はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

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勝手に返歌 039:理想

2007年11月30日 18時42分19秒 | 勝手に返歌
昨日こそ理想の日だと気づいた日まず歯ブラシにペーストを盛る

一昨日と違う理想を理想だとはしゃぐ彼女の八重歯の真白
039:理想(本田あや) (明晃晃)

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勝手に返歌 038:穴

2007年11月29日 18時22分07秒 | 勝手に返歌
噴き踊る炎はあなた(or It)ここまで近いのに掴めない

ドーナツの穴によく似たわたし(僕)存在するのに存在しない
038:穴(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)

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「五首選会」終了です

2007年11月19日 06時49分33秒 | イベント
 そんなわけで、11月19日午前零時をもちまして「五首選会」を終了させていただきました。どうもありがとうございました。
 今回は、自分を含めて11名と、とても多くの方々にご参加いただきました。
 主催者として望外の喜び、うれしい悲鳴をあげ続けておりました。
 参加者の皆様、そしてこの会をご覧になったすべての方に、厚くお礼申し上げます(ふかくふかく頭を下げる)。

 さて、いち参加者としての感想です。
 去年も感じたことですが、自歌を含めて千百首を身を入れて読み、さらに五首ずつ選んでゆく作業は、非常におもしろくも苦しいものでした。
 その逃げ道として、今回は〈好きな歌〉の他に〈色模様五首〉を選び、結果的に「十選」にするという、コソクな手段に出ました。
 でも、そこまでしても「選ぶ」という作業は辛かった。

 そして選んでいただいた側から見ると、10人の方々の選が見事に分かれました。
 選ばれた歌が計35首。これは喜ぶべきことか、反省すべきことか?
 こうなると、選ばれなかった歌にも目が行きます。なぜこの歌は選ばれなかったのだろう。それを考えるのも、向上につながる気がします。

 以下、長くなりますが、ご参加いただいた方へ一言ずつ。

 花夢さんへ
「中村さんの料理しちゃう作品にけっこうぐっと来ているかもしれません」
ぐっと来ていただき、ありがとうございます。中村は食いしんぼなのですが、その割に食べ物の歌は少ないな。おいしい歌を詠みたいですね。
ちなみに、以前高知で「うつぼのたまごとじ鍋」なるものを食べました。
美味しかったですよー、はふはふしてて。機会があれば、ぜひご賞味を。

 やすまるさんへ
「『すご( )ックス論』にはおどろきました」。
おどろいたでしょ?僕も驚いたもの。作歌のトランス状態から醒めて、メモ帳を見て天を仰ぎました。
俺は何書いてんだー!!
でも没にするのが妙に忍びなくて、結局投稿しましたが。気に入っていただけてよかった。

 みち。さんへ
「「一緒」のお歌がとても好きです。とにかくすごくかわいい(笑)」
ありがとうございます。かわいいですよね。
これも、トランスから醒めた後で顔を覆ってしまった歌です。
どうか、この歌を作ったのが、むさ苦しいおっさんだということを考慮に入れないようにお願いします。考えたとたんに醒めます。

 橘こよみさんへ
「風と水を感じるおうたが多かったです」
風や水は、いかようにも形を変え、しばしば意のままにならない。そんなところが、歌作りに合っているのかもしれませんね。
「祝」の歌を拾っていただき、ありがとうございます。とてもとてもうれしいです。

 五十嵐きよみさんへ
「題詠100首blog」、今年もお疲れさまでした。
このイベントがあってこそ、僕もこんな楽しい会を企画することができました。改めて、感謝いたします。
「「077:写真」の「なかよし」は、少女マンガ雑誌の「なかよし」と読んだのですが」
そうです。あの「なかよし」です。残念ながら、読んだことありませんが。
なぜか括弧には括りたくなかったため、かえって判りにくくなってしまいました。
括弧の使い方は、とても難しい。いつも頭を悩ませています。

 おとくにすぎなさんへ
薬局前のあのカエルは、「ケロヨン」じゃなくて「ケロちゃん」なんですか!?知らなかった…
幼稚園のころ、ケロヨンの指人形を大切にしていました。スーパーの溝に落っことして無くして、泣きじゃくりながら母に手を引かれて帰った事を憶えています。
ケロヨンの指人形、今もあるんだろうか…?

