部屋を整理していたら、大学時代に作った冊子が出てきた。
冊子と言っても手書きのコピーづくりで、当時僕はこういった冊子や新聞を発作的に作っては、友人知人にばらまいていた。
たいていはバカ話を綴ったもので、今日出てきたこれも『埋められた観音像!!~大船観音の真実の事実とは何であるか!?』とふざけたタイトルを殴り書きにしてある。
しかし読み返してみると、ぼくとしては比較的真面目に書かれたものだった。
荒れた筆ではあるが、記録の意味も含めてここに再掲する。
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「大船観音」を知ってますか?
神奈川県のJR大船駅すぐそばにある、巨大な観音胸像だ。
地元の人や通勤通学で毎日目にしている人にとっては、もはや珍しくもなく「そこにあるもの」として認知されているが、初めて見る人はかなりギョッとする。
まぶしいほどに白く塗られている上、小山の上に立っていて電車の窓からバッチリ見えるので、異様に目立つのだ。
時々、電車の窓からこの観音像を見上げながら、得意げに解説している人もいる。
「山の上に立っているだろう?今は胸までしか見えないけど、あの山を掘ると下半身が出てくるんだよ」
「えー、ほんとー?」
「わはははは」
「もう、やだー」
「わはははは」
なんて感じだ。
冗談にして笑ってるところを見ると、この解説男、自分が正解を言っていることを知らないらしい。
(続く)
冊子と言っても手書きのコピーづくりで、当時僕はこういった冊子や新聞を発作的に作っては、友人知人にばらまいていた。
たいていはバカ話を綴ったもので、今日出てきたこれも『埋められた観音像!!~大船観音の真実の事実とは何であるか!?』とふざけたタイトルを殴り書きにしてある。
しかし読み返してみると、ぼくとしては比較的真面目に書かれたものだった。
荒れた筆ではあるが、記録の意味も含めてここに再掲する。
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「大船観音」を知ってますか?
神奈川県のJR大船駅すぐそばにある、巨大な観音胸像だ。
地元の人や通勤通学で毎日目にしている人にとっては、もはや珍しくもなく「そこにあるもの」として認知されているが、初めて見る人はかなりギョッとする。
まぶしいほどに白く塗られている上、小山の上に立っていて電車の窓からバッチリ見えるので、異様に目立つのだ。
時々、電車の窓からこの観音像を見上げながら、得意げに解説している人もいる。
「山の上に立っているだろう?今は胸までしか見えないけど、あの山を掘ると下半身が出てくるんだよ」
「えー、ほんとー?」
「わはははは」
「もう、やだー」
「わはははは」
なんて感じだ。
冗談にして笑ってるところを見ると、この解説男、自分が正解を言っていることを知らないらしい。
(続く)
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