はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

埋められた大船観音(1)

2008年07月13日 08時57分33秒 | たんたか雑記
 部屋を整理していたら、大学時代に作った冊子が出てきた。
 冊子と言っても手書きのコピーづくりで、当時僕はこういった冊子や新聞を発作的に作っては、友人知人にばらまいていた。
 たいていはバカ話を綴ったもので、今日出てきたこれも『埋められた観音像!!~大船観音の真実の事実とは何であるか!?』とふざけたタイトルを殴り書きにしてある。
 しかし読み返してみると、ぼくとしては比較的真面目に書かれたものだった。
 荒れた筆ではあるが、記録の意味も含めてここに再掲する。

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 「大船観音」を知ってますか?
 神奈川県のJR大船駅すぐそばにある、巨大な観音胸像だ。
 地元の人や通勤通学で毎日目にしている人にとっては、もはや珍しくもなく「そこにあるもの」として認知されているが、初めて見る人はかなりギョッとする。
 まぶしいほどに白く塗られている上、小山の上に立っていて電車の窓からバッチリ見えるので、異様に目立つのだ。
 時々、電車の窓からこの観音像を見上げながら、得意げに解説している人もいる。
「山の上に立っているだろう?今は胸までしか見えないけど、あの山を掘ると下半身が出てくるんだよ」
「えー、ほんとー?」
「わはははは」
「もう、やだー」
「わはははは」
なんて感じだ。
 冗談にして笑ってるところを見ると、この解説男、自分が正解を言っていることを知らないらしい。

(続く)

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