 A.Iさんへ
「卒業」の歌を読み込んでいただき、ありがとうございます。
「百日紅」は、その花と幹の質感とのギャップが大きくて、普段から気になる木です。つい指を這わせてしまいます。
この歌は、実はあのドラマ「北の国から」から「借りてきた歌」でもあります。ほとんど原型をとどめていませんが。

 ワンコ山田さんへ
いろいろ先に取っちゃって、すみません。
「日光写真」ははずせないですよね、やっぱり。
日光写真と言えば「青」と相場は決まっている、と思っていたのですが、調べてみると今はそうでもないようですね。
日光写真業界も、日々進歩しているのでしょうか。そんなものがあるとすればの話ですが。

 樋田沙美さんへ
「微妙な背徳感が百合っぽいな、と書くと失礼ですか?(^_^;)。」
いえいえ、ぜんぜんオッケー(間違った語の使い方)ですよ。そういった視点で改めて読むと、けっこう背徳な歌なのかもしれない…
なにか、未知の世界を垣間見たような興奮をおぼえます。残念ながら参加はできないけど(できるわけないけど)。

 みにごんさんへ
「少女の無垢な残酷さが美しく表現されていると思います」
少女は、残酷なのだろうか?というのが、長年僕が知りたかったことの一つです。
意地悪な女性には数多く(男と同じくらいに)会ってきましたが、この歌のような「無垢な残酷さ」を目の当たりにしたことが、今までないのです。
なので、この歌は小説その他からの二次知識のみで作りました。
でも、やっぱり実際に残酷なんだろうな、という予測はつきます。

以上。

 また形を変えて、このようなイベントができたらなあと思っております。
その時は、ぜひまたご参加くださいませ。
 どうもありがとうございました。
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「五首選会」を開催します!

2007年11月19日 06時17分13秒 | イベント
 「題詠100首2007」終了を勝手に記念して、「五首選会」を開催することにしました。
 その名のとおり、「題詠100首2007」参加者が投稿した短歌の中から、5首を選ぶ会です。
完走者(100首詠んだ方)でなくても大丈夫。お気軽にご参加ください。

 選の基準は、なんでも可とします。
 純粋に「いいと思った歌」はもちろんのこと、「おいしそうな歌5首」「哀しい歌」「意味はわからないけどグッとくる歌」等々、さまざまな「選」をお願いします。
 どうぞご参加ください。

【参加資格】 「題詠100首2007」参加者
         (完走者でなくても、可。)
         (「題詠」参加者以外の人も、選のみでの参加は可)
【受付期間】 11月1日(木)~11月14日(水)
【投稿期間】 11月1日(木)~11月18日(日)
【ルール】
・参加希望者は、ご自分のブログに「五首選会参加」用の
 記事欄を作成してください(「五首選会参加(見本を兼ね
て」)を参照)。
 その際、できれば「自選五首」を書いていただけると、
 会が盛り上がります。
・そこから、ここのすぐ下の記事欄「五首選会参加(見本
 を兼ねて)」にトラックバックしてください。
・参加者は、他の参加者のブログに行き、その人が
 「題詠100首2007」で投稿した歌の中から五首を選んで、
 コメント欄に記入してください。
 (参加者は、最低でも一人について選を行ってください。)
・その際、できれば鑑賞についてのコメントもお書きください。
 (全体についてでも、個々の歌についてでも可。)
コメント (2)

五首選会参加(見本を兼ねて)

