はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「五首選会」終了します

2010年12月19日 05時20分02秒 | イベント

 期日を過ぎましたので、「五首選会」を終了します。
 僕を含めて6人の方が参加して下さいました。
 どうもありがとうございます。

 お一人ずつへのお返事は、『五首選会参加(見本を兼ねて)』のコメント欄に別掲しましたので、どうぞお読みください。

 今年でこの会も、五回目になります。
 毎年参加者が増え、それはとても嬉しいことだったのですが、反面、時間が足りなくて、お歌への読みがどうしても荒くなってしまう、というジレンマも感じていました。
 なので、今年はあえて『題詠100首』のblogに開催のお知らせを載せませんでした。
 例年に比べ参加者が少なかったのは、そういったことも原因の一つなのだと思います。

「もっと、いろいろな人たちのお歌が読みたかったよ」
 と思われた方、すみません。
 どういった周知方法を取るか、これは来年以降の課題にいたします。

 僕自身の正直な感想を言えば、それぞれの方のお歌をじっくりと読み込めたかな、と思っています。
 欲を言えば、もう2~3人増えても……って、これは本当にわがままですね。

 『題詠100首』が続く限り、「五首選会」も行っていくつもりです。
 それぞれのペースで、それぞれの好きな歌い方で詠まれたお歌を、来年もまた拝見したいです。

 改めて、どうもありがとうございました。
 そして、良いお年を。


「五首選会」を開催します!

2010年12月18日 10時35分07秒 | イベント
「題詠100首2010」終了を勝手に記念して、「五首選会」を開催することにしました。
 その名のとおり、「題詠100首2010」参加者が投稿した短歌の中から、5首を選ぶ会です。
 完走者(100首詠んだ方)でなくても大丈夫。
 「選」のみの参加も、大歓迎です。
 お気軽にご参加ください。

 選の基準は、なんでも可とします。
 「いいと思った歌」はもちろんのこと、「おいしそうな歌5首」「哀しい歌」「意味はわからないけどグッとくる歌」等々、さまざまな「選」をお願いします。

【参加資格】 
・「題詠100首2010」参加者(完走者でなくても、可。)
・他の参加者の歌を選ぶ、「選」のみの参加も可。
・「題詠」に参加していない人も、選のみでの参加は可。
【受付期間】 12月1日(水)~12月15日(水)
【投稿期間】 12月1日(水)~12月18日(土)
【ルール】
・参加希望者は、ご自分のブログに「五首選会参加」用の
 記事欄を作成してください(「五首選会参加(見本を兼ね
て」)を参照)。
 その際、できれば「自選五首」を書いていただけると、
 会が盛り上がります。
・そこから、ここのすぐ下の記事欄 「五首選会参加(見本
 を兼ねて)」にトラックバックしてください。
・参加者は、他の参加者のブログに行き、その人が
 「題詠100首2010」で投稿した歌の中から五首を選んで、
 コメント欄に記入してください。
 (参加者は、最低でも一人について選を行ってください。)
・その際、できれば鑑賞についてのコメントもお書きください。
 (全体についてでも、個々の歌についてでも可。)


「五首選会参加(見本を兼ねて)」

2010年12月18日 10時32分39秒 | イベント

自選
「盗作」五首


038:空耳
    そら豆の殻一せいに鳴る夕母につながるわれのソネット(寺山修司)から盗作。
 幾億のカスタネットの藍と紅うすき朝に空耳の見ゆ
 (紅=べに)(朝=あした)

046:じゃんけん
    山木蓮うたい出せその手をうえに結んだら春ひらいたら風(おとくにすぎな)
 じゃんけんの相手は誰ぞ天空に向かいて辛夷いっせいに咲く
 (誰=たれ)

048:来世
    斎藤茂吉に「黒貝のむきみの上にしたたれる檸檬の汁は古詩にか似たる」という美味しそうな歌がある。
 ひとつひとつは来世に似たり白めきて湯にほどけゆく鮭のはららご

093:全部
    「真実を語れ、か。どの、真実をだね?」
             (風の谷のナウシカ 最終巻)
 全部取つてぜんぶぜんぶと振る手さて、どこの全部をとつてやらうか

098:腕
    父として幼き者は見上げ居りねがわくは金色の獅子とうつれよ
                            佐々木幸綱
 抱かれし金色の腕の面影もおぼろとなるや 我四十三
 (金色=こんじき)



今年は「文語」「枕詞」の二つを課題にしました。
それと関係があるのか、自分でもわかりませんが、よく言えば本歌取り、はっきり言って盗作の歌もいくつか出来ました。
その中から、五首。