「朝、起きたら足の裏が痛いけど、そのうちおさまる。」
「足の親指がうずくが、外反母趾(がいはんぼし)だからしようがない。」
多くの女性が一度は経験があるという、こうしたちょっとした足の裏の不具合。
実は、放置すると悪化して、大きなトラブルにつながる恐れがあります。
●朝の1歩に激痛!“足底腱膜炎(そくていけんまくえん)”
足底腱膜とは、足底のかかとの骨から土ふまずを通って伸びている、腱のことです。
足底腱膜に負担がかかりすぎると、炎症を起こし、足の裏が痛みます。
これが“足底腱膜炎”です。最悪、手術が必要になることもある。
◆足底腱膜炎チェックリスト
・チェックリストに1つでも当てはまる場合は足底腱膜炎の可能性があります。
・痛む場所を自分で確認するために足の裏を押すときは、足底腱膜をピンと張るように
反らせてから押して下さい。
いつ?
・起床時の1歩が痛い
・長時間座ったあとの1歩が痛い
どこが?
・親指の付け根あたり
・土踏まず
・かかと
◆足底腱膜炎の原因
ウオーキングやジョギングブームのため、足底腱膜炎になる人が増えているようです。
また、原因は足の裏に負担がかかることだけでなく、加齢とともに足底腱膜の回復力が
おとろえ、炎症を起こしやすくなることがあります。
◆「足底腱膜炎の痛みを解消する」ストレッチ
<方法>
(1)痛みがある足を反対側の太ももの上に乗せます。
(2)足の指を包み込むようにつかみ、足底腱膜をピンと張るイメージでゆっくりと反らします。
※20秒のストレッチを1日に10回。
痛みがでやすい朝や、足底腱膜が柔らかくなっているお風呂上がりがオススメ。
毎日続ければ、2~3週間ほどで痛みが和らいでくるといいます。
※痛みが強い人や足にけががある人などは行わないで下さい。
●外反母趾と間違えやすい“強剛母趾(きょうごうぼし)”
外反母趾とは違う病気です。
強剛母趾とは、親指の関節に負荷がかかってすり減ることにより痛みが出る病気です。
ひどい場合には骨のトゲができ、激痛に襲われます。
骨のトゲが大きく、痛みが強い場合は手術が必要となる場合もあります。
◆足トラブルを予防する“靴選びのポイント=ぶかぶかな靴を履かない”
私たちの足は、いくつもの骨がつながってアーチ状になっており、このアーチが歩くときの
衝撃を吸収してくれます。ぶかぶかの靴の場合、このアーチがうまく働かず、足本来の働きが
できなくなってしまいます。
またぶかぶかな靴は、足がずれて指が靴に当たるなどして負担がかかり、外反母趾をはじめ
とする骨の変形など足のトラブルにつながります。
ちょうどいい大きさの靴を選ぶ方法
(1) パンプスやハイヒールの場合、靴を履いた状態でカカトを上げます。
このとき、靴も一緒に持ち上がれば、丁度よい大きさで、足と靴がフィットしている
ことになります。
(2) 中敷きを取り出せる靴の場合、その長さで靴が足の長さに合っているか判断します。
中敷きのうしろにカカトをぴったりとつけ、つま先までのせます。
つま先に0.5センチから1センチほどのゆとりがあるのが、丁度よい長さです。
※ひも靴の場合は、カカトをトントンと地面に打ち付けます。
この状態でしっかり靴ひもを結ぶと、靴とのフィット感が生まれます。
自分の足のサイズをしっかり知りたいという場合は、フットケアトレーナーや
シューフィッターがいる靴店でサイズを測ってもらうのがオススメです。
●女性も油断大敵“痛風”
男性に比べ、女性はかかりにくい痛風ですが、年齢を重ねると女性も尿酸値が高まるリスクが
あります。それが「女性ホルモン」の影響です。もともと女性が男性より尿酸値が低いのは、
女性ホルモンが尿酸の排泄を促しているため。しかし閉経期になると、女性ホルモンの分泌が
低下し、男性同様に尿酸値が上がりやすくなるため、痛風にも注意が必要です。
尿酸値を上げないためには・・・
・アルコールを控える
・十分な水分をとる
・肥満を解消する
・軽い運動を継続する
(2014年12月3日 あさイチ)