2007年11月19日 06時16分25秒 | イベント
自選
「借りてきた歌」五首

008:種
 芝草に沈みつ思う空色の種の発芽をさせてはならぬ
           -「そらいろのたね」
           なかがわりえこ、おおむらゆりこ(絵本)
057:空気
 そらをとぶ空気枕にまたがってさあ飛び立とう翡翠の森へ
                  -「耳をすませば」(映画)
060:キス
 くちびるに赤黒い傷きざむただ君を罰するためだけのキス
             -「ヨコハマ物語」大和和紀(漫画)
070:神
 緑濁の沼から這いずり出たものに光が刺さる 神よ逃げるな
                  -「地獄の黙示録」(映画)
084:退屈
 からからの蝉を真白きサンダルの底で砕いて蹴って退屈
            -「ノルウェイの森」村上春樹(小説)

【五首についての感想】
自分の歌を読み返してみると、他の作品や親しい人の台詞などからイメージを広げていくものが多いなあと思います。
そういった歌たちを、個人的には「借りてきた歌」と呼んでいます。
「題詠100首2007」でも、数えてみたらその数は15を超えました。
そんな中から、自分でも比較的気に入っている五首を選びました。
はっきり言えば、盗作の群れなんだけれど…お許しください。
他にも、以前見た本や映画と同じようなモチーフを見つけたら、
「あ、ナカムラの野郎、こんなところから盗んでやがった」
と指摘してくださいね。

【全体についての感想】
「歌のどこかに色、模様を入れる。またはそれを連想させる歌作りをする」
ことを、縛りとしたため、結果としてかなりいびつな歌が多くなってしまいました。
でもそれはそれとして、改めて100首を読み返してみると、そこここに苦闘の跡が見られて(出来はともかく)けっこうおもしろいじゃないか、とも思えてきます。
とても勉強になりました。「縛り」も悪いもんじゃないですね。
これからしばらくは、ちょっと自由に詠みたいですが。
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「題詠100首2007」投稿歌

