「秋たまねぎ」は、春から夏に出回る「新たまねぎ」に比べ、加熱すると甘くなるうえ、今、注目の
抗酸化物質ケルセチンの量が多くなっているスグレモノです。
ケルセチンは、血管を柔らかくし、動脈硬化を予防する効果があることが今までの研究で認められて
います。さらに、最新の研究では、脂肪肝の予防にも効果があることがわかりました。
ケルセチン アップ術
たまねぎの成分に詳しい北見工業大学特任教授の山岸喬さんによると、ケルセチンの健康効果を
期待するには、「秋たまねぎ」を1日1個食べる必要があります。
そこで、ケルセチンを増やす方法を、山岸さんに伺いました。
ケルセチンは、たまねぎの細胞に刺激を与えることで増加します。中でも、日光にさらすと、
効率的にケルセチンを増やすことができます。その際、反応するのに時間がかかるので、最低でも
1日以上当てるのがオススメです。4日で1.5倍増え、さらに1週間干すと3.5倍含有量が
増えます。
ケルセチンが増えたたまねぎは、ほんのり緑色になります。これは、葉緑素が増えたためですが、
ケルセチンは葉緑素と一緒に増えるので、この緑色がケルセチンが増えた証しと言えます。
ケルセチンは干せば干すほど増えます。しかし、干しすぎると外側が皮のように堅くなってしまう
ので、1週間程度が目安です。また、たまねぎを切ってから干すと傷みやすいので、丸のまま干す
のがオススメです。
ケルセチン吸収率アップ法
たまねぎの細胞中に存在するケルセチンは、細胞を壊して、中から出すことで摂取しやすくなり
ます。放射状に薄切りにしたたまねぎを、2度に分けて電子レンジにかけ、そのあと炒めます。
その結果、炒める時間を短縮しながら、効率的に細胞を壊し、ケルセチンを出やすい状態にする
ことができます。さらに、たまねぎのケルセチンは水に溶けやすいので、煮ることで、スープに
溶け出させます。
ただし、ケルセチンはそのまま摂取しても、体に吸収されにくいことがわかっています。
ポイントは油と一緒に摂取することです。ケルセチンが、腸で吸収されるとき、油があると
吸収率があがるからです。乳脂肪分たっぷりのチーズと一緒に食べるオニオングラタンスープは、
ケルセチンを吸収させるにはもってこいのメニューといえます。
疲労回復パワー たまねぎ万能だれ
たまねぎのうれしい健康成分は、ケルセチンだけではありません!
細胞を壊すことで、たまねぎに含まれている含硫アミノ酸と酵素が結びつきます。さらに、それが
ビタミンB1と組み合わさることで、疲労回復効果が期待できるアリチアミンという物質に変化
します。
料理研究家、脇雅世さんがオススメの組み合わせる食材は、きな粉とのりです。
きな粉とのりには、ビタミンB1が含まれているため、たまねぎに含まれる成分と反応して
アリチアミンができるのです。
まず第1のポイントは、たまねぎはすりおろしたものとみじん切りをあわせること。
食感の違いを楽しむことができるだけでなく、たまねぎの細胞を細かく壊しておくことで、
アリチアミンの生成を促進させることができるそうです。
第2のポイントは、切ったらなるべく早くきな粉と混ぜること。また、切る前にたまねぎを
冷蔵庫で冷やしておくこと、きな粉と混ぜるときに湯せんすること。
そして、切ったあと2時間程度置くことで、さらに疲労回復パワーを引き出すことができるそうです。
この万能だれは、サラダや冷ややっこはもちろん、刺身にかけてカルパッチョのソースにしたり、
肉を焼くときに炒め調味料として使うこともできます。
たまねぎ・きな粉万能だれ
材料・作りやすい分量】
・たまねぎ(みじん切り)・・・70グラム
・たまねぎ(すりおろす)・・・50グラム
※あわせて たまねぎ約2分の1コ分
・きな粉・・・大さじ4
<A>
---------------
・塩、砂糖・・・各小さじ1
・酢・・・大さじ4
・水・・・大さじ1
---------------
・サラダ油・・・大さじ4
【作り方】
- たまねぎはボウルに合わせ、きな粉と混ぜる。
ペースト状になるまでしっかりと混ぜ合わせる。
- Aを加えて混ぜ合わせ、最後にサラダ油を加えて混ぜる。
たまねぎ・のり万能だれ
材料・作りやすい分量】
・たまねぎ(すりおろす)・・・120グラム
・焼きのり(全形)・・・2分の1枚
<A>
---------------
・しょうゆ、酢・・・各大さじ4
・ごま油・・・大さじ2
---------------
【作り方】
- たまねぎはボウルに入れて、のりを細かくちぎって加え混ぜる。
ペースト状になるまでしっかりと混ぜ合わせる。
- Aを加えて混ぜ合わせる。
(2014年9月30日 あさイチ)
ブログランキングにクリックお願いいたします