はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

一日一首

2012年11月04日 21時09分58秒 | 日詠短歌

2012/10/8(月)
   つっぷしてまどろむまみの手の甲に蛍光ペンの「早番」ひかる
    (『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』穂村弘)

 あおむけに事務椅子鳴らす土曜日は分度器の弧を虹にあてがう


10/9(火)
   ほとんど眠れなかった。原因不明。

 叶うなら幹となりたい壮大な無駄を積みあげてゆく明るさ


10/10(水)
   朝晩は上着が欲しくなる。

 かこまれる笑顔がまわる暗くなる神無月からいついつ出やる


10/11(木)
   「簡単にいうと、別れてやる!というのが俳句で、
    でも別れられないって、下の句でいうのが短歌だ」
   と言います。
   俳句は決断の形式。一方短歌は未練の形式。
   (高橋睦郎の発言 「『一握の砂』から100年 啄木の現在」から)

 舐めるにはもう遠いんだ右肘の3年生のときのすり傷


10/12(金)
   腰痛再発。椅子から立つときが辛い。

 あしびきの往路復路に坂は無く通しゃせぬとの囁きもなく


10/13(土)
   食えなくなったなあ、と思う。若いときと比べるのが変なのだが。

 三口分捨てるくやしさジェノベーゼソースの他意を感じる午後は


10/14(日)
   朝の散歩。久々に、指が冷たい。

 バンザイをするだけすれば曇天の世界は白でまず出来ていた


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