2007年11月19日 04時44分16秒 | 題詠100首blog2007
001:始
 はじまりはあお星々のまたたきが散りぢり熔ける始まりは青
002:晴
 月光が底にまどろむとこぶしを鋼に変えて明後日は晴れ
003:屋根
 刷毛雲を見上げていると飛べそうな屋根の下地を赤く塗るとき
004:限
 早すぎる河津桜の濃き桃の散るを止めよ今日限り冬
 (止めよ=とどめよ)
005:しあわせ
 風の中舞う黄舞う髪揺れる枝きみがしあわせだからしあわせ
006:使
 つばさ持つ青き使徒なり哀しきと清きを統べる風の使徒なり
007:スプーン
 朱に染まる指のくぼみをスプーンにしてすくい取る根まじりの雪
008:種
 芝草に沈みつ思う空色の種の発芽をさせてはならぬ
009:週末
 仕舞坂週末ごとにくだる坂角のケロヨンくんは黄みどり
 (角=かど)
010:握
 両掌に包んで握る縞栗鼠の蠢く脈のあたたかきかな
011:すきま
 素粒子間のすきまはとても広いから紫の風だけがこぼれる
012:赤
 さんかくの赤いひこうきとんでいくくもり空ならもっといいのに
013:スポーツ
 「スポーツって待つことだ」って濃紺のMIZUNOマークに視線落として
014:温
 シャツ越しのあなたの背なが温いから黄色いタオルケットでじゅうぶん
 (温い=ぬくい)
015:一緒
 あ、水玉あなたといっしょネクタイとかばんの中のペンほら一緒
016:吹
 西風が潮砂つぶて吹き付けてもう自慢した褐色じゃない
017:玉ねぎ
 透きとおる狐色した玉ねぎはフライ返しにまとわりついて
018:酸
 きみの口小梅こりこり音がしてきっと榛色の酸っぱさ
019:男
 男って君みたいって暗闇に翠緑玉の瞳きらめく
020:メトロ
 梨の花散る地に迷いこみましょう緑のソウルメトロに乗って
021:競
 群青のリード引いてかひかれてかペスと競ってしいちゃん歩む
022:記号
 チューバ譜のヘ音記号に目とヒゲを朱色で書き加えたの誰だ
023:誰
 我が世誰そ常ならむのか剣山灰の雪縞凍みて匂えど
 (剣山=つるぎやま)
024:バランス
 内蔵に付きすぎたのでバランスをとって萌黄の柿の葉を噛む
 (噛む=はむ)
025:化
 渦を巻き白蛇と化し道上に地紋を描くさくら地吹雪
026:地図
 事ごとに塗りつぶす白地図はもう往けるところが少ししかない
027:給
 給食を護衛してゆく白帽子つばめが渡り廊下くぐった
028:カーテン
 銀色のカーテンランナーきゃらきゃらと滑るよだってもう重くない
029:国
 浜に立ち国来くにこと引き寄せる綱の握りのあかぐろきかな
030:いたずら
 コノアイハトウメイスギル指先で水にいたずらする黒い髪
031:雪
 膝を着く雪原はるか漆黒と見まごう濃き紅を目指して
 (雪原=せつげん 紅=くれない)
032:ニュース
 どうでもいいニュースは浅黄取り決めの和紙便箋を買いに行かねば
033:太陽
 おおあたたかな白き太陽霞立つ森林限界線にころがる
034:配
 透明な水を配ろうできたてのフラスコに詰め街でくばろう
035:昭和
 しいちゃんが〔ここは小声で〕昭和ってそんな茶色な季節だったの
036:湯
 残り湯のあるかなきかの白濁にあの人を見て栓を引き抜く
037:片思い
 『紅殻の分析結果』石壁の妃は片思いをしている
 (石壁=せきへき 妃=きさき)
038:穴
 擦り生姜きいろく濡れて蓮根の穴ほろほろと舌にくずれる
039:理想
 バラ色の明日が理想だそうだとかいつも笑ってるとか言われて
040:ボタン
 長崎のひとに似ている二番目のボタンをはずす浅黒い指
041:障
 六月の緑は痛い気障りな光が庭の隅にかたまる
042:海
 蔦の這う儚きあをの器から注いですこしだけ海は死ぬ
043:ためいき
 「ためいきを三回吐いた」積雲の白を数えてすごす山頂
044:寺
 わが寺に言の葉添えよ影法師黄味萌え出ずるうたを奏でん
045:トマト
 酒井屋のトマトのへたは深緑すぎるこいつは植物じゃない
046:階段
 君さては外階段の12段目にある銀のSを踏んだね
047:没
 庭先のやがて水没するはずのほおずきの実はまだ色付かず
048:毛糸
 編み棒へからめる前にふじ色の毛糸に軽く口づけをして
049:約
 「この薔薇は橙ですか白ですか萌葱でしょうか」「約黄色です」
050:仮面
 まなじりに黒き指紋のこびり付く顔となりいざ仮面歌劇へ
051:宙
