。
- オクラはガクを取り、フードプロセッサーに入れ、水(200ミリリットル)を加えてかくはんし、取り出す。
- トマトの水煮は、フードプロセッサーでかくはんし、(1)の鍋に加える。
- 鍋にサラダ油・粉とうがらし・固形スープのもとを加え、10~15分間ほど煮る。
- 煮上がったら(2)を加えてサッと煮て塩をふり、味を調える。
(2014年7月22日 あさイチ)