 このカリウムは緑の海に降りそそぐ宇宙塵から抽出された
052:あこがれ
 伯母たちが吐き合う「!!!!!!!!!!!!」の黒にあこがれた夜
 (!!!!!!!!!!!!=エクスクラメーションマーク)
053:爪
 泥岩に爪痕残し始祖鳥が羅目の鱗を光らせて飛ぶ
 (泥岩=でいがん 羅目=らめ)
054:電車
 差し向かうふたり泣いてるよに見えた湘南色の湘南電車
055:労
 鳶色の疲労をシャムロックの花に吸われつつ聴く午後5時の鐘
056:タオル
 板床にタオルを敷いて夢を見る金魚の群れに会えますように
057:空気
 そらをとぶ空気枕にまたがってさあ飛び立とう翡翠の森へ
058:鐘
 切髪の童の石に軒先の青銅鐘がのびやかに鳴る
059:ひらがな
 黒々と濡れた花壇の土に書くしいちゃんの名の文字はひらがな
060:キス
 くちびるに赤黒い傷きざむただ君を罰するためだけのキス
061:論
 『すご( )ックス論』子らが集いし水炊きの鍋に特太ゴチック敷かれて
062:乾杯
 乾杯の声は挙げずに白陶の磁器を砕いて終えるパーティー
063:浜
 桃色の爪をうずめた砂浜があと千回の波で消え去る
064:ピアノ
 黒鍵は左手薬指がすき消毒臭のするメゾピアノ
065:大阪
 青空に白 赤 金の顔が浮く大阪万博で会いましょう
066:切
 頭頂の切れ込みから身が裂け始めパープル・バタフライが羽化する
067:夕立
 夕立のあっちに暗い紅を見る駅前長谷川書店軒先
068:杉
 冷めかけた濃茶がやっと舌に乗り日なたを侵食する小杉苔
069:卒業
 (東京は卒業したの)玉虫のアートネイルが這うさるすべり
070:神
 緑濁の沼から這いずり出たものに光が刺さる 神よ逃げるな
071:鉄
 鉄柵が揺すれてもげて汗ばんだ腕赤錆の粉にまみれて
072:リモコン
 つぶされた斑のベンにリモコンを向けリプレイのボタンを押した
 (斑=まだら)
073:像
 杉綾に編まれた影で包みこみ半跏思惟像に口づける
074:英語
 尾の鰭が半分欠けた金魚には英語が馴染むと思いませんか?
075:鳥
 千世代あとに小鳥になるのだろう漆喰壁に虹蜥蜴鳴く
 (千世代=せんせだい)
076:まぶた
 蜻蛉には見えない色が手のひらとまぶたと液を通過してゆく
077:写真
 なかよしに挟まれ僕を待っていた日光写真の青揚羽蝶
078:経
 黒白をCivil-Evilとうらがえし無駄に上がってゆく経験値
079:塔
 暗がりのなか笹舟が流れゆくから金色の塔を燃やして
 (金色=こんじき)
080:富士
 両肘を土で汚して富士山を走って登るひとたちがいる
081:露
 ちらばったマトリョーシカにしがみつく夜露水銀灯に照らされ
082:サイレン
 岸壁にサイレンは鳴るしらとりの風切る音の下をくぐって
083:筒
 (きれいだねピンクいろの火)トラックにあおられ発煙筒はのたうつ
084:退屈
 からからの蝉を真白きサンダルの底で砕いて蹴って退屈
085:きざし
 葉緑体は穂の先端からぬけていく秋のきさしの色に気付いて
086:石
 ちいさくてくろくてまるい石のなかには石斑魚の子ねむってるって
 (石斑魚=ウグイ)
087:テープ
 渇水の四万十川に沈んでるカセットテープ桃リボン付
088:暗
 たまねぎを削いだみたいな三日月の下でダリアは暗く輝く
089:こころ
 なくしたといってるあかいこころならみつばとたまごとじにしました
090:質問
 朝まだき緑の繭のなかにいる少女にひとつ質問をする
091:命
 しろいかみ「命令」という言葉の意味を初めて知った白い紙
092:ホテル
 海沿いのホテルの窓は開かなくてラピスラズリのとりを見下ろす
093:祝
 この夏を知るはずだった人のためあおい器で汲む祝い水
094:社会
 青と黄の7系統のバスでゆく社会科見学(チョコのにおいだ)
095:裏
 10円の裏はお寺か10の字か赤銅色は空に溶けない
096:模様
 午後6時サンダルじゃもうさむくって京急青砥は雨模様です
097:話
 貼り紙と乾いた薔薇と血のことが昔話になるときが来た
098:ベッド
 歯車が折れて弾けてソファだったモカのベッドが軋んでゆれて
099:茶
 (秋なのに)茶碗に残る薄青い泡でうらなう(もう秋なのに)
100:終
 おしまいはあか灰の中切れぎれに息を続けるお終いは赤
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